| Name | Dialogue |
| 想いを届けるプレゼント | sound/se/quest/qu124_se |
| カルセドニー | …ん?街が騒がしいな。何かあったのか…? |
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| リーガル | 割り込みは禁止だ、並んでくれ。最後尾はここだ |
| カルセドニー | 何の騒ぎだ? |
| リーガル | ああ、すまない。ホワイトデーフェアに出している我が社の商品が予想外の人気でな |
| リーガル | 今、列を整理しながら対策を打っているところだ。間もなく落ち着くと思う |
| カルセドニー | そうか。何でもないならいいのだが……ホワイトデーフェアか。もうそんな時期なのだな |
| リーガル | ああ。今回は男女間の話だけでなく家族や友人など、あらゆる人への日頃のお返しを主題としたのだが… |
| リーガル | 予想以上に裾野が広がったようだ。ここまで人が集まるとはな |
| カルセドニー | …ここなら僕のお返しを決める手がかりがあるかもしれないな… |
| リーガル | 何か悩んでいるのか? |
| カルセドニー | 実は恥ずかしい話なんだがあるお方からバレンタインに贈り物をいただいたのだ |
| カルセドニー | どんなお返しをするのがいいかどうにも決めかねていてな |
| リーガル | ふむ…。なら、そこにある建物に行くといい |
| カルセドニー | 何かあるのか? |
| リーガル | あそこは、贈り物を手作りする人のための施設だ |
| リーガル | 中にいる者達はそれぞれの想いをあそこで形にしている。参考になる事もあるだろう |
| カルセドニー | なるほど、行ってみよう。ありがとう |
| リーガル | 健闘を祈っている |
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| カルセドニー | ここか。甘い匂いがするな…お菓子を作ってる者が多いのか |
| カルセドニー | 早速、話を聞いてみるかすまない、少しいいか? |
| アッシュ | …何だ? |
| カルセドニー | おまえは、アッシュ…!意外だな…こういう催しに興味があるなんて |
| アッシュ | ちっ、悪いか |
| カルセドニー | いや、そういうわけではないが…そうだ、アッシュ。聞きたい事があるんだがいいだろうか |
| アッシュ | こっちは忙しいんだ。聞きたい事があるなら、早くしろ |
| カルセドニー | アッシュは誰にどんなお返しをする予定なんだ? |
| アッシュ | ふん、どうしてそんな事を教えなければならない |
| カルセドニー | いや、言いたくないならいいんだ。ある人にお返しを考えているから参考にさせてもらおうと思ってな |
| アッシュ | 思いつかないなら普通でいいだろう |
| カルセドニー | そうかもしれないが、相手は特別な身分の方…普通で済ますのは気が引ける |
| アッシュ | …特別な身分、か… |
| アッシュ | …それが何か関係あるのか?おまえがその相手を身分で敬いたいだけなら、それもいいだろう |
| アッシュ | だが、一人の人間として想うのならそんな気遣いは無用だろう |
| カルセドニー | …!それは… |
| アッシュ | ふん、後は自分でよく考えろ |
| カルセドニー | ありがとう。参考にさせてもらう |
| カルセドニー | …さて、もう少し話を聞いてみるか… |
| ジュード | あれ、カルセドニーも来たんだね! |
| スタン | 奇遇だな! |
| カルセドニー | ジュードにスタンか。ああ、お返しを考える参考にな |
| ジュード | そうなんだ。お菓子を作るなら、ここは材料も調理器具も揃っていていいよ |
| スタン | お菓子の作り方も、係の人が丁寧に教えてくれるしな |
| カルセドニー | そうか。教えてくれてありがとう。二人はどうしてお菓子を贈ろうと思ったんだ? |
| ジュード | うーん、どうしてって言われても…そんなに深い理由はないかな |
| スタン | 俺はいつも何かと世話になってる妹やじっちゃんへ日頃のお返ししようと思ってさ |
| スタン | 妹はいつも美味しいご飯を作ってくれてるから、何となく食べ物がいいと思ったんだ |
| カルセドニー | 日常に根付いた感謝の印だから日常に根付いた食べ物を選択した…という事か |
| スタン | ええっと…そう、かな…? |
| カルセドニー | ジュードも、そうなのか? |
| ジュード | 僕は少し違うかな。僕、チョコをもらった時すごく嬉しかったんだ |
| ジュード | 感激した気持ちを伝えるには一つ一つの作業に気持ちを込めてお菓子を作るのがいいかなと思って |
| カルセドニー | その感激ならわかる!ならやはり、手作りのお菓子が一番いいお返しなのだな |
| ジュード | うーん、それはどうだろう?僕はお菓子作りを選んだけどそれって人それぞれなんじゃない? |
| ジュード | 僕が感激したのは、チョコを僕に渡そうと考えてくれた気持ちに対してだし… |
| ジュード | お返しって、その人の事をどれだけ考えるかって事だと思うんだ |
| カルセドニー | どれだけ考えるか… |
| スタン | そうだな。俺だって、ご飯を作ってくれてるから食べ物でっていうだけじゃない |
| スタン | 妹は毎日、愛情を込めた料理を作ってくれてる…。その事を俺はわかってるって伝えたい |
| スタン | だからこそ、俺も気持ちを込めたお菓子を作ろうと思ったんだ |
| カルセドニー | 相手の事を想うと自然と贈り物が決まるか… |
| カルセドニー | …僕はいつでも、あの方の事を考えている。なのに全然決められないんだ |
| ジュード | うーん…「決められない」って事は浮かんでいるものはあるんだよね?それを絞り込めないって事? |
| カルセドニー | 言われてみれば…そうかもしれないな |
| ジュード | きっとたくさんの想いが入り混じってるんだろうね |
| ジュード | でもそれなら、どんな想いを一番伝えたいかを整理出来れば決められるんじゃないかな |
| カルセドニー | 気持ちの整理…か。思いもよらなかったな。ありがとう、二人共 |
| ジュード | うん、頑張って! |
| スタン | 手伝える事があったら、いつでも言ってくれよな! |
| カルセドニー | ああ、感謝する |
| カルセドニー | さて、次は… |
| ??? | みゅうううぅぅぅ…!! |
| カルセドニー | ん、何だ…!?うわっ!? |
| | ドンッ |
| ミュウ | みゅう!ごめんなさいですの!お怪我はないですの? |
| カルセドニー | ああ。そっちも怪我はなさそうだな。どうしたんだ?急いでいたようだが… |
| ミュウ | ミュウはお手伝いしてますの!頼まれた器具や材料をお届けするですの |
| ユアン | ミュウ、何を話し込んでいる。頼んでいた砂糖はどうした? |
| ミュウ | ごめんなさいですの!こちらですのー! |
| ユアン | ご苦労。これで何とか数を揃えられるだろう |
| カルセドニー | 数…? |
| ユアン | ああ。部下達に配るのだ。たまには労ってやるのも悪くないだろうと思ってな |
| カルセドニー | 労う、か…なるほど。いろんなお返しがあるんだな |
| ミュウ | ミュウもご主人様に日頃のお返しするですの! |
| カルセドニー | おまえもお返しを?この施設の手伝い係ではなかったのか |
| ミュウ | みゅうぅぅぅ…。ボクは料理が作れないですの。だから手伝ってもらいたいんですの… |
| ミュウ | その代わりにみんなのお手伝いをしてるんですのー |
| カルセドニー | なるほど、そういう事だったのか |
| アッシュ | 話が聞こえたが…妙な話だな。おまえはあの屑にお返しをするような事があるのか? |
| アッシュ | 普段のおまえに対する態度は、お返しどころか、仕返しをされても文句は言えないものだろう |
| ミュウ | みゅうぅぅぅ…。うまく言えないですの |
| ミュウ | ボクはご主人様の事が大切ですの!それを伝えたいですの! |
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| カルセドニー | ……。大切に想っている事を伝える…か |
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| カルセドニー | ふふ、ははははっ! |
| ミュウ | みゅっ!?ボク何か、おかしな事を言ったですの? |
| カルセドニー | いや、そうじゃないんだ。ただ、どうしてそんな単純な事に気づかなかったのかと思ってな |
| カルセドニー | みんなの話を聞いてわかった。僕はあの方にいろいろな気持ちを抱きすぎている |
| カルセドニー | 愛する一人の女性として…騎士が守るべき姫君として…人の上に立ち導く尊い方として… |
| カルセドニー | 僕はあらゆる意味においてあの方を一番に想い、感謝し、労いたいと思っている |
| カルセドニー | だからこそ、どの想いを伝えるべきか絞り切れなくて悩んでいたんだ |
| カルセドニー | しかしミュウの話を聞いてその悩みが無意味なものだと思い知らされた |
| ミュウ | みゅ? |
| カルセドニー | 僕はあの方を大切に想っている。重要なのはその一点だけなのだ |
| アッシュ | ふん、長々と語ったと思えば最初に俺が言った事だろう |
| ミュウ | お役に立ててよかったですの!お菓子を作るならボクがお手伝いするですのー! |
| カルセドニー | ……いや。僕はお菓子は作らない。僕の気持ちを伝えるなら…一輪の花だ |
| カルセドニー | あの方自身を表す青いバラ…それを僕の贈り物としよう |
| アッシュ | …相手を表す花、か。ふん、考えたな |
| ユアン | それなら確かレザレノ・カンパニーがそういった物を仕入れていたか… |
| カルセドニー | 外で行列を作っていた店か。後で見に行こう。だが、その前に… |
| カルセドニー | その、参考までに聞かせて欲しいのだが…いい贈り物の渡し方は、ないだろうか |
| ミュウ | 渡し方があるんですの? |
| アッシュ | 相手に渡す時の演出を考えたいという事だろう |
| カルセドニー | まぁ、そういう事だ。それにせっかくだから喜んでもらえる演出をしたいからな |
| アッシュ | それこそおまえ次第だろう。洒落た店に呼び出すなり勝手に考えろ |
| カルセドニー | 洒落た店、か。ありがとう、参考にさせてもらう |
| アッシュ | …ちっ |
| ユアン | 参考にするのはいいが、一人や二人に聞いただけではただの模倣になってしまうだろう |
| ユアン | 大勢の話を聞き、学び、模倣ではない自分なりの答えを探す事だな |
| カルセドニー | そうだな。せっかくだ、外にいる参加者達にも話を聞いてまわるとしよう |