| Name | Dialogue |
| 占いって意外に… | scene1 |
| リタ | だいぶ日も暮れてきたわね… |
| リタ | 魔物が出てくると面倒だし、そろそろ戻った方がよさそうね |
| リタ | エステル、どこ?皆のところに戻るわよ |
| エステル | リタ、リタ、これ見てください! |
| リタ | な、なによ、どうしたの、エステル? |
| エステル | さっき隊商の方にもらったこの本、すっごく面白いんですよ。リタにも教えてあげようと思って |
| リタ | へえ、どれどれ… |
| リタ | って、「ズバリ当たる占い大全」!? |
| リタ | なにかと思えば…ちょっとエステル。あんた、こんなもの読んでたら頭悪くなるわよ? |
| エステル | …そ、そうなんです? |
| エステル | で、でも、結構面白い事が書いてあるんですよ? |
| リタ | 占いでしょ?そんなの当たる訳ないって |
| エステル | そうでしょうか… |
| エステル | だったら当たるか当たらないか、試してみませんか? |
| リタ | あたしが?…まあ、どうしてもっていうなら、好きにすれば? |
| エステル | はい!じゃあ早速、お友だち相性占いをやってみますね |
| リタ | お、おと、お友だち相性占い!?なによそれ… |
| エステル | ええと…リタと相性抜群の人… |
| エステル | あ、書いてありました |
| | ギャオオオオ! |
| リタ | 魔物?こんな時に! |
| 占いって意外に… | scene2 |
| リタ | …で?さっきの続きは? |
| エステル | え、でも… |
| リタ | あ、あたしは別にそういうの信じてなんかいないけど…話したいんでしょ聞いたげるわよ |
| エステル | …はい!ええと… |
| エステル | 「意地っ張りで素直じゃない あなたには、広い心を持つ大らかな 友だちがピッタリ」 |
| エステル | 「その人が案外行動的だったりすると あなたの手を引っ張ってくれるので ますます理想的」…だそうです |
| リタ | へ、へえ… |
| エステル | うーん…今一つぴんと来ませんね。具体性がないというか… |
| リタ | そ、そう? |
| エステル | リタ、誰か心当たりとかないんです?たとえば… |
| リタ | 心当たりって…そ、そんなのあるわけないじゃない |
| リタ | はいはい、非科学的な話はこれでおしまい! |
| エステル | …リタ? |
| 初めての友達 | scene1 |
| エステル | リタは子どもの頃は、どんな感じだったんです? |
| リタ | 別に今と大して変わらないわね。ずっと研究ばかりしてたし…まあ、それなりに楽しかったけど |
| エステル | そうですか。それはうらやましいです |
| リタ | エステルは、楽しくなかったの? |
| エステル | わたしは城内から出れない身ですし。年齢の近い方もいなくて、お友達も一人もいませんでしたから |
| リタ | そうだったわね…ごめん、変な事聞いて |
| エステル | いいえ。今は違いますから |
| エステル | リタが文献を調べるためにお城へ来て偶然出会えたおかげで、それから何度もお話できて |
| エステル | わたしにとって、一番初めにできたお友達が、リタなんですよね |
| リタ | …!あたしが、初めて… |
| リタ | …あ、あ…あ…り |
| エステル | あーり? |
| 騎士 | 姫様!お気をつけください!罪人が脱走を図り逃亡中との事です! |
| エステル | リタ!大変です! |
| リタ | ああもう!しかたないわね、私がとっ捕まえてあげるわよ! |
| 初めての友達 | scene2 |
| リタ | やれやれ。どうやら収束したみたいね |
| エステル | はい、ありがとうございます。リタのお陰で助かりました |
| リタ | いいのよ、これぐらいどうって事ないわ |
| エステル | あ…そう言えば、リタさっき何か言おうとしていませんでしたか? |
| リタ | え!? |
| リタ | (そんな事、 今更言えるわけ無いじゃない…) |
| リタ | (友達って言ってくれて ありがとうなんて…) |
| エステル | たしか、あーりぃーとか… |
| リタ | ば、ばか言ってんじゃないわよ!き、気のせいに決まってるわ!だいたい、あーりぃーって! |
| エステル | そうなんです?でも、確かに… |
| リタ | 気のせいったら気のせい!この話はもうおわり。いいわね! |
| エステル | …? |