NameDialogue
勘違いするな!scene1
リオン相変わらず騒々しい街だ。さすが王都というだけあって人口密度もルイニスとは比にならん
リオン…さて、用も済んだ事だ。街へ戻るとするか
リオン
???おーい!リオン!
リオンん?
リオンあれはスタンか…
スタンはぁ…はぁ…
スタンこんなところにいたのか。捜したぞ
リオン何を言っている?
リオン僕は今日、メルトキオに用があると前もって言っておいたはずだが
スタンああ、そうだったな…
スタンそ、そんな事より、大変なんだ!街の人達が…
リオン…魔物にでも襲われたのか?
スタン…あ、ああ!そうだ、魔物だ!早く一緒に街へ戻ってくれ
リオン街に出たならなぜ離れた!お前一人で倒せるはずだろう!
スタンお、俺一人じゃ駄目なんだ!街のみんながお前の…
スタンじゃなくてえーっと…
リオン何を一人でごちゃごちゃと!無駄口を叩く暇があるなら街に戻れ!
スタンだから、俺じゃダメなんだよ!みんなお前を待ってる!早く来てくれ!
リオンうるさい、お前が行けと言っている!僕はあの街の警備兵じゃない!
スタンさあ!いいから早く!
リオンこら!服を引っ張るな!お前は人の話を聞け!
スタン街が見えたぞ、あと少しだ!急ごう!
リオンあれは、街の魔物…?街の奴らが追い出したのか?あるいは新手、という事になるか
スタンえ?魔物!?
スタン本物の魔物!?
スタン俺が通った時はいなかったのに…!
リオン本物の魔物、と言ったな。どういう事だ?
リオン今まで言った事は全て嘘、という事か
スタンあ、いや、その…
リオン嘘だったとしたら後で覚えておけ
リオン…街に入られたら面倒だ。片付けるぞ!
スタンあ、ああ…
勘違いするな!scene2
リオン魔神剣!
ガオオオオ!
リオン今の魔物で最後のようだ
スタンああ、そうだな。まさか本当に魔物が出てくるとは思っても――
リオン本当に出てくるとは、か
リオン…やはりお前は僕に嘘をついていた、という事だな
スタンあー…。えっと、リオン。これにはワケが…
リオン知らん。もう僕に関わるな
スタンいや、リオン…ちょっと待ってくれ!
スタン本命は今のじゃないんだ!街の中に…
リオン…本命とは何だ?お前は僕を騙そうとしているようにしか見えん。その手には乗らんからな
スタンそ、そう言うなって!街の人が困ってるかも知れないだろ?ほら、街に急ごう!
リオンしつこい!言われなくても戻る。用が済んだからな
リオン…街に何があったかは自分の目で確かめる
スタンそ、そうか!よかった!
スタンじゃあ、一緒に戻ろうぜ、リオン!
リオン…確かに街の中が異様に静かだな
リオンスタン、何があった?
スタンへへ、それはお楽しみ、だな。リオン、あっち見てみろよ
リオン!!
リオン…あれは?
街の人々せーの…リオン!いつもありがとーう!!
リオン…!
スタンいつもお前が魔物を退治して街を守ってくれてるお礼にって街の人達が用意してくれたんだ
スタン日頃の恩返しってやつだよ
スタンほら、街の人が焼いてくれたお菓子とか、おいしい紅茶もあるってさ!
街の人々リオン、いつもありがとう。俺達にはこれぐらいしかできないけどお前には感謝してもしきれないぜ!
リオン…それでスタンが僕を呼びに来たのか…全く、お前達は…
リオン魔物に対抗しろとは言わんが、そんな暇があるなら防衛策の一つでも考えろ
スタンまあまあ、そんなに怒るなよ。みんな心からお前に感謝してるんだぞ
リオン…フン。勝手にやっていろ
スタン何だよ、いらないのか?せっかく街の人が用意してくれたのに…
スタンじゃあ、俺がもらおうかな。えーっと、こっちのケーキから!
リオン待て
スタンん?何だ、リオン
リオン…食べないとは言っていない
スタンどうした?声が小さくて聞こえなかったけど
リオンだ…誰も食べないとは言っていない!
スタンははは、もちろんわかってるよ。ほら、リオン。取り分けてやるよ
スタン何が食べたい?こっちのケーキか?
リオンじ、自分で選ぶからいい!
リオン…全く、この街の奴らは本当にお前によく似たお節介なバカばかりだ!
子ども扱いするな!scene1
リオン凶暴な魔物が出ると聞いて街の外に来てみたが…気配がない
リオン本当にいるんだろうな…
???ったりぃ…あーやめだやめ!休まなきゃやってらんねっつーの!
リオンお前達は…
ルークああ?お前はルイニス街で出会った奴じゃねーか
ルークこんなところで何してんだ?
リオンお前達こそ何をしている?
リオンここに凶暴な魔物が出るという情報があった
リオン遊んでいる暇があるなら、今すぐ去れ
ルークムカつく言い方する奴だな。俺に指図すんじゃねえ!
リオン指図をした覚えはない。僕はお前達に警告をしただけだ
メルディメルディ、この人知ってるよぅ。この人がチカラ、すごかった。それでも勝てない魔物なのか?
メルディ…なあ、ルーク。メルディ達も手伝えばいいよ。みんなで戦うがコワクナイよ!
プレセアお手伝いします…
ミュウご主人様、一緒に戦うですの!その方がいいと思うですの!
ルークおい、お前ら何言い出してんだよ
ルークつか、お前は黙ってろ、ブタザル!
ルークあのな、俺は休みてえんだ!何でそんな面倒くせー事にわざわざ首突っ込まなきゃなんねーんだよ!
メルディそんな事言うがダメー!困ってる人は助ける!
メルディな?
リオン必要ない。お前のような子どもは足手まといになるだけだ
メルディメルディ、子どもじゃないよぅ!だってな、ほら!
プレセア同じくらいです
ルーク…?同じくらいって何がだよ?
ミュウ二人の身長ですのー!
メルディもしメルディが子どもなら、このヒトも子ども。違うか?
リオンなっ…!!
リオンだ、誰が身長の話をしたんだ!
ルークくくっ…だーっはは!確かに、よく見りゃお前こそガキじゃねーか!
リオン一緒にするなっ!
リオン…お前達といるだけで疲れる。僕の前に二度と姿を現すな
ルークな、何だよ急に…!
ルークちっせーくせに気の短い野郎だな!
ルーク何だよ、あいつ、あの態度!あんなんじゃ、まともな大人になれねーっての!
ミュウ怒らせてしまったですの…
ルークへっ、あんなやつの事なんかどーでもいいだろーが。ったく…
リオン…あいつらのせいで気分が悪い。何なんだ、あいつらは…
リオン…!魔物か!?
ギャアアア!
リオン!こいつらは…。やっと姿を現したな
リオン僕が相手だ!
子ども扱いするな!scene2
リオンまだ出てくるのか…
リオン噂通りの凶暴さ、それに加えて数が多いとは、計算外だな…
ガルルルル!
リオンくっ、挟まれたか…どちらにせよ、やるしか――
ギャアアアア!
リオン!!今のは…!?
ルークったく!えらそーな事言ってたくせに、やられかけてんじゃねーよ!
リオンお前達…どうしてここに!?
メルディメルディ達が事、気付かなかったか?ずっとついてきてたよ!一人で行くが、キケン!
プレセア間に合ってよかった…です
リオン何をしている!ここから離れろと言ったはずだ
ルークけっ、俺だってこいつらがしつこく言わなきゃ、今頃、昼寝でもしてたっつーの!
メルディメルディ、心配したよぅ
メルディいくらチカラがあっても相手はキョーボーが魔物…
ミュウでもメルディさんとプレセアさんがそう言ったら、ご主人様、ちゃんと助けに行くって言ったですの!
プレセア見直しました…
ルークだーっ、うるせえ!
ルークそうしなきゃ、お前らが黙りそうになかったからだろーが!ったく…
ルーク
ルーク…つーか、くだんねー話してる場合じゃなさそうじゃねーか。囲まれちまってんぞ
リオンまだ増えるのか…。厄介だな
リオン…いいか、これだけは言っておく僕の足を――
ルーク俺の足、引っ張ったらただじゃおかねーぞ!
子ども扱いするな!scene3
リオンこれで魔物はすべて倒したか…
リオンただの騒がしいバカどもかと思ったがどうやらそれなりに腕が立つようだな
ルークあ、あったりめーだろ!
ルーク…まあ、お前もなんつーか、思ったより、その…
ミュウご主人様、顔が赤いですの。風邪引いたですの?
ルークよ、余計な事言ってんじゃねぇ!このブタザル!
リオン…これで用は済んだ。僕は行く。この辺りは他にも強い魔物がいる。森を抜けるまでは気を抜くな
ルークお前こそ今度は挟まれんじゃねーぞ!
メルディキョーボーが魔物倒せたし、よかったよぅ!
ルークよかったよー、じゃねえっつーの!
ルーク…あーあ、だりぃ。お前らのせいで無駄な体力使っちまったじゃねーか
ミュウ大丈夫ですの!この街で休めばきっとご主人様も元気になるですの!
ルークったりめーだ!とっとと宿屋にでも……
ルークん?あれは…
スタンリオン!街の人を困らせてた魔物を倒したんだってな!
リオンああ。今回は僕一人の力ではなかったが、な
スタンへえ、珍しいな!
スタンあ、そうそう。お前のためにいい物持ってきたんだよ
スタンほら!甘いものだ!疲れた時は甘いものって言うだろ?
リオンよ…余計な事をするな!
スタンお祝いに俺からプレゼントだ!好きなだけ食べていいからな!
リオン頼んだ覚えはないっ!
リオン…ま、まあ、少しくらいならもらってやらんでもないが…
ルーク
ルーク何だよあいつ…俺は子どもじゃねえ!とか散々ぎゃーぎゃー騒いでたくせに
ルーク甘いものが大好物~とか、やっぱガキじゃねーか!
ルーク変な奴…