| Name | Dialogue |
| 僕は違うのに… | scene1 |
| ジュード | あれ、エリーゼ。こんなとこでどうしたの? |
| エリーゼ | あ、ジュード |
| ティポ | あー!ジュード君ー! |
| ジュード | えっ、ちょっとティポ!待っ─ |
| ティポ | ガブッ! |
| ジュード | んー!んー!んー! |
| エリーゼ | 相変わらず、ティポとジュードは仲がいいですね |
| ティポ | ぷはっ!ジュード君はいちご味するんだよー |
| ジュード | ど、どうしていつも僕だけ… |
| ティポ | そうだエリー。ジュード君に頼んでみようよー |
| エリーゼ | え、でも…迷惑じゃないでしょうか? |
| ジュード | どうしたの?僕でよければ相談に乗るよ |
| エリーゼ | じゃあ…お言葉に甘えて… |
| エリーゼ | 実は、ローエンに贈り物がしたくて |
| ジュード | へぇ、ローエンに贈り物かぁ。何かあったの? |
| エリーゼ | わたしがどんな事を聞いても、とても丁寧に教えてくれるんです。そのお礼に… |
| ジュード | そういえば、ローエンってエリーゼに対してもすごく大人の対応をするよね |
| ジュード | ああいうのを見ていると、僕もしっかりしなくちゃって思うよ |
| ティポ | でね、エリーはローエン君が何をもらったら喜ぶか考えてるんだー |
| エリーゼ | …です |
| ジュード | うーん、ローエンはエリーゼの心がこもったものなら何でも喜ぶと思うけど |
| ジュード | 例えば、お花なんてどうかな? |
| エリーゼ | お花、ですか? |
| ジュード | うん。実はさっき、街の人が話しているのを聞いたんだけど |
| ジュード | この先の森にこの時期にしか咲かない珍しいピンク色の花があるんだって |
| エリーゼ | あ、わたしも聞いた事があります |
| エリーゼ | プロピンキスト目指す者として、すごく見てみたいと思っていたんですけど… |
| ティポ | そこって凶暴な魔物が出るって噂なんだよねー |
| エリーゼ | だから、わたしとティポだけじゃ… |
| ジュード | なら、僕が一緒に行くよ。エリーゼ達だけじゃ危ないからね |
| エリーゼ | 本当ですか!ありがとうございます! |
| エリーゼ | 珍しい花なので、きっとローエンも喜んでくれますよね |
| ジュード | うん。そうだと思うよ |
| ティポ | よーし、それじゃあ、ピンク色の花を探しに行くぞー! |
| 僕は違うのに… | scene2 |
| ジュード | 見つからないね |
| エリーゼ | はい…もっと奥なんでしょうか? |
| ティポ | だったら、ぼくがひとっ飛びして先を見てくるよー! |
| エリーゼ | あ、ティポ! |
| エリーゼ | 行ってしまいました… |
| ジュード | ティポもエリーゼの力になりたいんだよ |
| | ドスン、ドスン… |
| エリーゼ | ジュード、何か聞こえませんか? |
| ジュード | うん。足音みたいな…これってもしかして |
| ティポ | エリー、ジュード君!助けてー! |
| | ガアアアアアッ! |
| 僕は違うのに… | scene3 |
| ジュード | ふぅ…エリーゼ、ティポ。大丈夫? |
| エリーゼ | は、はい。なんとか |
| ティポ | た、助かったー |
| エリーゼ | もうティポ、花じゃなくて魔物を見つけるなんて |
| ジュード | 今のはびっくりしたよ |
| ティポ | ごめんねー |
| ティポ | でも、ちゃーんと花も見つけたよー! |
| ジュード | えっ、本当に!? |
| エリーゼ | ティポ、案内してください! |
| | |
| ジュード | こんなに鮮やかなピンク色の花だったなんて。予想以上だよ |
| エリーゼ | はい!とても綺麗です |
| ジュード | これならきっとローエンも喜んでくれるよ |
| エリーゼ | 本当ですか?ありがとうございます、ジュード |
| ティポ | ねぇ、エリー。油断してるとジュード君に先を越されるかもよー? |
| エリーゼ | え、何をですか? |
| ティポ | この花の情報を知っていたっていう事は、ジュード君もプロピンキストへ… |
| エリーゼ | !! |
| エリーゼ | ジュード、負けませんからね! |
| ジュード | えっ! |
| ジュード | あ、あははは…うん |
| ジュード | 僕、目指してるつもり少しもないんだけどな… |
| 強さの意味 | scene1 |
| ジュード | 掌底破! |
| 魔物 | グゥゥゥゥ… |
| ミラ | 無事か、ジュード |
| ジュード | うん。でも、まだまだだよ |
| ミラ | どうした?何か思い詰めているようだが |
| ジュード | もっと強くならないと。みんなのためにも |
| ミラ | ジュード。君は日々精進している。何も焦る必要はないと、私は思うが… |
| ジュード | ありがとう、ミラ |
| ジュード | でも僕は、もっと強くなれば、より多くの人を助ける事ができるって思うんだ |
| ジュード | ねぇ、どうすればミラみたいに強くなれるかな? |
| ミラ | ジュード。君の言いたい事も理解できる |
| ミラ | しかし、力だけが強さじゃない |
| ジュード | それは…そうだけど |
| ジュード | … |
| ミラ | では、ジュード。私と修行しよう |
| ジュード | え、ミラと修行? |
| ミラ | そうだ |
| ミラ | 私と修行する事で、君が何かに気づいてくれると嬉しい |
| ジュード | ミラ… |
| ジュード | ありがとう。じゃあ、よろしく頼むよ! |
| ミラ | ああ。まずは、精神を集中させるところから… |
| | |
| 魔物 | ガアアアアッ! |
| ミラ | 何!?魔物はさっき私達が倒したはず… |
| ジュード | この魔物達、群れで行動していたんだ! |
| ミラ | どうやら、囲まれたみたいだな |
| ミラ | ジュード、私の背中は君に預ける! |
| ジュード | ミラ… |
| ジュード | うん、まかせて! |
| 強さの意味 | scene2 |
| ミラ | 今度こそ全て倒したか |
| 魔物 | ガアアアアッ! |
| ミラ | しまった…! |
| ジュード | ミラ、危ない! |
| ジュード | はあっ! |
| 魔物 | グゥゥゥゥ… |
| | |
| ジュード | はぁ、はぁ…ミラ、大丈夫? |
| ミラ | ああ。すまない、助かった |
| ミラ | …ジュード |
| ジュード | うん、何? |
| ミラ | 君は、自分が傷つくかもしれないのに、身を挺して私を助けてくれた |
| ジュード | だって、ミラは仲間なんだから当然だよ |
| ミラ | いや、ジュード。私は、それも一つの強さだと思う |
| ミラ | 誰かを助けるためにすぐに行動できる信念を持つ…。ジュードは、とても頼もしい |
| ジュード | ミラ… |
| ミラ | その思いを忘れなければ、君は必ず、もっと強くなれるはずだ |
| ジュード | うん、そうだね。ありがとう、ミラ |
| ジュード | ミラのお蔭で、僕、自信が持てた気がするよ |
| ミラ | そうか。それはよかった |
| ジュード | ミラやみんなのために、僕はこの思いを大事にしなくちゃ |