| Name | Dialogue |
| 僕は満腹だ | scene1 |
| スタン | 見ろよリオン!餅つきだ! |
| リオン | それくらいで大声を出すな。くだらん |
| スタン | だって、臼と杵を使ってお米をついただけで |
| スタン | 柔らかくて美味しいお餅が出来るなんてすごいと思わないか!? |
| 街の人 | もう少しで、つきたてのお餅が出来ますよ!よかったらどうぞ! |
| スタン | わあ、もらえるんですか!?楽しみだな、リオン! |
| リオン | はあ。…わかったから声を小さくして話せ |
| スタン | あっ!向こうでは何か料理をしてるみたいだぞ!リオン、行ってみよう! |
| リオン | …だから、お前は人の話を聞け! |
| スタン | うわぁ~!大きい鍋!リリスが使ってる鍋の30倍はありそうだな! |
| スタン | これは『お雑煮』…って料理なのか。んー…、いい匂い! |
| 街の人 | スタンさん、リオンさん!ちょうどいいところに |
| 街の人 | 『栗きんとん』や『昆布巻き』などの珍しい料理も作ってみたんですよ。いかがですか? |
| スタン | へー、なんだか美味そうな料理がいっぱいあるな〜 |
| 街の人 | お雑煮もたくさんありますからどんどん食べてくださいね! |
| スタン | うわぁ!ありがとうございます! |
| スタン | もぐもぐもぐ…うん!これもおいしい! |
| スタン | なぁ、リオン!お餅って色んな食べ方があるんだな!これが磯辺焼きで、こっちがきな粉餅だろ? |
| スタン | この餅は…チーズと明太子との組み合わせらしいぞ!これもすごくうまい! |
| リオン | 食べるのか、しゃべるのかどっちかにしろ。行儀が悪い |
| スタン | まぁ、そう言うなって!よーし!いくらでも食べられそうな気がしてきたぞー! |
| スタン | たくさん食べような!リオン! |
| リオン | 僕は必要以上にものを食べる気はない |
| リオン | これ以上は控えさせてもらう |
| スタン | 新年のおめでたいイベントなんだから、遠慮するなよ! |
| リオン | 僕は遠慮なんてしていない!もういいと言っただろう。少しは話を… |
| | ガシャーーーーン!!! |
| 街の人 | キャアアアアアア!! |
| リオン | 何事だ!? |
| 街の人 | 村の外に仕掛けた罠に魔物がかかったぞ! |
| 街の人 | 罠のせいで興奮してるみたいだ。今、大暴れしてる! |
| リオン | お前達は奥の方に避難しろ! |
| リオン | くっ、新年早々魔物退治とは…スタン、行くぞ! |
| スタン | ああ! |
| 僕は満腹だ | scene2 |
| リオン | 片付いたようだな |
| スタン | ああ、怪我人がいなくてよかったよ! |
| リオン | しかし、こんなに街の近くまで魔物が近づいて来ているとはな |
| スタン | 食べ物のいい匂いにつられて来て、罠に引っかかっちゃったとか? |
| リオン | …お前じゃあるまいし。そんなわけないだろう |
| スタン | ええー?そうかなぁ… |
| 街の人 | リオンさん!スタンさん!ご無事ですか!? |
| リオン | ああ、問題ない |
| スタン | もう大丈夫ですよ! |
| 街の人 | いつもありがとうございます…! |
| 街の人 | ああ、そうだ!まだまだ料理もありますのでたくさん食べていってください! |
| スタン | ホントですか!?やった!! |
| リオン | 僕は遠慮しておく。さっきもらった餅で充分だ |
| 街の人 | そ、そうですか… |
| 街の人 | ああ、そうだ!それならいいものがありますよ!リオンさん、こっちに! |
| リオン | なっ!どこに連れて行く気だ!? |
| | |
| リオン | …これは何だ?勝手に人に服を着せて何のつもりだ。説明しろ |
| 街の人 | 新年のイベント用に作った「ハカマ」と言う服です |
| 街の人 | 新年や節目の時に着る礼装らしいですよ |
| 街の人 | 代わりと言ってはなんですが、受け取ってください |
| リオン | 受け取るも何も勝手に着せておいて… |
| スタン | おおー!似合ってるぞ!リオン! |
| 街の人 | ええ、とても素敵ですよ! |
| リオン | …… |
| リオン | …この日のために用意した礼装ならば誰かが着用せねば意味がないだろう |
| リオン | ならば僕がこのまま着ておいてやる。これで満足か? |
| スタン | 素直じゃないなあ、リオンは。こういう時はありがとうって言えばいいんだよ |
| スタン | よーし!俺は料理を作ってる所に戻ってもう一回たくさん食べるぞー! |
| リオン | お前は少し遠慮しろ!! |
| ワザとやってるのか…? | scene1 |
| ロイド | よーし!着いたぜ! |
| ロイド | ええと…リオンは、っと…? |
| ロイド | …あれ? |
| ロイド | リオン!?どうしたんだ、その格好! |
| リオン | ロイド!?どうしてお前がここに…? |
| ロイド | 新年の挨拶に来たんだよ!去年はすげぇ世話になったしさ |
| ロイド | っと、ちゃんと先生に挨拶を教えてもらったんだった |
| ロイド | ええと… |
| ロイド | さ、昨年は大変、お世話になりました |
| ロイド | 本年も、よろしくお願い、いた…、致します…? |
| リオン | …疑問形になってどうする |
| ロイド | と、とにかく!今年もよろしくな、リオン! |
| リオン | …ああ |
| ロイド | で!その格好、どうしたんだよ? |
| リオン | 魔物を倒した時に、礼としてもらったんだ。ハカマ、と言うらしい |
| ロイド | へー!かっこいいな!よく似合ってると思うぞ! |
| リオン | フン、無理やり着せられたようなものだ。世辞などいらん |
| ロイド | そんなんじゃないって。ホントに似合ってるぜ! |
| リオン | …。服の話は、もういいだろう |
| ロイド | リオン…?もしかして照れてるのか? |
| リオン | ち…違う!…元の服に着替えてくる! |
| ロイド | えええー!?似合ってるのにもったいねぇなー… |
| リオン | いくら礼装とはいえ、会う人間にいちいち囃されるようでは迷惑だ。もう二度と着るものか |
| ロイド | あっ、本当に着替えちゃったのかよ!せっかく似合ってたのにな… |
| リオン | お前、まだ言ってるのか。いい加減に── |
| ロイド | そ、そうだ!俺も今度着てみようかな! |
| ロイド | それってどこで売ってるんだ? |
| リオン | 知らん。そんなに欲しければこの街の人間にでも聞け |
| ロイド | ちぇっ…。まぁいいや |
| ロイド | っと!忘れるところだった! |
| ロイド | お土産があるんだよ! |
| リオン | 土産? |
| ロイド | そうそう!今… |
| | ガシャーーーーン!!! |
| ロイド | うわっ!何だ!? |
| 街の人 | 大変だ!街の門を蹴破って魔物が街の中に侵入してきた! |
| ロイド | 何だって!? |
| リオン | …門を蹴破った、だと?どれだけふざけた魔物なんだ |
| ロイド | 行こうぜ、リオン!! |
| ワザとやってるのか…? | scene2 |
| ロイド | よーし!終わり! |
| リオン | 思ったより早く片付いたな |
| ロイド | なぁなぁ!リオン!喉、乾いてないか? |
| リオン | …まぁ、少しはな |
| ロイド | おっ!じゃあちょうどいいな! |
| リオン | ちょうどいい?何がだ? |
| ロイド | さっきのお土産の話だよ! |
| ロイド | お土産ってのは、今シルヴァラントで流行ってるお茶の葉っぱなんだ |
| ロイド | 緑茶ってやつで、健康にいいんだってさ! |
| ロイド | あ、そう言えば…先生に見せてもらった本にリオンが着てた…ハカマ?だっけ? |
| ロイド | それを着た男の人が緑茶を飲んでる絵があったぜ! |
| リオン | …何を言われてももうあの服は着ないからな |
| ロイド | わ、わかってるよ!そういう意味じゃないって! |
| ロイド | 淹れ方も教わってきたし、俺が淹れてやるよ! |
| | |
| ロイド | お待たせ!緑茶を淹れてきたぞ |
| リオン | ふむ…いい香りがするな |
| ロイド | だろ?今カップに…って |
| ロイド | うわぁっ!! |
| | バシャーン! |
| リオン | … |
| ロイド | いてて…。つまづいちゃったよ |
| ロイド | …って、げっ…!リオンにかけちまったのか…! |
| ロイド | なあ、火傷しなかったか? |
| ロイド | ご、ごめん…。その、服…、ずぶ濡れだな… |
| ロイド | あ!服が乾くまで、ハカマを着ればいいんじゃないか? |
| リオン | …着ないと言っている!! |