| Name | Dialogue |
| 何か言ったか? | scene1 |
| リッド | …よし、いい焼き色になってきた |
| リッド | そろそろだな。ハラは減ったけどまさか生で食うわけにも行かねえし |
| ??? | リッドー! |
| リッド | メルディ?珍しいな、どうしたんだよ |
| メルディ | ひさしぶりに、遊び来たよ! |
| メルディ | …?リッド、それ何か? |
| リッド | 今日狩ってきた獲物でメシにしようと思ったんだ。ま、普通に肉の丸焼きだけどな |
| メルディ | ワイール!美味しそうが匂い! |
| リッド | だろ? |
| ファラ | リッド!畑で野菜がいっぱい採れたからおすそ分けに… |
| ファラ | あれ?メルディ!?こっちに来てたんだ! |
| メルディ | ファラー!メルディ、遊びに来たよぅ! |
| リッド | 野菜か…野菜炒めが食いたいな |
| リッド | 肉ももうすぐ焼けるしみんなでメシにしないか? |
| ファラ | あ、それじゃ野菜炒めはわたしが準備するよ |
| メルディ | メルディも手伝うよ! |
| ファラ | うん、ありがとう! |
| ファラ | ふふ、お肉のいい匂いでますますお腹が空いてきちゃうね |
| メルディ | はいな!リッドがお肉、とても楽しみ! |
| リッド | おい、メルディ。それオレが食われるみたいな言い方じゃねえか… |
| | ガサガサガサッ |
| リッド | ん?何だ? |
| | グォォォオオッ!! |
| ファラ | 魔物!? |
| メルディ | バイバ! |
| リッド | 肉の匂いにつられて来たのか…?二人とも、油断すんなよ! |
| 何か言ったか? | scene2 |
| リッド | …ふう…肉は無事だな。二人とも、大丈夫か? |
| ファラ | うん、何ともないよ |
| リッド | よかった。野菜は? |
| メルディ | 野菜も大丈夫よー! |
| リッド | そっか。よし、メシの準備、続けようぜ! |
| メルディ | …なあ、ファラ。今日のリッド、ゴキゲンだな! |
| メルディ | 何かいい事あったか? |
| ファラ | いい事があったっていうか…これからご飯だからじゃない? |
| ファラ | リッドは青空の下のお昼寝と、ご飯を食べる事が大好きだからね |
| ファラ | さっきの戦いだって、魔物にご飯をダメにされるかもしれないから頑張ったんだと思うし |
| メルディ | バイバ!そいえばリッド、魔物倒した後、最初にお肉が事、気にしてたな! |
| ファラ | でしょ? |
| ファラ | すっごくリッドらしいよね |
| メルディ | はいな、リッドらしー! |
| リッド | よっし、こっちは出来たぜ |
| リッド | おーい、二人とも!肉が焼けたぞ。冷めないうちに食えよ |
| リッド | そっちはどうだ? |
| ファラ | もうすぐ!野菜炒めをお皿に盛ったらそっちに持ってくよ! |
| リッド | おう、わかった! |
| ファラ | …ね?食べ物の事だから楽しそうでしょ? |
| メルディ | はいな。リッド、楽しそうな |
| ファラ | でしょ?ずぅっと変わらないんだよ |
| リッド | ん?二人とも何こそこそ話してるんだよ |
| ファラ | 何でもないよ |
| ファラ | ね、メルディ! |
| メルディ | はいな!ナイショがお話よ! |
| リッド | …? |
| リッド | まぁいいや。早くメシにしようぜ! |
| どうしたんだ? | scene1 |
| ファラ | 買い物に付き合ってくれてありがとね、リッド!助かっちゃった! |
| リッド | ファラが無理矢理連れ回すからだろ。それに、いつもの事だし |
| ファラ | ひっどーい! |
| ファラ | ってあれ?あそこにいるのって… |
| | |
| キール | うーん… |
| ファラ | キール! |
| キール | ファラ!?リッドも…。こんなところで何をやっているんだ? |
| リッド | それはこっちのセリフだよ |
| ファラ | わたし達は買い物の帰りなんだ |
| ファラ | キールはどうかしたの?困り事? |
| キール | …ああ。この森の奥に研究機材を造っている技師が住んでいるんだが |
| キール | その技師が造る機材を、研究で使いたいと思っているんだ |
| キール | だが、さっき道中で会った人にこの森に入るのは止めろと言われてな |
| キール | どうやら、この森は入り組んでいて、慣れない人は確実に迷うらしい |
| ファラ | なるほどね。それで悩んでたんだ |
| リッド | …その機材はこの森の奥にいる技師しか造れないんだろ?で、キールはそれを使いたいんだよな |
| キール | あ、ああ… |
| リッド | じゃあ行ってみりゃいいじゃねえか |
| キール | 行ってみればって…迷ったらどうするんだよ! |
| リッド | ったく、仕方ねぇな。こういう森は慣れてるし、オレもついて行ってやるよ |
| リッド | ファラはどうする?先に帰っててもいいぜ |
| ファラ | わたしも行くよ!リッドとキールだけじゃ心配だもん |
| リッド | …そう言うと思ったよ。じゃ、行くか |
| ファラ | うん!技師さんのところへしゅっぱーつ! |
| キール | あ…ありが… |
| キール | …っておい!ぼくより先に行くな! |
| どうしたんだ? | scene2 |
| リッド | う~ん…結構奥まで来たと思うんだけどな |
| ファラ | 技師さんの家、まだ見えてこないね… |
| キール | はぁ…はぁ… |
| ファラ | キール、大丈夫?少し休憩しよっか |
| キール | あ、ああ… |
| リッド | じゃあ、オレはもう少し先へ行って周りを見てくる |
| ファラ | うん、わかった。よろしくね |
| ファラ | キール、お茶でよかったら飲む? |
| キール | ああ、もらうよ…って、ファラは飲み物まで用意していたんだな |
| ファラ | あ、うん!これはただの偶然だけどね |
| キール | …はあ。ぼくの用事のはずなのに…すまない |
| ファラ | 謝らなくていいよ。わたし達、友達でしょ? |
| キール | だが… |
| ファラ | もう!キールの研究はみんなのために役に立つものなんでしょ? |
| キール | あ、ああ…。今はまだ仮説段階だが実証出来れば、必ずみんなの役に立つ |
| ファラ | でしょ?それってすごいじゃない!それは、キールにしか出来ない事だよ |
| ファラ | ね?みんなそれぞれ、得意な事があるんだと思う |
| ファラ | だから、キールが得意な事はキールにやって欲しいし、リッドが得意な事はリッドがやればいいと思う |
| キール | …ああ。そう…かもな |
| ファラ | リッドだって言ってたよ。「オレはキールみたいに 一日中本なんか読めねえよ」って |
| ファラ | これって、キールの事「すごい」って言ってるようなものじゃない? |
| キール | ぼくは何だかバカにされてる気がするけどな… |
| ファラ | そんな事ないよ。じゃあ、キールは想像出来る?リッドが一日中本を読んで、勉強してる様子! |
| キール | …… |
| キール | ぷっ……た、確かにそうだな。想像出来ない |
| ファラ | でしょ?だからみんなが得意な事をすればいいんだよ。イケる、イケる! |
| リッド | おーい、向こうに人が居た痕跡があったぜ |
| キール | 本当か?人が居た痕跡があったのなら技師の家が近い可能性は高いな |
| リッド | キール。もう大丈夫なのか? |
| キール | ああ。まあな |
| リッド | そっか。…昔みたいに転ぶなよ、キール |
| キール | う、うるさい!言われなくてもわかってる!ほら、行くぞ! |
| リッド | …?どうしたんだ?あいつ。あんだけへばってたのに |
| ファラ | う~ん。たぶんリッドがキールに元気をあげたんだと思うよ |
| リッド | ?どういう事だ、そりゃ |
| ファラ | ふふ、内緒! |