| Name | Dialogue |
| ビーチに迫る巨大な影!? | |
| | 世界各国で巨大モンスターが発見された |
| | 巨大複合企業「クランスピア社」は「魔界ニブルヘイム」からの侵攻が本格化した事を知る |
| | 様々な事変により世界のマナが減少。これを好機とみた魔族は遂に無数の巨大モンスターを送り込んできたのだ |
| | 「ギガントモンスター」──人や精霊の天敵とも言える恐ろしい魔物である |
| | 「クランスピア社」社長ビズリーは人間界の未来のため、世界の戦士達と共に闘い続けている |
| | そして今、ビズリーの命でギガントモンスターの秘密を探る一人のエージェントがいた── |
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| ??? | …おっ、そこの影で何か動いたな。はははっ、俺は見逃さんぞ! |
| ??? | ん、何だ…?──あっ! |
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| イバル | いてててててっ!?この、卑怯なカニめ!スイカの裏に隠れているとは! |
| イバル | この、離れろ…!こいつっ…! |
| イバル | …待てよ。社長はこの海岸に魔界ニブルヘイムの秘密を解く情報があると言っていたな… |
| イバル | もしやこのカニが!?さっきから離れないがこの力はもしや… |
| イバル | 貴様、さてはニブルヘイムの魔物か! |
| ノーマ | …何やってんの? |
| イバル | おわっ!?き、貴様は…! |
| ノーマ | あ~、それ!後で食べようと思って冷やしてたスイカ!さては盗む気ね! |
| イバル | ち、違う!俺はただ、仕事で── |
| ノーマ | みんな、来て!泥棒だ、盗人だ、怪盗だ~! |
| スレイ | 泥棒だって!? |
| ミュゼ | それは、お仕置きね。…って、あら、あなたは確かクランスピア社の… |
| イバル | そう、マルチエージェント、イバル様だ!泥棒などとは縁遠い気高き男だ! |
| スレイ | うーん、変わってるけど悪い人には見えないなぁ |
| ノーマ | うん、冗談だもん。慌てるから面白くってさ~ |
| イバル | なっ、貴様…! |
| ノーマ | ごめんごめん。バルバルも一緒に遊ぶ? |
| イバル | バルバル…? |
| ノーマ | 気に入らなかった?バルっちとか、イバルンでもいいよ。あだ名のつけやすい、いい名前だねえ |
| イバル | 勝手に妙な呼び方をするな!…と言いたいところだが、まあ、許してやろう。特別だぞ |
| ノーマ | んじゃあ、バルバルね!決定! |
| スレイ | そろそろスイカも冷えただろうからスイカ割りをして食べようと思ってたんだ。一緒にやろうよ |
| イバル | ふっ、悪いが、俺は貴様らと違って暇じゃない。今も仕事で来てるんだ |
| ミュゼ | お仕事には見えない格好だけど… |
| イバル | 社長命令だ。エージェントの服装だと遊びに来た人を驚かせるからな |
| ノーマ | へ~、どんな仕事? |
| イバル | 部外者にそんな事、教えられるか! |
| ミュゼ | あら。それじゃあバカンスだと思われても仕方ないわよ? |
| ノーマ | スイカ割りが苦手だから仕事とか言って逃げてるだけかもしんないしね~ |
| スレイ | そうなのか?だったら、見てるだけでもいいよ |
| イバル | 断じて違う!いいだろう、そこまで言うなら特別に教えてやる! |
| イバル | 実は海底遺跡の痕跡を探してるんだ |
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| スレイ | 遺跡だって!? |
| イバル | 何だ、妙に食いつくな… |
| スレイ | 好きなんだ、遺跡!この近くにあるの!? |
| イバル | 正確には、この近くにあった…だな。今は跡形もなくなっていて、その痕跡を探っているというわけだ |
| イバル | 俺の完璧な計算によると滅んだ遺跡の残骸はこの海岸に流れ着いてるはずだ |
| ノーマ | という事は、この浜辺って実はお宝ざっくざく!? |
| スレイ | それって、どんな遺跡なんだ!?時代は!?建てられた目的は!? |
| イバル | そこまでは知らん!だが、そこに重要な情報があった事は確かだ |
| スレイ | 重要な情報って事は、歴史的な大発見もあるかも!? |
| イバル | 貴様らも聞いた事ぐらいあるだろう。魔界ニブルヘイムからやってきた巨大なモンスター共の事 |
| ミュゼ | …ギガントモンスターね |
| イバル | その通り!マナの減少につけこんで魔界から送り込まれたデカブツ共だ |
| イバル | 今まで、現れたギガントモンスターを迎え撃つ、いわば後手の戦いだったがそれがついに覆るかもしれんのだ |
| イバル | 何せ海底遺跡では、魔界ニブルヘイムの研究が進められていたそうだからな! |
| スレイ | すごい!今は失われた古代の知識がそこに眠ってるわけか! |
| イバル | そうだ。それを見つけさえすれば世界の未来は明るいぞ! |
| スレイ | よーし!オレも探すの手伝うよ! |
| ノーマ | あたしも!トレジャーハンターの血がうずく~! |
| ミュゼ | 私も手伝うわ。マナの減少が関係しているなら他人事ではないもの |
| イバル | なっ…貴様らが…!? |
| イバル | (まずいぞ…調査を依頼した ギルドの連中ぐらいなら 余裕で出し抜けると思ってたが…) |
| イバル | (こいつらには何となく 手柄を取られてしまう気がする!) |
| ??? | ねぇ、今、古代の知識って言わなかった? |
| ライフィセット | そういうの興味あるんだ。僕にも手伝わせて! |
| イバル | なっ… |
| リアラ | あの、わたしも気になるから参加させてもらっていいかしら? |
| イバル | くっ、次から次と…! |
| ミュゼ | これだけいればすぐに見つかりそうね。じゃあ、手分けして── |
| イバル | 待て待て!手伝うなんて俺は認めないぞ! |
| ミュゼ | あら、どうして? |
| イバル | 危険だからだ! |
| イバル | この調査を阻止しようとギガントモンスターが襲来するかもしれん |
| イバル | 調査に参加しているのはギガントモンスター退治に慣れたエージェントやギルドばかりだぞ |
| イバル | 素人は足を引っ張るだけだ。というわけで俺は仕事に戻るからついてくるなよ、わかったな!? |
| リアラ | 何だか慌ててたわね |
| ライフィセット | もしかして本当にギガントモンスターが来るのかも…その前に調査を終わらせるつもりかな |
| スレイ | それなら、なおさら手伝わないと! |
| ミュゼ | ふふ、そうね。私は危険でも構わないわ。遺跡の残骸、探しましょう |
| リアラ | ところで遺跡の残骸って具体的にどういう物かしら? |
| ライフィセット | 必要なのは研究してた情報だよね。それが記録されている物で浜辺まで流れ着いているとなると… |
| スレイ | 石版…とかありそうじゃないか? |
| ライフィセット | そっか、きっとそうだよ! |
| ミュゼ | それだけとは限らないけど、まずは石版を探してみましょうか |
| リアラ | ええ。探す物がわかっていた方が動きやすいものね。それじゃあ──… |
| ノーマ | あ~~~~~っ!! |
| リアラ | きゃっ!? |
| ライフィセット | ど、どうしたの!?何か見つけた!? |
| ノーマ | あいつ、結局スイカ持って行ったよ!やっぱり泥棒じゃん! |
| スレイ | はは、慌ててたみたいだからなぁ。カニにも挟まれたままだったし |
| ミュゼ | 調査をしてたらまた会えるんじゃないかしら。その時に返してもらいましょう |
| ノーマ | よ~し、あいつより先に石版をたっくさん集めてやる! |
| スレイ | それじゃあ競争だね。わくわくするなぁ |
| ミュゼ | うふふ、海で遊んでいる時よりもいい顔をしてるわね |
| ライフィセット | 僕も負けないよ! |
| リアラ | わたしだって |
| ノーマ | じゃあ、気合も入ったところで…調査開始~! |