| Name | Dialogue |
| 変わってるな | scene1 |
| ??? | クラトス! |
| クラトス | リーガルか |
| リーガル | このようなところで会うとは奇遇だな |
| クラトス | そうだな。…そちらは仕事か? |
| リーガル | ああ、先ほどまで男性向け雑貨などの新商品について会議をしていた |
| リーガル | だが、最近は難航していてな。なかなかいい商品が出来ないのだ… |
| クラトス | 多岐にわたる展開をしているとそういった苦労も多いという事か |
| リーガル | だが、苦労した分、完成した時の達成感は気持ちのいいものだぞ |
| クラトス | フ…、充実しているようでなによりだな |
| リーガル | そうだ、クラトス。ここで会えたのも何かの縁だ |
| リーガル | よかったら新商品について意見を聞かせて貰えないだろうか? |
| クラトス | 新商品か…私でよければ構わないが… |
| リーガル | そうか!有り難い |
| リーガル | これなのだが… |
| クラトス | これは…香水か? |
| リーガル | ああ、男性用香水の新商品を検討している |
| リーガル | だが、世の中にはすでに爽やかな香りのする香水など様々なものが存在する |
| リーガル | そこでだ、一風変わった香りの香水を作ってみたんだが、どうだろう? |
| クラトス | … |
| クラトス | これは… |
| リーガル | 通常の香水を40倍に濃縮してある |
| リーガル | 濃い果実ジュースは飲み応えがあるように、香水も濃い方がいいのではないかと思ったんだが… |
| クラトス | 確かに一風変わっている…。だが、匂いがきつすぎないか? |
| クラトス | このままつければ、鼻が曲がってしまいそうだ… |
| リーガル | やはりそうか… |
| リーガル | 実は色々と試して、香りを嗅ぎ続けたせいか、何がいいのかわからなくなってしまってな |
| クラトス | …新商品開発というのは過酷なのだな |
| リーガル | 忌憚なき意見、感謝する。内容の再検討が── |
| クラトス | リーガル、伏せろ! |
| 魔物 | ギェアアアアア!! |
| リーガル | 魔物か!? |
| 魔物 | グェアアア!!! |
| リーガル | くっ!! |
| クラトス | 何故リーガルを狙う…? |
| クラトス | いや、狙っているのはリーガルが持っている香水の瓶か…! |
| クラトス | リーガル、瓶を捨てろ! |
| リーガル | 承知した! |
| | シュッ… |
| | パリーンッ! |
| クラトス | リーガルから離れたか。…今のうちに倒させてもらうぞ! |
| 変わってるな | scene2 |
| クラトス | …無事倒せたようだな |
| リーガル | ああ、しかし街の人々を混乱させてしまった… |
| クラトス | 戦いながら観察していたが、あの魔物は香水の匂いに誘われて来たのではないか? |
| クラトス | 魔物は執拗に割れた香水の方へと向かっていた |
| リーガル | そうか…魔物に襲われる香水では話にならない。なごり惜しいが、この香水も廃棄せねばならないな |
| クラトス | この香水も?以前にも香水を廃棄した事があるのか… |
| リーガル | ああ、以前も「メロメロコウ」という香水を発売したのだが… |
| リーガル | 鳴かず飛ばずの売上でな。短期間で販売を中止する事になったのだ |
| リーガル | 何でも、凄まじい悪臭だ!というクレームが相次いだらしい |
| クラトス | それなら…聞いた事がある。あまりに酷い匂いで死んだ人間も生き返ったとか… |
| リーガル | ああ…そんな噂もあったな…。それからは私も香水に関して会議に参加するようにしたのだ |
| リーガル | 市場にはまだない新しい独特な香水を作り出そうとしたんだが… |
| リーガル | 使って貰えるものでなければ意味がない… |
| リーガル | 我が社は香水を作る事はあきらめた方がいいかもしれないな… |
| クラトス | …フッ、初めは誰もがそのように挫折し、失敗する |
| クラトス | だが、挫折しながらもあきらめずひたすら前へ進めば、いつか成功するものだ |
| リーガル | ほう… |
| クラトス | あきらめずにもう少し、挑戦してみてはどうだ? |
| リーガル | ああ、そうしよう。有り難うクラトス |
| クラトス | なに、礼には及ばぬ |
| リーガル | まずは…なぜ我が社の香水が売れないのか考える必要があるな… |
| クラトス | ああ… |
| リーガル | 早速帰って考えてみよう、もっと奇抜なものを。すまない、先に失礼させてもらう |
| クラトス | 待て…その奇抜なものは…… |
| クラトス | 行ってしまったか… |
| クラトス | …奇抜にする事をやめて普通の香水を作ればいいと思うのだが… |
| 慣れない場所 | scene1 |
| クラトス | … |
| クラトス | リーガルから香水への意見の礼と、魔物を呼んでしまった詫びにと無料の食事券を貰ってしまった… |
| クラトス | 三名まで招待可能と記載してあるが…。誰かと食事に行く予定もない |
| クラトス | リーガルには申しわけないが誰かに譲った方が有効的だろう |
| クラトス | さて、誰に渡したものか… |
| ??? | ああ~!クラトスさんだ! |
| コレット | クラトスさん、こんにちは! |
| リフィル | こんにちは、クラトス |
| クラトス | コレットに、リフィルか…どうしたんだ、二人で? |
| コレット | 一緒にお昼ご飯を食べに行くんです |
| リフィル | 最近なかなか会う機会がなかったから私が食事に誘ったのよ |
| クラトス | そうか、それはちょうどいい。これを使え |
| リフィル | これは… |
| コレット | わ、バイキングの無料券だ! |
| クラトス | リーガルから貰ったものだ。三人まで無料で食事が出来るらしい |
| コレット | え?リーガルさんはクラトスさんに渡したんですよね? |
| クラトス | そうだ、しかし私はこういうところに行く機会がないのでな…。私が持ってても宝の持ち腐れだ |
| リフィル | あら、だったら今から私達三人で行けばいいのではなくて? |
| コレット | あ!それがいいと思います! |
| クラトス | しかし… |
| リフィル | これならあなたもリーガルの好意を無駄にしないで済むし、勿体ないという事はないでしょう? |
| クラトス | …わかった。それでは、私も同席させてもらおう |
| リフィル | 決まりね。それじゃ、行きましょうか |
| 慣れない場所 | scene2 |
| コレット | あ、ここだね! |
| リフィル | あら、可愛らしい雰囲気のお店ね |
| クラトス | …そうだな |
| 店員 | いらっしゃいませ~! |
| 店員 | お席へご案内いたしますね |
| リフィル | 少し混雑しているわね |
| クラトス | む…ここは女性客が多いな… |
| リフィル | そうでしょうね。男性はスイーツ専門店なんて、あまり興味を示さないでしょうから |
| クラトス | 何!?ここは食事処ではないのか… |
| クラトス | どうりで、甘い匂いがするわけだ… |
| リフィル | あら、もしかして甘いものは苦手だったかしら? |
| クラトス | い、いや、そんな事はないが… |
| コレット | よかった!たくさん食べましょうね、クラトスさん! |
| クラトス | あ、ああ… |
| リフィル | ふふ、食べ過ぎないように気をつけないといけないわね |
| リフィル | それじゃ、さっそくスイーツを取りに行きましょうか |
| クラトス | …私はここで荷物番をしていよう。まずは二人で行ってくるといい |
| コレット | ありがとうございます~! |
| リフィル | よろしく頼むわね |
| クラトス | てっきり、普通の食事処だと思っていたんだが… |
| クラトス | あそこにあるのはケーキか…ほう、なかなか美味そうだな |
| 女性A | そうそう!あのケーキすっごく美味しくて… |
| 女性B | ヤバイ!このケーキのクリームかなり盛ってんじゃん! |
| 女性C | 絶対美味しいヤツだよこれ!! |
| 女性A | でしょでしょ! |
| クラトス | 本当に女性客しかいないのか…全く落ち着かないな |
| コレット | クラトスさん、お待たせ~! |
| リフィル | ちょっと、クラトス。あなた顔色悪そうだけど大丈夫? |
| クラトス | すまない…慣れない甘い匂いに気分が悪くなってしまったようだ… |
| リフィル | あら、大丈夫なの? |
| クラトス | 少し外の空気を吸ってこよう。すまないが、先に食べててくれ |
| | |
| クラトス | ふう…。私がこの店に来るのは場違いだったようだ… |