Event | Name | Dialogue |
| 「追憶の楽園」編 | |
| オリエ | 次は、ラザリスさんによって作られた新世界エンテレスティアで活躍したみなさんにお話を伺いたいと思います |
| オリエ | お聞きした内容は、本の中で「追憶の楽園(エデン)」編という題でまとめさせていただきます |
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| ミクリオ | ベルベットは僕達の中では一番早くから記憶を持っていたから苦労も多かったんじゃないか? |
| カイル | そういえば生誕祭の時にはもう記憶が戻ってたんだよね |
| コレット | 生誕祭か~。そんなに早かったんだね |
| ジュード | あの時は記憶が書き換えられたまま偶然、コレットやカイル達と会って一緒に参加したんだったね |
| カイル | オレは記憶は書き換えられてなかったけど、未来から来たばかりで何もわからなかったし… |
| ベルベット | なら、その生誕祭の事から話すわ。実際、事が動き出したのはあれからだったと思うし |
| オリエ | 生誕祭…ラザリスさんの誕生を世界中でお祝いする行事でしたよね |
| ベルベット | ええ。世界中が盛り上がっていたけどあたしには不気味でしかなかったわ |
| ベルベット | 急に、ラザリスなんていう聞いた事もない存在のために祈り始めたんですもの |
| ベルベット | 地名も地理も、知らない事だらけ…まるで悪夢よ |
| ベルベット | でもそれは現実だった…。世界の歴史も人の記憶も書き換えて新しい世界を作るなんて無茶苦茶よ |
| オリエ | それがラザリスさんによる新世界エンテレスティア…だったわけですね |
| ベルベット | ええ。その世界では憎しみという感情と概念が人々から奪われてたわ |
| ベルベット | けど、あたしは復讐を果たすまでこの憎しみを忘れないし、誰にも邪魔はさせない |
| ベルベット | あたしは、復讐を遂げるため元の世界に戻る必要があった |
| ベルベット | だから、世界の中心とされているラザリスを倒す事にしたのよ |
| ベルベット | あいつが確実に姿を現す生誕祭を狙ってね |
| レイヴン | 狙いはよかったわよ。だけどベルベットちゃん、思いっきり正面突破してたわよね |
| レイヴン | ヴァンが意図的に警備を手薄にしてなかったら大変な事になってたところよ |
| ベルベット | …ヴァンが?何の話よ |
| レイヴン | ラザリスを殺すつもりだったヴァンにとって、ベルベットちゃんは都合のいい襲撃者だったって事 |
| レイヴン | ラザリスはそれに気付いて汚れ仕事を専門で引き受けてるおっさんに指令を出してきたわけよ |
| レイヴン | ヴァンへの意趣返しに、生誕祭で捕えた咎人を逃がしてやれ…ってね |
| ベルベット | …あんたがあたしを脱獄させたのはそういう理由だったのね |
| レイヴン | 記憶はまだ戻ってなかったけど、おっさん、いい活躍だったでしょ |
| レイヴン | んで、その後はラザリスの行方を知るために、ティアちゃんを追って行ったのよね |
| ベルベット | ええ。お蔭でラザリスの居場所を知る事が出来たわ |
| ベルベット | ただ、王都から出る際追手に捕まりそうになって、逃れるために崖から飛ぶ事になったわ |
| レイヴン | 崖からって…また無茶な事を |
| ジュード | よく無事だったね |
| ベルベット | 無傷とはいかなかったわ。数日、気を失ってたそうよ |
| ベルベット | その間、追手に見つからないようティアが洞窟に匿って応急手当をしてくれてたわ |
| ベルベット | 動けるようになった後、旅を再開したところでジュードと出会ったのよ |
| ジュード | 僕がルドガーの記憶を取り戻すための旅をしてた時だね |
| ベルベット | ええ。後はジュードの方が詳しいわ。あたしから話せるのは、ここまでよ |
| オリエ | ありがとうございます |
| オリエ | では、ジュードさん。まずは、ベルベットさんと合流するまでの経緯からお聞かせいただけますか? |
| ジュード | わかった。僕は、記憶を取り戻す前からルドガーと会っていたんだ |
| ジュード | ルドガーは街で評判の料理人、僕は街の牛乳配達員として暮らしてた |
| ジュード | ルドガーが野良猫の世話をしてるところに、偶然僕が居合わせて… |
| ジュード | 猫の飼い主を一緒に捜す事になったんだ。帝都なら人も多いしって事になって… |
| ジュード | 猫を連れて向かってたんだけど、道中、つい立ち入り禁止区域に近づいてしまったんだ |
| レイヴン | あー…あれねぇ…白き獅子の連中が追っかけてきたでしょ |
| オリエ | 白き獅子…ラザリスさん直属の精鋭を集めた騎士団ですよね |
| レイヴン | そそ。立ち入り禁止区域ってのはラザリスに都合の悪い世界の綻び…特異点を隠してる場所だからね |
| ジュード | 僕とルドガーは怪しまれない内に帰ろうとしたんだけど… |
| ジュード | 立ち入り禁止区域に入り込んで追われてたマギルゥに巻き込まれちゃってね… |
| ジュード | それで白き獅子に協力していた近くの村の自警団──レイア率いるロランドファミリーに捕まったんだ |
| ジュード | レイアは僕達の話を聞いてくれて疑いはすぐに晴れたんだけど、魔物の襲撃とかいろいろあって… |
| ジュード | 僕もレイアみたいに自分に出来る事をしたいと思って、自警団に入れてもらう事にしたんだ |
| ジュード | そうしたら、何かの拍子でレイアだけ先に記憶を取り戻して… |
| ジュード | 咎人になったレイアは、自警団のみんなに迷惑かけないよう手紙を残して一人で出て行ったんだ |
| ジュード | 僕は心に強い引っ掛かりを覚えてレイアを追ったんだ。…ちゃんと話をしたかったから |
| ジュード | けど、見つけた時にはすでに白き獅子に捕まっていて… |
| ジュード | 天帝が咎人を救うという話を信じて、このまま黙って見送るべきか…救い出して話をするべきか… |
| ジュード | それで悩んでいたら、ルドガーが背中を押してくれたんだ。後悔だけはしないようにって |
| ジュード | だから、レイアを連れて逃げたんだ。その時のレイアとのやり取りの中で、僕も記憶を取り戻す事が出来た |
| ジュード | それからルドガーにも記憶を取り戻してもらうためにエルに会いに行く事にしたんだ |
| ジュード | その途中で、ベルベット達に出会った。…こんな感じかな |
| ベルベット | …マギルゥに巻き込まれるなんて災難だったわね |
| ジュード | あはは…。でもお蔭で記憶を取り戻せたし結果的にはよかったのかも |
| ジュード | それからはレイザベールに向かってエルに会って、ルドガーの記憶も無事に取り戻せたんだ |
| オリエ | 上手く行ったんですね!よかったです! |
| レイヴン | ほんと、よかったわよね。万が一、ルドガーの説得に失敗していたら終わりだったわよ |
| ジュード | うん。だけどルドガーも、エルの話をした時に何か引っかかってた様子だったし… |
| ジュード | レイヴンが言うような心配は最初からなかったんじゃないかって思うよ |
| レイヴン | 記憶が戻る前の引っかかり…ねぇ。確かにおっさんにも覚えあるわ |
| オリエ | そう言えば、レイヴンさんはどうされていたのですか? |
| オリエ | ベルベットさんの脱獄を手伝ってからお話に出てきてない気がしますが… |
| レイヴン | ああ。おっさんは途中でベルベットちゃんとは別れてね |
| レイヴン | みんなと合流したのはずっと後よ。記憶を取り戻すまでこっちはこっちで大変だったんだから |
| レイヴン | ノーマちゃんと一緒に何でも屋で人々のお悩み解決をしてたんだけど… |
| レイヴン | 同時に「特別補佐官」なんて役職で極秘任務とかこなしちゃう裏の顔があったのよね |
| レイヴン | 公には出来ない仕事を白き獅子が持ってきたりしてさ。特にクローは酷かったわ |
| オリエ | クロー…と言うと、ユーリさん…でしたよね? |
| レイヴン | そうそう。あの雨の日もそうだった。咎人の追跡依頼をしに来たのよ |
| レイヴン | ふたを開けてみれば、それがエリーゼちゃんだったわけだけどね |
| オリエ | …!エリーゼさんを捕えようとしていたのですか!? |
| レイヴン | 咎人なら、ね。ただ、エリーゼちゃんを見てても咎人って確証がなくてね |
| レイヴン | 様子を見るために、故郷に帰りたいっていうエリーゼちゃんに同行したんだけど… |
| レイヴン | 話を聞いてみたら、咎人じゃなくて一安心…… |
| レイヴン | と思ったところに何と咎人ヴェイグが登場! |
| レイヴン | カッコいい言葉でエリーゼちゃんの記憶を取り戻させて二人共咎人になっちゃったのよね |
| レイヴン | そしておっさんも、エリーゼちゃんの愛ある問いかけと… |
| レイヴン | 奇遇にもそこにいたクローの声で、いろいろ思い出して記憶が戻っちゃってさ |
| レイヴン | 後はエリーゼちゃんとヴェイグを連れて、スタコラサッサと逃げたってわけ |
| レイヴン | その…逃げた先で、少年と会ったのよね |
| カイル | はい。父さ──スタンさんと二人、リアラとソフィを捜すために咎人の少女の情報を追ってたんです |
| カイル | それがエリーゼの事だったみたいでレイヴンさんのところに辿り着いたんです |
| オリエ | その時すでに、スタンさんと合流されていたんですね |
| カイル | はい。スタンさんと出会った時はまだ記憶を取り戻していなかったんですけど… |
| カイル | 偶然、ハロルドと再会出来たので何か方法がないか相談しながらリアラとソフィを捜してました |
| カイル | スタンさんは親切にずっと手伝ってくれていたんです |
| カイル | その途中、既に記憶を取り戻していたリオンさんと会った事がきっかけでスタンさんにも記憶が戻りました |
| レイヴン | なるほどねぇ。それでおっさんと合流した時は二人共記憶が戻った状態だったと |
| カイル | はい。その後、リアラとソフィを見つけたけど、その時にはもう咎人として捕まってて… |
| オリエ | そうだったんですね… |
| コレット | 咎人として…じゃあ二人も私みたいに晶化させられちゃったのかな… |
| オリエ | …!コレットさんは晶化していたんですか!? |
| コレット | うん。ちょっとの間だけだけど |
| コレット | 私、記憶を取り戻す前はラザリスの役に立ちたいって思って宮廷神子を目指していたの |
| コレット | シェリアやマルタ、アリエッタ…みんなのお蔭で私は宮廷神子の試練に合格出来たんだけど… |
| コレット | 宮殿に入ってすぐラザリスに呼ばれて…地下にある部屋に連れて行かれたの |
| コレット | そこでラザリスは…私の中に世界の意思が隠れてるって言って、私を晶化させたんだ |
| コレット | でも、気が付いたら私の中に不思議な力を感じて、結晶が消えていて… |
| オリエ | 結晶が…それが世界の意志の力、という事でしょうか |
| コレット | そうだと思う。それから、その地下室に晶化させられたゼロスもいて… |
| コレット | 私の力で晶化を解く事が出来たから一緒に逃げたんだ |
| ミクリオ | ゼロスと二人で…もしかして僕達と合流したのはそのすぐ後かな? |
| コレット | うん。そうだよ。逃げた先のマール村にいたら何かの気配を感じて遺跡に行ったの |
| コレット | そういえば、ミクリオはあの時、まだ記憶が戻ってなかったんだっけ? |
| ミクリオ | ああ。スレイと一緒に訪れたその遺跡の中で記憶が戻ったんだ |
| オリエ | 記憶は戻っていないのにスレイさんと遺跡へ…?そのお話、お聞かせいただけますか |
| ミクリオ | わかった。時間を少し遡る事になるけど… |
| ミクリオ | 僕は貴族として暮らしていて趣味で人工遺物の収拾と調査をしていたんだ |
| ミクリオ | そんな僕に、人工遺物の考察についての手紙を送って来た人物がいたんだ |
| ミクリオ | とても正確な考察だったから、興味を惹かれてね。手紙の主と直接会う事にしたんだ |
| オリエ | その手紙の主というのは… |
| ミクリオ | 手紙では名乗ってなかったけど、待ち合わせ場所に現れたのはスレイだった |
| オリエ | スレイさん…!ですが、どうして手紙では名乗らなかったのでしょう? |
| ミクリオ | 僕の興味を引き、信頼を得てから正体を明かしたかったらしい。スレイは咎人だったからね |
| ミクリオ | 実際に会って話をする中でスレイが咎人だと知らされて大きく動揺したよ |
| ミクリオ | 記憶は戻らなかったけど、僕の性格上、証拠もなくスレイの言葉を否定する事は出来ない |
| ミクリオ | だからスレイの言う元の世界の話が嘘だって論破するために一緒に旅に出る事にしたんだ |
| ミクリオ | コレット達と会った遺跡はその道中に見つけたんだよ |
| オリエ | そうだったのですね |
| ミクリオ | ああ。けど、コレットが遺跡で見つけた特異点でイズチの光景を見て… |
| ミクリオ | さらにスレイと一緒に戦ったりしてる内に徐々に記憶を取り戻したんだ |
| オリエ | ミクリオさんに限りませんが記憶改変の力をも打ち破る強い絆の力を感じるお話です |
| オリエ | これで、みなさんの記憶が戻りましたね |
| ジュード | うん。そして僕達全員が集まったのはシャングレイスだった |
| ジュード | ラザリスが演説をするって聞いてそこでラザリスに近づければ道が拓けると思ったんだけど… |
| ジュード | それはヴァン達の罠だったんだ |
| レイヴン | ラザリスの命を狙うみんなを集めるだけ集めて一網打尽。中々の作戦よね |
| レイヴン | その罠を抜けたと思ったら、次はベルベットちゃんの故郷の幻影を見せられたりもしたわね |
| ベルベット | …悪趣味にもほどがあるわ |
| コレット | でもベルベットは、ラザリスの幻影を打ち払ったんだよね |
| ベルベット | 全て喰らってやったわ |
| ベルベット | その後、のこのこ出て来たラザリスも喰らい尽くしてやるつもりだった。でも、あと一歩のとこで逃げられたわ |
| ミクリオ | 追い詰められたラザリスは、天帝の御座に籠り、全ての特異点の消滅を目指した |
| ミクリオ | 世界に出来た僅かな綻び…それさえなくなれば、世界は完全になる… |
| ミクリオ | 記憶を取り戻した人であろうと、全ての記憶がもう一度書き換えられラザリスの理想の世界が完成する…と |
| ベルベット | あいつは結界を張ってその時間稼ぎをしたわ |
| ベルベット | 結界を解くために三カ所に設置されたクリスタルを破壊する必要があった |
| ジュード | そしてその守護者…白き獅子のクロー、ファング、ロアーと戦う必要があったんだ |
| オリエ | ユーリさん、ロイドさん、ミラさん…ですよね |
| カイル | 手分けしてその三人と戦って、上手く記憶を取り戻してもらって結界も解けたんだけど… |
| カイル | いよいよ帝都に乗り込むって時には世界中がオレ達の敵になってたんだよね… |
| ベルベット | それでも、やるしかなかった |
| コレット | うん。辛かったけど…私に流れ込んできたラザリスの寂しい感情も放っておけなかったし |
| コレット | みんなのためにもラザリスのためにもあのままじゃダメって思ったから |
| コレット | でも…ラザリスは… |
| レイヴン | 結局、ヴァンに利用されてただけだったわけよね。背中から刺されちゃってさ |
| ベルベット | ヴァンは倒したけど、後味は悪かったわね |
| コレット | でも…その後、ラザリスが最後の力で世界を元に戻してくれたよね |
| コレット | あの時だけでも、私達、友達になれたのかな?ラザリスは寂しくなかったのかな? |
| レイヴン | さぁねぇ。天帝様は気分屋だから。ただのヴァンへの嫌がらせかもよ |
| ベルベット | いずれにせよ、世界は元に戻って、めでたしめでたし… |
| ベルベット | 以上が、エンテレスティアでの話よ |
| オリエ | ありがとうございました。これで本にまとめる事が出来そうです! |
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| オリエ | …さて、今のお話では、みなさんと合流する前に記憶を取り戻していた方がいらっしゃいました |
| オリエ | スレイさん、ゼロスさん、ヴェイグさんのお三方ですね |
| オリエ | 続けてこちらの三名の方に、みなさんと合流するまでのお話を伺いたいと思います |
| オリエ | よろしくお願いします |
| スレイ | ああ、よろしく! |
| ゼロス | オリエちゃんのためならいくらでも話すぜ♡ |
| ヴェイグ | …よろしく頼む |
| オリエ | では早速ですが…スレイさんはミクリオさんと会う前は何をされていたのですか? |
| スレイ | えっと、オレは最初から記憶を持ってたから、すぐにミクリオを捜したんだ |
| スレイ | ミクリオは有名な貴族だったから聞き込みをしたらすぐに見つかったんだけど… |
| スレイ | 女性に大人気の貴族って聞いた時に驚きすぎちゃって、みんなから変な目で見られてさ |
| スレイ | そこをゼロスに助けられて…怪しまれないようミクリオと再会する作戦を教えてもらったんだ |
| スレイ | まずは手紙で信用を得てから直接会って話す…とかね |
| オリエ | なるほど!あれはゼロスさんの作戦だったんですね! |
| オリエ | ミクリオさんからお聞きしました。その手紙でスレイさんに興味を惹かれ再会に繋がったのだと |
| ゼロス | でひゃひゃ、さすが俺さま!いい作戦立てるよな! |
| オリエ | では続けて、その素敵な作戦の発案者ゼロスさんのお話をお聞かせいただけますでしょうか? |
| ゼロス | いいぜ。俺さまは商人として、帝都に商品を卸してたりしてたな |
| ゼロス | そんで、ある時、納品のために帝都に行く途中女の子が魔物に襲われてるのを見てな |
| ゼロス | 飛び出して守ったはいいが、その相手が偶然にもセレスでな。記憶が戻るきっかけになったんだ |
| オリエ | セレスさんと会っていたのですね。セレスさんの方は、記憶は… |
| ゼロス | 戻ってない様子だったから、下手に刺激しないようにって気を付けるのが大変だったぜ |
| ゼロス | あいつが咎人として追われるのは避けたかったからな |
| ゼロス | そこからは咎人だってバレねぇように天帝の事を調べたり、仲間を捜したりしてたんだ |
| ゼロス | そんでスレイに会ったってわけ |
| オリエ | なるほど… |
| オリエ | コレットさんのお話によるとゼロスさんは晶化されていたとお聞きしていますが… |
| ゼロス | そりゃ、単純な話だ。天帝の事を嗅ぎまわってたら怪しまれもするって事よ |
| ゼロス | 最初は口八丁で乗り切ってたけどいよいよ誤魔化しきれなくなってバレて連行されちまったってわけ |
| オリエ | それだけ調査を進められていたという事ですね。流石です |
| ゼロス | そこに気付くなんて流石オリエちゃんだぜ! |
| オリエ | ヴェイグさんはどのようにお過ごしだったでしょうか? |
| ヴェイグ | 俺は、神兵になろうと帝都に出て来たんだ |
| ヴェイグ | そこでたまたま入った喫茶店にクレアがいた |
| ヴェイグ | 当時記憶はなかったが、ピーチパイの味が懐かしくて気が付くと常連になっていたんだ |
| ヴェイグ | そんなある日、クレアが喫茶店で使うハーブを山に採取しに行ったまま戻らないと聞かされたんだ |
| ヴェイグ | 捜しに行くと、クレアは山の洞窟に入ったところで入り口が崩れ、出られなくなっていた |
| ヴェイグ | 必死に助けようと岩を削っている時に…思い出したんだ |
| ヴェイグ | 元の世界で晶化してしまったクレアの事を |
| ヴェイグ | 洞窟からクレアを助け出し帝都に送り届ける間、俺は必死に咎人である事を隠した |
| オリエ | それは…ゼロスさんがセレスさんを咎人にしたくなかったと仰っていたのと似たような理由でしょうか? |
| ヴェイグ | ああ。勿論、それもある。だがそれと同時に、クレアから咎人として避けられたくなかった |
| ヴェイグ | 幸い、神兵になるために咎人の定義を勉強していたから、疑われないように振舞えたと思う |
| ヴェイグ | クレアと別れた後、身の振り方を考えていたところ…偶然、エリーゼを見かけたんだ |
| ヴェイグ | 様子を見るために後をつけていって…その後の事はレイヴンから聞いたか? |
| オリエ | はい!レイヴンさんのお話に繋がりました |
| オリエ | これでみなさんの冒険を余す事なく本にまとめる事が出来そうです |
| オリエ | みなさん、ありがとうございました! |