| Name | Dialogue |
| 食欲・芸術・月見音楽祭の秋 | |
| マルタ | ん~おいひぃ~♪さすが評判のロイヤルイチゴパフェ!朝から並んだ甲斐があったよ! |
| シェリア | そうね。公園のベンチで座って食べましょ |
| マルタ | はぁ~い。今日は買い物に付き合ってくれてありがとう、シェリア |
| シェリア | いいのよ。私もほしい物があったから丁度よかったわ。美味しいパフェも食べられたし |
| シェリア | それにしても、この公園、なんだか賑やかじゃない? |
| マルタ | そういえば…人も妙に多いね。演劇の舞台?のようなものを作ってるみたいだし… |
| コンウェイ | 月見音楽祭の準備さ。この公園はメインイベントである音楽バンドのライブ会場だからね |
| シェリア | あら、コンウェイさん!詳しいですね |
| コンウェイ | 音楽祭の会場設営の手伝いだよ。祭りの規模が大きくて朝から大忙しさ |
| シェリア | そういえば街の活気もすごかったです。ね、マルタ? |
| マルタ | ……音楽、ライブ……!なんかキラキラの香りがする! |
| コンウェイ | もしかして興味があるのかい?その様子だと、何かに影響を受けている感じもするけれど |
| シェリア | 最近読んだ恋愛青春小説がガールズバンドモノだったらしくて多分それの影響だと思います |
| マルタ | ねぇシェリア!私達もやろうよ!ガールズバンド!!! |
| シェリア | え、えぇ!?ちょっと待ってマルタ。私達、そういうのやった事ないのよ?素人がいきなりステージに立つなんて |
| マルタ | 大丈夫だよ!シェリアはピアノが弾けるじゃない♪私も頑張って楽器覚えるから。ね? |
| シェリア | 楽器の演奏は難しいんだけど…。そこまで言うなら仕方ないわね。やりましょうか、ガールズバンド |
| マルタ | やったー!ありがとう、シェリア!一緒に夏の青春満喫しよっ! |
| コンウェイ | どうやら話はまとまったようだね。音楽祭への申請をしておくよ。キミ達は準備を始めるといい |
| マルタ | ありがとう!お願いねコンウェイさん! |
| コンウェイ | じゃあ、ボクはこれで。音楽祭当日を楽しみにしているよ |
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| ティア | …月見音楽祭で野外ライブ…。なるほど、事情はわかったわ。でも、どうして私のところに? |
| シェリア | 実は、私がショルダーキーボードで、マルタはギターをやる事になったんだけど… |
| マルタ | 演奏しながらボーカルするのって難しくて…それで歌と言えばティアだからスカウトに来たの |
| ティア | そういう事だったのね。…協力してあげたいけれど私で大丈夫かしら…? |
| シェリア | 勿論よ!ティアの歌声、とても綺麗で素敵だもの |
| マルタ | それにね、ライブは可愛い衣裳を用意してもらえるんだって!絶対に楽しいと思うんだ! |
| ティア | 可愛い、衣裳…?それは、ええっと、その…ちょっと気になる…わね |
| シェリア | …私もピアノは経験があるけど本格的にやっていたわけじゃないし… |
| シェリア | ティアがバンドに入ってくれるととても心強いの |
| ティア | …シェリア…ええ、わかった。私でよければ協力するわ。一緒にやりましょう |
| マルタ | ホント!?ありがとティアー! |
| マルタ | や、やった!一通り弾けたよ! |
| シェリア | すごいわ、マルタ! |
| ティア | ええ、大したものだわ。この短期間でこれだけ弾けるようになるなんて |
| マルタ | 二人のお蔭だよ、ありがとう!でも、二人共、自分の練習は大丈夫?私に時間、使いすぎてない? |
| シェリア | 心配してくれてありがとう。でも平気よ。キーボードの操作はもうバッチリだから |
| ティア | 私も問題ないわ。課題曲も二人との合わせも出来たし後は、当日演奏する曲の作詞かしら? |
| マルタ | ごめん。そっちはもう少しかかりそう |
| マルタ | シェリアがすっごく素敵な作曲をしてくれたのに… |
| シェリア | 全部が初めてなんだから気にしないで |
| シェリア | むしろギターの練習と作詞を同時に進めてるマルタはすごいわよ |
| ティア | ええ。自信を持っていいと思うわ。ただ、これ以上時間をかけられないのも事実ね… |
| シェリア | なら合宿で仕上げるのはどう? |
| ティア | 合宿…いい考えね。三人で考えれば上手くまとまるはずよ |
| マルタ | …ありがとう、シェリア、ティア。じゃあ、早速合宿の準備をしなくちゃ |
| シェリア | ふふ、その前に予定があるでしょ?ライブの衣裳合わせに行かないと |
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| マルタ | うん、カワイイ!特にピンクのフリルが超カワイイ! |
| シェリア | 違う意匠が上手く噛み合ってる…すごくいいわ、この衣装。ティアは… |
| ティア | う、うぅ…。あの、これ、肩とか胸元とか足とかいろいろ出すぎじゃない…? |
| マルタ | わぁー…!ティア綺麗ー!大人の魅力が溢れてる… |
| シェリア | うん、ものすごく溢れてるわ…。ホントに似合ってる… |
| ティア | そ、そう…かしら? ありがとう。二人にそう言ってもらえてちょっとホッとしたわ |
| ティア | 二人の衣装もすごく素敵よ。いつも以上に可愛らしくて羨ましい… |
| コンウェイ | それはステージ用の衣装かな?三人共、それぞれのよさが出て似合ってると思うよ |
| マルタ | あ、コンウェイさん。今日もお祭りの準備のお手伝い? |
| コンウェイ | そんなところさ。キミ達は衣裳合わせと舞台の視察かな? |
| ティア | ええ。少しでも本番当日の空気感に触れておきたくて |
| コンウェイ | いい心がけだね。ところで、当日演奏する曲の制作はどうなんだい? |
| マルタ | そ、それはその~…。勿論順調だよ?ホ、ホントに! |
| コンウェイ | それはよかった。音楽祭は沢山の人が見に来るからね。とても盛り上がるはずだよ |
| マルタ | そ、そうだよね。うん。き、期待しててね |
| シェリア | 来てくれた人達をガッカリさせられないものね。しっかり練習しなくちゃ |
| コンウェイ | …… |
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| マルタ | コンウェイさんにはああ言ったけど…全然言葉が出てこないよ~… |
| シェリア | 簡単に出来るとは思ってなかったけど作詞ってこんなに難しいのね… |
| ティア | テーマの選定からやり直しましょう。マルタ、歌を通して伝えたい事とか何かないかしら? |
| マルタ | 伝えたい事…?う~ん、そうだなぁ…。やっぱり愛、かな? |
| シェリア | それは、エミルへの? |
| マルタ | 勿論!シェリアも作曲の時にアスベルの事を想って~とか呟いてたでしょ?アレと同じかな? |
| シェリア | な、ななな、何の事、かしら!?私はそういうつもりじゃ…! |
| ティア | ふふ。それならテーマは決まりね。私達が作るのはラブソング。詞の内容は… |
| マルタ | 私のエミルへの愛を綴ればいいんだ。うんうん、それならいくらでも出てきそう…! |
| シェリア | …曲の方、ちょっといじっていい? |
| ティア | ええ、勿論よ。私も手伝うわ |
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| コンウェイ | …人の入りは上場。準備を手伝った甲斐があったね |
| ??? | ここが音楽祭の会場か…。みんなの出番はいつ頃なんだろう |
| コンウェイ | そろそろのはずだよ。早めに行って席を確保しておくかい? |
| ??? | うん。その方がいいと思う。ギリギリに行って席が埋まってると困るしね |
| コンウェイ | そうだね。ペンライトの準備もして万全の態勢で臨むとしようか |
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| マルタ | そろそろ出番か…。うぅ~緊張してきたぁ~…!失敗しないかな…? |
| シェリア | あんなに練習を重ねたんだから大丈夫よ。ほら、深呼吸して。すぅ~はぁ~… |
| ティア | ふふ。今日はエミルとアスベルも来るんでしょう? 頑張らないと |
| シェリア | けほっ、こほっ!そ、それは、えっと、あの…!実は…呼んでない、の… |
| マルタ | うん…歌詞の内容的に何というか。その…直球すぎて…聴かれるとさすがに恥ずかしいっていうか… |
| 係員 | 間もなくお時間です!ステージまでお願いします! |
| ティア | そろそろ時間みたいね。でも、まさか二人を呼んでいないとは思わなかったわ |
| ティア | 次の機会には必ず呼びましょう。二人共、きっと喜んでくれるはずよ |
| マルタ | 次の、機会か…うん。もし次があればそうするよ。ね、シェリア |
| シェリア | ええ、そうね |
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| コンウェイ | ついに彼女達の登場か。さぁ、二人共、出番だよ |
| エミル | マ、マルタ~~~~!が、頑張れ~~~~! |
| アスベル | エミル、ペンライトを振ろう!シェリアー!頑張れよ! |
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| シェリア | アスベル…!? |
| マルタ | エ、エミルまで…!?あぁ、横にコンウェイさんがいる!?さてはコンウェイさんの仕業じゃ… |
| ティア | 二人共、落ち着いて。さっき言っていた次の機会が今になっただけの事よ |
| ティア | 気持ちの準備はまだかもしれない。でも、だからこそ、二人の感情がストレートに伝わるはずだわ |
| シェリア | ティア… |
| マルタ | …!シェリア、やろう! |
| シェリア | …ええ!ティア、お願い! |
| ティア | 勿論!さぁ、はじめましょう! |