| Name | Dialogue |
| 子どもの頃の思い出 | scene1 |
| シング | これで買い物は終わりだね |
| シング | コハク、そろそろ皆のところに戻ろうか |
| コハク | ちょっと待って、シング。向こうにいる子、泣いてる… |
| コハク | どうしたんだろう?ちょっと話を聞いてくるね |
| コハク | わかったよ!あの子、せっかく買った食糧を、魔物に盗られちゃったんだって! |
| シング | 魔物に? |
| コハク | うん。そんなの聞いたら、放っておけないよ。わたし、取り戻して来る! |
| シング | あ、待ってコハク!オレも行くよ! |
| 子どもの頃の思い出 | scene2 |
| シング | 何とか無事に、食糧を取り戻せたな |
| コハク | わたし、あの子に返して来るね |
| コハク | …はい、これ。もう盗られないようにね |
| シング | … |
| コハク | どうしたの、シング。ぼーっとしちゃって |
| シング | ちょっと子どもの頃を思い出してさ |
| シング | オレも、ああやって一人で泣いてた事があったなあ |
| コハク | 一人で…。どうして泣いていたの? |
| シング | う~ん、何でかは覚えてないんだ |
| シング | でも、村の皆がオレを泣きやませようと、色んな事をしてくれたのをハッキリと覚えてるよ |
| シング | あの時は悲しかったはずなのに思い返すとすごく楽しかったんだ |
| コハク | シーブル村の皆は優しい人達だね |
| シング | ああ、今も変わってないよ |
| コハク | …そういえばわたしも、小さい時に一人で泣いてた事があったなあ |
| シング | へえ。その時はどうしたの?やっぱり村の人達が、皆で助けてくれた? |
| コハク | うーん…わたしの場合は、お兄ちゃん一人かな… |
| コハク | 「コハクを泣かせたのはお前か!」「お前が犯人だろうこの野郎!」 |
| コハク | 一人でカッとなって、会う人会う人に喧嘩を売ってね。恥ずかしかったな… |
| シング | …い、今も変わってないね… |
| 違うと思う | scene1 |
| ソフィ | ねぇシング、コハクのことどう思う? |
| シング | え、コハク? |
| シング | コハクは、それはもう、かわいい子だよ! |
| シング | もちろん、かわいいだけじゃないよ。優しくて、強くて… |
| シング | でもどうしてそんな事を聞くの? |
| ソフィ | ある人に、「ソフィはコハクのようにすれば強くなる」って言われたの |
| シング | へえ…。それってどういう意味なんだろうね |
| シング | ソフィもコハクみたいに自分の手足を使って戦うから、そこを参考にしろって事かな? |
| ソフィ | わたしもコハクみたいになりたい |
| ソフィ | ミソラーになれば、そうなれる? |
| シング | ミソラーって…それも、その人が言ってたの? |
| ソフィ | うん |
| シング | ええっと…ミソラーっていうのはコハクのクセみたいなものだから、真似するのは難しいと思うよ |
| ソフィ | そうなの?でも… |
| | ガルルルル! |
| シング | うわっ、魔物だ! |
| ソフィ | シング、あぶない! |
| 違うと思う | scene2 |
| シング | ふう。これで終わりだね |
| ソフィ | シング。ミソラーって何? |
| シング | ま、まだそこにこだわってたんだ… |
| シング | ミソラーっていうのは、何でもミソをつける人の事だよ |
| ソフィ | わかった。じゃあやってみるね |
| シング | コハクみたいになりたいって言っても、そこまで真似しなくてもいいと思うけど… |
| シング | …って、わあ!?ソフィ、何やってるんだ!? |
| ソフィ | さっき倒した魔物に、ミソをつけようと思って |
| シング | だ、駄目!それは駄目だって! |
| ソフィ | 何でもミソをつけてるんじゃないの? |
| シング | そうだけど、つけるのは食べられる物だけだよ…! |
| ソフィ | わかった…じゃあ、さっきカイルからもらったアップルパイにつけて食べるね |
| シング | そ、それはそれで斬新だね。食べられなくはないだろうけど… |
| ソフィ | 早くミソラーになりたいな |
| ソフィ | わたし、頑張るね |
| シング | うーん…もしかしたら、とんでもない事を、ソフィに教えちゃったのかも… |