| Name | Dialogue |
| 海と乙女心 | scene1 |
| ライラ | 海にいる人達…楽しそうですわね |
| ライラ | 私もあんな風に可愛い水着を着て… |
| ライラ | …って、私ったら何を考えているのでしょう |
| スレイ | 居た! |
| スレイ | おーい、ライラー! |
| ライラ | 皆さん…!? |
| スレイ | 何も言わずにいなくなるから心配したよ! |
| ライラ | ごめんなさい…海で遊んでいる人達の声につられてしまって、つい… |
| エドナ | 今日は暑いから、海水浴に来てる人間も多いわね |
| スレイ | みんな、気持ちよさそうに泳いでるな |
| ライラ | ええ、それに皆さんとても楽しそうです |
| エドナ | あの人間と同じように遊んでみたいのね |
| スレイ | そうなの? |
| スレイ | だったら、せっかくだし、みんなで海に入っていこう! |
| ミクリオ | おい、スレイ…。海に入るって── |
| スレイ | 泳ぐんだから、水着が必要だよな… |
| スレイ | よし、オレがみんなの分の水着を買ってくる!ちょっと待ってて! |
| ライラ | みんなの分… |
| ライラ | えっ!?スレイさん!? |
| エドナ | …どうするの?これ… |
| ミクリオ | 僕に聞かないでくれ…まったく、考えが浅いと言うか… |
| エドナ | とりあえず、追いかける? |
| ライラ | え、ええ。そうしましょう! |
| 海と乙女心 | scene2 |
| 店主 | 申し訳ありません。今日は水着がよく売れてまして、残りはこの1着しか… |
| スレイ | それじゃあ、その1着だけでもください! |
| 店員 | しかし、こちらは女性用ですが…本当にお買い上げに…? |
| スレイ | はい!お願いします! |
| ライラ | スレイさん! |
| スレイ | ライラ! |
| スレイ | ごめん、水着なんだけど |
| スレイ | もう売り切れちゃったらしくてこれ一つしか手に入らなかったんだ |
| エドナ | 女性用ね |
| ミクリオ | スレイ!こんなところで女性物の水着を堂々と出すのはまずい! |
| スレイ | え?なんで? |
| ミクリオ | …キミはどれだけ無頓着なんだ… |
| ライラ | ふふ、スレイさんらしいですわ |
| エドナ | で、どうするのその水着 |
| スレイ | そうだな… |
| ミクリオ | …買ってしまったものは仕方がない。ライラにプレゼントしたらどうだい? |
| ライラ | え!?でも、エドナさんは… |
| エドナ | それ、ワタシの柄じゃないわ。あなたの方が似合うでしょ |
| ライラ | …よろしいのですか? |
| ライラ | …皆さん… |
| ライラ | ありがとうございます!さっそく着てみますわ! |
| ライラ | …どうでしょうか…? |
| エドナ | ええ、似合ってるわ |
| エドナ | ほら…こういうのはあんた達が言うべきよ |
| ミクリオ | うん。「スレイが買った水着」にしてはすごくよい感じだと思う |
| ミクリオ | 残り物には福があるっていうのは本当だね |
| スレイ | …ん?なあミクリオ、それってどういう―― |
| ライラ | ありがとうございます!とっても嬉しいですわ! |
| ライラ | ふふ…この水着、本当に可愛らしくて気に入ってしまいました |
| ライラ | 皆さん、私を捕まえてごらんなさーい |
| スレイ | おっ!追いかけっこだな!待てーっ! |
| エドナ | ミボ、よく見ておきなさい。ああやってはしゃぐ姿こそ乙女心であり青春よ… |
| エドナ | でも男女二人があのノリでやると、周囲をとても微妙な気持ちにさせるわ… |
| ミクリオ | 覚えておく…。しかし、スレイしか見えてないせいで、周りの人間たちは唖然としてるね… |
| ミクリオ | はあ…。見てるこっちがいたたまれなくなってくるよ… |
| 逸る気持ち | scene1 |
| スレイ | ふー…今日も暑いなぁ… |
| ミクリオ | まったくだ…。少し動いただけで汗が滲んでくるよ |
| ライラ | お二人とも、最近猛暑が続いていますし、よかったら避暑に行きませんか? |
| ミクリオ | 避暑?一体どこへ… |
| ライラ | 涼しいだけでなく、とても楽しい場所、ですわ♪ |
| スレイ | 楽しい場所? |
| | |
| スレイ | わぁー!すごい人の数だな-! |
| ミクリオ | なるほど、海か |
| ライラ | ええ、今日は暑くて天気もいいので浜辺がいっそう賑わっているとお聞きしまして |
| スレイ | ライラ!ボートのレンタルもあるって! |
| ライラ | 海の上で寝そべる事が出来ますね。ふふ、気持ちよさそうです |
| ミクリオ | 二人ともはしゃぐのは構わないけどあまり大声で話さない方がいいんじゃないかい? |
| ミクリオ | 僕ら天族の姿は誰にも見えてないんだ |
| ミクリオ | これだけ人間が多いと、こちらに気付いて変な目で見てくる者もいるかもしれない |
| スレイ | そうだな。せっかくみんなで遊びに来たんだし… |
| スレイ | よし!まずは荷物置き場兼休憩場所の確保だな! |
| ライラ | そうですね。どこかに空いているところは── |
| 客 | うわあああっ! |
| ミクリオ | 悲鳴!? |
| スレイ | 大変だ!海から魔物が! |
| ライラ | スレイさん、ミクリオさん!行きましょう! |
| 逸る気持ち | scene2 |
| ミクリオ | くっ…なんだこいつら。数が多すぎる! |
| ライラ | お二人とも、下がってください! |
| ライラ | トルネードファイア! |
| | ギャアアアアアァァァ… |
| ミクリオ | ライラの火がかなり効いている… |
| スレイ | すごいよライラ。一網打尽じゃないか! |
| ライラ | ありがとうございます。皆さん無事でよかったですわ |
| ミクリオ | 今ので魔物は全て倒せたはずだ。もう心配はなさそう── |
| 男 | おう、坊主!お前さん強えなぁ! |
| 男 | たった一人であんなたくさんの魔物をやっつけちまうだなんてよ! |
| スレイ | え…?そ、そんな事は… |
| 男 | はっはっは!謙遜すんなって! |
| 男 | 退治してくれてありがとな。気を取り直して、お前さんも楽しんでけよ! |
| スレイ | …本当はオレだけじゃないんだけどな… |
| ミクリオ | 仕方ないさ。彼らには僕らの姿が見えてないからね |
| スレイ | みんなの姿も見えてたらいいんだけど… |
| ミクリオ | どうかな…見えたところで、ただ混乱を招くだけかもしれない… |
| ミクリオ | …ところで、ライラはどこへ行ったんだ?姿が見えないようだけど… |
| スレイ | あれ?ホントだ。さっきまで居たのに… |
| ライラ | スレイさーん!ミクリオさーん! |
| ミクリオ | もう水着に着替えたのか!?まだ、荷物を置く場所すら決めてないのに… |
| ライラ | 急がなくてはなりません |
| スレイ | え? |
| ライラ | 先ほどの魔物達は退ける事が出来ましたが… |
| ライラ | まだ陸に上がって来ていない魔物が、海の中に潜んでいるかもしれませんわ |
| ライラ | また誰かが襲われてしまう前に、しっかり海の中まで確認しておきませんと |
| ミクリオ | それは確かに、そうした方がより安全かもしれないね… |
| ライラ | ですから、私が先に海の中へ潜って安全かどうか調べてきますわ♪ |
| ライラ | お二人とも準備が出来ましたら海の方へ来てくださいね |
| スレイ | う、うん。わかったよ |
| ミクリオ | もっともらしい事を言ってたけど、単に早く海に入りたかっただけっぽいね |
| スレイ | はは! ライラが楽しそうでよかったよ |
| スレイ | さ、オレ達もさっさと着替えて泳ごう! |
| ミクリオ | そうだね。せっかく海に来たんだし… |
| ミクリオ | って、スレイ!おい!荷物はどうするんだ!? |