Name | Dialogue |
昔の借り | scene1 |
チェスター | ふぅ…これで15匹か… |
チェスター | クレス、いったん狩りを休憩してメシにしようぜ |
クレス | そうだね、チェスター。あ、でも僕、食事の用意をしてこなかったけど… |
クレス | …ん?このにおいは…? |
チェスター | マーボーカレーだ |
チェスター | アミィほどうまくは作れないがな |
クレス | すまない、助かるよ! |
クレス | そういえば、昔、チェスターの家でマーボーカレーを食べさせてもらった事があったな… |
| |
クレス | もぐもぐもぐ |
クレス | おいしい! |
クレス | さすがアミィちゃんの作ったマーボーカレーだね! |
チェスター | あったりまえだろ! |
クレス | 本当においしいよ。おかわりはあるかい?これ、もらっていいかな? |
チェスター | お、おい!オレの分まで食うなって! |
| |
クレス | 結局チェスターの分まで食べちゃって怒られたんだっけ… |
クレス | ふふ |
チェスター | 何一人で笑ってんだ?クレス |
クレス | いや、なんでもないよ |
クレス | ん? |
クレス | 大変だ!チェスター!魔物が…! |
チェスター | ああああ!オレのマーボーカレーが!! |
チェスター | この野郎…ゆるせねえ!!! |
昔の借り | scene2 |
チェスター | はぁ…はぁ…これで全部か… |
クレス | いきなりだったね油断していたよ |
チェスター | ちっ…オレの昼メシが台無しだぜ |
クレス | … |
チェスター | 何やってんだ?クレス |
クレス | これでよし、っと! |
クレス | はい!チェスター |
チェスター | これは… |
クレス | マーボーカレーを 半分にわけたんだ |
クレス | さあ、早く食べよう!狩りの続きもしないとだし |
チェスター | 何してんだよ。お前の食う分が減るだろうが |
クレス | そうかな?僕はチェスターがお腹を空かせて倒れる方が困るけど |
チェスター | だ、誰がそんくらいで倒れるかよ! |
チェスター | ちっ、わかったよ。半分で食うか |
チェスター | …ありがとな、クレス |
クレス | これであの時の借りを返せた…かな…? |
チェスター | ん?何か言ったか? |
クレス | いや、なんでもないよ |
チェスター | …?今日のクレス、何か変だぞ? |
クレスの十八番 | scene1 |
クレス | エステルは、今まで街に出かけた事はないのかい?珍しそうに色々見てるけど |
エステル | はい。めったに…だから見るもの聞くもの全てが新鮮で、興味深いです |
エステル | ここはパンを売るお店ですね。見た事のないパンがいっぱい…この表面が特徴的なパンは何です? |
クレス | ああ、それはカレーパンだよ |
クレス | 「カレーだけに、食べるとかれえー」 |
エステル | … |
エステル | 今の、もしかして、ダジャレ…なんです? |
クレス | うん。わかってくれたかな? |
エステル | クレスは面白い人なんですね |
クレス | 喜んでもらえた?だったらこんなのはどう? |
クレス | 「僕はアイスをあいす」 |
エステル | … |
クレス | まだまだいけるよ!次は… |
エステル | え、あの、クレス…? |
街の女 | きゃああああっ!魔物が! |
エステル | た…大変!魔物が出たそうです!今すぐ退治しましょう、クレス! |
クレス | あ、ちょっと待ってくれ!エステル! |
クレスの十八番 | scene2 |
エステル | ふう…何とか魔物は退治できたみたいですね |
クレス | 疲れたかい?だったら… |
クレス | 「そこの椅子に、座っていーすよ」 |
エステル | ま…まだ続くんです…? |
クレス | うん。思いついたネタを、ぜひ聞いてもらいたくて。他にもまだあるよ! |
| ザッザッザッ… |
エステル | あれは… |
エステル | …ウィンドル兵…!いけない、どこかに隠れないと |
エステル | あの、クレス。ずっと立ち止まっているのも何ですから…移動しません? |
クレス | 次はどれにしようかな…あれがいいかな…それともとっておきの… |
エステル | あ、あの…ご、ごめんなさい、クレス! |
クレス | よし、これだ!エステル、聞いてくれ! |
クレス | 「このグラス、いぐらする?」 |
クレス | … |
クレス | あ、あれ?エステル?どこへ行ったんだ?エステルー! |
Name | Dialogue |
オレのしるこ | scene1 |
ユーリ | そろそろ煮えて来たな |
ユーリ | さて…うまくいっててくれよ |
フレン | 何をしているんだ、ユーリ? |
ユーリ | よう、フレン |
ユーリ | ちょいと下町のガキどもが喜びそうなレシピを手に入れたんでな |
フレン | 見た事のないスイーツだね。黒いスープのような… |
ユーリ | しるこって言うんだと。豆を甘く煮て、ここに団子なんかを入れるんだ |
フレン | 何か手伝おうか? |
ユーリ | あん?いや、大丈夫だ |
ユーリ | 気になるなら、そこで待っててくれりゃ、もうすぐできる |
フレン | そうか。じゃあせっかくだし、お言葉に甘えて待たせてもらうよ |
ユーリ | 任せときな…って |
ユーリ | おっといけねえ。薪がなくなっちまった |
ユーリ | ちょっくら探してくるけど、いいか、絶対に触るなよ?そこでじっと見てろ |
フレン | ?あ、ああ分かった |
| |
ユーリ | フレンが何かしでかさねえうちにさっさと薪拾っても戻らねえとな |
ユーリ | …ってなんだ?魔物か!? |
オレのしるこ | scene2 |
ユーリ | 戻ったぜ |
ユーリ | お前、ちゃんと何もしてねえだろうな? |
フレン | ああ、ここから一歩たりとも動いてはいない |
ユーリ | そりゃまた律儀な事で… |
ユーリ | さて、これで最後のひと煮立ちと |
ユーリ | …よし、こんなもんだろ。どうだ、食べてみるか? |
フレン | いい匂いだね。ぜひいただくよ |
ユーリ | どうだ、美味いか? |
ユーリ | ちょいと甘さ控えめにしてな、隠し味にこの塩を… |
フレン | ちょっと甘みが少なすぎるね。子ども達には物足りないんじゃないかな |
ユーリ | ちょっと待て!勝手に砂糖を入れるなっての! |
フレン | うーん…まだ足りない気がする。ここは思い切った量を… |
ユーリ | …フレン、お前、何て事してくれやがる |
フレン | うん、やはりこのくらいの甘さはないとね |
フレン | ユーリ、君もどうだい? |
ユーリ | オレ、水あめ作ってた訳じゃねえんだけど… |
おいしさの秘密 | scene1 |
エル | ユーリって、料理が上手だよね |
ユーリ | そうか?ま、それなりに場数こなしちゃいるけどな。今日のスープはどうだ? |
エル | うん、おいしいよ |
ユーリ | よしよし、そりゃなによりだ |
エル | …でもパパの作ったスープと比べたらユーリのスープはまだまだかなー |
エル | パパのスープ、びっくりするくらいおいしいんだよ! |
ユーリ | へえ、見上げた親父さんだな。けど、そこまで言われちゃちょいとばかし悔しくなってくるな |
ユーリ | よし、晩飯もオレに任せとけ。とびっきりのスープを作ってやる |
エル | 本当に?さっきのスープよりおいしいの? |
ユーリ | ああ。だがそのためには、まず材料を集めないとな |
ユーリ | ちょっくら行って来るからお行儀よくしてろよ |
エル | うん! |
おいしさの秘密 | scene2 |
ユーリ | …よし、完成だ。ユーリ・ローウェル特製スープの出来上がりっと |
エル | うーん、いいにおい!いただきまーす! |
| ずず… |
エル | …! |
エル | この前のスープと全然ちがう! |
ユーリ | だろ? |
エル | うん。ユーリのスープも、パパのスープにだいぶ近づいたね |
エル | でも、どうやったら、こんなにおいしくなるの? |
ユーリ | ちっとばかし隠し味を利かせてみた。さっき集めた材料を使って、な |
エル | あつめた材料…さっきって、魔物と戦ってばかりだったよね? |
ユーリ | だからそれが隠し味の元さ。クラブマンの甲羅に、エレキテルのヒレ。後は… |
エル | ええ~!じゃあこれ、魔物の味なの? |
エル | もー、ユーリのバカー! |
ユーリ | おい、エル!待てって! |
ユーリ | やれやれ、せっかく作ったってのに。子どもにゃ、ちっとばかし刺激が強すぎたかね |
Name | Dialogue |
新しさへの追求 | scene1 |
ルーク | せやあああっ! |
ルーク | よーし!新技、遂に完成したぜ! |
ルーク | ヴァン師匠何ていうかな。絶対見てもらわねぇと… |
ルーク | なんとかして師匠に会いに行けねえかな |
ティア | ルーク! |
ルーク | なんだよ、うるせーな。人がせっかく考え事してんのに邪魔すんなっつーの |
ティア | そんな事を言っている場合じゃないの。すぐそこで魔物が出たわ。あなたも手を貸して |
ルーク | なんで俺がそんな事しなきゃなんねーんだっつーの |
ルーク | そんなの兵隊に任せておきゃ… |
ルーク | …って、待てよ |
ルーク | 魔物が相手だったら、新しい技を存分に試せるかもな… |
ルーク | よし、いいぜ、ティア。特別に手伝ってやる。感謝しろよな |
ティア | …?まあいいわ。こっちよ |
新しさへの追求 | scene2 |
ルーク | これで終わりみてーだな |
ティア | ちょっとルーク、なんだったの、さっきの技は |
ルーク | あれか? |
ルーク | 俺が編み出した新しい技だ。勝手に真似すんじゃねーぞ |
ティア | 真似って…あんな見た目ばかり派手で動きの大きい技、実戦じゃ使い物にならないわ |
ルーク | なっ…なんだと!俺の技にケチつけんのかよ! |
ルーク | それに、お前に見せようと思った訳じゃねえっつーの |
ルーク | ヴァン師匠に見せたいんだ、俺は |
ティア | 兄さんに…それはともかく、そうね、技については余計だったわ。ごめんなさい |
ルーク | けっ、今さらだっつーの |
ルーク | お前みたいなのがヴァン師匠の妹だとか、マジ信じらんねー |
ルーク | だいたいお前って師匠からなんか習ったりした事とかあるのかよ? |
ティア | …あるわ、それくらい |
ティア | 昔の事だけど、色んな事を教えてもらったわ。料理とか |
ルーク | 料理?ヴァン師匠が? |
ルーク | 料理か…料理なんて自分で作るもんって感じしねーけど |
ルーク | ヴァン師匠が食べてくれるならやってみてもいいかもな |
ルーク | よし決めた!今度は新しい料理の開発だ! |
ルーク | できたらお前にも食わせてやる! |
ティア | …遠慮しておくわ |
司祭のお言葉 | scene1 |
ルーク | おい、てめえ!こないだはよくもダマしやがったな! |
ルーク | 司祭なら司祭だってとっとと言えっつーの! |
フィリア | すみません。隠していたわけではないのですが… |
ルーク | はん、とっとと司祭だって言やあこっちの話も早かったのによ。めんどくせーマネしやがって |
フィリア | …はい、本当に申し訳ありませんでした。あの…お許し…頂けませんか? |
ルーク | ま、まあ、そこまで言うなら許してやらなくもねーけどよ! |
ルーク | つ、次から気をつけろよな! |
フィリア | はい! |
フィリア | …あの、ルークさん。私、少し気になる事が… |
ルーク | あ?何だよ? |
フィリア | ルークさんのその長い髪は、ずっと伸ばしていらっしゃるのですか? |
ルーク | あー、そうだな |
ルーク | …って、何でいきなり髪の話になったんだよ |
フィリア | いえ、あの、それは… |
街の男 | 司祭様、魔物が…! |
フィリア | いけない…!すぐに向かいます。ルークさんはここでお待ちを |
ルーク | はん。お前みたいなトロそうな奴に任せられるかよ!俺も行く! |
フィリア | …感謝致します、ルークさん |
司祭のお言葉 | scene2 |
フィリア | さすがですね、ルークさん。助かりました |
ルーク | こんなん俺の敵じゃねえっつーの |
ルーク | で、さっきの話は何だったんだ? |
フィリア | さっきの話…ですか? |
ルーク | もう忘れたのかよ!?俺の髪見て何か言いたそうだったじゃねえか! |
フィリア | ああ!その話ですね! |
フィリア | 実は私、ルークさんを見た時から是非とも三つ編みにして差し上げたいと思っていたのです! |
ルーク | …はぁ!?三つ編み!? |
フィリア | はい!そして私と同じ、おさげに! |
フィリア | いかがでしょうか?とてもお似合いになると思うのですが |
フィリア | もしよろしければ私が結うのをお手伝い致しますわ。髪留めも差し上げますので…! |
ルーク | だーーーー!!何で俺がお前とお揃いでおさげにしなきゃなんねーんだよ! |
フィリア | もちろん効果はあります。…髪がまとまっていると剣を扱う時に視界が… |
ルーク | そ、そういう事言ってんじゃねえ!絶対にお断りだっ!お前司祭だろ!こんな事やってねーで仕事しろよ! |
フィリア | あ、はい。そうでしたね。 |
フィリア | でも、考えてみてくださいね、おさげでなくてもいいですから |
ルーク | し、しねえっつーの!! |
Name | Dialogue |
100×2×360=??? | scene1 |
ロイド | ここに、一本の剣がある。これ一本を100とする |
コレット | うんうん |
ロイド | これを右手に持って、さらにもう一本左手に持つ。すると攻撃力は? |
コレット | 200…なのかな? |
ロイド | 正解!やっぱりお前はわかってるな。さすがコレット! |
コレット | えへへ… |
ロイド | よし、じゃあ魔物相手に試してみようぜ! |
ロイド | 行くぞ! |
100×2×360=??? | scene2 |
ロイド | やああっ! |
| グオオオオッ! |
コレット | うわぁ、すごいよロイド! |
ロイド | これくらいどうって事ないさ |
ロイド | じゃあさっきの続きだ。問題を少し複雑にするぞ |
ロイド | 両手に剣を持った200の状態で、360度回転すると…攻撃力はいくつだ? |
コレット | ええと…72000…? |
ロイド | 惜しい!正解は144000だ! |
コレット | そんなにたくさん?すごいねぇ~♪ |
ロイド | わかったか?じゃあこの調子で、どんどん魔物を倒すぞ! |
コレット | うん! |
コレット | って…あれ? |
コレット | よく考えたら、何で倍になるんだろ…? |
ロイド | 新手が来たぞ!行くぞ、コレット! |
100×2×360=??? | scene3 |
ロイド | どうだコレット!二刀流は強いだろ? |
コレット | うん、そだね! |
コレット | ところでさっきの問題なんだけど、どうして倍の144000なの?72000じゃないの? |
ロイド | 一回転につき2回攻撃するから、倍になるんだ! |
コレット | え?一回転に2回なら100が2回で200で…72000じゃないの? |
ロイド | 200が2回で、144000だろ |
コレット | え、一本の剣は100でしょ?片手ごとに2回攻撃で100かける2をさらに倍で400… |
ロイド | いいや。両手で200だ |
コレット | え?あれ? |
コレット | よくわからなくなってきたよ… |
ロイド | コレットも二刀流をやってみたらわかるさ。俺もわかるまで時間がかかったし |
コレット | さすがロイド…やっぱり凄いよ、ロイドは。私にはとても真似できないよ~ |
ロイド | いやあ…照れるな |
はじめてのにくきう | scene1 |
プレセア | 肉球… |
ロイド | 肉球がどうかしたのか? |
プレセア | …猫の肉球は柔らかい |
ロイド | 柔らかいな |
プレセア | …ノイシュの肉球は固い |
ロイド | まあ、そうかもしれないけど…ノイシュの肉球も、捨てたもんじゃないぞ |
ロイド | このしっかりした肉球のお蔭で、ノイシュは俺達を運んでくれたり、助けてくれたりするんだからさ |
プレセア | …猫の肉球の方がいいです |
ロイド | 実際に触ってみれば、きっと印象も変わるって!おなかの毛もあるし。ほら! |
ノイシュ | キューン、キュオーン! |
ロイド | あ、どこへ行くんだよノイシュ! |
プレセア | 向こうから魔物が…! |
ロイド | ノイシュが危ない…! |
プレセア | 助けます |
はじめてのにくきう | scene2 |
ロイド | ようやく倒したぞ…お、この魔物にも肉球があるのか |
プレセア | …固いです |
ロイド | これならノイシュの方が、ずっといいな。ほら、プレセアも触ってみろよ |
プレセア | そこまで言うのでしたら… |
| …ふにふに |
プレセア | …気持ちいい |
ロイド | だろ? |
| …ふにふに |
| …ふにふにふに |
ロイド | … |
ロイド | お、おい、プレセア…そろそろその辺で… |
| …ふにふにふにふに |
ノイシュ | キュオオーン! |
ロイド | まずい、肉球マニアの血を目覚めさせちまったか…? |
ロイド | ごめんな、ノイシュ |
Name | Dialogue |
何かが足りない | scene1 |
ミラ | うーん…足りない… |
ミラ | なんだろうかこの満たされない気持ちは… |
ジュード | ミラ! |
ジュード | こっちに来ていたんだね |
ミラ | おお、ジュード。久しいな |
ジュード | それより、どうしたの?何か悩んでるように見えたけど |
ジュード | 僕でよかったら、話を聞くよ? |
ミラ | うーん…言葉で説明するのは少し難しいな… |
ミラ | どう言えばいいのだろう。うまい言い方が思いつかない… |
ジュード | じゃあ、少し運動してみたら? |
ジュード | 悩んだ時に身体を動かすと、すっきりする事もあるよ |
ミラ | なるほど、それはいい事を聞いた。さっそくやってみよう |
ミラ | さっそくあの魔物の群れに突撃だ! |
ジュード | ミ…ミラ…!? |
何かが足りない | scene2 |
ジュード | ミラ、どう?気持ちはすっきりした? |
ミラ | それが…さっきよりもますますひどくなった気がする |
| ぐうう~… |
ミラ | あっ… |
ジュード | ミラのお腹…鳴ったね…もしかして、お腹すいたとか? |
ミラ | ああ、そういえばすいているな |
ミラ | おかしいな…さきほど夕食を済ませたばかりなんだが…なぜこうも腹が減るのか… |
ジュード | まさか、足りないっていうのは… |
ミラ | ああ、そうか。私は腹が減っていたのか |
ミラ | だから、何か足りない気がしていたのだな |
ジュード | はは…そうだね。お腹の虫の事は考えてもわからないよね… |
ジュード | じゃあ、何か軽く作ろうか? |
ミラ | ありがとう。それじゃあ… |
ミラ | サンドウィッチにプリンパン、オムソバにたこ焼きラーメン、豆腐せんべいに牛丼にサイダー飯… |
ジュード | ちょ、ちょっと、ミラ! |
ジュード | そんなに作れない…ていうか、そんなに食べられないよ! |
ミラ | うむむ…腹の具合の事を頭で考えるのは難しいな… |
強くなるために | scene1 |
スパーダ | ミラ!魔物が1体そっちへ行ったぞ! |
ミラ | 抜かりはない。任せろ!たああっ! |
| ズバッ! |
ミラ | よし。これでこの辺の魔物は、あらかた片付けたな |
スパーダ | ずっと一緒に戦っているお蔭で、オレたちの息も随分合ってきたんじゃねえか? |
ミラ | ああ |
スパーダ | しかしミラの剣の腕は、大したもんだな。まさにスゴ腕って感じだぜ |
ミラ | スパーダの実力も、なかなかのものだ |
スパーダ | いや、ミラに比べたら、オレなんてまだまだだ |
スパーダ | そこまで上達するのに、一体どれだけの修羅場を潜ったんだ? |
ミラ | 修羅場か…今までそんな風に考えた事はなかったが、そうだな… |
| ガアアアアッ! |
スパーダ | 新手の魔物か!?いい加減しつこいぜ! |
ミラ | 文句を言っても始まらない。とにかく、撃退するぞ! |
強くなるために | scene2 |
ミラ | これでとどめだ! |
| ザシュッ! |
スパーダ | お見事!今度こそ終わったな |
ミラ | そうだな |
スパーダ | やっぱりミラの剣はすげえな。間近で見るとよりそう思うぜ |
スパーダ | どうやったらそんなに、強くなれるんだ? |
ミラ | 強くなりたくて、なったのではない。なすべき事をなすうちに、自然とこうなったのだ |
スパーダ | なすべき事をなす、か… |
ミラ | スパーダにも、スパーダなりの、なすべき事があるのだろう?そういうのは、見ていればわかる |
スパーダ | …まあな。否定はしねえよ |
ミラ | なすべき事があって、そこに真剣に向かい合っていれば、自ずと強くなれるはずだ |
スパーダ | もしかしてオレ、励まされているのか? |
ミラ | さあな。どう受け取るかは、お前の自由だ |
スパーダ | 不思議な女だな、ミラは。まあ元気が出たのは確かだが |
スパーダ | よし、それじゃ張り切って行くか!これからもよろしく頼むぜ、ミラ! |
ミラ | ああ。こちらこそ、よろしくな |
Name | Dialogue |
騎士の休日 | scene1 |
シェリア | アスベル、久しぶり。元気そうでよかったわ |
アスベル | シェリアもな |
アスベル | ウィンドルの観光をって話だがどんなところが見たいんだ? |
シェリア | そうね…スイーツや服のお店がいいわ。女の子に人気の |
アスベル | わかった。同僚からいい店を教えて貰ったんだ。そこへ案内するよ |
シェリア | それにしても、よく休暇が取れたわね |
アスベル | ああ、故郷の幼なじみが来るって話を上官にしたら色々と配慮してくださったんだ |
シェリア | いい上官ね |
シェリア | アスベル、あとでお土産買わなくちゃ |
アスベル | そうだな |
街の女 | 誰か、誰か来て! |
シェリア | 何かしら… |
アスベル | 行ってみよう |
| |
シェリア | ケンカだなんて、怖いわね… |
アスベル | だが、誰もケガをせずに済んでよかったよ |
シェリア | アスベルったら、いきなりケンカしてる二人の間に入って行くんだもの、驚いたわ |
アスベル | はは… |
女の子 | うわーん!ママー!どこーー!? |
シェリア | あれは… |
| |
シェリア | あの迷子の女の子、お母さんに会えてよかったわね |
アスベル | ああ |
アスベル | それじゃあ、行こう |
街の男 | うわあああ!魔物だ!魔物が現れたぞ!誰か、早く騎士を! |
アスベル | シェリアは危ないから宿に戻っててくれ |
シェリア | 待って、私も行くわ! |
騎士の休日 | scene2 |
アスベル | よし、片付いたな。状況の説明はしたしあとは騎士団に任せよう |
シェリア | ねえ、アスベル、騎士の仕事っていつもこんな感じなのかしら? |
アスベル | 急にどうしたんだ? |
シェリア | 今日、一緒にいてとても忙しいんだなって思ったの。大変じゃない? |
アスベル | でも、これがみんなの幸せに繋がると思えば、これくらい平気さ |
シェリア | アスベル… |
シェリア | あっ、いけない…。もうこんな時間… |
アスベル | そうか…。今日、帰るんだったな |
アスベル | すまない、シェリア。案内できなくて… |
シェリア | ううん、アスベルが普段どんな事をしてるのかがわかったからよかったわ |
アスベル | そうか。次来た時は、必ず案内するよ。約束だ、シェリア |
シェリア | ええ。その時を楽しみにしているわね |
兄弟 | scene1 |
アスベル | あ、ヒューバートじゃないか! |
ヒューバート | …兄さん。こんなところで奇遇ですね |
アスベル | そうだな、まさか任務中にお前に会えるなんて思わなかったよ |
ヒューバート | はい。お元気そうでなによりです |
ヒューバート | しかし兄さん、大丈夫なんですか? |
ヒューバート | 最近、バロニアについてあまりいい噂を耳にしませんが… |
アスベル | …そう、なのか |
ヒューバート | ええ、リチャード王の行いについて不満を抱く国民も多いようです |
ヒューバート | 僕としても、これ以上放っておく事はできないと思っています。兄さんはどうして… |
アスベル | …分かってる |
アスベル | どうすればいいか、分かってるんだ |
ヒューバート | …そうですか。なら、僕からいう事は何もありません |
アスベル | けど、ヒューバート…俺は… |
街の女 | きゃああ!誰か、誰か助けて…! |
アスベル | 女性が盗賊に捕まっている…! |
ヒューバート | …ようやく見つけました |
ヒューバート | 近頃この付近で強盗を繰り返している輩がいると聞いたので見張っていたんですよ |
ヒューバート | ちょうどいい、兄さんも手伝ってください |
アスベル | もちろんだ!いくぞ、ヒューバート! |
兄弟 | scene2 |
アスベル | ふう。終わったな |
ヒューバート | 思ったより時間がかかってしまいましたが、まぁいいでしょう。助かりました |
アスベル | もう行くのか? |
ヒューバート | 捕まえた強盗を連行しないといけないので |
アスベル | そうか… |
ヒューバート | …兄さんは、自分が思った通りに進めば良いと思います |
ヒューバート | それがきっと、みんなの道になります |
ヒューバート | それでは、時間も無いのでこれで失礼します |
アスベル | ああ |
アスベル | ありがとう、ヒューバート |
Name | Dialogue |
ヘアカット | scene1 |
ルーク | ちっ…イライラする… |
ルーク | なんだかしらねえけど、ムシャクシャして仕方がねえ! |
ガイ | 落ち着けよ、ルーク。そういう時はたいがい、つまらない事が原因だったりするもんさ |
ガイ | 例えば…やたら伸びっぱなしの前髪がうっとうしい、とか |
ルーク | よ、余計なお世話だっつーの |
ルーク | 別に好きで伸ばしてんだ。切ったりしないからな! |
ガイ | そうか?意外とさっぱりして気持ちいいかもしれないぞ |
ガイ | ほら、切ってやるから、こっちに来いよ |
ルーク | じょ、冗談じゃねえって!素人に触らせて変な髪形にされてたまるかよ! |
ガイ | おい、ルーク、待てって!そっちには確か魔物の群れが…! |
ルーク | マジかよ! |
ルーク | って、髪を切られるより、魔物のほうがまだましだっつーの! |
ヘアカット | scene2 |
ガイ | どうやら魔物は退けたようだな |
ガイ | ルーク、さあ髪を… |
ルーク | しつこいぞ、ガイ!嫌なもんは嫌だっつーの! |
ガイ | そう言うなって。本当は結構気になっているんだろ? |
ルーク | …いいって。髪くらい、どうって事ねーよ |
ガイ | 本当か? |
ガイ | 俺はお前に、イライラの原因をなくしてもらいたいんだがな |
ルーク | な、何だよ、それ。ガキ扱いするな! |
ガイ | 別にそういうつもりで言った訳じゃないんだが… |
ルーク | だー、あったま来た!こうなったらガイ、俺がお前の髪を切ってやる! |
ガイ | 意味分からないぞ、それ |
ガイ | 落ち着けって…ってダメか |
ガイ | それじゃ退散退散 |
ルーク | このっ、待ちやがれ!虎刈りにしてやるっ…! |
ガイ | ははは。頭冷やさなきゃ俺を捕まえる事はできないぜ? |
ルーク | くおのおおおおッ! |
大魔王再び | scene1 |
ガイ | やれやれ。じゃんけんに負けて、俺達が買い物当番になるなんてな |
ティア | ぼやいても仕方ないわ。早く済ませて、戻りましょう |
ガイ | …へえ。ここの市場は、随分賑わってるんだな。店も多いし… |
ティア | そうね。これだけ品物が充実していると、人出が多いのも頷けるわ |
ガイ | ええと、何を買うんだったかな。野菜は確かピーマンにトマト、それからホウレンソウ、ニンジン… |
ティア | それと豚肉と鶏肉と…魚は…何にすればいいかしら |
街の男 | 大変だ!市場の近くに、魔物が出たぞ! |
ガイ | 魔物だって!?穏やかじゃないな |
ティア | 魔物が市場に乱入したら、大変な事になるわ。そうなる前に撃退しましょう |
ガイ | そうだな、急ごう! |
大魔王再び | scene2 |
ガイ | とんだ邪魔が入ったな。それじゃ、買い物を再開するか |
ティア | そうね |
| |
ガイ | …それにしても、さっき戦っている時、やけにまわりに見物人が多かったな |
ティア | ガイは女の子から、随分歓声を浴びていたわね |
ガイ | 近付いてさえ来なければ、声くらい、いくらかけてくれてもいいけどな |
女の子 | あ、さっき魔物を倒した人ですね!すごくかっこよかったです!握手してください! |
ガイ | うおっ!? |
ティア | …! |
| ドガシャーン! |
ガイ | いてて…いつもの癖で、つい反射的に飛び退いたら、ティアにぶつかっちまった… |
ガイ | ティア、すまなかった。怪我はないか…? |
| ふにっ |
ガイ | ん…この手応えは… |
ティア | ちょっと、ガイ |
ガイ | …って、まさか! |
ティア | … |
ガイ | わああっ!?す、すまない、ティア!わざとじゃないんだ! |
ティア | 信じるわ。でもだからといって許される訳じゃないから |
ガイ | ま、待ってくれティア!本当にわざとじゃないんだ! |
ガイ | 頼む!!待ってくれ~~!! |
Name | Dialogue |
メロンはどこだ? | scene1 |
しいな | お疲れ、精が出るね差し入れ持って来たよ |
ゼロス | お、なんだ、気が利くじゃねーか。どれどれ… |
ゼロス | おお、フルーツポンチか |
しいな | わざわざ用意したんだからちゃんと食べるんだよ |
ゼロス | お、おう |
ゼロス | …って、おい、何だこりゃ!? |
しいな | ど、どうしたんだい!? |
ゼロス | メロンが…メロンが入ってねえ! |
しいな | 何を言い出すかと思えば…仕方ないだろ。手に入らなかったんだからサ |
ゼロス | だめだめ、やり直し。メロン入りじゃなきゃ俺さまは食わねえぞ! |
しいな | わがままばっかり言うんじゃないよ。ないものはない。あきらめな |
ゼロス | いいや…あるはずだ…お前、俺さまに内緒で食おうとして隠してるんだろ |
しいな | はあ!?なんでそんな事…あんた、バカなんじゃないのかい |
しいな | もういいよ。せっかく持ってきてやったのに。あたし一人で食べる! |
ゼロス | おい!そっちは魔物が…! |
メロンはどこだ? | scene2 |
しいな | ふう。どうなるかと思ったけど、何とか魔物を片付けたね |
ゼロス | 魔物なんてどうでもいい。お前の隠してるメロンを、さっさと出せ! |
しいな | はあ?あんたまだ、そんな事言ってんのかい。ない物はないって何度… |
ゼロス | とぼけんな!その胸に隠してるのは、ズバリ、メロンだろう! |
ゼロス | しかもでかいのを二つも…ぬぬぬ…許せん! |
しいな | ちょっと!何すんのさ、気安く触ろうとするんじゃないよっこのアホ神子! |
ゼロス | ドカッ! |
ゼロス | ぶはっ!おぼれる!フルーツポンチにおぼれる…! |
しいな | …まったく。フルーツポンチで顔でも洗って反省しなっ! |
ゼロス | ふぁい… |
そりゃねーぜ | scene1 |
| ウギャアアアア! |
| ドサッ |
ゼロス | はあ…はあ… |
ゼロス | 余裕ぶって一人でここまで来ちまったが… |
ゼロス | さすがにこれだけの数の魔物を相手するのはつらいな… |
ゼロス | (む…っ!?何かの気配…!) |
??? | きゃああっ!? |
ゼロス | 何だ、しいなじゃねーか。魔物かと思ったぜ…こんなところで何やってるんだ!? |
しいな | アイテテ… |
しいな | ん?ゼロスじゃないか |
しいな | きゃああ! |
| ガルルル… |
ゼロス | 何だ、お前までこいつらとやり合ってたのかよ! |
しいな | あぁ…こいつのねぐらに突っ込んじまって追われているのさ… |
ゼロス | まったくドジなお前らしいな! |
ゼロス | ずいぶん苦戦してるみてーだけど大丈夫なのか? |
しいな | あ…あたしは大丈夫だよ!それよりもあんたの方がボロボロじゃないか |
ゼロス | お…俺さまは余裕だぜ!これくらい、朝メシ前よ! |
ゼロス | お前が困ってるなら、助けてやってもいいぜ? |
ゼロス | その代わり、礼はもらうけどな |
しいな | 礼って、何が欲しいんだい? |
ゼロス | とぼけんなって。女が男にする礼って言ったら、そんなの決まってんだろ。…な? |
しいな | …! |
しいな | こんな時に、くだらない事言ってんじゃないよ!このアホ神子! |
| バシッ! |
ゼロス | いてえ! |
しいな | まったく、あんたって奴は…あいつらはあたしがまとめて倒す!あんたの助けなんかいらないよ! |
ゼロス | おい、しいな! |
そりゃねーぜ | scene2 |
しいな | はあ…はあ…まとめて倒すなんて、タンカ切っちまったけど… |
しいな | さすがにちょっと、荷が重かったかねぇ… |
| ギャオオオオオッ! |
しいな | くっ…!もう駄目…! |
| バシイッ! |
ゼロス | ふう… |
しいな | ゼ、ゼロス!?あんた… |
ゼロス | しいなを苦しめやがって…おいたが過ぎたようだな、お前ら |
ゼロス | 温厚な俺でもさすがに怒るぜ。本気の戦いを見せてやる。覚悟しろ! |
そりゃねーぜ | scene3 |
ゼロス | やれやれ。やっと片付いたか |
しいな | ゼロス…ありがとう。お蔭で助かったよ |
ゼロス | なあに。これくらい、どうって事ねーよ |
しいな | あんたはふざけてばかりだけど、決める時は決めるんだね。見直したよ |
ゼロス | まあな |
ゼロス | じゃあ感謝の気持ちって事で、お礼をもらってもいいよな? |
しいな | ちょっと、何あたしに向かって、手を伸ばしてんのサ!? |
| ビシッ! |
ゼロス | いってえ!助けてやったんだからいいだろ、このケチ女! |
しいな | 馬鹿言ってんじゃないよ、アホ神子! |
しいな | まったくあんたって奴は…見直すって言ったのは取り消すよ!この最低神子! |
ゼロス | せっかく助けてやったのに、そりゃねーぜ… |
Name | Dialogue |
なぞなぞ | scene1 |
ファラ | あ、リッド!今日の仕事は終わったの? |
リッド | ああ。ちゃんと必要な分の獲物は仕留めてきたぜ |
リッド | じゃ、オレは帰って寝るわ |
ファラ | わたし、お仕事休憩中でちょっと退屈だったんだ |
ファラ | ねぇ、なぞなぞ解いてかない? |
リッド | はぁ?なぞなぞってなぁ…子どもじゃないんだぞ |
ファラ | 難しくって面白い問題、出してあげるから! |
リッド | はあ…。わかったよ |
ファラ | そうこなくっちゃ!じゃあいくよ。えっとね… |
ファラ | いつも違う姿だけど、顔は同じなの、なーんだ? |
リッド | 違うのに同じっておかしくないか?姿が違うなら、顔も違うんじゃねえのか? |
ファラ | それが同じなの。それでもって、美味しいんだよ。さー、なーんだ? |
リッド | 食い物に顔なんかないだろ…いや待てよ、鳥とか魚ならあるか |
ファラ | ブー。はずれ!じゃあヒント |
ファラ | これは人です! |
リッド | 人なのに美味いって…これ、人が食われるとか、そういう話じゃないだろうな |
ファラ | ちがいまーす。あくまで例えだよ。なぞなぞなんだから! |
リッド | うーん…いくら考えてもわかんねーな… |
ファラ | はーい、時間切れ!リッドには罰ゲームとして、もう一回狩りに行ってもらいます! |
リッド | お、おい。マジかよ… |
なぞなぞ | scene2 |
リッド | はあ、はあ…。ったく、何が罰ゲームだよ。食料はその日の分あればいいだろ |
ファラ | お帰り、リッド!わたしのなぞなぞ、どうだった? |
リッド | どうもこうもねえよ。やっぱなぞなぞは、解けなきゃつまんねえだろ |
リッド | オレならちょっと考えればわかる問題を出すけどな |
ファラ | ふうん。たとえばどんなの? |
リッド | オレの幼馴染みで、「イケるイケる!」が口癖の危なっかしいの、だーれだ? |
ファラ | まさか…わたしとか言うんじゃないでしょうね |
リッド | 正解!ほらな、簡単で解けて嬉しいだろ? |
ファラ | ええー…そんなのなぞなぞでも何でもないじゃない!あと簡単過ぎるの禁止! |
ファラ | リッド、もう一問出してよ! |
リッド | …オレ、もう帰って寝たいんだけど |
何をしてるの? | scene1 |
ファラ | よし、このペースならきっと大丈夫だよね! |
リッド | 何が大丈夫なんだ? |
リッド | 何をそんなに急いでるんだよ |
ファラ | はあ、はあ…それから、ええと… |
ファラ | ちょっと距離的には無理だったかも知れないけどそこはまあ、何とかなる! |
リッド | 距離?おい、ファラ。何の話だ? |
リッド | だ、だから待てって…! |
ファラ | よっし、大丈夫!イケる、イケる! |
リッド | おい!オレの話聞けよ! |
| ギャオオオオッ! |
リッド | 魔物!?おい、ファラ、止まれって! |
ファラ | もう!邪魔はさせないよ!絶対止まってなんてあげないんだから! |
何をしてるの? | scene2 |
ファラ | はあ…はあ…魔物と戦ってたら、思ったより時間かかっちゃったな |
リッド | ったく。止まれって言ってんのに何をそんなに急いでたんだよ |
ファラ | はあ、はあ…もうちょっと早く着きたかったな。これは次の課題にしようかな |
リッド | おい、ファラ!オレの話聞けって言ってんだろ!どうしたんだよ! |
ファラ | …よーし、ゴール! |
リッド | ゴ、ゴール…? |
ファラ | あ、ゴメンね、リッド。夢中になっちゃって。実はこの場所まで休まずに走るって決めてたんだ |
ファラ | 途中で魔物が出てきたのは予想外だったけど、リッドが倒してくれたから、ちゃんとゴールできたよ! |
リッド | ったく…そういう事は、早く言えっての |
ファラ | ごめんごめん。あ、魔物を倒してくれたのもあるけど、リッドにはもう一つ感謝しなくっちゃね |
リッド | は?何だよ?オレ、何もしてねえぞ? |
ファラ | 実はね、リッドが途中から一緒に走ってくれたから、何かすごく調子がよかったんだ!ありがとう! |
リッド | こっちはしなくてもいい運動をして、すっかり疲れちまったよ…。ったく。今度やるときは先に言えよ! |
Name | Dialogue |
スター誕生 | scene1 |
ルビア | ねえカイウス、聞いて聞いて。あたしさっき、街でスカウトされちゃったの!! |
カイウス | スカウト…? |
ルビア | これってやっぱり、あたしがかわいいからよね?カイウスもそう思うでしょ? |
カイウス | さあな。オレにはそういうの、よくわからないよ |
ルビア | これをきっかけに、大スターになっちゃったらどうしよう? |
ルビア | ねえ、あたしどうしたらいいと思う? |
カイウス | そんな心配する必要ないだろ。あんまりうぬぼれるなって |
ルビア | ひどい。何よその言い方! |
ルビア | …あ、わかった |
ルビア | カイウス、うらやましいんでしょ? |
カイウス | そんな事あるわけないだろ! |
カイウス | …はあ、もうこの話はやめようぜ。オレは行くからな! |
ルビア | あ、ちょっと待ってよカイウス!もう!! |
カイウス | ルビアの奴…スターなんて言ってるけど、そんなのになれるわけがないだろ |
通りすがりの男 | 聞いたか?街で魔物が暴れて人が襲われているって! |
通りすがりの女 | ほんとに!?こわいねぇ…無事だといいんだけど… |
カイウス | 街が魔物に襲われている…!?大変だとにかく、放ってはおけない! |
スター誕生 | scene2 |
カイウス | よし、何とか撃退できたな |
ルビア | あ!カイウス!ここにいたのね! |
ルビア | カイウス…さっきはその…ごめんね一人で盛り上がっちゃって… |
カイウス | いいんだ、ルビア。オレも、もっとルビアの話を聞くべきだったよ |
カイウス | だから…オレもごめん |
??? | いやー!助かったよ!! |
カイウス&ルビア | ??? |
スカウトマン | 危ないところだったよ!!助かった!君、本当に強いんだね |
ルビア | (あ…!さっきあたしを スカウトした人…!) |
スカウトマン | 素晴らしい身のこなしだった!君こそ未来の大スターだ!どうだい?スターを目指さないか? |
カイウス | え、オレ!?いや…、オレは… |
スカウトマン | さぁ、明るい未来のために今から食事でもしながら話そうじゃないか!! |
ルビア | え、カイウスだけ?あたしは? |
ルビア | もしかして、あたしよりも、カイウスのほうがずっと魅力的だって事!? |
ルビア | なにそれ! |
ルビア | …でもそれを怒って、またカイウスと喧嘩になっても嫌だし… |
ルビア | もー!あたしを置いて行かないでよー! |
うわの空? | scene1 |
ルビア | ねえカイウス、さっきの街には、かっこいい人がいっぱいいたわね! |
カイウス | ん?そうだったか? |
ルビア | そうよ。みんなカイウスより背も高いし、すごく優しそうだったわ |
カイウス | … |
ルビア | カイウス? |
カイウス | …ああ、何だ? |
ルビア | ああ、って…。どうかしたの、カイウス? |
カイウス | どうかしたって、何が? |
ルビア | 何って、あたしが話してるのよ!もっと聞いてくれてもいいじゃない! |
カイウス | …ああ、そうだな |
ルビア | …カイウス…? |
ルビア | カイウス、どうしたのかしら。…もしかして、どこか調子が悪いんじゃ… |
街の女 | 誰か来て!向こうに魔物が! |
カイウス | 大変だルビア、助けに行くぞ! |
ルビア | え、ま、待って! |
うわの空? | scene2 |
カイウス | ふう…。これでもう大丈夫だな |
ルビア | ねえ、カイウス、あなた大丈夫? |
カイウス | なんだよ、急に。怪我ならしてないぞ |
ルビア | えっと、そうじゃなくて…どこか体の調子が悪いとかそういうのはない? |
カイウス | 体におかしなところなんかないぞ |
ルビア | じゃあ、なんなの…? |
カイウス | 難しい顔してどうしたんだ、ルビア。さっきから様子が変だぞ? |
ルビア | あたしはおかしくないわよ!変なのはカイウスの方なんだから! |
カイウス | はあ?オレが?オレのどこが変なんだ? |
ルビア | さっき、街の男の人の話をした時、何も言わなかったじゃない |
カイウス | …そんな話してたか? |
ルビア | え?まさかカイウス…聞いてなかったの!? |
カイウス | ごめん、ルビア。さっきまでちょっと考え事しててさ… |
カイウス | ほら、この街を出発するにしても色々と買わなきゃいけない物とかあるだろ?それを… |
ルビア | カイウスのバカ!人の心配を何だと思ってるのよ!もう! |
カイウス | いてて、叩くなって! |
カイウス | 確かに話を聞いてなかったのは悪かったけど、他にオレが何したってんだよ! |
Name | Dialogue |
大切なプレゼント | scene1 |
ジーニアス | あ、あの、プレセアは悩みとかない?も、もももし困ってる事があったら、何でもボ、ボクに相談してよ! |
ジーニアス | ボク、どんな事でもいいから、ププ、プレセアの力になりたいんだ! |
プレセア | 私なら大丈夫です。…ありがとうございます |
ジーニアス | 気にしないで。ボクは自分でしたくて、やってるだけなんだから |
プレセア | ジーニアス、これ…あげます…。いつも…助けて貰っているから… |
ジーニアス | こ、これは…プレゼント?プレセアがボクに? |
プレセア | はい… |
ジーニアス | あ、ありがとう!すごく嬉しいよ!開けてもいい? |
プレセア | どうぞ… |
ジーニアス | よかった。じゃあさっそく… |
| ガウウウウッ! |
プレセア | あ、魔物が… |
ジーニアス | あーっ!プレセアからのプレゼント盗られた! |
ジーニアス | 何て事を…許せない!絶対に取り戻してやる! |
大切なプレゼント | scene2 |
ジーニアス | よかった。やっと取り戻せたよ |
プレセア | ジーニアス、無茶しないでください。プレゼントは…また作ればいいですから… |
ジーニアス | そんなのダメだよ。せっかくプレセアにもらったプレゼントだもの |
ジーニアス | じゃあ、今度こそ開けるね。…それっ! |
ジーニアス | こ、これは…! |
プレセア | …木彫りの熊です |
ジーニアス | そ、そうだね… |
ジーニアス | (これもらうの、3回目だな…) |
プレセア | 嬉しくなかったですか…? |
ジーニアス | そ、そんな事ないよ!嬉しい、嬉しいよ、うん!! |
ジーニアス | ほら、この鮭を銜えてるところとか、背中の模様とか、すごくいいよね!いいものもらっちゃったなあ~ |
プレセア | …そうですか。喜んでもらえたならよかったです |
ジーニアス | はは… |
ジーニアス | (前にも貰った事あるけど プレセアがボクのために 作ってくれたんだし、うん…!) |
頑張るジーニアス | scene1 |
ジーニアス | よっ、ほっ、とっ! |
| カン!カン!カン! |
プレセア | …ジーニアスは、けん玉が得意なんですね |
ジーニアス | 昔からずっとやってるからね。色々な技を覚えるのが楽しくて |
プレセア | …そんなにたくさん、技があるんですか? |
ジーニアス | 興味ある?じゃあちょっと見せるね |
ジーニアス | それっ、つばめ返し!世界一周! |
プレセア | ぱちぱちぱち… |
ジーニアス | (プレセアが拍手してくれた…! 嬉しい、嬉しいよ~!) |
街の男 | 魔物だ! |
プレセア | …! |
ジーニアス | まだまだこんなものじゃないよ。次はとっておきの大技を見せるね! |
プレセア | そんな事より、早く行きましょう。人が魔物に襲われています |
ジーニアス | わ、わかった急ごう!(そ、そんな事って…ガーン) |
頑張るジーニアス | scene2 |
プレセア | …はっ! |
| ギャウウッ! |
ジーニアス | (やっぱり、プレセアは強いなあ…) |
プレセア | …ジーニアス、動きが止まっています。真面目に戦ってください |
ジーニアス | え、あ…ごめん |
ジーニアス | (いけない、人の命が関わってるんだ 戦いに集中しないと!) |
| ギャウウウウ! |
ジーニアス | 新手の魔物だ!よし、あいつはボクに任せて! |
頑張るジーニアス | scene3 |
ジーニアス | よーし、勝ったぞ! |
ジーニアス | ねえプレセア、ボクの活躍、見ててくれた? |
プレセア | さっきの戦いは前に出すぎでした。前衛は私にまかせて、次は後衛をお願いします |
ジーニアス | そ、そうだね。ごめん、気をつけるよ |
プレセア | ジーニアスが後衛にいてくれると、みんな心強いです |
ジーニアス | ほ、ほんとに?よし、後衛はまかせてよ |
ジーニアス | (プレセアに認められてる! よし、次も期待に応えるぞ) |
Name | Dialogue |
怒ってるんじゃない! | scene1 |
メルディ | うーん…うーん… |
キール | どうした、メルディ拾い食いでもしたのか? |
メルディ | 違うよぅ!拾い食いなんてしてないよぅ |
メルディ | …なんだか、オナカ、痛いよ… |
キール | 何だって?薬は飲んだのか? |
メルディ | それがな、なかったよ。カバン、からっぽ |
キール | それは迂闊だったな |
キール | もう街から離れてしまったし…。戻るわけにも行かない |
キール | …そうだ!薬草が生えているかもしれない |
キール | …仕方ない |
キール | 採って来てやるからお前はここで待ってるんだ。いいな |
メルディ | あ、キール! |
メルディ | うう、もういないか… |
怒ってるんじゃない! | scene2 |
キール | …これは違う…あれも違う… |
キール | くそっ、どうして見つからない!? |
キール | この群落なら確実に生えているはずなのに… |
キール | …言い切った以上は必ず持ち帰ってみせる |
キール | ん、あれは…? |
キール | 間違いない、これだ。この薬草さえあれば! |
| ガルルルル! |
キール | 魔物か。…ぼくは急いでいるんだ。邪魔をしないでくれ! |
怒ってるんじゃない! | scene3 |
メルディ | キール! |
キール | メルディ、大丈夫か? |
キール | 薬草を見つけてきたぞ。煎じて飲めばすぐに治るはずだ。待ってろ |
メルディ | あ、あのな。それがな |
キール | 何だ。早く言え |
メルディ | 実は、もう一回カバン探したら、薬が残ってたよ |
メルディ | ご、ごめんな… |
キール | …何だって!? |
キール | なら、もう腹痛は治ったんだな? |
メルディ | …はいな |
メルディ | キール、ごめんな。怒らないでほしいよぅ… |
キール | …ふん。くだらなくて怒る気にもならないね |
メルディ | でも…せっかくキールが薬草、探してくれたのに…ごめんな… |
キール | ぼくは怒ってない! |
キール | ただ、次は騒ぐ前にもう一度持ち物を確認しろ。それだけだ! |
メルディ | あう…わかったよぅ。ごめんな |
キール | もういいって言ってるだろ!お前の腹が治ったならいいんだ! |
キール | …わ、わかったな! |
メルディ | バイバ!キール、おこりんぼだけど優しいよ。…ありがとな! |
落とし主は誰? | scene1 |
メルディ | キール、ちょっといいか? |
キール | 何だメルディ。ぼくは忙しいんだ。用があるなら手短に… |
メルディ | あそこに、変な包みが落ちてるよ。キール、誰のか知ってるか? |
キール | 変な包み…? |
キール | …!! |
メルディ | …キール? |
キール | (あ…あれは…! あんなところに置いてあったのか) |
キール | (あの中身がぼくのものだと いう事を知られるわけには…!) |
キール | (なんとしてもメルディには 隠し通さないと…!) |
メルディ | 落し物か?そのままにしておくのは良くないよ |
メルディ | メルディ、拾ってくる |
キール | い、いや!メルディ!ここはぼくが拾ってくるからお前はそこで待っていろ! |
メルディ | ?変なキール |
メルディ | ! |
メルディ | バイバ!キール、向こうから魔物が来るよ! |
キール | 何っ!? |
落とし主は誰? | scene2 |
キール | はあ…はあ…これでようやく終わったか。まったく、次から次へと… |
キール | …そうだ、包みは? |
キール | 魔物と戦うのに夢中で、すっかり忘れていた! |
メルディ | ここにあるよー |
メルディ | ええとな、中が入ってるのは… |
キール | …! |
キール | メ、メルディ、やめろ!その包みを開けるな! |
メルディ | あ、パンツかー。キール、この包みが中身、パンツだったよ~ |
キール | パンツとか言うな! |
キール | 恥じらいというものが無いのか、お前は! |
メルディ | パンツが悪くないよ |
メルディ | なあなあ、これ、キールのじゃないのか? |
キール | ! |
キール | ぼ、ぼくのじゃない!ぼくはこんな変な柄のパンツなんてはかないぞ! |
メルディ | そうか?前メルディがファラと洗濯してた時、そのパンツが模様、キールのって聞いた |
キール | な、何だと…!しまった…!! |
メルディ | キールはヘンな模様のパンツが好きな! |
キール | ち、違う!ぼくは…パンツなんて…こんな柄のパンツなんて…! |
メルディ | …はかないのか? |
Name | Dialogue |
ぼくの成長 | scene1 |
ジェイ | 最近はぼくも、だいぶ成長したと思うんですが…モーゼスさんの目にはどう映りますか? |
モーゼス | 成長?どこがじゃ |
モーゼス | ワイが初めて会うた時からワレの背は全然伸びとらんじゃろが |
ジェイ | 誰も背の事なんて言ってませんよ。全然別の話です |
モーゼス | 何じゃ。ならどこの話しとるんじゃ。ああん? |
ジェイ | 何でそう無駄に喧嘩腰なんですか |
モーゼス | ワイと男勝負するっちゅうならいつでも受けてやっちゃるぞォ! |
ジェイ | ちょっと、何やってるんですか!いい加減にしてくださいよ! |
モーゼス | つまりどういう事じゃ? |
ジェイ | だから! |
ジェイ | 何でわからないんですか!こういう事ですよ! |
モーゼス | どこ行くんじゃ、ジェー坊!そっちには魔物がおるぞォ! |
ぼくの成長 | scene2 |
ジェイ | どうです? |
ジェイ | モーゼスさんの頭がどれほど残念でも、これでさすがにわかったでしょう |
ジェイ | ぼくが成長したといったのは、自分の戦いぶりの事ですよ |
モーゼス | 何じゃ、そがあな事か。紛らわしい言い方すんな。頭がこんがらがるわ |
ジェイ | 単純なくせに、こんがらがる事もあるんですか |
ジェイ | …まったく、モーゼスさんの頭の中身も全然成長していないようですね |
モーゼス | それだけワイが、完成されてる男っちゅう事じゃな |
ジェイ | 嫌味も通じない…駄目だ、この人 |
モーゼス | クカカカカ! |
男の中の男 | scene1 |
モーゼス | グゴゴ…グオオ… |
ジェイ | まったくこの人は、昼間から…起きてください、モーゼスさん! |
モーゼス | …グゴ?オウ、何じゃジェー坊。せっかく気持ちよく寝てたっちゅうに |
ジェイ | いい加減にしてください。いくら最近は比較的平和だからって、だらけすぎですよ |
モーゼス | いざっちゅう時に力を出せれば、それでええんじゃ |
ジェイ | そんなだらしない生活態度で、いざという時に対応できるとは思えませんけどね |
モーゼス | 何じゃ、疑うんか。だったら試してもええぞォ |
ジェイ | …わかりました。じゃあ試してみましょう |
ジェイ | 今からあの木のところまで競争です!ぼくの走りについて来られますか!? |
モーゼス | 駆けっこ勝負か。望むところじゃ! |
男の中の男 | |
ジェイ | くっ、なかなかやりますね。寝起きのくせに |
モーゼス | こんくらい余裕じゃ。まだまだいけるぞォ! |
ジェイ | …!向こうから魔物が! |
男の中の男 | scene2 |
ジェイ | はあ…はあ…結構大変でしたね |
モーゼス | あんくらい何ともないわ。ジェー坊はもうバテたんか。まだまだ鍛え足りないようじゃの |
ジェイ | …モーゼスさんの体力が底なしだという事は、わかりました |
モーゼス | ほうじゃろ?いざっちゅう時は任しとけ。ジェー坊の事も守っちゃる |
ジェイ | 何でぼくがあなたに守られないといけないんですか |
モーゼス | ジェー坊もワイにとっちゃ家族みたいなもんじゃ。守るのは当然じゃろが |
ジェイ | …! |
ジェイ | …モーゼスさんにかかると、顔見知り程度の間柄でも、みんな家族扱いされそうですね |
モーゼス | ほうかもしれんの。別にええじゃろ。それはそれじゃ。クカカカカ! |
Name | Dialogue |
寝ている時は… | scene1 |
マオ | すう…すう… |
ユージーン | フッ…こうして寝ている時は、マオも年相応の子どもに見えるな |
マオ | ユージーン、危ないよ…そんなに無茶しちゃダメだってば |
ユージーン | 俺が無茶?ああ…寝言か |
ユージーン | 普段の言葉遣いは特徴的だが、寝言では普通のようだな |
ユージーン | いつまでもあの口調では成人した時、困る事になるだろう。何とか直してやりたいものだが… |
マオ | ふああ… |
マオ | あれ?ユージーン?どうしたの? |
ユージーン | 気持ちよさそうに眠っていたな。調子はどうだ? |
マオ | 全然大丈夫!すっごくいいヨ! |
ユージーン | …マオ、以前にも言ったが、「全然」は否定を伴って使う言葉だ |
マオ | もう、わかってるヨ! |
マオ | それより、今日のごはんは何かな?ボクお腹ペコペコなんだケド |
ユージーン | お前は特徴的な言い回しをするが寝言ではそれが出ていなかった。意識すればその言葉遣いも… |
マオ | もう、ユージーンまでボクを子ども扱いしないでヨ! |
ユージーン | 待て!どこへ行く!この辺は魔物がいて、危険だぞ! |
寝ている時は… | scene2 |
マオ | ボクに勝てると思った?たああっ! |
| ギャウウッ |
マオ | ふう…倒しても倒してもキリがないヨ… |
マオ | あ~あ。お腹すいた… |
マオ | もう。ユージーンがお説教するからいけないんだヨ…。ボクを子ども扱いするから… |
マオ | 痛っ…魔物にやられちゃったかあ |
マオ | このままじゃ危ないし…。ユージーンに助けてもらうのもなあ… |
| ガウウウ! |
マオ | しまった! |
寝ている時は… | |
ユージーン | マオ、大丈夫か! |
マオ | ユージーン! |
寝ている時は… | scene3 |
マオ | ユージーン…ボク… |
ユージーン | …マオ、俺が悪かった。お前は、お前らしくしていればいい |
マオ | …ボクは、ちゃんとユージーンの話を聞けばよかったと思うヨ。…ボクの事、心配してくれたのに |
マオ | …ごめんなさい |
ユージーン | もういい。さあ、腹が減ってるだろう。食事の用意をしておいたぞ |
マオ | わあい!ありがとう、ユージーン! |
マオじゃなかったら? | scene1 |
マオ | ねえねえ、ユージーン |
ユージーン | 何だ、マオ |
マオ | ボクの「マオ」って名前、ユージーンがつけてくれたじゃない |
ユージーン | ああ、そうだな |
マオ | 「マオ」の他は考えなかったの? |
ユージーン | さあ、どうだろうな。マオという名は嫌だったのか? |
マオ | ううん。そんな事ないヨ! |
マオ | でも、他に考えなかったのかなってちょっと気になっただけ |
ユージーン | ふむ…。まあ、他の名を考えてみてもいいが… |
街の男 | 魔物だ!魔物が出たぞ!誰か助けてくれ! |
マオ | 大変だ、助けにいかなくちゃ! |
マオ | じゃあユージーン、あとでボクの他の名前、考えてみてネ! |
ユージーン | 無茶な事を… |
マオじゃなかったら? | scene2 |
ユージーン | 魔物の数が多い。なかなか終わらんな |
マオ | どう?他の名前、思いついた? |
ユージーン | ヒトにつける名は大事なものだ。簡単に思いつくはずがない |
マオ | うーん、そっかあ |
| ガルルルル! |
ユージーン | こいつは強そうだぞ |
マオ | ここはボクが頑張るから、ユージーンはボクの名前を考えてヨ! |
ユージーン | 構わんが…。何をそんなにこだわっているんだ…? |
マオじゃなかったら? | scene3 |
マオ | ふう。何とか終わったネ! |
マオ | それでユージーン、どう?他の名前、考えてくれた? |
ユージーン | ふむ…そうだな |
ユージーン | こんなのはどうだ?まずは「ロックスコーピオン」 |
マオ | それ、魔物の名前だよネ |
ユージーン | なかなか強そうだと思うがな。あとは「モルゲンシュテル」 |
マオ | ボクは武器じゃないヨ! |
ユージーン | それから…「アカトゲサボテン」 |
マオ | …うーん。ユージーンがボクを「マオ」ってつけた理由が何だか不思議に思えてきたんですケド… |
ユージーン | 俺はお前がなぜ新しい名にこだわっているのかが気になるが |
ユージーン | もし他の名前を気に入ったら、改名する気だったのか? |
マオ | ユージーンはボクがどうすると思う? |
ユージーン | 質問に質問で返すのは感心せんな |
マオ | はーい。でも、ボクは本当にユージーンがつけてくれた名前、とっても好きだヨ! |
ユージーン | …全く。ならばなぜ新たな名を求めたんだ |
ユージーン | まあ、その気楽さもお前らしいと思うがな… |
Name | Dialogue |
人騒がせなセネル | scene1 |
クロエ | ふう…クーリッジは一体、何を考えているんだろう |
クロエ | あいつは私の事を、どう思っているのか… |
クロエ | それとシャーリィの事も… |
クロエ | いかんいかん、何を言っているんだ私は |
クロエ | こんな事誰かに聞かれたら… |
クロエ | きゃああっ!? |
クロエ | な、何だいきなり…って、クーリッジ!? |
クロエ | ど、どうしてお前がここに…? |
クロエ | まさか今の私の独り言を、聞いていたんじゃないだろうな!? |
クロエ | どうなんだ、答えろ!返答次第では、私はお前を、斬…! |
セネル | … |
クロエ | 待て、どこへ行くつもりだ!? |
人騒がせなセネル | scene2 |
クロエ | 魔物が現れてうやむやになったが…さっきの質問に答えてもらおう |
クロエ | どうなんだ、クーリッジ。お前は私の独り言を… |
セネル | ぐう… |
クロエ | ぐう…? |
クロエ | こ、これってまさか…寝息…? |
クロエ | 今までずっと寝ていたのか? |
クロエ | 何て器用な…じゃなくって、ひ、人騒がせな…! |
クロエ | おいクーリッジ、起きろ!起きないか! |
セネル | 何だ…クロエか |
セネル | …どうして起きて早々、俺はお前ににらまれているんだ? |
クロエ | 知るか、このひとでなし! |
セネル | なんだよいきなり!? |
クロエ | ろくでなし、いくじなし、こんじょなし! |
セネル | 連発かよ!? |
クロエ | かいしょなし! |
セネル | し、新作まで!? |
秘密の特訓 | scene1 |
クロエ | すう…はあ……んんっ! |
クロエ | … |
セネル | クロエ、そんなところで、何をしているんだ? |
クロエ | … |
セネル | おい、クロエ |
クロエ | …ぷはっ!邪魔をしないでくれ、クーリッジ。せっかくいいところだったのに |
セネル | 邪魔…? |
クロエ | すう… |
街の女 | 魔物が出たわ!誰か助けて! |
セネル | 魔物だと!?こうしてはいられない。クロエ、行くぞ! |
クロエ | はああ……んんっ! |
セネル | (む…クロエの奴、 やけに気合が入っているな) |
秘密の特訓 | scene2 |
セネル | ふう、これで終わりか。クロエ、大丈夫か? |
クロエ | … |
セネル | クロエ? |
クロエ | (こくこく) |
セネル | どうして黙って頷くだけなんだ。もしかして、調子が悪いのか? |
クロエ | (ふるふる) |
セネル | …おかしな奴だな |
| グオオオオッ! |
セネル | こいつ…!?今までの奴より強そうだ。クロエ、やれるか!? |
クロエ | (こくり) |
セネル | よし、行くぞ! |
秘密の特訓 | scene3 |
セネル | よし、何とか勝ったな |
クロエ | … |
| バタッ! |
セネル | おい、クロエ!しっかりしろ! |
クロエ | …ぷはっ!ずっと息を止めていたら、死ぬかと思った…ぜえ…はあ… |
セネル | 息を止めて…?何でそんな事をしたんだ |
クロエ | ク、クーリッジには関係ない。これには切実な事情があるんだ |
セネル | まさかとは思うが…泳ぎのイメージトレーニングとか、言わないだろうな? |
クロエ | ぎくっ! |
セネル | 図星か |
クロエ | …ち、違う!こ、これは… |
セネル | 気合が入っていると思ったのも、俺の勘違いだったようだな。やれやれ |
クロエ | う… |
セネル | 一応忠告しておいてやるが…そんな事をするより、浮く練習から始めた方がいいぞ? |
クロエ | …それができれば苦労はしない。私だって、必死なんだ |
セネル | …難儀だな |
クロエ | はあ… |
Name | Dialogue |
それってもしかして | scene1 |
スタン | もうしばらく家に帰ってないなあ |
スタン | じっちゃんやリリスは元気かな |
ルーティ | スタン、あんたこの旅が終わったら、どうするつもり? |
スタン | う~ん |
スタン | また前みたいに、羊の世話をして暮らす事になるんじゃないかな |
ルーティ | 意外ね。あんたの事だから、もっと世界を見るんだ!とか言ってまた旅にでも出るのかと思ってたわ |
スタン | …実はその事で、ルーティに頼みがあるんだ |
ルーティ | ? |
スタン | あのさ…俺と一緒に羊を飼っていかないか? |
ルーティ | は!?そ、それって… |
ルーティ | あ、あんた、自分で何言ってるかわかってんでしょうね? |
スタン | …え?俺何か変な事言ったか? |
スタン | …あ! |
スタン | ルーティ、人が魔物に襲われてる!助けなくちゃ! |
ルーティ | はあ。ホントあんたはお人好しねえ |
ルーティ | …オッケー、行くわよ! |
それってもしかして | scene2 |
スタン | あの人達、無事でよかったな |
スタン | …あ、そうそう。さっきの話だよな! |
スタン | すっごい大事な話なんだ。聞いてくれ |
ルーティ | あ、あんた…本気なの? |
スタン | もちろんだよ。冗談で言うわけないだろ? |
ルーティ | なっ… |
スタン | …俺にはルーティが必要なんだ。頼むよ |
ルーティ | あんたって本当に唐突よね… |
ルーティ | ま、まあ、そ、そこまで言うならか、考えてあげてもいい…かな… |
スタン | 本当か!? |
スタン | よし、コングマンの言った通りだ! |
ルーティ | ちょっと、なんでそこでコングマンの名前が出てくるのよ!? |
スタン | じっちゃんもリリスもずっと羊の世話はできないだろうし、この先どうしようって相談したんだよ |
スタン | そうしたらコングマンの奴、「金さえ積めば、ルーティが手伝って くれるんじゃねえか」って言ってさ |
ルーティ | … |
スタン | あとはお金の問題だよな!俺、絶対なんとかするからさ!考えておいてくれよ |
ルーティ | …要するにあたしは、あんたにとってただのバイトなのね。まともに聞いたあたしがバカだったわ |
スタン | あれ?何で怒ってるんだよ、ルーティ! |
夢の共演 | scene1 |
スタン | なあ、カイルの父親って、どんな人なんだ? |
カイル | え?きゅ、急にどうしたんですかとうさ…スタンさん |
スタン | 別に深い理由はないんだけど。カイルって、何だか俺によく似てる気がしてさ |
スタン | それで、カイルの父親ってどんな人なんだろうって、ふと思ったんだ |
カイル | (ううう、言いたい…! オレの父さんは あなたです、って!) |
カイル | (でも言っちゃいけないんだよな。 もしそれを言ったら、未来が 変わっちゃうかも知れないんだ…) |
カイル | え、えーと…オレの父さんは…とにかく強くて… |
カイル | 母さんが言うには、絶対信じ抜く強さを持った頑固でどうしようもないヤツだ、って… |
スタン | 信じ抜く強さ、かあ…立派な人なんだな! |
街の男 | 魔物だ!魔物が出たぞ! |
スタン | 魔物だって!?こうしちゃいられない。カイル、行くぞ! |
カイル | は、はい! |
夢の共演 | scene2 |
スタン | 大丈夫か、カイル? |
カイル | はい、大丈夫です。けど…その… |
スタン | どうした、カイル?涙ぐんだりして。どこかケガをしたのか? |
カイル | 違います…オレ…嬉しくて… |
カイル | (だって父さんと、 肩を並べて戦ってるなんて… あの父さんと!) |
スタン | そ、そうなのか? |
スタン | 何だかよくわからないけど…とにかく、無理はするなよ |
| グオオオオッ! |
カイル | こいつは! |
スタン | ひるむな!自分の力を信じろ。俺達なら勝てる! |
夢の共演 | scene3 |
スタン | よし、勝ったぞ! |
カイル | やりましたね、スタンさん! |
スタン | いやあ、俺達、息もぴったりだったな! |
スタン | どういうわけか、戦っている最中、カイルが他人じゃないみたいな気がしたよ |
カイル | スタンさん… |
スタン | ごめんな、変な事言って |
カイル | い、いえ。オレ…嬉しい…です…! |
スタン | うわっ、頼むから泣かないでくれよ! |
スタン | …カイルは涙もろいんだなあ |
カイル | す、すみません… |
スタン | いつか俺が子どもを持てるなら男の子がいいなあ。で、カイルみたいないいヤツに育って欲しいよ |
カイル | え…!それって…。スタンさん!…オレ、本当に嬉しいです! |
スタン | ははは、先の事はわからないけどな。これからも元気でいいヤツに育ってくれよ、カイル! |
Name | Dialogue |
笑顔が見たい | scene1 |
すず | …トーティス村のみなさん、どうか安らかにお眠りください |
チェスター | …ありがとな、すず。偶然この村に立ち寄っただけなのに、村の奴の埋葬まで手伝ってもらっちまって |
すず | いえ。私がここに来たのは偶然ではありません。この村で虐殺が起きたと聞いたので… |
すず | チェスターさん、…この度は、ご愁傷様でした |
チェスター | ああ… |
チェスター | なあ、すず。お前、もっと感情を出すっつーか…笑ってもいいんじゃねえか? |
すず | …? |
チェスター | いや、お前がこの村に来て何日か経ったけど、笑ったところを一度も見た事がなかったから、気になってな |
チェスター | もしかして、お前は村の死んだ奴らを気にしてくれてんのか? |
すず | いいえ、違います。私に感情など不要なのです。笑う必要など…ありません |
チェスター | …そうか。何か…事情があるんだな |
すず | …チェスターさん |
チェスター | …ん? |
すず | 西方から足音が…。 |
すず | 村が壊滅寸前、という噂は既に広まっています。…盗みをはたらく輩かも知れません |
チェスター | …やっぱりお前はすごいな。よし、迎え討つぞ |
すず | …はい |
笑顔が見たい | scene2 |
すず | なんとか撃退できました |
チェスター | そうだな。すずに…あいつ。あのうるせえ奴が来てからこの村はまあ…助かってるよ |
すず | うるせえやつ…?もしかして、アーチェさんの事ですか |
チェスター | そうだよ!ったく、先に来てくれたすずだけで充分だってのに |
チェスター | いつどっから来たんだかあの女、いつの間にかこの村に勝手に居つきやがって! |
アーチェ | あーーーっ!ちょっとちょっとお!あたしの陰口!? |
チェスター | 出やがったな!お前なんか呼んでねえよ! |
アーチェ | ひっどーい!あたしだって村を守るの手伝おうって思ってここに来たのに、その扱いってばヒドくない!? |
すず | アーチェさんの術は…頼りになります |
アーチェ | でっしょ~? |
アーチェ | このツリ目にはあたしのよさってのが全く伝わらないのよね! |
アーチェ | そこでじゃっじゃーん☆今日はみんなにごはんを作ってきたよ~! |
チェスター | …ふん、たまには気が利くじゃねえか |
アーチェ | ふっふーん。でしょ?じゃ、ぐぐっといっちゃいなよ!ぐぐっと! |
チェスター | じゃ、ありがたくいただくぜ。ちょうど腹が減ってたからな |
チェスター | …ぐはぁっ!!ごふっ!げふっ! |
チェスター | な…なんだよこれ!?食い物か!? |
アーチェ | あれー?おっかしーなー。自信作だったんだけどなあ |
すず | 味見は…されたのですか? |
アーチェ | うん!村の人にしてもらったよ! |
アーチェ | 感動して家に引き篭もっちゃった。部屋でみんな今頃感動の涙だよ☆ |
チェスター | ばかやろう!こんなん村の奴に食わせやがって!病人が出たらどうすんだよ! |
アーチェ | なんですってこのツリ目!もーあんたになんか絶対作ってあげないんだから!! |
すず | …くす |
すず | あ…私、笑い、ました… |
チェスターの決意 | scene1 |
チェスター | この辺に生えている木は、延焼しないで済んだようだな |
チェスター | アミィの墓に立てる墓標は、ここの木を切って、作るか。あいつも喜ぶだろう |
チェスター | ん?この木は… |
| |
クレス | 『剣と弓だったら、 剣の方が強いに決まってるよ!』 |
チェスター | 『バーカ、何言ってんだよ! 弓の方に決まってんだろ!』 |
クレス | 『剣だよ!』 |
チェスター | 『弓だ!』 |
| |
チェスター | あの頃はどっちも下手糞だった癖に、口だけはお互いいっちょまえで…よくケンカしたっけな |
チェスター | クレス…今頃どうしてんだろうな…。無事だといいが… |
| ザッザッザッ… |
チェスター | うん…?向こうから誰か来る |
| |
部隊長 | ここが、サレ団長から再調査を命じられた村だ |
部隊長 | もし生き残りがいたら始末し、村を完全に焼き払えというのが、サレ団長のご命令だ。始めるぞ |
チェスター | あいつら…!間違いない。村を襲った奴らだ! |
チェスター | あの時は村にいなかったが、今度は違うぜ。目に物見せてやる! |
チェスターの決意 | scene2 |
部隊長 | うぐ… |
チェスター | 答えろ!お前達に命令を下したサレというのはどこのどいつだ! |
部隊長 | サ、サレ団長は…ウィンドル王家直属の、独立騎士団を率いる隊長だ… |
チェスター | 王家直属の独立騎士団!?それがお前達の正体だったのか! |
部隊長 | うう… |
チェスター | …ちっ |
チェスター | 死にたくなければここから立ち去れ!そのサレってヤツに次来たらお前らを全滅させてやる、と伝えろ、いいな! |
| |
チェスター | 独立騎士団のサレ…そいつがオレ達の村を襲った敵… |
チェスター | クレス…お前はどこまで真相にたどり着いているんだ? |
チェスター | くそ…やっぱり、追った方がよかったのか…? |
チェスター | …いいや駄目だ、クレスと約束したんだ、村を守るって |
チェスター | 親友の約束を破るわけにはいかねえ… |
チェスター | お前が帰って来るまで、この村はオレが守ってみせる。何が何でもな |
Name | Dialogue |
仲良くなりたい | scene1 |
エステル | ラピードー?どこにいるんですー? |
ユーリ | エステルじゃねぇか。こんなところでなにしてんだ? |
エステル | あっ、ユーリ!ラピードを見ませんでしたか? |
ユーリ | いや、見てねぇけど |
エステル | …そうですか。もしかして、避けられてるんじゃ… |
ユーリ | さあ、どうだろうな |
エステル | ユーリにはとても懐いていますよね仲良くなる方法ってあるんです? |
ユーリ | 別にそんなんねーよ。ラピードとは昔からの知り合いでダチみたいなもんだからな |
エステル | わたしもラピードと仲良くなりたいです…! |
ユーリ | こればっかりはあいつ次第だからな。ま、地道にやってくんだな |
エステル | はい!頑張ります! |
エステル | ラピードと距離を近づけるためにはどうしたら… |
エステル | … |
| |
ユーリ | ん、あいつは…? |
エステル | どうしたんです、ユーリ? |
ユーリ | 手配書で見た顔だ。また余計なことやらかす前にとっ捕まえておくか |
ユーリ | エステルはここで待って… |
エステル | わたしも手伝います! |
ユーリ | …ま、そうくるか。んじゃま、油断すんなよ |
エステル | はい!頑張ります! |
仲良くなりたい | scene2 |
ユーリ | さてと、こいつを騎士団にでも突き出してくるとすっか |
ラピード | ワンッ! |
エステル | ラピード! |
ユーリ | …って、まさかお前がこいつをここに追い込んできた…とかじゃねえだろうな、ラピード |
ラピード | ワフッ! |
エステル | だとしたら、お手柄ですよ!すごいです! |
ユーリ | やれやれ、いい神経してるぜ。ったく |
エステル | ラピードはとても賢いんですね |
エステル | あ、あの、撫でてもいいです? |
ラピード | … |
エステル | 道のりは険しそうです… |
温泉を作ろう | scene1 |
ユーリ | よぉ、エステル。元気してるか? |
エステル | ユーリ!はい、城の中は退屈ですが |
ユーリ | ま、ずっと城の中にいちゃそうだよな |
エステル | ええ…ユーリ、もしよかったら外の様子を聞かせて貰えませんか? |
ユーリ | またか?お前も物好きだな…様子なんて前に話しただろ |
ユーリ | 気分転換できる場所がありゃ少しはエステルの気分も変わるんじゃねぇか? |
エステル | 気分転換…です? |
ユーリ | そうだな…例えば、温泉とか… |
エステル | いいですね!温泉!近くにあるんです? |
ユーリ | いや、この近くにはねぇし…いっその事、この城の中に温泉を作ってみるってのはどうだ? |
エステル | それはいい提案ですね。もし実現したら、街の人々にも開放できますし |
エステル | 思い立ったら吉日です。実際に作るとしたらどこがいいか、城内を見てみましょう |
| |
エステル | …この辺はどうでしょう? |
ユーリ | そうだな。広さ的には申し分ないと思うぜ。ちなみに、向こうの建物は何だ? |
エステル | あそこは武器庫ですが…あら?見慣れない人が、中から出て来ました |
ユーリ | あいつら… |
エステル | どうかしたんです? |
ユーリ | あれは武器を盗みに来た盗賊だな。 |
エステル | えっ…!捕まえましょう! |
ユーリ | ちょ、待っ… |
ユーリ | やれやれ。温泉の下見に来て、厄介なもんを見つけちまったな |
温泉を作ろう | scene2 |
ユーリ | 城の中に盗みに入るなんて、さすがに調子に乗りすぎたな。覚悟はできてるんだろうな? |
盗賊 | ひ、ひいいっ! |
ユーリ | これでも、食らえ! |
| ドゴオオオオオ! |
ユーリ | いけねえ…勢い余って、地面に大穴を開けちまったぜ |
| ズズズズズ… |
エステル | …何の音です? |
ユーリ | わからねえ。こんなのオレも初めて…うおっ!? |
| ドバーーーーーッ! |
ユーリ | 穴から何か噴き出したぞ!?何だこれは、湯か? |
エステル | これ…もしかして、温泉じゃないです? |
ユーリ | マジかよ…そんな偶然があんのか |
エステル | よかったですね。わざわざ温泉を掘る手間が、はぶけましたよ |
ユーリ | さすがにでき過ぎな気もするが…ま、結果オーライって事で、 |
ユーリ | … |
ユーリ | …って、おい!この温泉、いくら何でも、臭いがきつすぎねえか? |
エステル | 卵が腐ったみたいな臭いがします |
エステル | さすがに城内にこの臭いが充満するのは…ちょっと… |
ユーリ | だよな…いくら何でも |
ユーリ | やれやれ…この空けちまった穴、どうにか埋めねぇとな… |
エステル | そうですね…温泉はまた今度考えましょう |
ユーリ | だな |
Name | Dialogue |
お金は大事です | scene1 |
ルーティ | サーチガルド!1ガルド発見!ラッキー♪ |
スタン | ルーティは本当にお金が好きだなあ… |
ルーティ | まーね♪ |
ルーティ | でも、もっと簡単にがっつりお金が手に入ればもっといいんだけどね |
スタン | そんなにお金が大事なのか? |
ルーティ | 大事に決まってるじゃない! |
ルーティ | …何よ。がめついって言いたいなら言えば? |
スタン | そうじゃないよ。うまく言えないんだけど… |
スタン | ルーティってさ、本当にお金が好きなだけなのか? |
ルーティ | … |
ルーティ | 当然!それだけに決まってるでしょ! |
ルーティ | ほら、魔物も来たしとっとと倒すわよ! |
お金は大事です | scene2 |
ルーティ | いっただきー♪今戦った魔物からもガルドが手に入ったわ! |
スタン | …なあ、ルーティ。さっきの話の続きなんだけどさ |
ルーティ | あんたもしつこいわねー。あたしはお金が好きなだけだってば。他に何があるっての? |
スタン | 俺、ルーティが「ただお金持ちになりたいだけ」にはどうしても見えないんだよ |
スタン | 本当は別の目的があって、そのためにお金を集めてる、とか… |
ルーティ | …笑っちゃうわね。単なるあんたの想像の話じゃないどこに根拠があるの? |
ルーティ | 何度も言わせないでよね。あたしはただ単に、お金持ちになりたいだけなの |
ルーティ | そうすれば、好きなだけ贅沢できる。それだけよ |
スタン | そうかぁ。俺の予想は外れかー。絶対ルーティには他の目的があるんだと思ってた |
スタン | 例えば…そうだなあ。「世界中に自分の銅像を作ってやる」とか、そんな感じの夢があるとか |
ルーティ | … |
ルーティ | ばっかじゃないのあんた!?そんなくだらない事、するわけないでしょ! |
スタン | ごめん… |
ルーティ | バカ話はそれくらいにして。口動かしてる暇があるんだったらあたしのガルド集め、手伝いなさい |
スタン | うん。…なあ、ルーティ。いつか本当の事、教えてくれよな |
センスあり? | scene1 |
クレス | 「僕はワインによワインだ」あ、僕は未成年だから飲めないけど |
ルーティ | … |
クレス | 「土管がドカン!」 |
ルーティ | … |
クレス | どうかな?僕のダジャレ |
ルーティ | 駄目ね。ちっとも面白くないわ |
クレス | うっ…ルーティは厳しいなあ |
クレス | でも負けないぞ!もっと修行してキレを増して、必ずルーティを笑わせてみせる! |
ルーティ | あんたねえ…こういうのはセンスの問題だから、修行したところで… |
クレス | それでも頑張るよ。僕は…負けられないんだ!! |
ルーティ | 何でそんなに張り切ってるんだか… |
街の女 | きゃああああ!助けて!魔物が! |
クレス | 何っ、魔物!? |
ルーティ | あんたのダジャレが寒くて魔物も怒ってんじゃないの?はあ。…行くわよ、クレス! |
センスあり? | scene2 |
クレス | たああっ! |
ルーティ | クレスは剣の腕は確かなのよね。これでダジャレ好きってのがなければねえ… |
クレス | 何か言ったかい? |
ルーティ | ううん、何にも |
| グオオオオッ! |
クレス | こいつ…?今までの奴より強そうだ! |
| ギャオオッ! |
ルーティ | きゃあっ!? |
ルーティ | えほっ、えほっ…何よあいつ、ガスみたいなのを吐いてきて…えほっ! |
クレス | くっ!よくもルーティを! |
センスあり? | scene3 |
クレス | よし、勝ったぞ |
クレス | うん…?閃いた!ルーティ、聞いてくれるかい? |
クレス | 「カタナらしに、カタナを振ろう」 |
ルーティ | ぷっ… |
ルーティ | …あははははははは! |
クレス | ルーティが笑った!?そんなに面白かったかい? |
ルーティ | ち、違うの…これは…ぷっ…何で…こんな…ぷくく…っ |
ルーティ | (もしかして… さっき浴びた変なガスのせい?) |
クレス | よおし、自信がついてきたぞ!じゃあもう一つ、いくよ |
クレス | 「カッコウは、カッコウいい」 |
ルーティ | …ぶっ、あはは、あっははははは! |
ルーティ | お…お願い…もう勘弁して…ぷっ… |
クレス | いやあ…そんなに喜んでもらえるなんて、嬉しいなあ |
ルーティ | (だから違うってのに! ガスのせいだって言ってるでしょ! 誰かこの笑いを止めてぇ!) |
Name | Dialogue |
喧嘩するほど仲が良い? | scene1 |
アーチェ | チェスター!あたしのフルーツポンチ、勝手に食べたでしょ! |
チェスター | お前こそ、オレの買ったマーボーカレー、食っただろ! |
アーチェ | あたしじゃないよ!あんたがマーボーカレー好きなの、知ってるもん |
チェスター | オレだって、お前がフルーツポンチ好きなのは前からわかってたさ。いつもお前を見てたんだからな |
アーチェ | え…今なんて… |
アーチェ | って、あーーっ! |
アーチェ | ちょっとちょっと!あたしのフルーツポンチが歩いてるんですけど! |
チェスター | オレのマーボーカレーもだ! |
チェスター | …逃がすかよっ!くらえ! |
喧嘩するほど仲が良い? | scene2 |
チェスター | …ちっ、逃げられたか |
アーチェ | うん |
アーチェ | 逃げられちゃったけど、あいつ料理置いてったよ! |
アーチェ | チェスター、やるじゃん☆ |
アーチェ | わーい♪あたしのフルーツポンチが帰ってきた~☆ |
チェスター | オレのマーボーカレーもだ。…お前のも無事でよかったな。じゃ、オレは戻る |
アーチェ | あ、ちょっと待って |
アーチェ | フルーツポンチ半分あげるから、一緒に食べよ?…取り戻してくれた、お礼に |
チェスター | あ…ああ。じゃあ、オレのマーボーカレーも半分やるよ |
アーチェ | …こうやって一緒に食べるのも、悪くないかもね |
チェスター | …まあな |
アーチェ | たまにじゃなくて、これからはいつも… |
アーチェ | って、あーっ! |
アーチェ | あんた、あたしの分食べ過ぎ!半分こって言ったのに、それ以上食べてるじゃん! |
チェスター | お前こそ、オレのマーボーカレーほとんど全部食ってるじゃねえか! |
アーチェ | このいやしんぼ!もうあげないかんね! |
チェスター | オレだってお断りだ!このがっつき! |
似た者同士? | scene1 |
アーチェ | あ、チェルシー |
チェルシー | こんにちは、アーチェさん |
アーチェ | じー… |
チェルシー | どうしたんですか?私の事をじっと見つめたりして |
アーチェ | いやね。チェルシーとあたしがよく似てるって言われてさ…どこが似てるのか気になってさ |
チェルシー | 似ているところですか?う~ん。髪の色…でしょうか |
アーチェ | まあ、確かにね。でも髪の色だけじゃない気がするなあ。同じような色の子は他にもいるし |
アーチェ | 絶対他にもあるはずだよ!あたし達が似てるって言われる何かが! |
チェルシー | え~?そうですかあ?あ、身長とかはどうでしょう? |
アーチェ | 結構違うでしょ。あたし、157センチだもん |
チェルシー | 私は151センチです。6センチ差は大きいですね |
チェルシー | じゃあ…体重でしょうか?私は39キロですけど |
アーチェ | あ、あたしも39…って事で! |
アーチェ | ああもう、そういう共通点でもないっしょ!たぶん! |
チェルシー | じゃあ、戦闘技術の事でしょうか?私、弓の腕には自信があります!どんな獲物も、百発百中ですよ! |
アーチェ | お、言うじゃん☆ |
アーチェ | じゃあ魔物相手に、試してみよっか? |
チェルシー | はいっ!望むところです!行きますよ~! |
似た者同士? | scene2 |
アーチェ | へえ、チェルシーってばなかなかやるじゃん! |
チェルシー | アーチェさんもすごい術を使うんですね~!まさに百戦錬磨、って感じです! |
アーチェ | でも似てるってほどじゃないよね。そもそもあたしは魔術だし、チェルシーは弓使いだし… |
チェルシー | どうしてそんなに、似てるって言われるんでしょうね?決定的な理由があるんでしょうか? |
アーチェ | 決定的な理由ねえ。髪の色、身長、体重… |
アーチェ | …あ!? |
チェルシー | 何か思い当たる事が? |
アーチェ | う、ううん、何でもない |
アーチェ | あたしの気のせいだった。ごめんごめん!あはは! |
チェルシー | ? |
アーチェ | (まさか、身長体重も含めて体型の 話だったとか? あたしらの共通点は胸って事!?) |
アーチェ | (でももし、それが理由だったら… ひっどい!似てるって言った ヤツ、全員ぶっとばしてやる!) |
チェルシー | ア、アーチェさん…?顔が…怖いですぅ… |
Name | Dialogue |
誓い | scene1 |
アッシュ | … |
ナタリア | まあアッシュ、こんなところで何をなさっているんですの? |
アッシュ | 別になにもしていない。…ただ空を見ていただけだ |
ナタリア | 空を?何か見えますの? |
ナタリア | 私の目には、いつもと同じにしか見えませんけど… |
アッシュ | そういう意味じゃない。空を見て昔を思い出していた |
アッシュ | … |
ナタリア | … |
ナタリア | 昔もよくこうして、二人で空を見ましたわね。色々な事を話しながら… |
国民 | きゃあああ!だ、誰か!助けて! |
ナタリア | 大変!魔物に襲われていますわ! |
アッシュ | 行くぞ、ナタリア! |
誓い | scene2 |
ナタリア | よかったですわ…。何とか一人の犠牲も出さずに終わりましたわね |
アッシュ | これがこの国の現状だ |
アッシュ | 魔物の脅威にさらされている者がどれほどいる事か… |
ナタリア | ええ。でも私はあきらめていません |
ナタリア | いつか必ず、あの誓いを実現してみせますわ |
アッシュ | …いつか俺たちが大人になったらこの国を変えよう |
アッシュ | 貴族以外の人間も貧しい思いをしないように |
アッシュ | 戦争が起こらないように |
ナタリア | 死ぬまで一緒にいてこの国を変えよう… |
ナタリア | アッシュ… |
アッシュ | 分かっているならお互いこんなところで無駄にしている時間はないはずだ |
ナタリア | …ええ、そうですわね。その通りですわ |
アッシュ | お前は常に一人じゃない。それを忘れるな |
ナタリア | わかっています。私には、信頼できる仲間がいる |
ナタリア | …あなたもその一人ですわ |
アッシュ | …ふん |
どうしてこだわる? | scene1 |
アッシュ | さてと…必要な物は、これで揃ったか |
ナタリア | アッシュ!? |
ナタリア | こんなところで、どうなさったんですの? |
アッシュ | ナタリアか。いや、別に何でも… |
| ぐうう~ |
ナタリア | まあ、お腹が空いてらっしゃるんですのね! |
アッシュ | …そんなところだ。だからこれから自分で… |
ナタリア | そういう事なら、私が作って差し上げますわ |
アッシュ | い、いや…お前はそんな事をしなくていい |
ナタリア | なぜですの?別に遠慮などせずとも、よろしいですわ |
アッシュ | いや、いい。とにかく、ナタリアがそんな事をする必要はない |
ナタリア | 大丈夫ですわ。私達、いつも持ち回りでやっていますのよ |
アッシュ | いいから、やるな |
ナタリア | どうして、そんなに私にやらせたがらないのです? |
アッシュ | そ、それは… |
街の男 | うわあああ!魔物だ!魔物が出たぞ! |
ナタリア | 大変!行かなくては! |
アッシュ | お前はここにいろ。俺が片付けてやる! |
どうしてこだわる? | scene2 |
アッシュ | これで終わったか…ナタリア、大丈夫だったか? |
ナタリア | ええ。私は何ともありませんわ。ありがとう、アッシュ |
ナタリア | 騒ぎも落ち着いた事ですし、改めて料理をさせていただきますわ |
アッシュ | まだあきらめていなかったのか…どうしてそんなにこだわる? |
ナタリア | 私、あなたの役に立ちたいのですわ。いつも守られてばかりですもの |
ナタリア | だからせめて食事くらい、と思ったんですの |
ナタリア | 本当はあなたとも一緒に戦えたらと思いますわ。でもあなたはいつも一人で行動なさいますもの |
アッシュ | …余計な事はしなくていい |
ナタリア | え? |
アッシュ | お前が戦って傷付く必要はない |
アッシュ | どうしてもというなら、俺がお前を守る |
ナタリア | アッシュ…あなたのそのお言葉、とても嬉しいですわ |
ナタリア | ですが、一人安全な場所に隠れている事は、私にはできません |
ナタリア | 王女として…そして大切な人達のためにも |
ナタリア | もちろんあなたもですわ |
アッシュ | …なら好きにしろ。俺も勝手にお前を守る |
ナタリア | ふふ、分かりました。私も勝手にあなたの隣で戦えるように頑張りますわ |
Name | Dialogue |
王子様度テスト | scene1 |
エミル | はあっ! |
| ギャオオオオッ! |
マルタ | すごーい!エミルってやっぱりかっこいいね♪まるで王子様みたい |
エミル | いや…王子だなんて |
マルタ | じゃじゃーん!突然だけど、ここで、テストをするよっ! |
マルタ | 名付けてっ!王子様度テストー! |
エミル | 王子様度テストって… |
エミル | 一体何をするの? |
マルタ | いいからいいから |
マルタ | じゃあまずはじめに!お姫様抱っこ、いってみよう! |
エミル | お姫様抱っこ…って、僕がやるの!? |
マルタ | キミに決まってるじゃない。他に誰がいるのよ |
マルタ | さあさあ早くっ! |
エミル | ごめん…やり方教えてもらえる…かな? |
マルタ | そ、そんなの、私の口から言わせないでよ |
マルタ | 仕方ない…じゃあ次っ! |
マルタ | 王子様は、さらさらの金髪です! |
マルタ | ねえ、髪に触ってもいい? |
エミル | え、あ、どどどどうぞ… |
マルタ | 何でそんなに緊張してるの。王子様なんだから、堂々としてて |
エミル | ひゃあ、くすぐったい!どこ触ってんの!? |
マルタ | どこって、髪だよ?変なエミル |
マルタ | それじゃあ、最後の質問っ! |
マルタ | 王子様はいつでも優しいの。あなたに、守りたい人はいますか? |
エミル | ええと…それは… |
| ガルルルル…! |
エミル | また魔物だ! |
マルタ | もう!いいとこだったのに |
マルタ | エミル、あいつらをとっととやっつけちゃって! |
王子様度テスト | scene2 |
エミル | ふう…終わったかな |
マルタ | やっぱりエミルって素敵♪ |
マルタ | じゃあさっきの続きだよ。質問に答えてくれるかな? |
エミル | ああ、守りたい人がいるかどうかってやつ…? |
エミル | うん…いる…かな |
マルタ | うふふ。やっぱりエミルは私だけの王子様だね! |
エミル | そんな…僕なんて… |
マルタ | いいのいいの。私にはそんなエミルが王子様にミエルんだよ♪ |
エミル | だ、ダジャレ…!?まさか…… |
エミル | それが言いたかっただけじゃ… |
マルタ | うふふふ♪ |
乙女の努力 | scene1 |
マルタ | 今週の恋占いは、どんな感じかな?この雑誌の占い、よく当たるって評判なのよね♪ |
マルタ | ええと… |
マルタ | 「彼の前で、か弱い自分を 演出してみて。王子様に守られて、 女の子はお姫様になるの」か… |
マルタ | これってまさに、私とエミルにぴったりの占いよね!王子様とお姫様…素敵… |
エミル | マルタ、何をしてるの? |
マルタ | あ、エミル!ううん、何でもない |
マルタ | それより、今日もかっこいいね。さすが私の王子様! |
エミル | いやあ、そんな… |
エミル | ん…?あれは… |
エミル | 大変だ!魔物がこっちに向かってきてる…!マルタ、準備はいい? |
マルタ | (…チャンス!) |
マルタ | きゃー、怖ーい!エミル、助けてー! |
エミル | マルタ…? |
マルタ | 私、足がすくんで、魔物となんて戦えなーい。だから助けて! |
エミル | わ、わかったよ。それじゃあ、行って来るからマルタはそこにいて! |
マルタ | (ふふっ♪ ちゃんと私の事を守ってね、 エミル!) |
乙女の努力 | scene2 |
エミル | ふう、これで魔物は、全部やっつけたかな |
マルタ | あーん、エミル―、私怖かったー |
エミル | でも、マルタも魔物に立ち向かって殴ったり、蹴ったりしていたような… |
マルタ | ええー?そんな事ないよ。私、か弱いんだから |
エミル | そ、そうかな… |
エミル | …!まだ魔物が!危ない、マルタ! |
| ガウウウウッ! |
マルタ | いったぁーい!!なにしてくれてんのよ! |
マルタ | 絶対許せない!ボコボコにしてやる! |
| ギャウウッ! |
マルタ | こら!待ちなさい! |
エミル | やっぱり…強いよね? |
Name | Dialogue |
絶対駄目! | scene1 |
ティア | あら? |
ティア | あそこにいるのはミュウじゃない。何をしているのかしら? |
ティア | 転がったり、お腹を見せてゴロゴロしたり…チーグルの習性なのかしら… |
ティア | (かっ、かわいい…!) |
ルーク | 何一人でニヤニヤしてんだ、お前 |
ティア | えっ!? |
ティア | べ、別にニヤニヤなんてしていないわ |
ルーク | 嘘つくなっつーの。でれーんって変な顔してたじゃねーか |
ティア | へ、変な顔なんてしてないわ。ただ…ミュウを見ていただけよ |
ルーク | あ?ブタザルを見てた?こんなやつ見てどうすんだ? |
ルーク | …にしてもいつ見たって悩みなんてなさそうな間抜けなツラしてんな。このブタザル |
ルーク | ああ…じっと見てたら、なんかムカムカしてきた |
ルーク | おいブタザル!お前見てると、なんかムカついてくんだよ! |
ルーク | あっちいけっ、おら! |
ミュウ | みゅうう~~~~! |
ティア | ちょっとルーク!ミュウに何をするの! |
ルーク | いいんだよ!ムカついたんだから! |
ルーク | …ん?あれはなんだ? |
ミュウ | みゅうう~!ご主人様、ごめんなさいですの!魔物に見つかったですの~! |
ティア | 何ですって! |
絶対駄目! | scene2 |
ミュウ | みゅう…ご主人様、ティアさん、ありがとうですの。お蔭で助かったですの |
ルーク | ったく、余計な手間取らせんじゃねっつーの! |
ティア | ちょっと、ルーク。こうなったのも元はといえば、あなたのせいでしょう |
ティア | もう弱いものいじめはやめなさい。かわいそうじゃない |
ティア | 本当、どうしてかしら。こんなに…かわいいのに… |
ルーク | …え? |
ティア | な、何でもないわ |
ティア | と、とにかく、弱いものいじめは絶対に駄目よ!いいわね? |
ルーク | …なんだ、あいつ?訳わかんねえ… |
至福の時 | scene1 |
ミュウ | ~♪ |
ティア | … |
ティア | (…やっぱりミュウ、かわいい…) |
ティア | (抱き上げて、頬ずりしてみたい…) |
ティア | (でも…) |
ティア | はあ… |
ミュウ | ティアさん、ため息なんてついて、何か悩み事でもあるんですの? |
ティア | え、み、ミュウ!? |
ミュウ | ボクでよかったら、いつでも相談に乗りますの |
ティア | あ、ありがとう。でも本当、なんでもないの。大丈夫よ |
ティア | はあ… |
| ガアアアアッ! |
ミュウ | 魔物が出たですの! |
ティア | ミュウ、後ろに下がって!私が相手するわ! |
至福の時 | scene2 |
ミュウ | みゅうう…ティアさん、大丈夫ですの? |
ティア | ええ。あの程度の魔物なら、別にどうという事はないわ |
ミュウ | さすがはティアさんですの!でもどうしてボクを抱っこしてるんですの? |
ティア | はっ…! |
ティア | (無事なのを確かめようとして、 思わず抱っこしてしまったわ…!) |
ティア | …… |
ミュウ | ティアさん、どうかしたんですの? |
ティア | な、何でもないわ |
ミュウ | 魔物もいなくなったし、もうボクの事を下ろしてもらっても平気だと思うですの |
ティア | 駄目よ! |
ミュウ | みゅみゅ!? |
ティア | お、驚かせてごめんなさい。でもその辺にまだ、魔物がいるかもしれないでしょう? |
ティア | だ、だから…もう少しこのままでいたほうが、いいと思うわ |
ミュウ | みゅううう、まだ魔物がいるんですの?怖いですの! |
ティア | …!! |
ティア | だ、大丈夫よ。私が守るから… |
ティア | (ああ、ふかふか…幸せ…) |
Name | Dialogue |
器用なプレセア | scene1 |
ジーニアス | プレセア、ちょっといいかな? |
プレセア | 何ですか、ジーニアス |
ジーニアス | 新しい料理を作ってみたんだけど、味見してもらってもいいかな? |
プレセア | 木の葉でできた袋に入った料理…これは…? |
ジーニアス | 魚の木の葉包み焼き、だよ |
ジーニアス | あ、ニンジンは入れてないから安心して |
プレセア | (ニンジン嫌いなのは、 ジーニアスだと思うのですが…) |
プレセア | いただきます。もぐ…もぐ… |
ジーニアス | ど、どうかな? |
プレセア | 美味しい…こんなに美味しい料理を食べたのは初めてです… |
ジーニアス | プレセアが褒めてくれた!? |
ジーニアス | う、嬉しいよ~! |
プレセア | 私…もっと魚を取ってきます |
ジーニアス | あ、待ってプレセア!この辺は魔物がたくさんいるから、ボクも一緒に行くよ! |
器用なプレセア | scene2 |
プレセア | 魚…たくさん獲れました |
ジーニアス | よし、後はボクに任せて。じゃんじゃん料理するから |
ジーニアス | ボクの料理をこんなに気に入ってくれるなんて、嬉しいな |
プレセア | ジーニアスの作る料理も…本当に…美味しいです… |
ジーニアス | …も? |
プレセア | …ごちそうさま |
ジーニアス | さ、魚がキレイに骨だけに…!?こんなにキレイに魚を食べる子、初めて見た… |
ジーニアス | プレセアは本当に器用なんだね |
プレセア | 熊の木彫りやブローチを作るのだけがうまいのだと思っていましたか? |
ジーニアス | えっ、そ、そんな事は… |
プレセア | …この調子で、魚の骨をもっとたくさん集めれば…かわいいアクセサリーが作れそうです |
ジーニアス | まさか…魚をたくさん獲ったのは骨が欲しかったからじゃ…? |
プレセア | はい、アクセサリーが完成したらプレゼントしますね |
プレセア | そのために、もっと魚を獲ってきます! |
ジーニアス | わ、わかったよ、プレセア!そういう事なら、ボクも美味しい料理をたくさん作るね |
タイミングは大事です | scene1 |
ジーニアス | あ、あのさ、プレセア |
プレセア | …何でしょう? |
ジーニアス | プ、プレセアって、その…見た目の割りに、落ち着いてるよね |
プレセア | … |
ジーニアス | あ、こ、これは別に、プレセアの年齢がどうだとか、言いたいんじゃなくって |
プレセア | … |
ジーニアス | もちろんプレセアの本当の歳は知ってるけど、でもそういう事はどうでもいいっていうか |
プレセア | … |
プレセア | …! |
プレセア | (魔物の気配が… 向こうからでしょうか) |
ジーニアス | だからつまり、ええと…ボクは…そんなプレセアの事が…す… |
ジーニアス | す、すすす…すすすすす…! |
タイミングは大事です | scene2 |
ジーニアス | すすすすす…すすすすすす… |
プレセア | …戦闘は終わりました |
ジーニアス | すすすすす…すててててて… |
プレセア | … |
ジーニアス | すててててて…ててててて… |
ジーニアス | す、素敵だと思うよ! |
ジーニアス | あ、あれ?プレセアがいない…? |
ジーニアス | はあ…せっかく意を決して、言ったのに聞いてもらえなかった… |
ロイド | おーい、ジーニアス!飯ができたぞ! |
ジーニアス | あ、うん。今行くー |
ジーニアス | はあ…ボクの何が駄目なんだろ… |
ゼロス | …全部じゃねーか? |
Name | Dialogue |
物知りなキミも好き! | scene1 |
マルタ | ねえエミル、聞きたい事があるんだけどいいかな? |
エミル | 聞きたい事? |
マルタ | この前ね、街で知らない男の人にナンパされたんだけど… |
エミル | ええっ!?そ、それでどうしたの? |
マルタ | 心配してくれるんだ?大丈夫、私はエミル一筋だから |
マルタ | 好きな人がいるからごめんなさいって、ちゃんと断ったよ |
エミル | そ、そう… |
マルタ | でね、その後なんだけどその男の人に「この絶壁!」って言われたんだ |
エミル | …! |
マルタ | 絶壁ってどういう意味かな?エミル、わかる? |
エミル | そ、それは… |
マルタ | それは? |
エミル | …あ、向こうに魔物が。僕、行かなくちゃ!マルタ、その話はまた! |
マルタ | あ、ちょっと待ってエミル! |
物知りなキミも好き! | scene2 |
エミル | ふう、これで魔物は全部撃退したかな |
マルタ | お疲れ様。それで、さっきの話の続きだけど… |
エミル | ぎくっ! |
マルタ | どうしてそんなにあわてているの? |
エミル | べ、別にあわててなんていないよ? |
マルタ | 絶壁ってどういう事なのか、エミルはわかる? |
エミル | そ、それは… |
エミル | (駄目か…こうなったらもう、 本当の事を言うしか…) |
エミル | (いや、待てよ!) |
エミル | ええとねマルタ。それは…絶壁のように際立つかわいさ、って事だよ! |
マルタ | そうなんだ。じゃあ褒め言葉だったんだね |
エミル | そうそう。褒め言葉、褒め言葉! |
マルタ | エミルって物知りなんだね。私、そんなキミも大好き! |
エミル | (…ほっ) |
街の人気者? | scene1 |
マルタ | あ…いたいた! |
ルーク | …?エミルとマルタじゃねーか。俺に何か用か? |
マルタ | ミュウーっ! |
ルーク | うおっ!? |
マルタ | きゃー、かわいい! |
マルタ | 前にルークに会った時は、エミルとのデートで頭一杯だったから気が付かなかったけど |
マルタ | やっぱり、本物だー♪ |
ミュウ | みゅ、みゅううう? |
ルーク | おいこら、いきなり何しやがる! |
エミル | ご、ごめんね。マルタ、ミュウが大好きで、どうしても本物に触りたいって… |
ルーク | ブタザルが好きだと?変わってんな… |
エミル | 最近、結構人気みたいだよ。マルタもミュウのキーホルダーを鞄に付けてるし… |
マルタ | ああん、このふかふかした柔らかさ、最高!キーホルダーと違う~! |
ミュウ | みゅうう~助けてくださいですの~ |
ルーク | おい、エミル、マルタっていつもこうなのか?なんだか苦労が絶えなさそうだな… |
エミル | いやあ…僕は別に…苦労してるって程でも… |
街の男 | 魔物が出たぞ! |
エミル | 魔物だって!?こうしちゃいられない。撃退しよう、マルタ! |
マルタ | えー!ミュウと離れたくないー! |
エミル | マルタ、わがまま言わないで… |
ルーク | だーっ!もう勝手にしてろっつーの!俺は先行くからな! |
マルタ | もー、分かったわよ…ミュウ、すぐに戻ってくるから待っててね♪ |
街の人気者? | scene2 |
エミル | ふう。何とか魔物を撃退できたね |
マルタ | ミュウー! |
ミュウ | ご…ご主人様ぁ~~ |
エミル | ねえマルタ、買い物に行くんじゃなかった?行くならそろそろ… |
マルタ | はああ… |
エミル | …何だかミュウに夢中で、僕の声が聞こえてないみたい…一人で先に帰ろうかな… |
ルーク | 帰ろうかなって、おい!どーすんだよ、これ! |
マルタ | ああ、気持ちよかった!はい、ミュウはルークに返すね |
ルーク | お?何だ、満足したのか |
マルタ | うん!ミュウの柔らかさを、たっぷり堪能したよ |
マルタ | エミル~♪ |
| ぴとっ |
マルタ | うんうん。ミュウも凄くいいけど、やっぱりエミルにこうやってくっつくのが、私には一番! |
マルタ | じゃあこのまま、デートの続きね!行こ! |
エミル | あ、う、うん |
ルーク | けっ。何なんだよあいつら。結局いつも通りじゃねーか |
ミュウ | ご主人様ぁ~~~!怖かったですの~~~! |
ルーク | だー!うぜぇ!!お前もベタベタくっつくなっつーの! |
Name | Dialogue |
今日は不調なんだ | scene1 |
ユーリ | 今日はここで野宿か。一日中動き回って、さすがに疲れたな |
ユーリ | こんな日はさっさと飯食って、寝ちまうに限るな |
ユーリ | 今日の飯の当番は誰だ? |
フレン | お帰り、ユーリ |
フレン | ちょうどご飯ができたところだよ。温かいうちに食べてくれ |
ユーリ | おいおい、帰って来るなり、いきなりのっぴきならない状況かよ… |
ユーリ | 誰か止めるやついなかったのか? |
フレン | どうしたんだ、ユーリ。食欲がないのかい?まさか… |
ユーリ | なんでもねえよ |
ユーリ | …しょうがねえ、一つ腹くくるとするか… |
ユーリ | …魔物か? |
ユーリ | はん、匂いに釣られてきたか。こりゃちょうどいい |
ユーリ | フレン、どうやら魔物のお出ましだ。飯の前に悪いが、行ってくるぜ! |
今日は不調なんだ | scene2 |
ユーリ | 思ったより時間かかっちまった。悪いけど、飯ももう冷めちまっただろうから… |
フレン | 大丈夫、なかなか戻ってこないからちゃんと鍋を火にかけて、焦げないよう見張っておいたよ |
ユーリ | …手回しのいい事で。 |
ユーリ | 明日の朝日が拝めるのかね、オレは |
フレン | 何か言ったかい? |
ユーリ | いや、別に。んじゃ、いただくぜ |
ユーリ | ぱく…もぐ…もぐ… |
ユーリ | ん…これは… |
ユーリ | …マジかよ、どうなってんだ。まともな味じゃねえか! |
ユーリ | おい、フレン、お前、味見はしたのか?…って聞くのも変だが |
フレン | …さすが、君に隠し事はできないな |
フレン | 実は風邪を引いてしまってて、あまり味が分からないんだ |
フレン | ひょっとして味が変だったかい? |
ユーリ | あ、いや、そんな事はねえ、けども |
フレン | よかった。ユーリが食欲なさそうだったんで、もしかしてうつしてしまったんじゃ、ない、か、と… |
ユーリ | あ、おい、フレン! |
ユーリ | やれやれとんだ命拾い… |
ユーリ | って、そんな事言ってる場合じゃねえな |
ユーリ | お返しにおかゆでも作ってやるからしっかり寝てろよ |
自分の居場所 | scene1 |
フレン | ユーリ、久しぶりに、手合わせを願えないかな? |
ユーリ | そうだな…たまにはいいか。付き合ってやるよ |
| |
フレン | はあっ! |
ユーリ | せいっ! |
フレン | …ふう。やるね、ユーリ |
ユーリ | お前こそ腕は鈍っていないようだな |
フレン | 任務で毎日のように魔物の討伐をしているからね |
フレン | 前は、よく手合わせしていたけど最近は忙しくて機会がなくなってしまったね |
ユーリ | ああ。久しぶりに、あの頃の感覚を思い出したぜ |
フレン | さてと。もう少し、気合を入れてもいいかな |
ユーリ | 構わないぜ。それならこっちも、全力で行く! |
街の女 | きゃあああ!魔物が! |
ユーリ | 魔物だと…! |
フレン | この続きは後だ。先に魔物を何とかしよう! |
自分の居場所 | scene2 |
フレン | よし。これで魔物の方は、もう大丈夫だね |
ユーリ | 直前まで手合わせをしていたせいか、息、ぴったりだったな |
フレン | ユーリと肩を並べて戦っていたら、ますます、思い出したよ |
フレン | ユーリが他の軍との模擬戦で乱闘騒ぎを起こして、後始末に苦労させられた事とかね |
ユーリ | そんな事もあったな…すまねえ |
フレン | ユーリ。僕は思うんだけど… |
ユーリ | ちょい待ち。そっから先は… |
フレン | いや、その話じゃない。僕が言いたいのは… |
フレン | ユーリがどういう考えを持とうが、君はきっと変わらないんだろうな、と思ってね |
ユーリ | ま…人間なんて、そんな物だろ? |
フレン | だから僕は、心配していないよ。ユーリの事は、信頼している。たとえ、どんな境遇になっても |
ユーリ | フレン… |
ユーリ | お前にそう言ってもらえると、助かるよ。ありがとうな |
フレン | どういたしまして。それじゃ、手合わせの続きといこうか |
ユーリ | よし来た! |
Name | Dialogue |
占いって意外に… | scene1 |
リタ | だいぶ日も暮れてきたわね… |
リタ | 魔物が出てくると面倒だし、そろそろ戻った方がよさそうね |
リタ | エステル、どこ?皆のところに戻るわよ |
エステル | リタ、リタ、これ見てください! |
リタ | な、なによ、どうしたの、エステル? |
エステル | さっき隊商の方にもらったこの本、すっごく面白いんですよ。リタにも教えてあげようと思って |
リタ | へえ、どれどれ… |
リタ | って、「ズバリ当たる占い大全」!? |
リタ | なにかと思えば…ちょっとエステル。あんた、こんなもの読んでたら頭悪くなるわよ? |
エステル | …そ、そうなんです? |
エステル | で、でも、結構面白い事が書いてあるんですよ? |
リタ | 占いでしょ?そんなの当たる訳ないって |
エステル | そうでしょうか… |
エステル | だったら当たるか当たらないか、試してみませんか? |
リタ | あたしが?…まあ、どうしてもっていうなら、好きにすれば? |
エステル | はい!じゃあ早速、お友だち相性占いをやってみますね |
リタ | お、おと、お友だち相性占い!?なによそれ… |
エステル | ええと…リタと相性抜群の人… |
エステル | あ、書いてありました |
| ギャオオオオ! |
リタ | 魔物?こんな時に! |
占いって意外に… | scene2 |
リタ | …で?さっきの続きは? |
エステル | え、でも… |
リタ | あ、あたしは別にそういうの信じてなんかいないけど…話したいんでしょ聞いたげるわよ |
エステル | …はい!ええと… |
エステル | 「意地っ張りで素直じゃない あなたには、広い心を持つ大らかな 友だちがピッタリ」 |
エステル | 「その人が案外行動的だったりすると あなたの手を引っ張ってくれるので ますます理想的」…だそうです |
リタ | へ、へえ… |
エステル | うーん…今一つぴんと来ませんね。具体性がないというか… |
リタ | そ、そう? |
エステル | リタ、誰か心当たりとかないんです?たとえば… |
リタ | 心当たりって…そ、そんなのあるわけないじゃない |
リタ | はいはい、非科学的な話はこれでおしまい! |
エステル | …リタ? |
初めての友達 | scene1 |
エステル | リタは子どもの頃は、どんな感じだったんです? |
リタ | 別に今と大して変わらないわね。ずっと研究ばかりしてたし…まあ、それなりに楽しかったけど |
エステル | そうですか。それはうらやましいです |
リタ | エステルは、楽しくなかったの? |
エステル | わたしは城内から出れない身ですし。年齢の近い方もいなくて、お友達も一人もいませんでしたから |
リタ | そうだったわね…ごめん、変な事聞いて |
エステル | いいえ。今は違いますから |
エステル | リタが文献を調べるためにお城へ来て偶然出会えたおかげで、それから何度もお話できて |
エステル | わたしにとって、一番初めにできたお友達が、リタなんですよね |
リタ | …!あたしが、初めて… |
リタ | …あ、あ…あ…り |
エステル | あーり? |
騎士 | 姫様!お気をつけください!罪人が脱走を図り逃亡中との事です! |
エステル | リタ!大変です! |
リタ | ああもう!しかたないわね、私がとっ捕まえてあげるわよ! |
初めての友達 | scene2 |
リタ | やれやれ。どうやら収束したみたいね |
エステル | はい、ありがとうございます。リタのお陰で助かりました |
リタ | いいのよ、これぐらいどうって事ないわ |
エステル | あ…そう言えば、リタさっき何か言おうとしていませんでしたか? |
リタ | え!? |
リタ | (そんな事、 今更言えるわけ無いじゃない…) |
リタ | (友達って言ってくれて ありがとうなんて…) |
エステル | たしか、あーりぃーとか… |
リタ | ば、ばか言ってんじゃないわよ!き、気のせいに決まってるわ!だいたい、あーりぃーって! |
エステル | そうなんです?でも、確かに… |
リタ | 気のせいったら気のせい!この話はもうおわり。いいわね! |
エステル | …? |
Name | Dialogue |
図星でしょ? | scene1 |
リタ | やっ! |
| ギャオオッ! |
リタ | 手ごたえゼロ。こんなもん? |
リタ | ま、それはそれとして… |
リタ | 魔導器(ブラスティア)の調子がいまいちね。近くにいた魔物の影響かしら、調整しないと… |
リタ | ええと…ここをこうして… こうやって… |
レイヴン | はーい、リタっちお疲れ。天才魔導少女は相変わらず張り切ってるねえ |
リタ | 何よおっさん。あたし忙しいんだから、邪魔しないでくれる? |
レイヴン | おーおー、冷たいねえ。あんまりつれなくされると、おっさん傷付いちゃうよ |
リタ | 勝手に傷付いてなさいよ。ほんっと、バカっぽいんだから |
レイヴン | またまたそんな事言わないでさあ。リタっ娘ちゃんってばー |
リタ | … |
レイヴン | ありゃりゃ、無視ですか。おっさん、さみしい… |
リタ | … |
レイヴン | そういえばリタっちってさ、確か魔導器に一つずつ名前つけてんのよね |
リタ | な、なによ。そんなの別に、あたしの勝手でしょ |
レイヴン | んー、いやさ、ものに名前付けるのってどういう感じなのかなーって |
レイヴン | やっぱり動物に名前付けるみたいに決める訳? |
レイヴン | それとも、あ、分かった。おっさん、分かっちゃった |
レイヴン | あれでしょ、リタっち。昔好きだった男の子の… |
リタ | …うるさい… |
レイヴン | ほへ? |
レイヴン | あ、ちょっと、お嬢さん、いきなりそれは… |
リタ | ぶっとべ!ファイアボール!! |
レイヴン | どわっちゃー!!あちあちあちゃちゃちゃ!! |
| ドゴーン! |
| ギャオオオオッ! |
リタ | あ… |
レイヴン | ちょっとちょっと、向こうにいる魔物にも、当たったみたいよ |
レイヴン | あらら、怒ってこっちに向かって来ちゃったじゃないの! |
図星でしょ? | scene2 |
レイヴン | リタっち、まだ怒ってんの?いい加減機嫌直してよ~ |
リタ | うっさい!もう一発!ファイアボール!! |
レイヴン | ひー、お助けー! |
| ガコッ! |
リタ | あ、ちょっとあんた!なに、飾ってある魔導器、蹴飛ばしてんのよ! |
レイヴン | そ、そんな事言ったって… |
リタ | いいからどきなさいよ! |
リタ | エ、エリザベス~~~~~~~!! |
レイヴン | お、女の子の名前だったのね…ガクリ |
ケンカするほど…? | scene1 |
レイヴン | リタっち、精が出るね。何やってんの? |
リタ | うっさい。邪魔だから向こう行って |
レイヴン | またまた、そんな事言って。つれないんだから |
リタ | … |
レイヴン | ふーん、ここに並んでるの、全部、リタっちの持ってる魔導器(ブラスティア)? |
レイヴン | 色々あるんだねえ |
リタ | ちょっと、触らないでよ。どれも貴重な物ばかりなんだから |
レイヴン | 別に壊したりしないって、お、これなんて、何かいい感じじゃないのよ |
リタ | 触るなって言ってん…○×△!? |
| ドンガラガッシャーン! |
レイヴン | ちょっと!?リタっち、大丈夫!? |
リタ | いたた…誰よ!こんな所に部品積み上げて! |
レイヴン | いや、誰って…一人しか居ないし… |
| グオオオオ! |
リタ | 魔物!?なんで突然…!? |
レイヴン | リタっち、一気に片付けるよ! |
ケンカするほど…? | scene2 |
レイヴン | ふう…いきなり魔物が出て来て、驚いたのなんのって |
レイヴン | 大きな音を出したから、それで魔物の興味を引いちゃったんだろうねえ |
リタ | 何よそれ。それじゃまるで、あたしが悪いみたいじゃない |
リタ | 元はと言えばあんたのせいでしょ。あんたが余計な事をしなければ、こんな事にはならなかったんだから |
レイヴン | はいはい。魔導器をしまうの手伝うからさ。それで機嫌直してよ |
リタ | 何でそんなにしれっとしてるんだか…あんたって本当、何を言ってもこたえないわよね |
レイヴン | それがおっさんの、い・い・と・こ・ろ |
リタ | ムカつく… |
Name | Dialogue |
バナナパイ休憩 | scene1 |
パスカル | ん~、だいぶ歩いたしそろそろ休憩しようか |
ソフィ | でも…急がないと… |
パスカル | ここで急ぎ過ぎて疲れちゃったら大事なところで頑張れないからね |
ソフィ | …うん、わかった |
パスカル | じゃあ、はい! |
ソフィ | これは? |
パスカル | バナナパイだよ。シーブル村の人達が作ってくれたんだ~ |
パスカル | すごくおいしいんだ。ほら、食べて食べて! |
ソフィ | … |
ソフィ | …甘くておいしい |
パスカル | でしょ~ |
パスカル | まだまだあるからおかわり欲しかったら言ってね |
ソフィ | うん |
パスカル | …あああ~~幸せ~。バナナパイ、最高~ |
| グルルルルル! |
パスカル | も~、折角、休憩してたのに~ |
ソフィ | パスカル、疲れてるならわたし一人で戦うよ |
パスカル | 大丈夫。元気いっぱいだよ!それじゃ、行きますか |
バナナパイ休憩 | scene2 |
ソフィ | 終わったね |
パスカル | ぬわあああっ! |
パスカル | あ、あたしのバナナパイがああああ! |
ソフィ | さっきの戦いでめちゃくちゃになっちゃったね… |
パスカル | はぁ… |
ソフィ | パスカル、元気出して。わたしのあげるから |
パスカル | ソフィ~ありがと~!じゃあ、半分こしよ~! |
パスカル | ぐはっ! |
ソフィ | さわるの、だめ |
お察しください | scene1 |
ソフィ | ジューダスはどうしていつも仮面をかぶっているの? |
ジューダス | 話せん。これには深い事情がある |
ソフィ | 深い事情…? |
ソフィ | ねえ、ジューダス。深い事情、って何? |
ジューダス | …深い事情とは、昔、色々あった、という事だ |
ソフィ | …色々あって、仮面をかぶっているの? |
ジューダス | …そういう事だ |
| ギャオオオオッ! |
ソフィ | 大変、魔物がこっちに! |
ジューダス | 追い払うぞ! |
お察しください | scene2 |
ジューダス | 片付いたな |
ソフィ | ジューダス、さっきの「色々あった」話、して?何が「色々」あったの? |
ジューダス | …まだその話をするのか。ソフィ。僕はこの仮面について何も話したくないんだ |
ソフィ | そうなんだ…ごめんね |
ジューダス | … |
ソフィ | あ、でもわたし、ジューダスの仮面の使い方さっきの戦いで見てて、わかったよ |
ジューダス | な…なんだと?何を見たんだ!? |
ソフィ | 魔物が攻撃してきたとき、ジューダスの仮面にあたったの。ジューダスはケガしなかった |
ソフィ | だから、ジューダスの仮面は、大事なもの、なんだよね? |
ジューダス | … |
ソフィ | わたしも同じ仮面、欲しいな。顔をケガしたら、リアラに怒られるから |
ソフィ | …だから、ジューダス。わたしも仮面、買おうと思うの。ジューダスとおそろいだね |
ジューダス | それは…やめておけ |
ソフィ | どうして? |
ジューダス | …どうしてもだ |
Name | Dialogue |
剣術指南 | scene1 |
ジューダス | はああっ!双連撃っ!! |
カイル | おお~!二刀流ってやっぱりカッコいいな~! |
カイル | ねえねえジューダス!オレもやってみたい! |
ジューダス | …まったく、お気楽な奴だな。簡単に習得できると思っているのか?甘く見ているとケガをするぞ |
カイル | う~ん。できるかどうか、やってみないとわからないだろ? |
ジューダス | …フ。まあいい。そこまで言うならやってみろ |
カイル | ジューダスが教えてくれるの!?やったー! よろしくお願いしま~す! |
ジューダス | まずは両手に剣を構え、交互に突いてみせろ |
カイル | 両手に剣を持って、交互に突くんだね! |
カイル | よーし!…たああっ! |
ジューダス | …僕は「交互に」と言ったはずだ。両手が同時に前に出ているぞ |
カイル | あれ?へ、へへへ…つ、次!他のコツも教えてよ! |
ジューダス | …先が思いやられるな |
ジューダス | ならば次だ。剣を交差させて、左右へ薙ぎ払ってみせろ |
カイル | 剣を交差させて、左右へ…やああっ! |
ジューダス | よし、慣れてきたな。では実戦だ。あの魔物を倒してみせろ |
剣術指南 | scene2 |
カイル | やったあ、勝った!ねえねえジューダス!オレ、ちゃんと二刀流になってた? |
ジューダス | 全くなってないな。僕が教えた事を実践していない。お前はいつも通り戦っただけだ |
カイル | そ、それは戦うのに夢中だったから… |
カイル | うう…やっぱりオレに二刀流は無理なのかなあ… |
ジューダス | これでわかっただろう、カイル。お前にはお前にあった戦い方がある。それだけの話だ |
カイル | …うん!わかったよ。ありがとう、ジューダス! |
ジューダス | (あのバカそっくりの、 まっすぐな剣技の方が お前には合っているさ) |
ソフィのおねだり | scene1 |
ソフィ | ジューダスの仮面って、凄いんだね |
ジューダス | 凄い…?なぜだ? |
ソフィ | だって、それをかぶってると目がよくなって、見えないものが見えるようになるんでしょう? |
ジューダス | 馬鹿な事を。そんなわけがないだろう |
ソフィ | でもカイルが、そう言ってたよ |
ジューダス | あいつめ…くだらない嘘を |
ソフィ | ねえジューダス、わたしにもその仮面、かぶらせて |
ジューダス | 断る。仮にそうだとしても、僕はこの仮面を取るわけにはいかない |
ソフィ | わたしも見えないものが見えるようになりたい。だから、お願い |
ジューダス | だから、そんな機能はないと言っている!…いいかソフィ、人が嫌がる事は… |
街の女 | きゃあああ!誰か助けて! |
ジューダス | …!? |
ソフィ | 魔物…! |
ソフィ | 大変!助けないと! |
ジューダス | おい、待て…! |
ジューダス | …まったく、仕方ない |
ソフィのおねだり | scene2 |
ソフィ | 魔物ってどうして、人を襲うんだろう。みんな迷惑してるのに |
ジューダス | …そうだな |
ジューダス | だが、迷惑をかけるのは魔物だけとは限らない。…ソフィ、さっきの話だが |
ジューダス | 人が嫌がる事は… |
| グオオオオッ! |
ソフィ | あ、カニ!ジューダス、見て。大きなカニだよ! |
ジューダス | … |
ソフィのおねだり | scene3 |
ジューダス | 魔物は全て倒したか。これでもう大丈夫だろう |
ソフィ | あ、ねえ、ジューダス。ジューダスの仮面、かぶってもいい? |
ジューダス | …もう何を言っても無駄そうだな。ソフィ、仮面はあきらめろ。代わりに…これをやる |
ソフィ | たまご…? |
ジューダス | 今助けた女にもらった |
ソフィ | 倒した大きなカニ…それにこのたまごがあれば…カニタマが作れるね! |
ジューダス | 確かに材料はそろっているな |
ソフィ | ねえジューダス、わたし、カニタマ食べたい。食べたいよ。作って! |
ジューダス | …誰か他の奴に頼め |
ソフィ | そっか…。うん、わかった |
ソフィ | じゃあ、カイル達に作れないか聞いてみるね |
ジューダス | …やっと仮面を諦めたか |
ジューダス | ソフィの好物は「カニタマ」か |
ジューダス | また仮面目当てで絡まれたら困るからな。…今度練習しておくか |
Name | Dialogue |
どうしてだろう? | scene1 |
カイル | へええ、そうだったんだ。やっぱり人は見かけによらないんだなあ |
リアラ | どうしたの、カイル? |
カイル | あ、リアラ、聞いてくれよ!ジューダスの意外な一面を見つけたんだ! |
カイル | ジューダスはさ、まわりに誰もいなくなると、変な独り言を言い始めるんだ! |
カイル | オレ、ジューダスにあんな変わった一面があるなんて、思わなかったよ! |
リアラ | 普段のジューダスだと想像もつかないわね。何か理由があるのかしら? |
カイル | う~ん。理由かあ… |
カイル | あ、リアラ。ジューダスがいたよ! |
ジューダス | … |
カイル | リアラも実際に見たらわかるよ |
カイル | ジューダスが何か変だって事!ねえ、このまま隠れてついて行こうよ |
リアラ | い、いいけど…。盗み見るなんてあんまりよくないと思うわ |
カイル | 見つかったらちゃんと謝るさ。ほら、行こう! |
| |
リアラ | ジューダス、どこまで行くつもりなのかしら?あまり街から離れるのもよくないわ |
| ガオオオオッ! |
カイル | うわっ!魔物!? |
どうしてだろう? | scene2 |
カイル | 邪魔が入っちゃったね。 |
カイル | あれ…?ジューダスはどこに行ったのかな |
リアラ | あ、あそこにいるわ |
ジューダス | … |
ジューダス | … |
ジューダス | … |
リアラ | 確かに誰かと話してるみたいだけど…まわりには誰もいないわね |
カイル | 「お前とも長い付き合いだな…?」…どういう意味だろう?誰もいないのに… |
リアラ | …わかったわ!きっとジューダス、一人でこっそりお芝居の練習をしているんじゃないかしら |
カイル | そっかあ、お芝居か!ジューダスは劇団員だったんだね!さっすがリアラ! |
リアラ | だからいつも仮面をしてるのかも。実はすごく有名で、見つかったら女の子に追いかけられちゃうとか |
カイル | うわ~、ジューダスのファンかあ!それに強いから、剣士役とかぴったりなんだろうなあ |
リアラ | うーん、でも…お芝居に出るなんて、それはそれでジューダスらしくないわよね… |
カイル | うう…よく考えたらそれもそうだね。何たって、あのジューダスだし |
カイル | じゃあどうして、あんな独り言を言ってるんだろ? |
リアラ | うーん…どうしてかしら… |
カイル | ま、いいか!オレ、ジューダスの事もっと知りたいからこれからもよく見てみるよ! |
リアラ | ふふ、カイルらしいわね。でも、怒られないように気をつけないとね |
ジューダス | …あいつら、一体何をしているんだ?下手な尾行などして、僕が気付かないと思っていたのか |
ジューダス | 困った奴らだ。お前もそう思うだろう?シャル |
迷探偵カイル? | scene1 |
カイル | あ~~~~~~っ!! |
リアラ | どうしたの、カイル?そんなに大声を出して |
カイル | オレが、後で食べようと思ってとっておいたオヤツがないーっ! |
リアラ | え…!? |
カイル | 前も確かこういう事があったな…よし、推理してみよう。ええと… |
カイル | …ズバリ!犯人はオレのすぐそばにいる人に違いない! |
リアラ | … |
カイル | …どうしたの、リアラ?何だかそわそわしてるけど |
リアラ | べ、別に… |
街の女 | きゃああああ!魔物が! |
カイル | 魔物!?もしかしたら、魔物がオレのオヤツを… |
カイル | 許せない…! |
リアラ | あ、待ってカイル!わたしも行くわ! |
迷探偵カイル? | scene2 |
カイル | 魔物の退治も出来たし、困ってた人を助ける事が出来たけど |
カイル | 結局犯人は分からずじまいか… |
リアラ | カイル、これを… |
カイル | これってオレのオヤツ…?もしかして、リアラが見つけてくれたの? |
リアラ | え、ええ…まあ… |
カイル | ありがとう、リアラ!これ、本当にうまいんだよ。中に入ってるクリームが最高でさ! |
リアラ | そ、そうね。これ、おいしいわよね |
カイル | おいしいわよねって…リアラ、これ食べた事あったっけ?お店に一緒に行った事…なかったよね |
リアラ | ご、ごめんなさい! |
リアラ | カイルのオヤツだって知らなくて…ちょっとお腹が空いてたものだから…それで、食べたあとで気がついて… |
カイル | でも、食べたのにここにあるよね?って事は…もしかしてリアラ、買い直しておいてくれたの? |
リアラ | うん… |
カイル | お腹が空いてたなら、仕方ないよ。それにわざわざ買ってきてくれたんだし |
リアラ | でも…勝手に食べたのはわたしだから… |
カイル | 気にしないでよ、リアラ!今度は内緒にしないで、オレとお店に行って、一緒にオヤツを買おうね! |
リアラ | カイル…ありがとう |
Name | Dialogue |
乙女のこだわり | scene1 |
シェリア | ふう、一日中仕事で走り回ってたら、すっかり汗をかいちゃった |
シェリア | そうだ、とっておきのウィンドル牛のミルクがあったのよね |
シェリア | ちょっと品がないけど…こう、腰に手を当てて一気に…ごくごく… |
シェリア | はーぁっ、美味しいっ! |
アスベル | ん、シェリア、何やってるんだ? |
シェリア | ア、アスベル!?何でここに? |
アスベル | 魔物が現れた報告を聞いて、討伐に行くところだよ。シェリアも手伝ってくれないか? |
シェリア | わ、わかったわ |
シェリア | (ど、どうしよう… アスベルにみっともないところ、 見られちゃったわよね…) |
乙女のこだわり | scene2 |
アスベル | よし、これで安心だな。手伝ってくれてありがとう、シェリア! |
シェリア | あ、うん。どういたしまして |
シェリア | (アスベル…さっきの事、 忘れてくれたかしら…) |
アスベル | それにしても、さっきのミルク、うまそうだったな。なかなかいい飲みっぷりだったぞ |
シェリア | えっ、あのっ、違うのっ。あれはその…ビンの中をのぞいてただけよ! |
アスベル | …のぞいてどうするんだ? |
シェリア | え!?そ、そんな事気にしなくてもいいの…! |
シェリア | …とにかく!私がそんなはしたない飲み方するわけないじゃない! |
アスベル | そんなにはしたないか? |
アスベル | 焼き鳥丼だって、うまそうにかぶりついてたじゃないか? |
シェリア | それも見られてたの!? |
シェリア | そ、そんな… |
アスベル | おーい、シェリア、大丈夫か? |
シェリア | アスベルに気が付かれてたなんて… |
アスベル | 食べ物なんて、ある程度のマナーで好きに食べるのが一番うまいと思うんだけどな… |
シェリア | …私が気にするのっ! |
シェリア | (アスベルの前では、 可愛い女の子でいたいのに…) |
アスベル | よくわからないけど、いろいろ面倒なんだなあ… |
期待は禁物 | scene1 |
アスベル | シェリア、救護団の仕事は、どんな具合だ? |
シェリア | 大変だけど、やりがいがあるわ。一緒に活動している人達も、凄く親切にしてくれるし |
シェリア | そうそう。救護団と言えばね…前に団員だった人達が、今度結婚するんですって |
アスベル | へえ… |
シェリア | その人達、ずっと一緒に働きながら、愛を育んだみたいよ。素敵な話だと思わない? |
アスベル | うーん、たまたま気があったんだろう? |
アスベル | 働きながらなんて、難しそうだけどなぁ |
シェリア | 別にいいじゃない。好きな人がそばにいるから、頑張れるって事もあるでしょ? |
アスベル | そうなのかな…俺にはそういうの、よくわからないな |
シェリア | ふーん…アスベルは、そういう考えなんだ… |
アスベル | …なんだ?急に元気が、なくなったみたいだけど |
シェリア | 何でもないってば! |
| |
シェリア | はあ… |
シェリア | たまたま気が合ったって…。たまたまに期待するしかないのかしら… |
シェリア | 本当は心の中で、邪魔だと思われてたらどうしよう… |
| グオオオオッ! |
シェリア | 魔物!? |
| |
アスベル | 危ない、シェリア! |
シェリア | アスベル! |
アスベル | 間に合ってよかった…シェリアには指一本、触れさせるものか! |
期待は禁物 | scene2 |
シェリア | アスベル…助けに来てくれてありがとう |
アスベル | 無事でよかったよ |
アスベル | シェリアがケガでもしたら、そばにいるみんなが悲しむからな |
アスベル | もちろん、俺もだ |
シェリア | アスベル… |
シェリア | …私、このままアスベルのそばに、いてもいいの? |
アスベル | 当たり前だろ。何今更そんな事言ってるんだ? |
シェリア | ありがとう… |
アスベル | ところで、さっきいきなり、元気がなくなったのはどうしてだ? |
シェリア | そ、それは… |
アスベル | ひょっとして…今度結婚する救護団の人達に、何か関係があるとか? |
シェリア | …え!? |
アスベル | わかったぞ。その人達に何をお祝いしていいかわからなくて、悩んでた!どうだ? |
シェリア | … |
シェリア | …アスベルって、こういう人よね。うん、わかってた… |
アスベル | あれ? |
アスベル | おいシェリア、待ってくれよ! |
Name | Dialogue |
俺達は友達 | scene1 |
リオン | ふう… |
スタン | どうしたんだリオン。難しい顔して、ため息なんてついたりしてさ |
リオン | …うるさい。いちいち僕に構うな |
スタン | 俺で力になれるようだったら何でも相談してくれよ。俺達、友達だろ? |
リオン | 誰が友達だ。勝手に決めるな |
スタン | そうかなー。俺はリオンの事、友達だと思ってるんだけどな |
リオン | 勝手にそう思ってろ。僕はそんなもの、認めた覚えはない |
スタン | おい、どこに行くんだよ? |
リオン | この先の街道を魔物が塞いでいると聞いた。討伐する |
スタン | 本当か?だったら俺も一緒に行くよ |
リオン | 勝手にしろ |
俺達は友達 | scene2 |
スタン | よし、これで通れるようになったな。 |
スタン | なあリオン、さっきの戦いなんだけど俺達、息が合ってたと思わないか? |
リオン | … |
スタン | なあリオン。何でも一人でやろうとするなよ。俺だって力になれるだろ?俺達、友達なんだからさ |
リオン | …しつこいぞ!何度も言わせるな。僕にそんなものは必要ない! |
スタン | リオン…そんな事言ったら、お前の友達が悲しむぞ |
リオン | お前、いい加減に…! |
スタン | 俺はまだそうじゃなくてもさ。シャルティエは、友達だろ? |
リオン | …! |
スタン | 俺はディムロスと会ってまだ日が浅いけど、リオンはシャルティエとずっと一緒だったんだろ? |
リオン | それがどうした。…お前に僕やシャルの何がわかる |
スタン | やっぱり二人は友達じゃないか。だから、必要ないなんて言うなよ。シャルティエが悲しむぞ |
リオン | … |
スタン | なあリオン。そのうち俺も、お前と友達になれるよな? |
リオン | フン。…お前のように、能天気で、図々しくて、馴れ馴れしい奴はお断りだ |
街の英雄 | scene1 |
リオン | このところ魔物の襲撃が相次いでいるが、何が起きている? |
リオン | 街の周辺に原因があるのかそれとも… |
リオン | …これ以上、考えたところで結論は出ないか。やはり周辺を調査する必要があるな。だが… |
街の男 | リオン、来てくれ!街の南に魔物が出た! |
リオン | …またか…。何度も言わせるな。僕は街の警備兵じゃない |
リオン | いい加減自分達で… |
街の男 | ま、待ってくれ!今回はいつもと違う!た…たくさんいるんだ! |
街の男 | このままだと街が崩壊してしまう…た、頼む!助けてくれ…! |
リオン | …ふん。何体いようが僕の敵じゃない。場所は街の南だな? |
街の男 | すまない…リオンがいてくれるから、この街は… |
リオン | …無駄口を叩いているヒマがあったらここから早く逃げろ。足手まといだ |
| |
| グルルルルゥ! |
リオン | これは…群れか。一体、何故… |
リオン | …まあいい |
リオン | はぁあっ! |
| ギャウゥゥゥンッ…! |
リオン | はっ! |
リオン | そこだ! |
リオン | ちっ、囲まれたか。ザコとはいえ、これではキリがない |
リオン | …くそっ! |
| バキィィィィン! |
??? | どりゃー!!! |
ロイド | おしっ!一匹目! |
リオン | …お前は…ロイド!? |
ロイド | 大丈夫か? |
ロイド | 助けに来たぜ!早く倒さないと街に被害が及びそうだな… |
ロイド | さっさと片付けるぞ!リオン!準備はいいか? |
リオン | ふん、誰に言っている |
ロイド | よし!なら、一気に片付けるぞ! |
街の英雄 | scene2 |
リオン | 一掃できたようだな |
ロイド | あぁ街も無事でよかった |
ロイド | お前はいつもこうやって街を守っているんだな |
リオン | 違う。僕は街を守っているわけじゃない。勝手にそう思っている奴がいるだけだ |
ロイド | でも、街を守った事に変わりはないだろ? |
リオン | … |
リオン | 僕は街を守る警備兵じゃないと言っているだろう。…この世界で戦えない奴は死ぬだけだ |
リオン | だが… |
リオン | 僕には戦う力がある。魔物が街や人を襲うならば…僕が倒すだけだ |
ロイド | リオン… |
ロイド | でも、それが街を守るって事だろ? |
ロイド | 後ろを見てみろよ |
街の男 | リオン、無事か?! |
街の女 | リオン!!いつもありがとう!! |
街の男 | この街で安心して暮らせるのはリオンのおかげだよ! |
ロイド | …ほら、な |
リオン | … |
リオン | …ふん |
ロイド | さて、と…もう大丈夫そうだし俺はそろそろ帰るぜ |
ロイド | じゃあな!リオン |
リオン | 待て |
リオン | …ロイド。お前は前に会った時に僕の技を知りたがっていたな |
リオン | …さっきの礼に一度だけ特別に見せてやる。後で僕の家に寄れ |
ロイド | 本当か!? |
リオン | 何度も言わせるな。僕は先に戻る |
ロイド | よっしゃあ! |
ロイド | 楽しみにしてるぜ!リオン! |
Name | Dialogue |
隙あり? | scene1 |
ロイド | クラトス、今日は何を教えてくれるんだ? |
クラトス | うむ。今日は、相手の隙をつく攻撃の方法だ |
クラトス | まずは集中して、相手の動きをよく観察するのだ |
ロイド | 集中して、動きをよく観察する…むむ…クラトス、全然隙がないぞ… |
クラトス | …そこだ! |
ロイド | わあっ!? |
クラトス | 考え込んで立ち止まっていると自分に隙ができる。動きながら考えるのだ |
ロイド | 動き…なが…ら…考…え…隙を…見て… |
クラトス | …隙あり! |
ロイド | うわっ!?考えながら動けって言うから… |
クラトス | 考えている事が口に出ている。それでは相手に読まれてしまうだろう |
クラトス | 隙を読めないなら、あえて隙を作らせるという方法もあるが… |
ロイド | 隙を作らせる、か… |
ロイド | あっ、向こうに魔物が!見ろよ、クラトス! |
クラトス | ふむ… |
隙あり? | scene2 |
クラトス | 魔物は何とか片付けたな |
ロイド | (よし、今だ!) |
ロイド | 隙あり! |
クラトス | そうはいかん! |
ロイド | いてっ!やっぱりだめか…クラトスのようには、うまくいかないもんだな… |
ロイド | でも俺はあきらめないぞ。また稽古をつけてくれよ、クラトス! |
クラトス | 私でよければいつでも相手をしてやる。隙を見てかかってくるがいい |
ロイド | (そういいながらも隙が全くない… クラトス…いつか必ず お前を越えてみせるからなっ) |
負けず嫌い | scene1 |
ロイド | せいっ!やあっ!たああっ! |
ロイド | どうだった、クラトス?今の俺の動きは |
クラトス | 駄目だ。身体の開きがまだ早い。そんな事では敵に動きを読まれてしまうぞ |
ロイド | 身体の開き…じゃあこれならどうだ。たあああっ! |
クラトス | まだ駄目だ。相変わらず開きが早い |
ロイド | うう…クラトスは厳しいな… |
クラトス | 剣の道ははてしなく遠い。そう簡単に極められると思うな |
街の男 | あ、あんた達、助けてくれ!村が魔物に襲われてるんだ! |
ロイド | 何だって…!クラトス、助けにいこう! |
クラトス | うむ。ロイド、今まで私が教えた技で見事に魔物を倒してみろ! |
ロイド | わかった! |
負けず嫌い | scene2 |
ロイド | はあ…はあ…よし、勝ったぞ! |
ロイド | 俺の戦いぶり、どうだった?教えられた通り、できただろ? |
クラトス | 駄目だ。全身に無駄な力が入りすぎている。そんな事だから、簡単に息が上がってしまうのだ |
ロイド | こんなに頑張ってるのに…これ以上どうすればいいんだよ… |
クラトス | 生活の全てが修行と心得ろ。剣の修行というものは、剣を手にしていない時も重要だ |
ロイド | クラトスはそうしているのか? |
クラトス | 無論だ |
ロイド | そうか。じゃあこのトマト、食ってみてくれよ |
クラトス | …なぜそうなる |
ロイド | 苦手な物を食べるのも、修行になるんじゃないのか?さすがのクラトスもそれは無理か? |
クラトス | … |
| ぱく… |
ロイド | あっ、本当に食べた! |
| もぐ…もぐ… |
ロイド | …どうだ? |
クラトス | … |
クラトス | べ…別に…どうという事はない |
ロイド | 無理すんなよ |
クラトス | 無理など…して…いない |
ロイド | まさか本当に食うなんて…負けず嫌いだなあ、クラトスは |
クラトス | お前に言われるのは心外だな |
Name | Dialogue |
私が守ってあげる | scene1 |
ロイド | コレット。このあたりは魔物が多いから、気をつけるんだぞ |
ロイド | …あれ、コレット?コレット!?どこに行ったんだ? |
| ドカーン! |
コレット | きゃああっ! |
ロイド | た、大変だ…!コレット!無事かっ!? |
コレット | いたた…あ…ロイド… |
ロイド | 大きな音がしたけど、魔物がいたのか!? |
コレット | あ、違うの…ワンちゃんを探してたら、壁にぶつかっちゃって… |
コレット | ワンちゃんったら、魔物にビックリして逃げ出しちゃったんだよ~ |
ロイド | しかし、ずいぶんでかい穴を開けたなあ… |
コレット | あはは…ちょうどワンちゃんが魔物に襲われてたところで、そっちは何とか助かったんだけど… |
ロイド | けど? |
コレット | 魔物も一緒に、入ってきちゃった……みたい… |
| ガオオオオ! |
ロイド | よし!ここからは俺に任せろ! |
私が守ってあげる | scene2 |
ロイド | よし、勝ったぞ! |
コレット | ごめんね、ロイド。私のせいで… |
ロイド | まあ、犬も無事だったし、腕鳴らしにもなったし、いいんじゃないのか |
ロイド | ええと、こういうのって、何て言うんだっけ? |
コレット | 一石…二鳥…かな? |
ロイド | 鳥じゃなくて、犬だけどな |
コレット | えへへ…ロイドの役に立てたならよかった |
コレット | じゃあ私、これからも頑張って、いっぱい穴開けて、たくさんのワンちゃんを助けるよ~! |
ロイド | おう、頑張れよ! |
ロイド | …って、あれ?それでいいのか…? |
コレット | 世界中のワンちゃん、私が守ってあげるから安心してね |
ロイド | いいの…かな。 |
ロイド | うん、問題ない…はず! |
コレット | はず…だよね? |
コレット&ロイド | あははは… |
コレットの不安 | scene1 |
コレット | うーん…これってどうなんだろ… |
ロイド | コレット、どうしたんだ?そんなところで難しい顔して |
コレット | あ、ロイド。この本を読んでたら、気になる事が書いてあって… |
コレット | 「身近にいる異性の事は、案外わからないもの」なんだって。ロイドはどう思う? |
ロイド | そんな事ないだろ。少なくとも俺は身近な異性についてちゃんとわかってるぜ |
コレット | 本当? |
ロイド | ああ。まずはリフィル先生だけど、何でも知ってて、凄いよな。遺跡を見ると人が変わるけど |
コレット | そだね。凄いよね |
ロイド | それとしいな。あいつの召喚術は大したものだよな。それに料理の腕もなかなかだ |
コレット | あ、うん |
ロイド | それからプレセア。戦闘の時は本当に頼りになるよな。あと、手先も器用だ |
ロイド | …な?ちゃんとわかってるだろ? |
コレット | … |
ロイド | ん?どうかしたか? |
コレット | ううん。何でもないよ… |
ロイド | おい、待てよコレット!そっちには魔物の群れが! |
コレットの不安 | scene2 |
ロイド | よし、勝ったぞ! |
コレット | … |
ロイド | なあコレット、さっきから元気がないぞ。どうしたんだ? |
コレット | …ロイドにとって、私は身近な異性じゃないのかな… |
ロイド | あ、その話か? ごめんごめん、誤解させちまったな |
ロイド | コレットはただの身近な異性じゃなくて、俺にとっては別格だよ。だから外してたんだ |
コレット | ロイド… |
ロイド | もちろんコレットの事なら、よく知ってるぜ。優しいところ、頑張り屋なところ… |
ロイド | 犬が大好きなところ、ドジなところ、得意な料理がクリームシチューで、ピーマンが苦手で… |
ロイド | まだまだ他にもたくさん言えるぞ。どうだ? |
コレット | うん、もう十分だよ。 |
コレット | ロイドはこんなに私の事を、ちゃんとわかってくれてるのに…ごめんね、勝手に落ち込んだりして |
ロイド | 気にすんなって。これからも見ててやるからな |
コレット | うん!ありがと、ロイド |
Name | Dialogue |
バリボーふたたび | scene1 |
ジュード | うーん…結局何の事かよくわからなかったな… |
アルヴィン | どうした?悩みごとか? |
ジュード | バリボーの事…なんだけど… |
アルヴィン | ありゃ、まだ気になってる?ジュード君もやっぱり男だねー |
ジュード | べ、別にそういうわけじゃないよ! |
アルヴィン | そんなムキになるなって |
アルヴィン | ローエンも言ってたろ?バリボーは男のロマンって |
ジュード | じゃあ、結局バリボーって何なの? |
アルヴィン | 教えるのは簡単だが、自分でその答えに辿り着くのも大事な事だよな |
ジュード | どうすれば辿り着けるのかな? |
アルヴィン | そりゃ、並大抵の事じゃ駄目さ。魔物の群れに自ら飛び込むくらいの気概がないとな |
ジュード | 魔物の群れか… |
ジュード | ちょうどあそこにいるから、今から行って来るよ! |
アルヴィン | お、おい!本当に行く奴があるかよ! |
バリボーふたたび | scene2 |
ジュード | うーん…魔物の群れに飛び込んでも、やっぱりバリボーの答えはわからないままだよ |
アルヴィン | あのなジュード君。さっきのはあくまで例えだ |
アルヴィン | このまま放っておいたら、さらに余波を被りそうだ |
アルヴィン | 仕方ない、答えを教えてやるか |
ジュード | 本当!? |
アルヴィン | いや、やっぱりやめるか… |
ジュード | もう…! |
ジュード | 教えてくれるの?教えてくれないのどっちなの? |
アルヴィン | そんなに知りたいなら教えてもいいがジュード君はそもそもバリボーってなんだと思っているわけ? |
ジュード | え!? |
ジュード | えっと…バリボーは男のロマンなんでしょ? |
ジュード | だから…その…女の人の… |
アルヴィン | ふむふむ、女の人の? |
ジュード | 女の人の…お…… |
ジュード | あー、もうそんないじわるするならもういいよ! |
アルヴィン | ありゃりゃ、怒らせちまったか |
アルヴィン | こりゃ、大人の階段を登る前にまずは思春期を卒業しないとな |
料理の達人 | scene1 |
レイア | うう、お腹すいた…ジュード、何か作って~ |
ジュード | 何言ってるんだよ。今そんな事、できるわけないだろ |
レイア | どうして?今日はここで、キャンプするんでしょ。キャンプの醍醐味はご飯じゃない |
ジュード | 駄目だよ。この辺は魔物が多いから、いつ戦闘になってもいいよう、警戒しておかないと |
レイア | そうかもしれないけど。このままじゃ、お腹すいて動けなくなくちゃうよ~ |
ジュード | もう… |
ジュード | だったら自分で支度すればいいのに |
ジュード | そんなに言うなら作るけど、その代わり簡単な物だけだよ? |
レイア | うん!ありがとう! |
ジュード | とはいえ…大丈夫かな…魔物が襲ってこなければいいけど… |
| ガアアアアッ! |
レイア | 魔物!? |
ジュード | って言ってるそばから!?作りはじめちゃってるのに… |
ジュード | …ええい! |
レイア | …ちょっとジュード!フライパン持ったまま戦うの? |
ジュード | この際、仕方ないでしょ! |
料理の達人 | scene2 |
レイア | …ふう。何とか魔物は撃退したね |
ジュード | はい、ご飯もできたよ |
レイア | えっ、なんで!?今まで戦ってたのに! |
ジュード | 戦いながら、同時に作ってたんだよ |
ジュード | いったん始めちゃったのを、途中で止めるのもあれだったし |
レイア | すごい!そんな事ができるなんて、みんなに自慢できるよ! |
ジュード | 自慢するような事じゃないけど… |
ジュード | まあ、なにはともあれ、さっそく食べようか |
レイア | うん!じゃあお言葉に甘えて…いただきま~す! |
| ぱく… |
| もぐもぐ… |
レイア | うん、おいしい!ありがとう、ジュード! |
ジュード | どういたしまして |
Name | Dialogue |
絶世の美女には敵わない | scene1 |
ミラ | アルヴィン、ここはもういいだろう |
ミラ | 偶然居合わせただけだったのに手伝わせてしまって悪かったな |
アルヴィン | いや…まだだ。まだすごいのが残ってる… |
アルヴィン | これは勝てそうにないねえ。完全にお手上げだ |
ミラ | そうなのか?敵はどこだ、アルヴィン |
アルヴィン | 敵…っていうか…敵わない相手って言った方がいいな |
アルヴィン | ほら、俺の目の前にいるのがわかるだろう…? |
ミラ | …ここには私とお前しかいないようだが… |
アルヴィン | だからだよ。絶世の美女にはさすがの俺も敵わないって事さ |
ミラ | なん…だと… |
ミラ | そんな強い敵…しかも、見えない敵が潜んでいたなんて… |
ミラ | よし、そいつを捜し出して、戦いを挑むぞ!続け、アルヴィン! |
アルヴィン | おい、ミラ! |
アルヴィン | …やれやれ、余計な事を、言っちまったか |
絶世の美女には敵わない | scene2 |
アルヴィン | もうこの辺でいいだろ。いい加減疲れたぜ |
ミラ | 何を言っている。まだ肝心の見えない敵を見つけていないだろう |
ミラ | しかし、一体どこにいる…? |
アルヴィン | あ、あのな、ミラ… |
ミラ | 卑怯だぞ、絶世の美女とやら!姿を現せ! |
ミラ | 出て来い!絶世の美女っ…!アルヴィンの代わりに私が相手になろう! |
アルヴィン | こりゃだめだ… |
アルヴィン | 気づいてさえいないなら絶対勝てっこねえな… |
修行はつらいよ | scene1 |
ミラ | うむ…だいぶ剣の扱いには慣れてきたが、これからの戦いを考えるとより腕を磨く必要があるな… |
ミラ | アルヴィン。少し聞きたいのだが、傭兵というのは、普段から剣の訓練をしたりするのか? |
アルヴィン | なんだよ、藪から棒に。まあ、俺くらいの腕になるとあまり訓練はしないな |
ミラ | ほう。ずいぶん自信があるのだな |
アルヴィン | まあな。ああ、だがイメージトレーニングは普段からしてるぜ |
ミラ | イメージトレーニング? |
アルヴィン | ああ。いわゆるイメトレって奴だ。 |
アルヴィン | 信用第一の傭兵家業だからな。いろんな状況を想定しておく必要があるだろ? |
ミラ | 待て、アルヴィン。いめとれ、とは何だ? |
アルヴィン | おっと、ミラ様。イメトレをご存じない? |
ミラ | ああ。だが、名前から察するに、妄想の訓練のことなのだろうか? |
アルヴィン | 妄想の訓練って…あながち間違っちゃいないが色々誤解を生みそうな言い方だな |
アルヴィン | イメトレって言うのは… |
| ガルルルル… |
アルヴィン | おっと、魔物だ!先にあいつを何とかしないと! |
ミラ | わかった。行くぞ、アルヴィン! |
修行はつらいよ | scene2 |
アルヴィン | 勝ったな。まあ、こんなものか |
ミラ | アルヴィン、今の戦いぶりはなかなかだったぞ。例のいめとれの効果か? |
アルヴィン | まあ、そんな感じかな |
ミラ | どうやら、いめとれ、というのは戦いの腕を磨くのに有効のようだな |
ミラ | アルヴィン、悪いが私にいめとれ、とやらを教えてはもらえないか? |
アルヴィン | …わかった。教えてやってもいいが、その代わり修行は厳しいぜ |
ミラ | うむ。望むところだ |
アルヴィン | じゃあさっそく始めよう。まずはそこに座って、目を閉じろ |
ミラ | 座って、目を閉じる…こうか? |
アルヴィン | お次は、頭の中で今食べたいものを思い浮かべるんだ |
ミラ | 食べたいものを… |
ミラ | マーボーカレーにクリーム牛丼、あとチキン南蛮巻き…いや、プリンパンも捨てがたい… |
ミラ | … |
ミラ | じゅるるる… |
ミラ | …アルヴィン。お腹が減ったのだが… |
アルヴィン | 言ったろ?修行は厳しいって |
ミラ | くっ…よもや、これほどのものとは…じゅるるる… |
Name | Dialogue |
足のケガにはご用心 | scene1 |
スパーダ | おい、ルカ!そっち行ったぜ! |
ルカ | これでっ…!はぁぁっ! |
| ギャウウウッ! |
| |
スパーダ | よし、これで全部倒したな |
ルカ | うっ… |
スパーダ | おい、どうした? |
ルカ | …今の戦闘で足を痛めたみたい |
ルカ | うう…。気を抜いたら痛くなってきた… |
スパーダ | ちょっと見せてみろ |
スパーダ | …腫れてるじゃねぇか。そのままでいろよ。今、手当してやっから |
ルカ | いいよ。これくらいなら自分で出来るし |
スパーダ | いいから、黙って座っとけって。ほら、早く足出せ |
ルカ | う、うん… |
スパーダ | …なあ、ルカ。足のケガはいざという時命取りになる |
スパーダ | 逃げ切れなくて後ろからやられたり、なんて事もあるんだ。だから、次からは気をつけろよ |
ルカ | ごめんね。迷惑かけちゃって… |
スパーダ | いちいち気にすんなって。さっきも言ったろ?次から気をつけろって |
ルカ | うん… |
| ガルルルル… |
ルカ | 新手の魔物!?しかも複数…! |
スパーダ | ちッ…!ルカはそこで休んでろ。あいつらはオレが片付ける! |
ルカ | 僕も…僕も戦う!一人で戦うなんて無茶だよ! |
スパーダ | …ルカ、戦うからには… |
ルカ | …わかってる。やられたりなんかしないよ! |
スパーダ | その意気だぜ!んじゃ、とっとと片付けるぞ! |
足のケガにはご用心 | scene2 |
ルカ | はあ…はあ… |
スパーダ | さすがにあの数はキツかったな… |
ルカ | でも、どうにかなってよかったよ |
スパーダ | お前、無茶しすぎだっての。足、大丈夫なのかよ? |
ルカ | お、思い出したらまた急に痛みが…。うう… |
スパーダ | こりゃ、さっさと街に帰ってゆっくり休んだ方がよさそうだな |
起死回生 | scene1 |
イリア | … |
イリア | ねえルカ、まだなの? |
ルカ | ち、ちょっと待ってよ。もうすぐ食事の支度ができるから… |
イリア | あーっ、何よこれ!?肉が入ってないじゃない! |
ルカ | え?今日は魚にするって最初に伝えたけど…… |
イリア | ルカ、あたしは肉が食べたいの!肉汁がたっぷり詰まってて、がっつりかぶりつくようなやつ! |
ルカ | イリアが肉好きなのは知ってるけど、仕方ないじゃないか。ここは遺跡だし肉なんて… |
ルカ | そもそも、イリアがここはお金のにおいがするって準備しないで出てきちゃったから… |
イリア | 何?あたしが悪いって言うの? |
ルカ | あ、いや…そういうわけじゃ… |
イリア | あ~もう!この際、羊でも馬でも豚でもいいわ!その辺から出てこないかしら |
ルカ | ここは森じゃないし、それは無理だと思うよ… |
| ガルルルル! |
イリア | ラッキー!獲物が来たわ! |
イリア | …って、魔物じゃない!魔物なんかお呼びじゃないっての!ルカ、行くわよ! |
ルカ | ち、ちょっと、イリア!? |
起死回生 | scene2 |
イリア | 動いたら、余計お腹空いたじゃない、もう! |
イリア | …ねえ、ルカ |
ルカ | だ、駄目だよイリア! |
イリア | まだ何も言ってないでしょ! |
ルカ | 肉を食べたいのはわかるけど、この魔物は食べられないよ… |
イリア | じゃあどうすりゃいいのよ?このままじゃあたし、あんたにかぶりつきそうだわ… |
ルカ | じょ、冗談だよね…? |
イリア | … |
ルカ | (うう…物凄い殺気を感じる…) |
ルカ | (ど、どうしたら…。 このままじゃ僕…) |
ルカ | …あっ!よく見たら、食材袋の奥の方に、ソーセージが一本残ってた! |
ルカ | これならホットドッグが作れるよ!それでどうかな? |
イリア | ホットドッグ…!わかったわ、すぐ作って! |
ルカ | ちょっと待ってて |
ルカ | (よかった…これで何とか、 かぶりつかれずに済みそうだ…) |
Name | Dialogue |
おなかぽっこり | scene1 |
エリーゼ | ぱくっ、もぐもぐ… |
エリーゼ | ん…ごちそうさま… |
エリーゼ | ふう…今日の分のおやつ…もうなくなっちゃいました… |
ティポ | ほんとだー。少なすぎーこれじゃあまるでチュンチュンのエサだよー |
エリーゼ | おやつを食べ過ぎると、ご飯が食べられなくなるから…がまん…しないと… |
ティポ | そんな事言って。本当はもっと食べたいって思ってるくせにー |
エリーゼ | そ、そんな…わたし、そんな事思ってません… |
ティポ | 最近お腹も出てきたしねーこれはエリーもダイエットしなくちゃかなー |
エリーゼ | で、出てません!お腹が出てるのはティポの方じゃないですか! |
ティポ | ぼくはいいんだよーこれがチャームポイントなんだから |
ティポ | エリーはたくさん食べまくってお腹がぽっこりでかわいいぼくみたいになりたいんだよねー |
エリーゼ | ち、違います。そんな事…ありません… |
エリーゼ | …決めました。わたし、ダイエットします |
ティポ | どうやって? |
エリーゼ | やっぱり身体を動かすのが一番ですよね |
エリーゼ | だったら魔物とたくさん戦えば…! |
ティポ | 魔物と戦うの!?怖ー! |
エリーゼ | それでも行くんです!ダイエットのためですから! |
おなかぽっこり | scene2 |
エリーゼ | だいぶ身体を動かしましたけど…効果は出たでしょうか |
ティポ | まだまだ、やせるためには時間がかかりそうだねー |
エリーゼ | だったらわたし、明日からおやつもやめます |
エリーゼ | それで…ご飯も少しだけにして… |
ティポ | いいの?さっきからお腹がぐーぐーなってるよー? |
エリーゼ | うう…でも、ここはがまん、です…… |
ティポ | あー、おなかすいたなー |
ティポ | おやつもいいけど晩御飯はまだかなー |
ティポ | 今日はミートソースだってジュード君言ってたっけなー |
ティポ | エリーはダイエットするからぼくが全部食べちゃうねー |
エリーゼ | だ、だめ…!全部はだめっ |
エリーゼ | せめて…半分こ…! |
ティポ | オッケー!じゃあ仲よく半分こだねー。さーご飯ご飯♪ |
エリーゼ | はい、晩御飯楽しみですね! |
ピンキストへの道 | scene1 |
エリーゼ | ジュード。お願いがあります |
ジュード | 何?僕にできる事なら、力になるよ |
エリーゼ | わたし…ピンキスト道を、究めたいんです |
ジュード | ピ、ピンキスト道? |
エリーゼ | ピンク好きの者が、最後に到達するといわれる境地です |
ジュード | そ、そうなんだ…それで僕は、何をすればいいの? |
エリーゼ | 実は数日前に、この近くの山で全身をピンクにまとった女の人を見たという情報があって… |
ジュード | 全身ピンク… |
エリーゼ | はい!ピンキストを志す者の中では「ピンクの精霊」という通称で、とても有名な人なんです |
エリーゼ | 人一倍ピンクが似合っていて、何より、その合わせ方がとっても素敵らしいんです |
ジュード | へえ…そうなんだ |
エリーゼ | わたし、まだ会ったことがないので、ぜひ会ってみたくて…一緒に探してくれますか? |
ジュード | この近くの山か…あそこは魔物が多いって話だけど… |
エリーゼ | 危険なのはわかっています…そもそも既に山を下りられてもういないかもしれないんですが… |
エリーゼ | でも…会いたいんです! |
ジュード | うーん…… |
ジュード | わかったよ。力になるって約束したしね。それじゃ、さっそく出発しようか |
エリーゼ | はい!ありがとうございます。さっそく、行きましょう |
ピンキストへの道 | scene2 |
エリーゼ | ピンクの精霊…結局いませんでしたね… |
ジュード | うん…結局いたのは、魔物ばかりだったね |
エリーゼ | もうこの山を下りてどこかへ行かれたのでしょうか… |
ジュード | どうだろうね…あの山は魔物も多いし、安全な場所に移動したんじゃないかな |
ジュード | ん?こんなところに、新聞が落ちてるよ |
ジュード | … |
ジュード | 「ウィンドル王国の姫君 エステリーゼ・シデス・ ヒュラッセイン…」 |
ジュード | へえ…このお姫様、髪も着ている服も、ピンクなんだってさ |
エリーゼ | 本当ですか…? |
ジュード | もしかして、ピンクの精霊はこのお姫様の事だったりしてね |
エリーゼ | そうかもしれません…いえ、きっとそうです。こんなにも、ピンクが似合うなんて… |
エリーゼ | エステリーゼさん…。一度、会ってみたいです! |
ジュード | 縁があれば、そのうちに、会えるかもしれないね |
エリーゼ | はい!それまでにお会いしても恥ずかしくないようなピンキストを目指さないと…! |
ジュード | が…頑張ってね… |
Name | Dialogue |
話してるうちに… | scene1 |
ヴェイグ | クレアァァァ! |
ティトレイ | おっ、出たな!やっぱりこれを聞かねえと、お前って感じがしねえよな |
ヴェイグ | オレはクレアを探しているだけだ |
ティトレイ | クレアさんは買い物に出てるだけだろ?心配し過ぎだぜ、まったく… |
ヴェイグ | …しかし、出かけた先でまた連れ去られてしまうかもしれない |
ヴェイグ | そうしたら、オレは…! |
ティトレイ | その気持ち、わからなくないぜ |
ティトレイ | お前にとってのクレアさんは、おれにとっての姉貴みたいなもんだからな |
ヴェイグ | お前の姉…セレーナさんだったな。そういえばクレアとセレーナさんは一緒に出掛けると言っていたような… |
ティトレイ | ああ、だから大丈夫だ。クレアさんと姉貴なら、無事に… |
ティトレイ | 無事に…帰ってくるよな? |
ヴェイグ&ティトレイ | … |
ティトレイ | なんだよおい、話してるうちに心配になって来たじゃねえか… |
ティトレイ | こうしている間にも、姉貴は魔物に襲われちまってるかもしれねえ |
ヴェイグ | …クレア…!! |
ティトレイ | …こうしちゃいられねえ!おい、ヴェイグ!姉貴達を追うぞ! |
話してるうちに… | scene2 |
ティトレイ | くそ、魔物が邪魔しやがる!姉貴ッ!クレアさんっ! |
ヴェイグ | 待て、ティトレイ! |
ティトレイ | 止めるな、ヴェイグ!こうしている間にも、姉貴は…!! |
ヴェイグ | いや、もう帰ってきている |
ティトレイ | へ? |
ヴェイグ | 帰ってきている、と言ったんだ。…魔物にも会わなかったそうだ |
ティトレイ | は、ははははは!そうだよな!いつも買い物に行ってるもんな!無事に決まってるよな! |
ティトレイ | あ、あはははははは! |
ヴェイグ | …… |
カンが足りない | scene1 |
ヴェイグ | … |
ティトレイ | 今日はヴェイグが食事当番か。何を作ってるんだ? |
ヴェイグ | 新しいレシピを手に入れたから、試しに作っているんだが…今一つ自信がない |
ティトレイ | じゃあおれが味見してやるよ。どれどれ… |
ティトレイ | あー、こりゃ駄目だ。全然味がしねえ。星一つだぜ |
ヴェイグ | ふむ…ならこれでどうだ? |
ティトレイ | うーん…今度は塩辛くなったな。こいつは星二つ半だ |
ヴェイグ | だったら…これは? |
ティトレイ | 味がごちゃごちゃして、何だかわからなくなっちまったぞ。星二つだな |
ティトレイ | こう言っちゃ何だが、ヴェイグにはカンってヤツが足りないのかもな |
ヴェイグ | カン… |
ティトレイ | 何だよ、駄目出しされたのが不満か? |
ヴェイグ | そうではないが…オレではなく、ティトレイの味覚に問題があるとは考えられないか? |
ティトレイ | おれが味覚オンチだってのか?おれは料理が得意なんだぜ?そんなワケあるかよ |
ティトレイ | このおれの料理魂が本物だって事、この拳で証明してやるぜ! |
ヴェイグ | …? |
ティトレイ | …どうかしたか、ヴェイグ。まだ味付けで悩んでるのか? |
ヴェイグ | そうじゃない。魔物の気配を…感じないか? |
ティトレイ | 魔物だ?そんなの… |
| ガルルルル! |
ティトレイ | うお、本当に出やがった! |
カンが足りない | scene2 |
ティトレイ | はあ…はあ…結構骨のある魔物だったな。汗びっしょりだぜ |
ティトレイ | こう、魔物ばっかだと料理でもめるのなんかバカらしくなるな |
ヴェイグ | …そうだな |
ティトレイ | はあ。何だか腹が減っちまったよ。何か食う物持ってねえか? |
ヴェイグ | あいにく、さっきの練習で、食材をほとんど使ってしまった |
ヴェイグ | 今作れるのはおにぎりくらいしか… |
ティトレイ | それでいいぜ!作ってくれるか? |
ヴェイグ | …ああ |
| ぎゅっ、ぎゅっ |
ヴェイグ | …できた |
ティトレイ | おっ!いただきまーす! |
| もぐ…もぐ… |
ティトレイ | うん、うまい!塩加減が絶妙だな!こういうのを食いたかったんだよ! |
ティトレイ | さっきのカンの話は訂正するぜ。ヴェイグは料理のセンスがある! |
ティトレイ | これなら星四つだぜ! |
ヴェイグ | …そうか。それはよかった |
Name | Dialogue |
モデルデビュー | scene1 |
ルビア | ふんふふ~ん♪ |
カイウス | なんだルビア。ずいぶんご機嫌だな。何かあったのか? |
ルビア | あったあった、すっごい事があったの!ねえ、聞いて! |
ルビア | あのね、街を歩いてたら、絵のモデルになってくれないか、ってって言われちゃった♪ |
ルビア | すごいでしょ! |
カイウス | ルビアが、絵のモデルに…?何かの間違いじゃないのか? |
ルビア | 間違いじゃないわよ!確かにあたしの目を見て言ったの! |
カイウス | へえ。信じられないな |
ルビア | ふ~んだ!あたしの魅力は、カイウスなんかにはわからないのよ。残念でした~ |
カイウス | 「カイウスなんかに」って何だよ! |
カイウス | …で、結局絵は描いてもらったのか? |
ルビア | うん。街角で描いてもらっちゃった♪ |
ルビア | ほら、この封筒。ここに入れてくれたの! |
ルビア | 帰ってから見ようと思って、楽しみにしてたのよ |
ルビア | まあ、カイウスが見たいって言うなら見せてあげてもいいかな |
ルビア | 見たい? |
カイウス | …別に |
ルビア | 素直じゃないわね~ |
ルビア | うふふ、じゃあ、特別に見せてあげる! |
カイウス | 頼んでないだろ! |
ルビア | さあ、開けるわよ。って、あれ? |
| バサバサバサッ! |
カイウス | あっ、魔物が! |
ルビア | ちょっと、あたしの封筒、返してよー! |
モデルデビュー | scene2 |
ルビア | ふう。何とか封筒を取り戻したわね |
ルビア | それじゃ、中の絵を見せてあげる |
カイウス | オレ、見たいなんて一言も言ってないんだけどな… |
ルビア | じゃじゃーん!ほら! |
カイウス | …何だこれ?花の絵にしか見えないぞ? |
ルビア | 本当だ。きっと違う絵を、封筒に入れちゃったのね…ちょっとがっかりかも |
カイウス | けどこの花、どっかで見た事あるな |
カイウス | ああ、わかった。これ、お前の頭の花飾りだ! |
カイウス | モデルはモデルでも、絵描きがモデルにしたかったのはお前じゃなくて、頭の花飾りだったんだよ |
ルビア | ええーっ!そんなのってないわよーっ! |
素直になれなくて | scene1 |
ルビア | もー!道に迷ったじゃない!全部カイウスのせいよ! |
カイウス | こっちの道で合ってるって言ったのは、ルビアだろ! |
ルビア | だって、近道かと思ったんだもん…早くシルヴァラントに行きたくって |
カイウス | 司祭様に会いたいのはわかるけどもう少し落ち着けよな |
ルビア | でも、あのお忙しい司祭様が直接お話を聞かせて下さるのよ?遅れたら悪いわ |
カイウス | それはそうだけど… |
ルビア | カイウス、何してるの!ほら、早く! |
カイウス | おいおい、この道を行くのか?さっきのところまで戻った方がいいんじゃないか? |
ルビア | いいの。この山を抜ければ近道なんだから! |
カイウス | さっきもそういってオレ達、道に迷ったじゃないか |
ルビア | う、うるさいわね!なら、カイウス一人で戻ればいいじゃない! |
カイウス | あっ、おい、ルビア! |
| |
ルビア | カイウスったら、なんなのよ!もう! |
ルビア | … |
ルビア | はぁ… |
| |
| ガルルルル! |
ルビア | 魔物!? |
| ガルルルル…ガウッ!! |
ルビア | こっちにも!?…数が多い!どうしたら… |
| ギャウン!! |
カイウス | ルビア、大丈夫か!? |
ルビア | カイウス!?なんで… |
カイウス | 話は後だ!先にこいつらを倒すぞ! |
素直になれなくて | scene2 |
ルビア | …戻ったんじゃなかったの? |
カイウス | メルトキオに一緒に行って欲しいって言ってたのはお前だろ? |
ルビア | それは… |
カイウス | オレ、メルトキオって、あんまり行った事がないから司祭様との話が終わったら、街を案内してくれよ |
ルビア | …あの、カイウス。助けてくれて… |
カイウス | え?何か言ったか、ルビア。声が小さくて聞こえないよ |
ルビア | な、なんでもないわよっ! |
ルビア | 仕方ないわね。案内ならあたしの用事の後でしてあげるわ。それじゃ、行きましょ! |
Name | Dialogue |
お兄ちゃんのゴーグル | scene1 |
コハク | ニンジンよし、ジャガイモよーし、お肉もよしっ! |
ヒスイ | 何を作ってるんだ、コハク? |
コハク | 今日はカレーにしようと思って |
コハク | 材料は全部切り終わったから、あとは、アレを入れるだけだね |
ヒスイ | あれって…まさかミソじゃないよな? |
コハク | うん、ミソだよ。ミソたっぷりのカレーを作ろうと思って |
ヒスイ | それはもうカレーじゃねえ…ただのカレー風味のミソ汁だろ |
コハク | お兄ちゃんわかってないよ |
コハク | ミソを入れるか入れないかで、全然おいしさが違うんだよ? |
ヒスイ | だからって、そんなにたくさん入れないと思うぞ… |
コハク | うん!しっかり溶けたし、味見してみようっと |
コハク | …あれ、何か変…あ、そうか |
ヒスイ | ほら見ろ。やっぱりミソなんて… |
コハク | ううん、そうじゃないの。ミソの他にも、入れ忘れた材料があったみたい |
コハク | ねえ、お兄ちゃんのゴーグル、ちょっと借りてもいい? |
ヒスイ | 別に構わねえけど、ゴーグルなんて何に使うんだ? |
コハク | もちろん、目を守るためだよ |
コハク | 入れ忘れたのはタマネギだから、切る時に目にしみないように |
ヒスイ | おいおい…兄ちゃんの大切なゴーグルを、そんな事に使う気かよ |
ヒスイ | このゴーグルはそんな事に使うために買ったんじゃねぇぞ |
ヒスイ | おまえだって知ってるだろ?俺がどんな思いでこのゴーグルを買ったか |
コハク | そうだね |
コハク | ごめんね、お兄ちゃん。だから、かけなくていいから切って |
ヒスイ | おう!ここは兄ちゃんに任せとけ! |
ヒスイ | って…うん…?あれは…魔物じゃねぇか! |
ヒスイ | ちっ、こっちに向かってきやがった |
ヒスイ | コハクの料理をめちゃくちゃにさせてたまるか! |
コハク | あ、お兄ちゃん! |
お兄ちゃんのゴーグル | scene2 |
ヒスイ | はあ…はあ… |
ヒスイ | どうだコハク。兄ちゃんのかっこいい姿ちゃんと見たか? |
コハク | うん、追い払ってくれてありがとう |
コハク | それじゃあ、タマネギお願いね! |
ヒスイ | おう! |
コハク | ふふ。ミソカレーができ上がったら、たくさん盛るね! |
ヒスイ | それは勘弁してくれ… |
心の声です | scene1 |
コハク | えい!やっ!とうっ! |
コハク | えい!やっ!とうっ! |
シング | … |
コハク | あ、シング。どうしたの? |
シング | ちょっと気晴らしに散歩をね。オレの事は気にせず、訓練を続けてよ |
コハク | そう?じゃあ、続けるね |
コハク | えいっ!やッ!せい!たぁぁッ! |
シング | … |
シング | (…コハクの動きは、 本当にきれいだなあ…) |
シング | (こうしてコハクを見ていると、 オレももっと頑張らないと、って 気になるよ) |
村の女 | きゃあああ!誰か来て!魔物が出たわ! |
コハク | シング! |
シング | ここはオレに任せて!コハクは村のみんなを! |
コハク | うん!シング、気をつけてね! |
心の声です | scene2 |
シング | これでどうだ! |
| ギャオオッ |
シング | よし、いい感じだ!これもコハクから、元気をもらったお蔭かな |
シング | へへっ…この調子でガンドコ行くぞ! |
| グオオオオ! |
シング | …こいつ、今までの奴より強い! |
シング | 慎重に行かないと! |
コハク | シング! |
シング | コハク!?どうしたの?村のみんなは? |
コハク | 安全な場所に避難したから大丈夫。ここからは、わたしも一緒に戦うよ! |
シング | ありがとう。頼むよ! |
心の声です | scene3 |
シング | なんとか倒せたね。コハクが来てくれて助かったよ |
コハク | ううん。気にしないで |
コハク | …あいたた… |
シング | どうしたの!? |
コハク | 今の戦いで、足にすり傷を作ったみたい… |
シング | 何だって!すぐに治療しなくっちゃ! |
コハク | これくらいなんでもないよ。傷っていっても少しだけだから |
シング | 駄目だよ。せっかくのきれいな足に、傷が残ったら大変だ |
コハク | え…き、きれいな足って… |
シング | あ… |
コハク | … |
シング | … |
シング | え、えっと、すぐに手当するからそこに座って! |
コハク | う、うん…。ありがとう、シング |
Name | Dialogue |
明日世界が終わるとしたら | scene1 |
ファラ | ねえリッド。変な事聞くけどさ |
ファラ | 明日世界が終わるとしたら、最後に何がしたい? |
リッド | なんだ、そりゃ。明日世界が終わるって?バカ言うなよ |
ファラ | だから、もし、の話!ちょっとは考えてくれたっていいじゃない |
リッド | あー…そうだなあ… |
リッド | とりあえず…まあ、ファラがいればいいかな |
ファラ | わ、わたし…!? |
リッド | そろそろ街に戻ろうぜ。腹も減ってきたし |
ファラ | …え?あ、ちょっとリッド!待って! |
明日世界が終わるとしたら | scene2 |
ファラ | ね、ねえリッド。 |
ファラ | さっきの話の続きなんだけど…。…本当? |
リッド | ん?何の話だ? |
ファラ | そ、その…最後の日に…わたしがいればって話 |
リッド | ああ。それか。だって、最後なんだろ? |
リッド | だったらオレはファラのオムレツが食いたいな |
リッド | 最後の日だってわかったらやっぱウマいもん食いたいからなあ |
リッド | って事で、最後の日ってヤツが来たらオムレツ作っておいてくれよ、ファラ |
ファラ | な…なにそれ!ひどい! |
リッド | 何がひどいんだよ。お前が聞いたんだろ?ちゃんと答えたじゃねえか |
ファラ | そうじゃなくて! |
リッド | じゃあ、なんだよ。他に何があるってんだ? |
ファラ | もう!何でもないよ!…リッドのバカ! |
リッド | どうしたんだ急に…。変なヤツ |
そんな事より | scene1 |
ファラ | ねえ、リッド。面白いうわさを聞いたの! |
リッド | …なんだよ、そのうわさって |
ファラ | あのね、なんでも願いを叶えてくれる星のカケラが世界のどこかにあるんだって! |
リッド | なんでもって言われてもな…願いなんて特にねーし |
ファラ | もう!リッドってば、夢の無い事言うんだから! |
リッド | そんな事言っても、ねえもんはねえんだよ |
リッド | ファラにはあるのか? |
ファラ | わたし…?うーん…そうだなぁ… |
ファラ | ええと…うん。思いつかないかも |
リッド | なんだそりゃ。じゃあ何で星のカケラの話なんてしたんだよ |
ファラ | だって、なんだか楽しそうじゃない?星のカケラを探すなんて、ロマンチックだなって |
ファラ | だからさ!探そうよ、星のカケラ! |
| |
脱獄兵 | 星のカケラ、だと…貴様ら!星のカケラを持っているのか!! |
ファラ | え?持ってないですよ!うわさで聞いただけで… |
脱獄兵 | ええい!うるさい!怪しい奴らだ、さっさと星のカケラをよこせ! |
リッド | こいつ…なんか、やばくないか…?話聞く気もねえっていうか… |
脱獄兵 | 覚悟しろ! |
ファラ | ど、どうしよう。来るよ! |
リッド | ちっ、何でこんな事になんだよ! |
リッド | オレ達は星のカケラなんか知らねえって言ってんだろ!! |
そんな事より | scene2 |
ファラ | なんとか、追い払ったけど…なんだったんだろうね… |
リッド | どこかの軍のヤツってワケでもなさそうだったしな… |
リッド | 星のカケラってヤツを取り憑かれたように探してるヤツなのかもな… |
ファラ | う~ん。欲に目がくらんだ、みたいな?わたし達も気をつけないとね |
リッド | ファラは大丈夫なんじゃないか? |
ファラ | どうして? |
リッド | さっきも「カケラを探すのがロマンチックだ」とか言っただけで、何か欲しい、とかの欲の話はしてねえだろ? |
ファラ | あ…。うん、そうかな |
ファラ | そうだよね! |
リッド | なあ。もうこの話はいいだろ?腹減ったから、早く帰ってメシにしよーぜ! |
ファラ | あ、リッド。待ってよー! |
Name | Dialogue |
仲間の成長 | scene1 |
スパーダ | よう、ルカ。久しぶりだな |
ルカ | スパーダ、帰って来てたんだね。今までどこに行ってたの?急にいなくなるから心配したよ |
スパーダ | ああ、ちょっとな |
ルカ | そう… |
スパーダ | そんな顔すんなって。こんなのいつもの事だろ? |
ルカ | でも、最近の異変を考えたら心配だってするよ |
スパーダ | ま、それもそうか |
スパーダ | 魔物が凶暴化したのだのどっかの街じゃ奇妙な病気が流行ってるだの言われてるしな |
街の女 | きゃー!魔物よ!魔物が街の入口に! |
街の男 | みんな建物の中に避難するんだ! |
スパーダ | チッ…。噂をすれば… |
スパーダ | ルカ! |
ルカ | うん、行こう! |
仲間の成長 | scene2 |
スパーダ | やるじゃねえか、ルカ!いつの間に腕上げたんだよ |
ルカ | そ、そうかな? |
スパーダ | ああ。さっきの一撃、いい感じだったぜ |
スパーダ | これなら、お前一人でも大丈夫そうだな |
ルカ | そんな事ないよ。今のはスパーダのフォローがあったから、勝てたんだし |
ルカ | それにあんな強い魔物、僕、一人じゃ… |
スパーダ | 自信持てよ。今までなんだかんだでやってこられたんだしよ |
ルカ | う、うん… |
スパーダ | そんなに自信がないって言うんならオレと手合せしよーぜ |
スパーダ | お前がどんだけ強くなったか確かめてやる |
ルカ | 僕がスパーダ相手に勝てるわけないよぉ… |
スパーダ | そうそう!言い忘れてたが負けたら昼飯ご馳走な |
ルカ | えぇ!? |
スパーダ | ヒャハハ!じゃ、始めようぜ手え抜くなよ、ルカ! |
守りたい人 | scene1 |
ルカ | えい!やぁ!たぁああ! |
スパーダ | こんな朝早くから剣の稽古なんて、やるじゃねーか、ルカ |
ルカ | スパーダ…僕、もっと強くなりたいんだ。だから、もっともっと頑張らないと |
スパーダ | へえ。でも、なんでそんなに、張り切ってるんだ? |
ルカ | それは… |
スパーダ | 当ててやろうか。ズバリ、「守りたい奴がいるから」! |
ルカ | …! |
スパーダ | どうだ?図星だろ? |
ルカ | う、うん、まあ…そんなとこ |
スパーダ | なるほどねえ… |
スパーダ | よーし、それじゃオレも、稽古に付き合うか! |
ルカ | いいの? |
スパーダ | ああ。でも普通にやってもつまらねえ。ここは実戦形式で行こうぜ |
スパーダ | どっちが多く魔物を倒せるか、勝負だ、ルカ! |
ルカ | うん、わかった! |
スパーダ | 負けないからな!行くぜ! |
守りたい人 | scene2 |
スパーダ | ルカ、調子はどうだ? |
ルカ | うーん、まあまあかな。スパーダは? |
スパーダ | ボチボチだ。でも、倒した魔物の数は、オレの方が多そうだな |
ルカ | ええ!?そんな事ないよ。僕の方が多いはずだよ。ちゃんと数えてたし |
スパーダ | オレだって数えてたぞ |
ルカ | う~ん、これじゃ、どっちが勝ったかわからないや… |
スパーダ | よし、じゃ、ハッキリ決着を… |
| ガアアアアッ! |
ルカ | スパーダ、この魔物…強そうだよ…! |
スパーダ | チッ…こいつはお互い張り合ってて、勝てる相手じゃなさそうだ |
スパーダ | ここは一時休戦だ!ルカ、同時に仕掛けるぞ! |
守りたい人 | scene3 |
ルカ | 何とか勝った…かな |
スパーダ | そうだな |
ルカ | やっぱりスパーダは強いね |
スパーダ | ルカこそ、いい動きしてたぜ |
スパーダ | なあ…お前が守りたい奴って、イリアだろ? |
ルカ | …! |
ルカ | そ、それは…僕は…別に… |
スパーダ | あわてちゃって。わかりやすいぜ、まったく。ヒャハハハハ! |
ルカ | … |
ルカ | …スパーダの言う通りだよ。僕、イリアの事、守りたいと思ってる |
スパーダ | 素直に認めるんだな |
ルカ | 隠しても仕方ないからね。スパーダには、そういう人はいないの? |
スパーダ | オレか?オレは… |
スパーダ | (オレが守りたいのは、 お前だよ。今度こそ、な…) |
ルカ | …どうかしたの? |
スパーダ | …いや。何でもねーよ |
スパーダ | (今度こそ、ルカを守ってみせる。 何があってもだ。絶対にな!) |
Name | Dialogue |
優良物件 | scene1 |
アニス | じーっ… |
ジェイド | おや、どうしたんですかアニス。何か用でも? |
アニス | 大佐はいつも、眼鏡をかけてますけど、疲れないんですか? |
ジェイド | 特にそう感じた事はありませんね。もう体の一部みたいなものですから |
ジェイド | どうしたんです |
ジェイド | 急に眼鏡男子に興味が湧きましたか? |
アニス | 違いますよ! |
アニス | ただいつも身に着けてないといけないなんて大変そうって思っただけです! |
アニス | それにアニスちゃんが好きなのは、眼鏡男子じゃなくって、お金持ち男子ですしー |
ジェイド | おや、眼鏡男子はお金持ち男子を兼ねている可能性が高いんですよ? |
アニス | はぅあ!確かに、眼鏡と言えば勉強。勉強といえば頭のよさ。出世、稼ぎ頭… |
ジェイド | という事は私もお金持ちという事になるんでしょうかね。まあ、確かにそこそこはありますが |
ジェイド | おまけに軍人ですから退役すれば恩給もついてきます |
ジェイド | 我ながら優良物件だと思いますよ |
アニス | う…それはなかなか… |
アニス | って、だったら軍人らしくあそこの魔物をなんとかしてくださいよう |
ジェイド | おや、うまくはぐらかされてしまいましたか。まあ、いいでしょう |
優良物件 | scene2 |
ジェイド | という訳で、どうですかアニス。私の優良物件ぶりは |
アニス | まだ引っ張るんですか、それ… |
アニス | いくらお金持ちでもやっぱり大佐は遠慮しておきます~ |
ジェイド | はっはっは、傷付きますねえ。玉の輿に乗り損ねたかも知れませんよ? |
アニス | 大佐のはどっちかというと口車って感じなんですけど |
アニス | アニスちゃんが乗るのは、玉の輿だけです |
アニス | 口車には絶対に乗りませーん |
ジェイド | やれやれ、一体誰が誰を乗せようとしてるんだか |
アニス | ぶーぶー、大佐に言われたくないです! |
ジェイド | わざわざ戻ってくるなんて、ちょっと乗りかかってませんか、口車に |
アニス | 違いますってば! |
責務 | scene1 |
ジェイド | 失礼致します、陛下 |
ガイアス | どうかしたか? |
ジェイド | はい、少しばかりお耳に入れておいた方がよいかと思われる事がありまして |
ガイアス | 俺は忙しい。何か用事があるのなら手短に言え |
ジェイド | 分かりました。では手短に |
ジェイド | 例の光の神殿の出現によって国内外に波紋が広がっている件についてですが |
ジェイド | なんでも星のカケラなるものを集めると神殿で願いが叶う、という噂が騒ぎの元凶のようですね |
ガイアス | 星のカケラ…か |
ジェイド | 既に噂を信じた輩が星のカケラを求めて各地に出没し、住民と衝突しているとの報告もあります |
ジェイド | 放置すれば我が国の治安にも影響が出る恐れがあります。早急に対処すべきかと思われますが? |
ガイアス | 民の生活に影響が出るとなれば、その噂、捨て置けんな |
盗賊 | 星のカケラをよこせ!お前達が隠し持っているんだろう! |
ジェイド | おやおや、噂をすれば、よもやこの城に狼藉者とは。後で警備担当はおしおきですね |
盗賊 | 何をごちゃごちゃ言っている!さっさと星のカケラを出せ! |
ジェイド | …まともに話も通じないようですし、王の御前を汚した以上、その報いを受けていただくとしましょうか |
責務 | scene2 |
ガイアス | 侵入者が、俺を狙った刺客ではなく、星のカケラの噂に影響された者とはな |
ジェイド | ただの物盗りで助かりました。ここまで入り込んだ執念は天晴れでしたが |
ガイアス | だが、ジェイドの言う通り、このままでは国の治安に関わる問題となりうる |
ガイアス | 悠長にしている時間はない。早急に今後の対処を検討する |
ジェイド | それがよろしいかと存じます、陛下 |
ガイアス | 民を守るのは、俺の責務だ。実際にその危険性も身を持って知ったからな |
ジェイド | では、報告も終わりましたし、そろそろ失礼いたします。警護担当を懲らしめないといけませんので |
ガイアス | ジェイド…楽しそうに見えるのは俺の気のせいか? |
ジェイド | おや、これは心外ですね |
ジェイド | 私もただ責務を全うしているだけですよ |
Name | Dialogue |
新技誕生!? | scene1 |
セネル | 今日のパンの出来はどうだ? |
クロエ | すごくおいしかったぞ。また一段と腕を上げたな、クーリッジ |
セネル | 毎日努力しているからな。このパン作りで得た経験を、戦いにも活かしたいものだが… |
セネル | 今の俺なら新しい技を生み出せるかもしれない… |
セネル | いや、きっとできるはずだ |
セネル | よし、今から試してみよう。クロエ、見ててくれるか |
クロエ | ああ。頑張ってくれ、クーリッジ! |
セネル | … |
セネル | はああああ! |
セネル | ふっ!はっ!くらえっ! |
セネル | ふっ!はっ!くらえっ!ふっ!はっ!くらえっ! |
セネル | うーん…もう少しのはずなんだが、あと一押しが足りないな |
クロエ | 実戦を通してみるのはどうだろう?なにかひらめくかもしれないぞ |
セネル | そうだな。あそこに魔物もいる事だし行ってくる! |
新技誕生!? | scene2 |
セネル | ふっ!はっ!くらえっ!ふっ!はっ!くらえっ!ふっ!はっ!くらえっ! |
| ギャオオッ |
セネル | よし、だいぶ掴めてきた。もうちょっとで生み出せそうだ |
クロエ | また来たぞ!今度は今までのより強そうだ!気をつけろ、クーリッジ |
セネル | 望むところだ! |
新技誕生!? | scene3 |
セネル | 閃いた!これだ! |
セネル | ふっ!はっ!くらえっ!ふっ!はっ!くらえっ!ふっ!はっ!くらえっ! |
セネル | よし、できたぞ!新しい技の完成だ! |
セネル | クロエ、どうだ? |
クロエ | えっ?いや、その… |
クロエ | 今までのとどこが違うんだ? |
セネル | 全然違うだろ!パンチの速度も、蹴りの角度も! |
セネル | ふっ!はっ!くらえっ! |
クロエ | すまない…全くわからない… |
セネル | 何でだよ!? |
クロエ | せ、せめてかけ声を変えないか?いつもそれだと…どれがどれやら… |
セネル | そんなの駄目だ。俺はこのかけ声じゃないと、気合が入らないんだ |
セネル | ふっ!はっ!くらえっ!ふっ!はっ!くらえっ! |
セネル | よし、もう一つできたぞ! |
クロエ | ううむ…やっぱりわからない… |
新しい仲間 | scene1 |
ルーク | …あれ? |
ルーク | お前…確か前に俺達が、カン・バルクへ行く時に会った… |
セネル | …ん? |
セネル | …もしかして… |
セネル | ひょっとしてお前の名は、ルーク・フォン・ファブレか? |
ルーク | …なっ!なんで俺の名を知ってるんだよ?! |
セネル | やはりそうか |
セネル | 実はお前達と会った後、ティアという女と行き会ってな |
セネル | 色々と話を聞いているうちに、もしかしたらお前の事かもしれないと思ったんだ |
ルーク | ティアの奴、勝手に人の話なんかしやがって…どうせロクでもねー事言ってたんだろ |
セネル | お前がキムラスカ国王の甥だとか、親善大使として、各国を回っているとか… |
セネル | 後は大きな家に住んでいるとか…そんなところだ |
セネル | 随分いい生活をしているみたいだな |
ルーク | 別に大したことねーよ。あれくらい普通だろ |
ルーク | …そういうお前はどうなんだよ |
セネル | 俺はシルヴァラントのシーブル村ってところに住んでいる。海の近くの素朴な村だ |
ルーク | へー、海の近くか。そういうところで暮らすのって、楽しいのか? |
セネル | 楽しい事ばかりでもない。俺の仕事はマリントルーパーだから、魔物と戦ってばかりだしな |
ルーク | マリントルーパー?なんだそりゃ |
セネル | 主に魔物を相手にしている沿岸警備隊だ |
| うわあああ!魔物が! |
セネル | 大変だ!誰かが魔物に襲われているぞ! |
セネル | ああいった魔物から市民を守るのも俺達マリントルーパーの仕事なんだ!! |
セネル | ルーク、お前も手伝ってくれ! |
ルーク | マジかよ、面倒くせえ… |
ルーク | って、わーったよ、やりゃいいんだろ!やりゃあ! |
新しい仲間 | scene2 |
ルーク | よし、勝ったぞ! |
セネル | 大した実力だな。さすが親善大使 |
ルーク | ま、まあな!お前こそ、なかなかやるじゃねーか。魔物相手に拳で渡り合うなんてよ |
ルーク | 俺よく知らなかったけど、海の近くにもお前みてーな奴がいるんだな… |
セネル | それを言うならキムラスカこそ、お前のように力のある奴がいて、国王はさぞ心強いだろう |
ルーク | あ、当たり前だっつーの!なんてったって俺は親善大使だからな! |
ルーク | …お前、結構いい奴だな!最初に会った時は、愛想のねー奴だと思ったけどよ |
セネル | ああ。これからもよろしく頼む |
セネル | 互いに協力して街の平和を守ろうぜ! |
Name | Dialogue |
将来の夢 | scene1 |
ジュード | レイアは将来の事って、ちゃんと考えてる? |
レイア | え?しょ、将来の事って? |
ジュード | レイアは今、僕の実家で看護師見習いをしてるけど… |
ジュード | このまま看護師を続けるつもりなのかなって |
レイア | え?えーと… |
レイア | できればそうなればいいかなーって、思ってるけど… |
ジュード | 身近で見てきたけど、看護師って大変だよ? |
レイア | 大変な仕事なのはわかってる。それでもわたしは看護師になりたいの |
レイア | わたしが看護師になれば、ジュードが怪我した時にもちゃんと看てあげられるでしょ? |
ジュード | その気持ちは嬉しいけど… |
| ガウウッ! |
レイア | こんなところに魔物!? |
ジュード | レイア、危ない! |
| ドカッ! |
ジュード | うっ…! |
| ガルル…! |
レイア | ジュード、しっかりして! |
将来の夢 | scene2 |
ジュード | いたた…打ちどころが悪かったかな… |
レイア | ジュード、大丈夫?すぐ治療するからね |
レイア | …はい、できた。念のため、包帯も巻いておくね |
ジュード | ありがとう。助かったよ |
ジュード | 随分手慣れてるね。包帯もきれいに巻けてるし |
レイア | これでも一人前の、看護師見習いですから |
レイア | なーんて、初めは全然、うまくできなかったんだけどね |
レイア | あんまり下手だと患者さんに申し訳ないから、必死に練習したの。そうしたら、うまくなったみたい |
ジュード | へぇー。レイアって、いつもいつも頑張っているしね |
ジュード | レイアだったら、すぐに看護師になれるかもしれないね。楽しみにしているよ |
レイア | た、楽しみって…やだもう、ジュードったら |
| ぶんっ! |
ジュード | ちょ、レイア、棍を振り回すのはやめ… |
| ドカッ! |
ジュード | あぐっ! |
レイア | はっ!ジュード!しっかりして、ジュード! |
弟子 | scene1 |
レイア | はあ… |
ローエン | どうしたのです、レイアさん。ため息などついて |
レイア | さっきの戦いを反省していたの。わたし、駄目だったなって |
ローエン | そんな事はなかったと思いますが |
レイア | ううん。ローエンに比べたら、全然だよ。武器の使い方も、術を出すタイミングも… |
ローエン | まあ私の場合は、レイアさんよりほんの少しだけ、年季が入っていますからね |
レイア | ローエン、お願い!わたしに戦い方を教えて!ローエンみたいになりたいの! |
ローエン | さてさて…私のようなジジイが、どこまでお役に立てるものか、わかりませんが… |
ローエン | それほどおっしゃるのであれば、教えてさしあげてもいいですよ |
レイア | やった!ありがとう! |
ローエン | それではさっそく、特訓開始といきますかな? |
レイア | うん!よろしくお願いします、ローエン師匠! |
弟子 | scene2 |
レイア | …ふう。どうかな?わたしの戦いぶり |
ローエン | ふむ。武器の使い方に関しては、文句のつけようがないですね |
レイア | やっぱり?わたしもそう思ってたんだ |
レイア | でも問題は術の方だよね…どうすればローエンみたいにうまくできるようになるかな |
ローエン | そう焦らずとも大丈夫です。ちょっと練習すれば、できるようになりますよ |
レイア | ほんとに!? |
ローエン | はい、ほんの2、30年ほどで |
レイア | もー、ローエンのいじわるー! |
ローエン | ほっほっほ。冗談ですよ |
ローエン | ちょっとはちょっと。あとほんの少しです |
レイア | そうなの? |
ローエン | ええ |
レイア | 良かった…おばちゃんになるまでやらないと、駄目なのかと思ったよ |
ローエン | もちろん、早く習得するためには、本人の努力も必要になりますが |
ローエン | それでは、特訓を続けますか? |
レイア | うん! |
Name | Dialogue |
子どもの頃の思い出 | scene1 |
シング | これで買い物は終わりだね |
シング | コハク、そろそろ皆のところに戻ろうか |
コハク | ちょっと待って、シング。向こうにいる子、泣いてる… |
コハク | どうしたんだろう?ちょっと話を聞いてくるね |
コハク | わかったよ!あの子、せっかく買った食糧を、魔物に盗られちゃったんだって! |
シング | 魔物に? |
コハク | うん。そんなの聞いたら、放っておけないよ。わたし、取り戻して来る! |
シング | あ、待ってコハク!オレも行くよ! |
子どもの頃の思い出 | scene2 |
シング | 何とか無事に、食糧を取り戻せたな |
コハク | わたし、あの子に返して来るね |
コハク | …はい、これ。もう盗られないようにね |
シング | … |
コハク | どうしたの、シング。ぼーっとしちゃって |
シング | ちょっと子どもの頃を思い出してさ |
シング | オレも、ああやって一人で泣いてた事があったなあ |
コハク | 一人で…。どうして泣いていたの? |
シング | う~ん、何でかは覚えてないんだ |
シング | でも、村の皆がオレを泣きやませようと、色んな事をしてくれたのをハッキリと覚えてるよ |
シング | あの時は悲しかったはずなのに思い返すとすごく楽しかったんだ |
コハク | シーブル村の皆は優しい人達だね |
シング | ああ、今も変わってないよ |
コハク | …そういえばわたしも、小さい時に一人で泣いてた事があったなあ |
シング | へえ。その時はどうしたの?やっぱり村の人達が、皆で助けてくれた? |
コハク | うーん…わたしの場合は、お兄ちゃん一人かな… |
コハク | 「コハクを泣かせたのはお前か!」「お前が犯人だろうこの野郎!」 |
コハク | 一人でカッとなって、会う人会う人に喧嘩を売ってね。恥ずかしかったな… |
シング | …い、今も変わってないね… |
違うと思う | scene1 |
ソフィ | ねぇシング、コハクのことどう思う? |
シング | え、コハク? |
シング | コハクは、それはもう、かわいい子だよ! |
シング | もちろん、かわいいだけじゃないよ。優しくて、強くて… |
シング | でもどうしてそんな事を聞くの? |
ソフィ | ある人に、「ソフィはコハクのようにすれば強くなる」って言われたの |
シング | へえ…。それってどういう意味なんだろうね |
シング | ソフィもコハクみたいに自分の手足を使って戦うから、そこを参考にしろって事かな? |
ソフィ | わたしもコハクみたいになりたい |
ソフィ | ミソラーになれば、そうなれる? |
シング | ミソラーって…それも、その人が言ってたの? |
ソフィ | うん |
シング | ええっと…ミソラーっていうのはコハクのクセみたいなものだから、真似するのは難しいと思うよ |
ソフィ | そうなの?でも… |
| ガルルルル! |
シング | うわっ、魔物だ! |
ソフィ | シング、あぶない! |
違うと思う | scene2 |
シング | ふう。これで終わりだね |
ソフィ | シング。ミソラーって何? |
シング | ま、まだそこにこだわってたんだ… |
シング | ミソラーっていうのは、何でもミソをつける人の事だよ |
ソフィ | わかった。じゃあやってみるね |
シング | コハクみたいになりたいって言っても、そこまで真似しなくてもいいと思うけど… |
シング | …って、わあ!?ソフィ、何やってるんだ!? |
ソフィ | さっき倒した魔物に、ミソをつけようと思って |
シング | だ、駄目!それは駄目だって! |
ソフィ | 何でもミソをつけてるんじゃないの? |
シング | そうだけど、つけるのは食べられる物だけだよ…! |
ソフィ | わかった…じゃあ、さっきカイルからもらったアップルパイにつけて食べるね |
シング | そ、それはそれで斬新だね。食べられなくはないだろうけど… |
ソフィ | 早くミソラーになりたいな |
ソフィ | わたし、頑張るね |
シング | うーん…もしかしたら、とんでもない事を、ソフィに教えちゃったのかも… |
Name | Dialogue |
そこにいるだけで | scene1 |
ヴェイグ | …今日は客で騒がしかったな |
ヴェイグ | オレはもう休む。…それじゃあ |
クレア | … |
クレア | ちょっと待って、ヴェイグ |
ヴェイグ | どうした? |
クレア | ええ、実はお願いしたい事があって… |
クレア | 近くの山まで一緒に来てもらえない?あそこに生っているリンゴを採りに行きたいの |
ヴェイグ | …わかった |
クレア | ありがとう、ヴェイグ |
そこにいるだけで | scene2 |
クレア | あ、あれだわ。あの木に生っているリンゴなの |
クレア | 高いところにあるのね |
ヴェイグ | ならオレが採…! |
ヴェイグ | クレア!危険だ、下がれ! |
ヴェイグ | このリンゴは魔物の餌にもなっているのか…? |
| ガルルルル! |
ヴェイグ | …魔物に気付かれたか。クレアは下がっていてくれ。魔物を倒したら、オレが採る |
そこにいるだけで | scene3 |
ヴェイグ | …クレア。これぐらいでいいか? |
クレア | ありがとう。たくさん採ってくれたのね。ちょうどいい量だわ |
ヴェイグ | …このリンゴを…何に使うんだ? |
クレア | あなたのお友達によ、ヴェイグ。みなさんにお茶と一緒に食べてもらいたいと思って… |
クレア | でも、一人で行ったら、ヴェイグは心配するでしょう?…ねえ、ヴェイグも一緒にどう? |
ヴェイグ | オレは…いい。もうみんなとは話したつもりだ |
クレア | もちろん無理はしないで欲しいけれどお茶の席にヴェイグがいなかったらみんなが寂しいんじゃないかしら |
ヴェイグ | …楽しい話をするのは、得意じゃないんだ |
クレア | ふふ、自分から話さなければならないものでもないわ。こういうものは、その場にいてくれるだけでいいのよ |
ヴェイグ | …そう…なのか? |
クレア | ヴェイグが突然ティトレイさんみたいにたくさん話すようになったら |
クレア | みんなびっくりするでしょう? |
ヴェイグ | オレが…ティトレイのように…? |
クレア | だからヴェイグはそのままでいいし、無理をしなくてもいいの。いてくれるだけでみんなが喜ぶわ |
ヴェイグ | …わかった。行こう |
クレア | よかった。じゃあ、村に戻っておいしいお茶を淹れないとね |
クレア | ヴェイグはみなさんにこれからお茶を準備するからって、伝えて |
ヴェイグ | ああ |
2人の共通点 | scene1 |
ロイド | よう、ヴェイグ! |
ヴェイグ | お前は確か…前にヴィズリー遺跡の事を聞いてきた… |
ロイド | 覚えててくれたか。俺、ロイド・アーヴィング。よろしくな! |
ヴェイグ | オレにまだ何か用か? |
ロイド | ちょっとお前と話がしてみたいと思ってさ |
ロイド | 本当はコレット…俺の幼なじみも一緒だったらよかったんだけど… |
ヴェイグ | …気にするな。それで、話というのは? |
ロイド | ああ、ヴェイグにも幼なじみがいるのか? |
ロイド | 前に話をした時に、幼なじみって言ったら、途端に態度が柔らかくなったから気になってさ |
ヴェイグ | …ああ、いる |
ロイド | やっぱりそうか。いいよな、幼なじみ! |
ロイド | 俺の幼なじみのコレットは、小さい頃からの仲間っていうか、なーんか、ほっとけないんだよな |
ロイド | ヴェイグの幼なじみは、どういう人なんだ? |
ヴェイグ | オレの幼なじみは… |
| …! |
ロイド | 魔物の気配!? |
ヴェイグ | …感じるか、お前も |
ロイド | ああ。村に被害が出る前に片付けよう |
2人の共通点 | scene2 |
ロイド | よし、勝ったぞ!ヴェイグ、お前強いな! |
ヴェイグ | お前の実力もかなりのものだ |
ロイド | へへ、てれるじゃねぇか幼なじみの話がよかったのかな |
ヴェイグ | …そうかもしれないな |
ロイド | …っと、いけねえ、俺、そろそろ行かなきゃ! |
ロイド | じゃあな、ヴェイグ。また会おう! |
ヴェイグ | ああ |
ヴェイグ | …いいよな、幼なじみ、か |
ヴェイグ | クレアがいるだけでオレはどれぐらい救われたか…。そう考えると、わかる気がする |
ヴェイグ | …ロイドの言う通りだな。『幼なじみ』は、大事にするべきだ |