| Name | Dialogue |
| 自慢の掃除機械 | scene1 |
| チャット | さてと。今日は特に予定は入ってませんし… |
| チャット | 船の掃除や細々とした用事を片付ける事にでもしましょうか |
| チャット | まずは… |
| ??? | チャット! |
| チャット | キールさん?港で会うなんて珍しいですね |
| チャット | 研究でしばらくは忙しくなるとお聞きしていましたが… |
| キール | ああ、その事で相談があってきたんだ |
| チャット | 相談…ですか?珍しいですね。キールさんがボクに相談とは |
| キール | ああ。悔しいが、お前にしか頼めそうにないんだ |
| チャット | ふむ。子分たっての頼みなら仕方がありませんね。それで、用件は何でしょうか? |
| キール | 離島にある、知り合いの研究所まで船を出して欲しいんだ |
| チャット | 離島の研究所ですか? |
| キール | ああ。その研究所にしかない特殊な機材があるんだが |
| キール | データを測定するために、どうしてもその機材が必要なんだ |
| チャット | なるほど、いいでしょう!もちろん、すぐにでも出られますよ |
| チャット | ボクのバンエルティア号はいつでも準備万端ですから! |
| キール | そうか。それは助かる!さっそく出発しよう |
| | |
| キール | 潮は穏やかなんだな。船が思ったより揺れない |
| チャット | 船が揺れないのは当然、ボクが完璧に舵取りをしているからです |
| キール | …そう…なのか? |
| チャット | それに、バンエルティア号ならたとえ海が大荒れであろうとも問題なく航海できます!! |
| キール | それは…頼もしいな |
| チャット | そうでしょう、そうでしょう!キャプテンたるもの、全てにおいて完璧でなくてはならないのです! |
| チャット | 人望、操舵技術、メンテナンス、船の部品、備品だって完璧です! |
| チャット | そうだ、備品で思い出しました。先日、船を掃除する機械を買ったんですよ! |
| チャット | 本来なら自分でやりたいところですがボクがする事は多数ありますからね。「仕方なく」導入したんですよ |
| チャット | 崇高な機械ですから、きっとボクのように完璧な掃除をしてくれるでしょう |
| キール | へぇ、自動で船を掃除をする機械か。それはぜひ見てみたい |
| チャット | 見たいですか?仕方ありませんね!船を止めるので少し待ってください! |
| チャット | さあ、見てください!これが、掃除をしてくれる機械です! |
| キール | … |
| キール | チャット、これは本当に掃除用の機械なのか…? |
| チャット | ええ、商人の方が言っていました |
| キール | ハンマーのような物が装備されているみたいだが… |
| チャット | はい!機械のおまけ機能で船の整備もできるそうです |
| キール | この巨大なハサミは…? |
| チャット | 船体に絡まった海藻を切り取るという話でした |
| キール | …そんなに多機能な機械には見えないんだが… |
| キール | それは本当に掃除のための機械なのか? |
| チャット | ふふふ、なら実際に動かして見せましょうか |
| キール | …ちなみにこの機械を使った事はあるのか? |
| チャット | いえ、今が初めてです |
| キール | なっ…!! |
| | ポチッ |
| | ビビビビビーーガーーー!!!! |
| チャット | おや?おかしな音がしますね |
| キール | うわああっ!おい!暴れ始めたぞ!! |
| | ガッシャーーンッ! |
| チャット | う、うわああああああああ!壁!壁を壊すなよぉ! |
| キール | このままでは、ぼく達も被害に遭いそうだ力づくで止めるぞ!! |
| 自慢の掃除機械 | scene2 |
| キール | と…止まった…か…? |
| チャット | え、ええ…そのようです…でも…ボクの船…が… |
| キール | だから聞いたじゃないか。本当に掃除のための機械なのかって… |
| チャット | そりゃあ、ボクだって最初は疑いましたよ… |
| チャット | でも…商人は確かに「船をピカピカにしてくれる機械」だって言ってたんです |
| キール | ピカピカどころか、隅々まで滅茶苦茶になってしまったけどな… |
| チャット | 床も…壁も穴だらけ…どうしてこんな… |
| チャット | うわああああんっ!!ボ、ボクのバンエルティア号がぁぁあ!! |
| チャット | ボクを騙した上にバンエルティア号にまでこの仕打ち…許せません…!! |
| チャット | 港に戻ったら商人を捜しだしてやります!絶対に許しません! |
| チャット | キールさん!手伝ってくださいね!! |
| キール | て、手伝い!? |
| チャット | あんな機械を売っている商人が許せないんです!機械への冒涜です!…さあ、港へ戻りますよ!! |
| キール | お、おい。ぼくは研究所に用が── |
| キール | はあ… |
| キール | …こんな事になるなら、別の人に船を頼むんだった… |
| 苦手なんです | scene1 |
| チャット | たまには陸路を歩いて移動するのも悪くはありませんね |
| チャット | …本当だったらどんなところでもバンエルティア号で行きたいところですが |
| チャット | メンテナンスの途中で動かせないから仕方ありません… |
| チャット | …こうしている間、無人のバンエルティア号に何かあったら…? |
| チャット | …考えてたら、心配になってきた…早く港へ戻らないと! |
| ??? | チャットー!! |
| チャット | ん…?今の声は… |
| メルディ | やっぱり!チャットだったよー! |
| チャット | メルディさん、どうしたんですか? |
| メルディ | メルディは買い物頼まれて戻るところよ。チャットはどうしたか? |
| チャット | ボクは食糧や資材など、航海に必要なものを揃えていました |
| チャット | 用が済んだのでこれから船を停めている港へ戻るところです |
| チャット | …メルディさんの村もこの道を通るんですね。ボクもこの道で帰ります |
| メルディ | ワイール!そうか!ならメルディも一緒が行くよ! |
| クィッキー | クィッキー♪ |
| チャット | うわぁっ!? |
| チャット | あの、ですが…その……その生き物はもっと遠くにやって欲しいのですが… |
| クィッキー | クィ? |
| チャット | ひっ!! |
| メルディ | チャット…まだクィッキー苦手か? |
| チャット | だっ、だから!近づけないでください! |
| メルディ | クィッキー、チャットと仲良くしたいよ |
| メルディ | だから、チャットもクィッキーと仲良くして欲しいよ |
| チャット | いえ、ですから…!ボクは…動物が──! |
| | |
| | グオォォオオオ!!! |
| メルディ | バイバ!!? |
| チャット | ま、魔物…?ああもう! |
| チャット | メルディさん、来ますよ! |
| 苦手なんです | scene2 |
| チャット | コチハン!! |
| チャット | メルディさん!今です! |
| メルディ | はいな!クィッキー!! |
| クィッキー | クィッキー!! |
| | グォオオオオッ! |
| クィッキー | クィッ!!? |
| メルディ | バイバ!クィッキー、飛んでっちゃったよ! |
| チャット | ああもう!魔物に囲まれてるじゃないですか! |
| | グルルル… |
| クィッキー | クキキキキ…! |
| メルディ | クィッキー!!メルディが助けるよ! |
| チャット | いけません! |
| チャット | 子分を危険にさらすなどキャプテンとして失格です…から… |
| チャット | う…ううううう!! |
| チャット | 仕方ありませんね!! |
| メルディ | チャット!? |
| クィッキー | クィッ!? |
| チャット | ほ、ほら。いい子だからこの棒につかまるんだ。でも毛は…毛は飛ばさないで…! |
| クィッキー | クィ…! |
| チャット | ひっ…! |
| チャット | ううう…!や、やっぱり無理だ…!こ、こうなったら…! |
| チャット | ピ、ピコハン!!! |
| | グオオオオォォォ… |
| | |
| チャット | はぁ…はぁ…、や、やりました…!魔物を倒しましたよ…! |
| メルディ | チャットー!!クィッキー助けてくれてありがとな! |
| メルディ | メルディ、とっても嬉しいよー! |
| チャット | い、いえ…。子分の友人を守るのは…キャプテンの務めですから… |
| クィッキー | クィキキ… |
| チャット | …な、なんですか…? |
| メルディ | クィッキーは、チャットにお礼したいよ! |
| クィッキー | クキュキュ、クィッキー! |
| チャット | い、いえ、別にお礼なんていいんです!いいですから…!! |
| クィッキー | クィッキー♪ |
| チャット | わああああ!!こ、来ないで!来ないでよぉぉおお! |
| メルディ | んー…。チャットはドーブツ、苦手だけどクィッキーが事、助けてくれた |
| メルディ | 仲良くなれると思ったけど、逃げちゃったな。残念よ… |