| Name | Dialogue |
| 海のトラブル | scene1 |
| フレン | よし、今のところは特に異常なさそうだ |
| フレン | それにしても、屋台に水泳大会にビーチバレー大会… |
| フレン | 今日はイベントが盛りだくさんでいつにも増してお客さんがごった返しているな |
| フレン | 来た人みんなが何事もなく楽しんでもらえるよう、しっかり警備しないと… |
| ??? | あれっ?フレン? |
| カロル | やっぱりフレンだ! |
| フレン | やあ、カロル。レイヴンさんも |
| カロル | フレンも海に遊びに来たの? |
| フレン | いや…今日は騎士団として警備をしているんだ |
| レイヴン | こんな海に来てまで警備とは、真面目だねえ。おっさん、頭が下がるわ |
| フレン | ごく稀にですが、この辺りの海に出没する魔物がいるんです |
| フレン | いつ襲ってきても対処できるように、普段から警備は行っているんですが |
| フレン | 特に今日はイベントで人も多いからほとんどの騎士が駆り出されているんですよ |
| レイヴン | ああ、今日は海の祭り絡みのイベントが目白押しだからねえ |
| カロル | でも…暑いし、警備大変そうだね |
| フレン | そうでもないよ。みんなの楽しそうな顔を見てると、やりがいが── |
| レイヴン | おっさんはちょっと羨ましいかな~!任務中は、ずっと水着の美女が見放題ってことでしょ? |
| フレン | レイヴンさん… |
| カロル | そんな事思うのはレイヴンだけだよ…多分 |
| レイヴン | そんな事ないって!男子たる者が海に求めるもの!それは一にも二にも── |
| 女性 | きゃあああっ!! |
| カロル | わわっ!?何!? |
| 男性 | 大変だ!浜辺に魔物が…っ! |
| フレン | 何だって…!?すぐに向かいます!! |
| 海のトラブル | scene2 |
| フレン | 虎牙破斬ッ!! |
| フレン | …よし、今の魔物で最後みたいだ |
| カロル | 怪我した人もいないみたいだよ |
| フレン | 二人とも手伝ってくれてありがとう。助かったよ |
| レイヴン | お疲れさん。騎士団がうまく誘導したお陰でみんな安全に避難できたみたいよ |
| カロル | でも慌てすぎて、溺れかけてる人はいたけどね |
| カロル | ねぇ、フレン。騎士団の人達も水着で警備した方がいいんじゃない? |
| フレン | 水着?またどうしてだい? |
| カロル | うん、さっきみたいに魔物が現れてる時に溺れる人が出たら重い鎧じゃ助けにくいでしょ? |
| カロル | だから泳げる格好の方がいざって時に都合がいいんじゃないかって思うんだ |
| カロル | それに、さっきの戦いでも鎧のせいで砂に足を取られたりしてる騎士もいたみたいだし |
| フレン | なるほど…。ありがとう。ちょっと、考えてみるよ |
| フレン | うん…。これなら確かに海中でのトラブルにもすぐに対応できそうだ |
| カロル | あ、フレン!水着を着たんだね! |
| フレン | ああ、騎士団のみんなも水着を着て警備する事に賛成してくれてね |
| フレン | それにしても、やっぱり水着だと涼しいな |
| カロル | あ、やっぱり天気のいい日に鎧って暑いんだね |
| レイヴン | そりゃ、熱も篭もるし、表面も熱くなるからかなりきついっしょ |
| フレン | ええ、まぁ…。でも、身を守るものですし、なにより騎士の身だしなみですから |
| フレン | …だから鎧なしで任務に就くなんてあまりないので、ちょっと落ち着かないですね |
| カロル | けど、その水着似合ってるよ。水泳選手みたい! |
| フレン | はは、そうかい?ありがとう |
| 女性A | ねえねえ、あの人かっこよくない…? |
| 女性B | ホントだ!声かけてみようよ! |
| 女性B | あの! |
| フレン | はい、何かお困りでしょうか? |
| 女性B | よかったら私達と一緒に遊びませんか? |
| フレン | は? |
| 女性C | わあっ!あのお兄さんかっこいい~!! |
| 女性D | お兄さん!向こうで一緒にビーチバレーやりましょうよー! |
| フレン | あ、あの、私は…今、任務中で… |
| カロル | わー、フレンがあっという間に女の人達に囲まれちゃった… |
| フレン | カ、カロル!レイヴンさん!た、助けてください! |
| レイヴン | ム!ずるいずるい! |
| レイヴン | おっさんも女の子に囲まれたい~! |
| カロル | ちょ、ちょっと!レイヴン! |
| レイヴン | 混ぜて混ぜて! |
| フレン | レ、レイヴンさん!助けに…って、何やってるんですか!? |
| 女性C | きゃあ!何よこのオヤジ! |
| レイヴン | お嬢さん、この俺様と素敵な浜辺のひと時をいかがかな? |
| フレン | うわわっ!押さないで…!! |
| フレン | 私は警備に戻らないと…!! |
| レイヴン | 大丈夫大丈夫、ちょっとくらい休憩したって!一緒に楽しもうじゃないの! |
| フレン | ちょ…!レイヴンさん!放してください! |
| カロル | ああもう、手に負えないよ…ボク、知らない… |
| フレン | 私は、その、警備に…!だ、誰か助けてくれー! |
| エルのチェック | scene1 |
| フレン | グミとボトルと応急処置道具…。遠征中に必要な物はこれで全部かな… |
| フレン | 今日はこの街で一泊するんだし、ゆっくり街を見て回ろう |
| フレン | 改めて見ると、賑やかな街だな… |
| ??? | あ!フレンだ! |
| フレン | やあ、エル。こんなところで会うとは思わなかったよ |
| フレン | この街まで遊びに来たのかい? |
| エル | 違いますー!エルはおつかいで来たの! |
| エル | みんなが忙しくて、買い物に行けないって言ってたから、お手伝いしてるんだよ |
| ルル | ナァ~ |
| フレン | そうだったのか、それはすまない |
| フレン | ちゃんと頼まれた物は全て買えたのかい? |
| エル | もちろん! |
| フレン | しっかりおつかいをこなしていて、エルは偉いな |
| エル | えへへ、これくらいトーゼンだし! |
| エル | フレンも買い物があるなら手伝ってあげてもいーよ! |
| フレン | ありがとう。でも、僕も買い物はさっき終えたから大丈夫だよ |
| エル | そっか。じゃあ、エルはそろそろ── |
| | ビュウウウウ |
| ルル | ナァッ!? |
| フレン | うわっ!すごい風だな… |
| エル | ああーっ、買った帽子!飛んでっちゃった!! |
| フレン | あ、あんなに高く…しかも風でどんどん流されて行っている! |
| エル | お、追っかけなきゃ! |
| フレン | エ、エル!待つんだ! |
| エルのチェック | scene2 |
| エル | はぁ…はぁ… |
| エル | あ…! |
| フレン | はあはあ…エル、帽子は…? |
| エル | あそこ…。沖の岩場に引っかかっちゃった… |
| ルル | ナァ… |
| フレン | あんなところに…泳いでいかない限り、取りに行けそうにないな |
| エル | どうしよう… |
| フレン | …大丈夫、なんとかしてみるよ。少しだけ待っててくれないか? |
| エル | え? |
| フレン | 待たせたね、エル |
| エル | フレン!どうしたのその格好! |
| フレン | 訓練用の水着だよ。たまたま持ってきていてよかった |
| エル | なんか格好いいー! |
| ルル | ナァ! |
| フレン | じゃあ、泳いで帽子を取ってくるよ。危ないからここで待っててくれ |
| エル | うん、わかった。気をつけてね |
| フレン | お待たせ。少し濡れちゃったけど、帽子は無事だよ |
| エル | よかったぁ…。ありがとね、フレン! |
| ルル | ナァー! |
| エル | フレンって優しいね! |
| フレン | そうかな? |
| エル | うん、メガネのおじさんの次の次くらいには優しいと思う! |
| フレン | …メガネのおじさん? |
| エル | うん!エルにもみんなにも優しいし、街の人達からすっごく頼られてるの |
| エル | 魔物もあっという間に倒せちゃうくらい強いんだよ! |
| フレン | へえ…そんなすごい人がいるんだね |
| エル | うん! |
| フレン | なら、僕もその人みたいな強くて優しい人を目指すよ |
| エル | それじゃ、もっと強くて優しくなったらエルがチェックしてあげる! |
| フレン | はは、これは頑張らなきゃいけないな |
| エル | えっと…まずはどれくらい強くて優しいのかと… |
| エル | あっ!あとファンクラブがあるかどうか、とか! |
| フレン | ファ、ファンクラブ!? |
| エル | うん。メガネのおじさんのファンクラブがあるんだって |
| フレン | そ、そうなんだ…それはすごいな… |
| エル | まずはファンクラブが出来るくらいフレンも頑張ってね! |
| フレン | …ファンクラブは、いらない、かな… |