| Name | Dialogue |
| 苦手を克服! | scene1 |
| クロエ | 今日はクーリッジの仕事を手伝う日か |
| クロエ | しかし、クーリッジの頼みだから引き受けたものの… |
| クロエ | 港…そして、海か… |
| クロエ | 気が重い… |
| セネル | おーい、クロエー! |
| クロエ | ん?あそこの船から声が |
| セネル | 今日はよろしくな。さっそくだが乗ってくれ |
| クロエ | クーリッジ!私は船に乗るなんて聞いていないぞ! |
| セネル | あれ、そうだったか? |
| セネル | 俺の仕事は船でのパトロールが基本だしな |
| セネル | いいから、早く乗れ |
| クロエ | うっ… |
| セネル | どうした…あ、そういえばクロエは泳げなかったな |
| セネル | 大丈夫だ。船から落ちる事なんて滅多にないし |
| クロエ | ほ、本当だろうな… |
| セネル | ああ。毎日船に乗ってる俺が言うんだ。間違いない |
| クロエ | わかった。お前がそこまで言うなら乗る |
| セネル | よし、じゃあ行こう… |
| | |
| | ギイイイイッ! |
| クロエ | なっ、魔物が! |
| セネル | くそっ、海中に潜んでいたのか |
| クロエ | くっ、次々と港へ上がって来たぞ! |
| セネル | このままじゃ、街にまで被害が出る。…仕方ない |
| セネル | クロエ、俺達でこの魔物を倒すぞ |
| クロエ | ああ、背中は任せろ!クーリッジ! |
| セネル | あまり広くないんだ。足元気をつけろよ |
| クロエ | わかっている! |
| 苦手を克服! | scene2 |
| クロエ | 何とか、全部倒せたな |
| | ガアアアアッ! |
| セネル | クロエ、後ろだ! |
| クロエ | しまった…! |
| クロエ | わぷっ、く、クーリッジ助け……げほっ…ごほっ… |
| セネル | くそ、クロエが海に… |
| セネル | 待ってろ! |
| クロエ | う、ごほっ、ごほ… |
| セネル | 大丈夫か、クロエ? |
| クロエ | あ、ああ…何とか |
| クロエ | すまない、クーリッジ手伝いに来たのにかえって迷惑をかけてしまったな |
| セネル | いいんだ |
| セネル | クロエのおかげで魔物も倒せたしな |
| クロエ | しかし、私も泳ぐ事ができればもっと上手く立ち回れたのに |
| クロエ | 情けないな… |
| セネル | 仕方ないだろう。あれは、不意打ちだったわけだし |
| クロエ | しかし… |
| セネル | しょうがないな |
| クロエ | えっ? |
| セネル | 今度、俺が泳ぎを教えてやる |
| クロエ | く、クーリッジが私に泳ぎを…? |
| セネル | マンツーマンで徹底的にな |
| クロエ | ほ、本当に? |
| セネル | ああ。その代わり、厳しいぞ? |
| クロエ | ふん、私を誰だと思ってる |
| クロエ | ヴァレンス家の名に懸けてやりこなしてみせるさ! |
| セネル | そうだな。お前ならきっとやれるさ |
| セネル | ま、それはさておき今日のパトロールに向かうか。船に乗るぞ |
| クロエ | あ、ああ… |
| 私は諦めない! | scene1 |
| クロエ | うーん… |
| クロエ | いつもクーリッジには世話になっているからお礼に料理でもと考えてはみたが… |
| クロエ | 一体何を作ればクーリッジは喜ぶだろうか |
| クロエ | それに、私に上手く作れるのかも不安だ… |
| シャーリィ | あ、クロエさんこんにちは |
| クロエ | シャーリィじゃないか |
| シャーリィ | どうしたんですか?難しい顔をして |
| クロエ | 実は、クーリッジにはいつも何かと助けてもらっているからな |
| クロエ | お返しに料理でも、と思ったんだが… |
| クロエ | 私はクーリッジの好物も知らないし |
| クロエ | 料理の腕もな… |
| シャーリィ | そうだったんですか |
| シャーリィ | そうだ!だったら、わたしがお手伝いします |
| クロエ | え、本当か? |
| シャーリィ | はい。お兄ちゃんも喜ぶと思いますし |
| クロエ | そうか!ありがとう |
| クロエ | では、さっそく行こうか。街外れにある小屋を借りているんだ |
| | |
| シャーリィ | うん。いい感じにできてきましたね |
| クロエ | 自分でも驚いている。シャーリィのお蔭だな |
| シャーリィ | いえ、クロエさんが一生懸命頑張ったからですよ |
| クロエ | そう言ってもらえると助かる |
| | |
| | グオオオオッ! |
| シャーリィ | きゃあ!クロエさん、魔物が! |
| クロエ | どうしてこんな所に… |
| クロエ | 街の近くに来た魔物が料理の匂いに誘われたのか…? |
| | ガアアアアッ! |
| シャーリィ | クロエさん、魔物が外に集まって来ました! |
| クロエ | 考えても仕方ない。料理は一旦中止だ |
| クロエ | シャーリィは下がっていろ。こいつは私が倒す! |
| シャーリィ | あ、クロエさん!ちょっと待ってください、魔神剣は…! |
| 私は諦めない! | scene2 |
| クロエ | よし、退治してやったぞ |
| クロエ | シャーリィ、大丈夫か? |
| シャーリィ | は、はい。わたしは無事なんですが… |
| クロエ | ん?どうしたんだ? |
| シャーリィ | 実はさっきの戦闘で、料理が台無しになってしまって… |
| クロエ | なっ、そうなのか… |
| クロエ | …仕方ない、作り直すか。シャーリィ、悪いが、もう一度手伝ってもらえるだろうか? |
| シャーリィ | はい。もちろん構いませんが… |
| シャーリィ | 実は、クロエさんの魔神剣で厨房自体が… |
| クロエ | …!! |
| クロエ | 何という事だ…。これじゃ作り直すどころか… |
| シャーリィ | クロエさん… |
| クロエ | くそ…、こうなったら…! |
| シャーリィ | あ、あの… |
| クロエ | 待っていてくれ、シャーリィ! |
| クロエ | ヴァレンス家の名に懸けて、厨房を修理して、何としてでも、料理を成功させてみせる!! |
| シャーリィ | く、クロエさん…何か…自暴自棄になってる…? |