| Name | Dialogue |
| 僕だってやれば出来るんだ! | scene1 |
| ルカ | あれ…?何の行列かな? |
| イリア | 何かイベントでもやってるのかしら? |
| スパーダ | っと、ポスターがたくさん貼ってあるな。…「脱出ゲーム」? |
| イリア | 何、それ? |
| ルカ | 屋敷から脱出するのが目的なんだけど、そのためには知力、体力、度胸が求められる…みたい |
| スパーダ | おおおお!脱出成功者にはレストランの無料食事券だってよ! |
| イリア | うっそ! |
| イリア | ルカ、スパーダ!参加するわよ!! |
| スパーダ | おうっ! |
| ルカ | ちょ、ちょっと二人とも待ってよ!! |
| | |
| ルカ | わっ、わあああああっ!!!なっ、何!? |
| イリア | ちょっとルカ、うるさい! |
| スパーダ | ただの効果音じゃねぇか |
| スパーダ | お?行き止まりだぜ…模様と左右に変なボタンがあるな |
| イリア | ほら、ルカ。出番よ! |
| ルカ | ぼ、僕!? |
| イリア | こういう頭を使いそうなのは、あんたの方が得意でしょ? |
| ルカ | そ…そうかな? |
| スパーダ | 少なくともオレ達よりはルカの方が適任だろ。とりあえずやってみろよ |
| ルカ | う、うん…頑張ってみるええっと── |
| ルカ | ──わかった!こことここを動かして…右のボタンを押すんだよ!! |
| | カチッ! |
| | ゴゴゴゴゴ… |
| スパーダ | おお!壁に扉が現れたぞ!! |
| イリア | さっすが、ルカちゃま! |
| ルカ | そ…そう…? |
| ルカ | へへっ…何だか役に立てたみたいで嬉しいよ |
| | |
| ルカ | あ!新しい部屋だよ。イリア── |
| ルカ | あ、あれ!?イリア!?スパーダ!? |
| ルカ | 道が暗かったから…はぐれちゃったのかな…… |
| ルカ | どどど、どうしよう!? |
| ルカ | …暗くて、怖いな…来た道、戻ろうか…二人に会えるかもしれないし… |
| ルカ | いや、二人に頼ってばかりもよくないよね… |
| ルカ | 先に進めば、イリア達と合流出来るかもしれないし |
| ルカ | ぼ、僕だってやれば出来るんだが、頑張って進むぞ |
| | |
| | ヒュオオオオオ… |
| ルカ | ひっ──! |
| ルカ | こ、これはただの雰囲気出すための音、だよね |
| ルカ | 怖くなんかない…ちょっとびっくりしただけだよ。早く先へ進もう… |
| | ガサガサッ |
| ルカ | 怖くないってば!! |
| 僕だってやれば出来るんだ! | scene2 |
| ルカ | はぁ…はぁ…。結構奥まで来れたぞ…! |
| ルカ | イリアとスパーダ、なかなか会えないな…もうゴールしちゃったのかな…? |
| ルカ | あれ…?向こうから光が漏れてきてる…もしかして出口── |
| | グルルルル… |
| ルカ | ええっ!?な、何でこんなところに魔物が…!? |
| ルカ | ど…どうしよう‥!僕、今武器なんて持ってないよぉ… |
| | ウウウウウ… |
| ルカ | うう、やっぱり怖い…イリアぁ…スパーダぁ…ぐすっ… |
| ??? | ルカー! |
| | |
| ルカ | イリア、スパーダ!!よかったぁ… |
| イリア | あんたがいないから、仕掛けを解くのにめちゃくちゃ苦労したじゃない! |
| イリア | って、何であんたが半べそなのよ?泣きたいのはこっちだってーの! |
| ルカ | あ、あそこに…魔物が…! |
| スパーダ | はぁ!?魔物!? |
| | ウウウウウ… |
| スパーダ | アレか? |
| スパーダ | …んん?なんかおかしくね? |
| イリア | …もしかして… |
| イリア | …やっぱり!これ魔物じゃなくて、ただの張りぼてじゃない!! |
| ルカ | ええっ!? |
| スパーダ | 金持ちの家とかにあるライオンの彫刻を真似てんだろ |
| スパーダ | こんなとこに魔物がいるワケねぇだろただのお遊びなんだから |
| イリア | アレを魔物だなんて思い込むなんて……あんたねぇ、どんだけビビリなのよ |
| ルカ | び、ビビリじゃないよ!イリア達がいなくてもここまで一人で来れたし… |
| イリア | 何言ってんの。結局ここで怖じ気づいてた時点でビビリに変わりはないでしょ |
| ルカ | そんなぁ… |
| 一緒に | scene1 |
| ルカ | やっぱり図書館だと静かだし、参考書がたくさんあるから勉強が捗っていいな |
| ルカ | 他にも面白そうな本があったし、明日もまた行こうかな |
| ルカ | あれ、あそこにいるのって… |
| ルカ | イリア! |
| イリア | ん? |
| イリア | あ、ルカじゃない!何してんの、こんなところで |
| ルカ | 僕は図書館の帰りなんだ。勉強中にわからないところがあって… |
| イリア | はー…アンタ本当にお勉強が好きねぇ |
| ルカ | うん!1つ新しい事を覚えるとそこから次々発見があって… |
| ルカ | まさしく「拍車がかかる」って感じでどんどん新しい知識が身につくから楽しいよ |
| ルカ | …そうだ!イリアも一緒に図書館に行こうよ! |
| ルカ | 学校を作りたいならやっぱり勉強は必要だと思うし… |
| ルカ | それに本を読んだり、調べものしたりしてる内にイリアにも勉強の楽しさがわかると思うんだ |
| イリア | 絶対イヤ。そもそも本を読んだって頭痛いっていうか、意味わかんない言葉だらけだし |
| ルカ | それをわかるようにするのが勉強だと思うんだけど… |
| イリア | あ!そんな事より、あんた、今帰りって事は暇でしょ? |
| イリア | あたし、買い出しに行くところだったの! |
| イリア | ここで会ったのも何かの縁!買い出し手伝いなさいよ! |
| ルカ | えっ!? |
| イリア | ほらほら、行くわよ! |
| ルカ | イ…イリア!?ちょっと待ってよ~~~!! |
| 一緒に | scene2 |
| ルカ | うう…重い。まさかこんなに買うなんて… |
| イリア | 重いものばっかりだったから、いいところに来てくれて助かったわ、ルカ |
| イリア | あ、ちょっと待って!このお店も寄るわよ |
| ルカ | 乗馬、馬具専門店…?イリアこそ、ほんと、乗馬好きだよね… |
| イリア | まあね。…っと、あったわね拍車。そろそろ新しいのが欲しかったんだー |
| ルカ | はくしゃ? |
| イリア | ほら、これ |
| ルカ | 変わった形をした金具だね。それって、何に使うの? |
| イリア | 馬を走らせている最中に靴に固定したこれで、お腹をひっかいてあげるの |
| イリア | すると、ビックリした馬がさらに速く走り出すのよ |
| ルカ | それでひっかいてあげる…なんだか痛そう… |
| イリア | この道具はそういうものなの。それにこれはちゃんと先が丸いからそんなに痛くないんじゃない |
| イリア | そういえば、さっきルカの言ってた「拍車がかかる」の拍車ってこれの事らしいわよ |
| ルカ | へえ、そうなんだ…! |
| ルカ | イリア、乗馬が趣味なだけあって馬の事については詳しいなぁ |
| ルカ | 勉強嫌いって言っても、馬の知識はちゃんとあるし… |
| ルカ | …!もしかしたら、興味のある分野の勉強だったら、やる気になってくれるかも!? |
| イリア | なーに、一人でぶつぶつとしゃべってんのよ |
| ルカ | ねえイリア!せっかくだからさ、図書館で馬について一緒に勉強しようよ |
| ルカ | イリアも、馬とか…好きな話なら、頭に入りやすいと思うんだ |
| イリア | 無理! |
| ルカ | ええっ、即答!? |
| イリア | 言ったでしょ、勉強は嫌いだって。馬に関する勉強でも同じよ |
| イリア | そもそも、馬に関する本を読んでも難しいだけで、ちっとも面白くないもん! |
| ルカ | そんな…やってみるだけやってみようよ、きっと楽しくなると思うよ? |
| イリア | しつこい!無理なものは無理ーっ!! |
| ルカ | い、イリア!?ま、待って!! |
| ルカ | 一緒に勉強しようよー!! |