| Name | Dialogue |
| 誓い | scene1 |
| アッシュ | … |
| ナタリア | まあアッシュ、こんなところで何をなさっているんですの? |
| アッシュ | 別になにもしていない。…ただ空を見ていただけだ |
| ナタリア | 空を?何か見えますの? |
| ナタリア | 私の目には、いつもと同じにしか見えませんけど… |
| アッシュ | そういう意味じゃない。空を見て昔を思い出していた |
| アッシュ | … |
| ナタリア | … |
| ナタリア | 昔もよくこうして、二人で空を見ましたわね。色々な事を話しながら… |
| 国民 | きゃあああ!だ、誰か!助けて! |
| ナタリア | 大変!魔物に襲われていますわ! |
| アッシュ | 行くぞ、ナタリア! |
| 誓い | scene2 |
| ナタリア | よかったですわ…。何とか一人の犠牲も出さずに終わりましたわね |
| アッシュ | これがこの国の現状だ |
| アッシュ | 魔物の脅威にさらされている者がどれほどいる事か… |
| ナタリア | ええ。でも私はあきらめていません |
| ナタリア | いつか必ず、あの誓いを実現してみせますわ |
| アッシュ | …いつか俺たちが大人になったらこの国を変えよう |
| アッシュ | 貴族以外の人間も貧しい思いをしないように |
| アッシュ | 戦争が起こらないように |
| ナタリア | 死ぬまで一緒にいてこの国を変えよう… |
| ナタリア | アッシュ… |
| アッシュ | 分かっているならお互いこんなところで無駄にしている時間はないはずだ |
| ナタリア | …ええ、そうですわね。その通りですわ |
| アッシュ | お前は常に一人じゃない。それを忘れるな |
| ナタリア | わかっています。私には、信頼できる仲間がいる |
| ナタリア | …あなたもその一人ですわ |
| アッシュ | …ふん |
| どうしてこだわる? | scene1 |
| アッシュ | さてと…必要な物は、これで揃ったか |
| ナタリア | アッシュ!? |
| ナタリア | こんなところで、どうなさったんですの? |
| アッシュ | ナタリアか。いや、別に何でも… |
| | ぐうう~ |
| ナタリア | まあ、お腹が空いてらっしゃるんですのね! |
| アッシュ | …そんなところだ。だからこれから自分で… |
| ナタリア | そういう事なら、私が作って差し上げますわ |
| アッシュ | い、いや…お前はそんな事をしなくていい |
| ナタリア | なぜですの?別に遠慮などせずとも、よろしいですわ |
| アッシュ | いや、いい。とにかく、ナタリアがそんな事をする必要はない |
| ナタリア | 大丈夫ですわ。私達、いつも持ち回りでやっていますのよ |
| アッシュ | いいから、やるな |
| ナタリア | どうして、そんなに私にやらせたがらないのです? |
| アッシュ | そ、それは… |
| 街の男 | うわあああ!魔物だ!魔物が出たぞ! |
| ナタリア | 大変!行かなくては! |
| アッシュ | お前はここにいろ。俺が片付けてやる! |
| どうしてこだわる? | scene2 |
| アッシュ | これで終わったか…ナタリア、大丈夫だったか? |
| ナタリア | ええ。私は何ともありませんわ。ありがとう、アッシュ |
| ナタリア | 騒ぎも落ち着いた事ですし、改めて料理をさせていただきますわ |
| アッシュ | まだあきらめていなかったのか…どうしてそんなにこだわる? |
| ナタリア | 私、あなたの役に立ちたいのですわ。いつも守られてばかりですもの |
| ナタリア | だからせめて食事くらい、と思ったんですの |
| ナタリア | 本当はあなたとも一緒に戦えたらと思いますわ。でもあなたはいつも一人で行動なさいますもの |
| アッシュ | …余計な事はしなくていい |
| ナタリア | え? |
| アッシュ | お前が戦って傷付く必要はない |
| アッシュ | どうしてもというなら、俺がお前を守る |
| ナタリア | アッシュ…あなたのそのお言葉、とても嬉しいですわ |
| ナタリア | ですが、一人安全な場所に隠れている事は、私にはできません |
| ナタリア | 王女として…そして大切な人達のためにも |
| ナタリア | もちろんあなたもですわ |
| アッシュ | …なら好きにしろ。俺も勝手にお前を守る |
| ナタリア | ふふ、分かりました。私も勝手にあなたの隣で戦えるように頑張りますわ |