| Name | Dialogue |
| 秘技!死者の目覚め | scene1 |
| ルーティ | うーん…。困ったわね… |
| ルーティ | こんなところで魔物が寝てるなんて。予想外だったわ |
| ルーティ | 寝てる間にやっつけようかしら |
| ルーティ | いや、面倒だからこのままやり過ごすって手もあるわね |
| | |
| ??? | …ちゃん! |
| ??? | お兄ちゃん!起きて! |
| | |
| リリス | お兄ちゃん!起きてってば! |
| スタン | すこー… |
| リリス | ちょっとお兄ちゃん!早く起きて! |
| リリス | お兄ちゃんってば!! |
| スタン | ぐごー… |
| リリス | そう…そんなに私に、あの技を使わせたいわけ |
| リリス | だったら仕方ないわね… |
| リリス | 右手におたまを!左手にフライパンを!横たわりし者に正義の鉄槌を! |
| リリス | 唸れ!エルロン家秘技、「死者の目覚め」! |
| | ガンガンガンガン! |
| スタン | んおっ!? |
| スタン | うわーっ! |
| スタン | … |
| スタン | や、やあ、リリス |
| スタン | おはよう… |
| リリス | おはようじゃないわよ。ほんっとうに寝起きが悪いんだから |
| スタン | 毎朝起こしてもらって、悪いな。これからも──… |
| 街の女性 | きゃあああっ! |
| スタン | な、何だ!? |
| リリス | お、お兄ちゃん…!! |
| スタン | ああ、ちょっと様子を見てくる! |
| 秘技!死者の目覚め | scene2 |
| スタン | …ルーティ!? |
| スタン | 何でこんなところに!っていうか、何があったんだ!? |
| ルーティ | …スタン!? |
| ルーティ | あ、そっか。ここあんたの実家の近くなのね |
| ルーティ | ああ、じゃなくて、魔物!! |
| ルーティ | こいつ、さっきまで寝てたのに急に起きたのよ! |
| スタン | 何でこんなところに魔物が…!? |
| スタン | 街の人の迷惑になるかもしれない。ここで食い止めよう!ルーティ! |
| 秘技!死者の目覚め | scene3 |
| スタン | はぁ、はぁ…。何とか食い止める事ができたな |
| ルーティ | 一時はどうなる事かと思ったわ |
| ルーティ | っていうか、魔物が起きた時にしたあの轟音はなんだったのよ… |
| リリス | お兄ちゃん!!何があったの!? |
| スタン | ああ、リリス。追いかけてきてくれたのか |
| スタン | 魔物がいたけど、もう大丈夫だ |
| リリス | そうだったんだ。よかった |
| リリス | あ、ルーティさん!私達の街に遊びに来てくれたんですか? |
| ルーティ | え?別にちょっと通りかかっただけよ |
| リリス | 通りかかっただけなんですか…。あ、もしよかったらごはん、作りますよ♪ |
| リリス | でも…こんなところに魔物なんて… |
| ルーティ | さっきまで街の外で気持ちよさそうに眠ってたんだけど |
| ルーティ | 突然大きな音がして目覚めたみたいなの。それで機嫌悪くして、音がした街の方に向かったってワケ |
| リリス、スタン | 大きな音…? |
| ルーティ | そうそう、何かガンガンガンガンうるさかったでしょ? |
| ルーティ | あんなにうるさかったのに気がつかなかったの? |
| リリス | それってまさか… |
| スタン | あ…あはは… |
| ルーティ | あんた達、何か知ってるのね? |
| リリス | すみません…うちの兄があの方法じゃないと起きなくて… |
| ルーティ | …ったく |
| ルーティ | 目の前で魔物に起きられたあたしの身にもなってよね! |
| ルーティ | …こうなったらあんた達にも同じ目に遭ってもらおうかしら |
| ルーティ | リリス、そのフライパン貸しなさい |
| リリス | ひ、ひええ!やめてくださいっ!! |
| リリス | この技は特別な技で…って |
| リリス | もう、お兄ちゃんのせいだからねっ! |
| スタン | ご、ごめんリリス! |
| スタン | あと、ルーティもごめんってば!!ちゃんと明日は起きるからさ!! |
| ルーティ | 待ちなさーい!!! |
| 英雄たちの料理番 | scene1 |
| リリス | さあ、たくさん食べてくださいね! |
| スタン | いやぁ、リリスの料理はいつ食べても美味いよ! |
| コングマン | まったくだ。嬢ちゃんの手料理は最高だぜ! |
| マリー | うん、いい味が出ているな。あとでレシピ教えてもらえないか? |
| リリス | はい!喜んで! |
| リリス | 私は料理を作る事くらいしかできないのが申し訳ないですけど、喜んでもらえて、嬉しいです! |
| リリス | あ、そういえばマリーさんは料理上手と聞きました |
| リリス | 私もレシピを教えてもらっていいですか? |
| マリー | もちろんだ。なら、一緒に作ろう。二人で料理すればもっと楽しいだろうからな |
| スタン | じゃあ、どうせならさ、今度みんなで森へバーベキューをしに行かないか? |
| コングマン | お、いいじゃねぇか!俺様はでっけえ肉を用意してやるぜぇ! |
| リリス | わあ!楽しみです! |
| リリス | じゃあ、色々準備して今度また集まりましょう! |
| | |
| スタン | 今日は待ちに待ったバーベキューだー!楽しみだな |
| リリス | 浮かれてばかりいないでお兄ちゃんも準備手伝ってよ! |
| スタン | わかってるって |
| スタン | じゃあ俺は足りてない食材を調達してくるよ |
| コングマン | じゃあ俺様は、薪拾いにでも行ってくるか |
| コングマン | たんまり集めてきてやるぜ! |
| スタン | じゃ、行ってくるよ |
| マリー | …さてと。わたし達は仕込みをするぞ |
| リリス | はい! |
| マリー | うむ、いい香りだ |
| リリス | 本当ですね♪ |
| リリス | マリーさんの特製スープとっても楽しみです |
| マリー | もう少し煮込んだらひとまず完成だ。少し置くとさらにコクが出て美味しくなるぞ |
| | ガサガサ |
| リリス | あれ?お兄ちゃん達もう帰ってきたのかな? |
| マリー | …いや、どうやら違うようだ |
| | ガルルルル! |
| リリス | ま、魔物!? |
| マリー | においに誘われてきたのか…?料理は一度、中断だな |
| 英雄たちの料理番 | scene2 |
| マリー | くっ、こいつらなかなか手ごわいな…! |
| リリス | マリーさん!大丈夫ですか!? |
| マリー | ああ。大丈夫だ |
| マリー | やはりあの魔物はわたし達の料理を狙っているようだ |
| リリス | 料理を? |
| マリー | ああ |
| マリー | でも一滴たりともやりはしないよ!リリス、おまえは下がっているんだ |
| 英雄たちの料理番 | scene3 |
| マリー | よし、これで終わりか…何とか片付いたな |
| スタン | みんな、魔物の声がしたけど大丈夫か!? |
| コングマン | 無事か、みんな! |
| マリー | 大丈夫だ。魔物なら、片付けておいた |
| マリー | …いや、まだだ! |
| マリー | あそこにまだ魔物がいる!あのままではリリスが…! |
| スタン | リリスが一人なんですか!?それは…! |
| スタン | 大丈夫だと思います… |
| マリー | …どういう事だ? |
| リリス | えい!えい!えい!えい! |
| リリス | とりあえず超奥義!サンダーソード! |
| リリス | …とか言ってみたりして☆ |
| | ギャウウウウ! |
| リリス | 料理には…指一本触れさせないんだから♪ |
| リリス | お兄ちゃん!マリーさん!コングマンさん!こっちも大丈夫です! |
| コングマン | さ、さすがだな、嬢ちゃん…。侮れねえぜ… |
| マリー | スタン。リリスは…いつもこうなのか? |
| スタン | あ、はい… |
| リリス | マリーさんと一生懸命準備した大事な料理が狙われたので私、必死に戦いました! |
| リリス | だから任せて下さいっ! |
| リリス | 何があっても料理は絶対に守ります! |
| リリス | このおたまで…! |
| マリー | ふむ。頼りになるのだな、リリスは。料理人としても、戦いでも |
| マリー | わたしもリリスを見習わなければな |
| コングマン、スタン | そ、それはやめてください… |