Event | Name | Dialogue |
| 「アヴァロンに眠る輝石」編 | |
| オリエ | 次は、突如現れたアヴァロン島で調査、冒険を繰り広げたみなさんにお話を伺いたいと思います |
| オリエ | お聞きした内容は、本の中で「アヴァロンに眠る輝石」編という題でまとめさせていただきます |
| オリエ | 尚、今回は最終決戦に参加されたルカさん達の他、大活躍だったアスベルさん達もお呼びしています |
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| ルカ | こうしてみんなで集まると、何だかアヴァロン島を思い出して楽しいね |
| パスカル | うんうん。楽しかったよね~ |
| スパーダ | まぁ当時は大変な事もあったけど今となりゃいい思い出だよな |
| ルーク | 砂漠で遭難した事とか、二度と御免だって思い出もたくさんあるけどな |
| アスベル | はは。あれは、いい訓練になったな。今後の任務で砂漠に行く時はいろいろ対策出来ると思うよ |
| エレノア | アヴァロン島では本当に多くの事を体験しましたね。騎士として成長出来た気がします |
| アリーシャ | ああ、そうだな。今日は思い出話を楽しむつもりで当時の事を話させてもらおう |
| ロイド | 思い出話か。数え切れないほどあるよな! |
| アイゼン | 本にするという話だったな。時系列順に話して行く…という事でいいのか? |
| オリエ | はい!よろしくお願いします! |
| オリエ | …と、その前に…アヴァロン島について確認させてください |
| オリエ | 確か突然現れた島で、四大国が協力して調査・開拓を進める事になっていたんですよね |
| オリエ | そして、島の中心にある入口の封じられたエルピスの塔── |
| オリエ | その最上階にあるサフィアという宝石が、願いを叶えてくれると言われていたんですよね |
| ルカ | うん。それで島を探索したり塔に入る方法を探すため、調査隊が結成されたんだ |
| ルカ | けど…僕が島に来てすぐ、ロイドとパスカルと森で遭難しちゃって… |
| パスカル | あー、あったねぇ。そんな事! |
| ルカ | エルピスの塔の前で会うなり肩車させられるし、森に走って行っちゃったり… |
| ルカ | 本当にびっくりしたよ |
| ロイド | まぁお蔭で、一気に仲良くなれたって気もするけどな |
| パスカル | そうだよね~!ロイド、いい事言う~! |
| ルカ | 確かに、距離感はすごい勢いで縮まったかもね |
| オリエ | その出会いからみなさんの大冒険が始まったんですね…! |
| オリエ | ではまず、その森での出来事から順にお聞かせいただけますか? |
| ルカ | わかったよ。…僕達三人は、森の中で迷ってたんだ。どうやっても森を出られなくて |
| ルカ | 困っていたら、アイゼンとアリーシャとも出会って…みんなで森を調べて… |
| パスカル | その途中であたしが大発見!森で拾った装置があったんだけど実はカタグラフィでした! |
| オリエ | カタグラフィ…とはどういった物でしょう? |
| パスカル | 昔の記録を映像としてバリバリビョーン!と見られるアンマルチア族の装置だよ |
| アリーシャ | …今のでわかっただろうか |
| オリエ | はい、おそらく… |
| ルカ | それでカタグラフィの映像を頼りに見つけた地下の遺跡の奥で最初のマナリスを見つけたんだ |
| オリエ | マナリス…確か願いをかなえてくれるサフィアの小型版のような物でしたっけ? |
| パスカル | そうだよ。ちなみにマナリスは、エルピスの塔の封印を解く鍵でもあったんだ |
| オリエ | なんと…!マナリスはとても重要な意味をもつ貴重な物だったのですね |
| パスカル | そうそう!そんであたし達は、マナリス発見の成果が認められて、正式に調査隊になったんだよ |
| アイゼン | 俺以外はな。その時点では俺はまだお前達と同行するつもりはなかった。だから姿を消したはずだ |
| パスカル | あれ、そうだっけ? |
| アリーシャ | ああ。アイゼンを除く四人での最初の任務は湖の遺跡の調査だった。そこで二つ目のマナリスを発見したんだ |
| ルーク | あの海賊を捕えた時か。俺達も四大国連合調査隊として海賊退治させられたんだよな |
| エレノア | ええ、私達とアリーシャ達で力を合わせて海賊を一網打尽にしましたね! |
| アイゼン | …そんな事をしていたのか |
| アスベル | その捕えた海賊を本部に護送した直後だったな。砂漠方面への任務は… |
| ルーク | ああ…だだっ広い砂漠にマナリスを探しに行った時か。熱くて厳しかったよなぁ… |
| スパーダ | 何たって砂の中に埋まってんだもんな。よく見つけられたぜ、オレ達 |
| ルカ | 砂の中から見つけたの!?すごすぎる… |
| エレノア | あれは殆ど偶然でした。砂漠を探索し続けても何の成果もなく諦めていた頃です… |
| エレノア | 夜になったので野営出来る場所を探していると、砂の中で月明りを反射する何かが見えました |
| エレノア | 一瞬の事だったので正確な位置はわからず、みんなで周囲を掘り続けて… |
| エレノア | 朝日が昇る頃、やっと掘り当てる事が出来たんです |
| ロイド | ちょっと光っただけでよくマナリスだってわかったな |
| スパーダ | あん時は他に何の手がかりもなかったからなぁ |
| ルーク | …それで、調査隊本部に発見の連絡をした後、オアシスを見つけてやっと休めると思ったら… |
| ルーク | お前らも知ってる通り、亜空間に呑まれちまったんだ |
| オリエ | 亜空間…ですか!? |
| ルーク | ああ。どっちに行けばどこに行けるのかもわかんねぇ変な空間だったぜ |
| ルカ | せっかく休めると思ったのに…大変だったね |
| スパーダ | まあな。でもその間にルカ達はマナリスを二つも見つけてただろ |
| スパーダ | レーダーがあったとは言え、立つ瀬ねぇぜ、まったく |
| アスベル | そう言えば、その間に見つけた二つのマナリス… |
| アスベル | 一つはさっき言ってた湖の遺跡で回収したと思うけど、もう一つはどこで手に入れたんだ? |
| ルカ | 山の上の鍾乳洞だよ。アイゼンを追って行ったら見つけたんだ |
| エレノア | 追って行ったら…とは? |
| アイゼン | …俺はあの頃、他人と一緒に行動するという事を避けていた。同行すれば、災いが降りかかるからな |
| アイゼン | だからこいつらから離れるため一人でマナリスを探しに向かった |
| アイゼン | まさか追ってきた上に、危険な目に遭ってもまだ、俺を仲間にしたいと言い張るとは思わなかったが… |
| ルカ | 関係ないよ。呪いがあるなら、その呪いごと、アイゼンを受け入れるって決めてたから |
| アイゼン | …そういう事を平然と言う |
| スパーダ | 仕方ねぇよ。ルカだからな |
| スパーダ | そんな理由で離れられると思ったアイゼンが甘いぜ |
| アイゼン | …ふっ。そうだな |
| アイゼン | ともあれ、山でマナリスを見つけ、俺も腹を括って仲間に加わったんだ |
| パスカル | その時に見つけたカタグラフィで天族ならマナリスの力を使えるってわかったんだよね |
| アイゼン | ああ。その力で大怪我をしたルカを助ける事が出来た |
| ルカ | うん。改めて、あの時はありがとう |
| アイゼン | あの時も言ったはずだ。仲間になったのならいちいち礼はいらないと |
| ルカ | あ、そうだったね |
| ロイド | …確かその後だったよな。アスベル達が行方不明だって連絡が入ったのは |
| アリーシャ | ああ。あの時は焦ったが亜空間の中に迷い込んだだけで無事でいてくれてよかったよ |
| ロイド | で、その亜空間の中で俺はダモクレスの剣を手に入れたんだ! |
| ロイド | その時はハリセンの形をしてて使い方もわかんねぇから調査隊本部に預けたけどな |
| パスカル | その次の任務だっけ。アンマルチア族の集落跡を見つけたのって |
| ルカ | うん。崖沿いの街だね |
| パスカル | あそこ調べるのすごく楽しかったなぁ。いろんな参考資料がいっぱいで~ |
| パスカル | …でも、そこで出会ったんだよね。エメロードに |
| アスベル | エメロードか… |
| アイゼン | …… |
| オリエ | エメロードさんとはどのような方だったのですか? |
| パスカル | エメロードはね、アヴァロン島に住んでいた古代アンマルチアの生き残りなんだよ |
| アリーシャ | 彼女は最初、私達に協力してくれていたんだ |
| アリーシャ | アヴァロン島に関する知識を提供し、マナリス集めも彼女のお蔭で捗った |
| アイゼン | だが、それも全て俺達を利用するための芝居だった |
| パスカル | …仲よくなれると思ったんだけどなぁ |
| ルカ | 僕も…エメロードさんはアスラの事を知っていたから… |
| ルカ | もっとアスラの事やその頃のアヴァロン島について教えてほしかったんだけど… |
| オリエ | あの、すみません。アスラさんというのは…? |
| ルカ | あ、えっとね…僕の夢の中に時々出てくる、すごく頼りになる剣士なんだ |
| スパーダ | ルカにとっては憧れの存在だったんだよな |
| ルカ | うん。あんな風になれたらっていつも思ってた |
| ルカ | そのアスラが、過去、アヴァロン島にいた事がわかったんだ |
| オリエ | それは何とも不思議なお話です…!エメロードさんとアスラさん、お二人は同じ時代にいたんですね |
| ルカ | うん。けど、詳しく話を聞く前にエメロードさんは姿を消しちゃったんだ |
| ロイド | 次のマナリスを探しに坑道に行った後だったよな。エメロードが動き出したのは |
| アスベル | …俺がエメロードの罠にかかってしまったんだ |
| アスベル | 自作自演とは知らずエメロードが人質になったと思って襲撃者に手が出せなかった… |
| エレノア | アスベル。自分を責めないでください。あの場には、私もいましたから |
| アスベル | だけどその後、俺は…エメロードに操られて、全てのマナリスを盗み出したんだ |
| アイゼン | …エドナも同様に捕まりマナリスを使用する天族として利用された |
| アイゼン | 全てはエメロードの仕業だ。それともそれを悔いるお前は、エドナにも責任があると言うのか? |
| アスベル | それは… |
| アリーシャ | 要は、今更気にするなという事だ。それに、最初に言っただろう。今回は思い出話を楽しもうと |
| アイゼン | ああ。お前も気にしすぎない事だな |
| アスベル | そうだな。ありがとう、みんな |
| アイゼン | …その後、エメロードを追い詰め同じく操られたエドナも救い出した |
| アリーシャ | ノルミン族のフェニックスが力を貸してくれたのだったな |
| アイゼン | ああ。今もあいつはエドナの側で守っていてくれているはずだ |
| オリエ | それは心強いですね! |
| オリエ | それにしても、エメロードさんはお二人を操ってまで何をしようとしていたのでしょうか? |
| パスカル | …エメロードの狙いはサフィアを独占して、全てを意のままに支配する事だったんだ |
| パスカル | サフィアの力を欲した人達は戦争を繰り返してたから… |
| オリエ | 支配してしまえばそれも止まる…という事ですね |
| パスカル | うん。ヘルダルフがサフィアを使って島を瘴気で覆ったのもそう考えた理由の一つみたい |
| パスカル | そんな使い方されたら作った側としては嫌になる気持ちはわかるんだけどねー |
| ルーク | ヘルダルフの瘴気っつーと…あの塔を開けた途端に出て来たやつだな |
| ルカ | うん。まさかエルピスの塔にまだヘルダルフが封印されてたなんてね… |
| スパーダ | マナリスが揃ったってんでお祭り気分になってたのに一気に台無しだったもんな |
| アリーシャ | …思い出すだけでも気分が悪くなる濃い瘴気だった…。それが一気に島を包んだんだ |
| ロイド | …でも、そこでダモクレスの剣が役に立ったってわけだ! |
| ロイド | しかもハリセンだったのが俺に合わせて二本の剣になってくれた! |
| ロイド | まあ、戦闘用じゃなくてサフィアやマナリス由来の力を吸収するための剣だけどな |
| ルカ | でもそのお蔭で、ヘルダルフがサフィアを使って発生させた瘴気を消せたんだ |
| ルカ | ダモクレスの剣はアスラが未来に繋いだヘルダルフに対抗する力だった… |
| ルカ | アスラが封印するしかなかった不老不死のヘルダルフを…僕がどうにかするって、誓ったんだ |
| スパーダ | お前、普段は気弱なくせにそういう時すげェよなぁ |
| ルカ | もう、茶化さないでよ |
| スパーダ | 実際、それをやり遂げただろ |
| ルカ | でも…みんながいなかったら出来なかった事だよ |
| ルカ | 特にスパーダ…。君は塔の中で… |
| スパーダ | ああ、ハスタに後れを取っちまった時か |
| オリエ | ハスタさん…!神出鬼没ですね… |
| スパーダ | ああ。エメロードと一緒に塔に入って来やがってたんだ |
| スパーダ | でもハスタとエメロードは仲間割れして、お互いに倒れちまった |
| スパーダ | ただその時…ハスタがエメロードごと、ルカを刺そうとしやがってな |
| ルカ | それをスパーダが庇ってくれて…ハスタの攻撃をまともに受けちゃったんだ |
| ルカ | なのにスパーダは無理して心配ないって… |
| スパーダ | おいおい、気にすんなって!実際、こうして生きてんだろ |
| スパーダ | それより、ルカ。最上階での戦いの事はお前が話せよ |
| ルカ | …そうだね。うん、わかった |
| ルカ | ヘルダルフは強かった。どうやったって勝ち目はないのかもと思うぐらい… |
| ルカ | でも、僕には…アスラから受け継いだ意志があったし |
| ルカ | 僕達に想いを託してくれたみんなのためにも絶対に諦めるわけにいかなかったんだ |
| ルカ | 僕達は振り絞った力を合わせて、どうにかヘルダルフを追い詰めて… |
| ルカ | ヘルダルフの呪いを消して、彼を孤独と絶望から救う事が出来たんだ |
| オリエ | 倒すのではなく、救う…それがヘルダルフとの決着だったという事でしょうか? |
| ルカ | うん |
| パスカル | 普通思いつかないよね~ |
| ロイド | でも、最高の決着だと思うぜ |
| アリーシャ | ルカだからこそ出来た事だ |
| アイゼン | ああ。自分の流儀を貫き通したな。大した奴だ |
| ルカ | ほ、褒めすぎだって |
| オリエ | 私も素晴らしいと思います!ルカさん達の冒険譚に相応しい結末…素敵な物語としてまとめられそうです |
| ルーク | …こんな話してたらまた、このみんなで冒険に出たくなってきたな |
| エレノア | それはいいですね。何か目標はありますか? |
| スパーダ | もう任務じゃねェんだしこのみんなで冒険できればいいんじゃね? |
| アスベル | そうだな。たまには、そういうのもいいかもしれないな |
| ルカ | うん。またみんなで、どこかを冒険しよう |
| アリーシャ | ああ。是非 |
| パスカル | その時までに発明品いっぱい作っておくね! |
| アイゼン | 船旅なら任せろ |
| ロイド | よーし、約束だ!冒険するぞー! |
| 全員 | おー! |
| オリエ | ふふふ。いつかそのお話もまた聞かせてくださいね |