| Name | Dialogue |
| それってもしかして | scene1 |
| スタン | もうしばらく家に帰ってないなあ |
| スタン | じっちゃんやリリスは元気かな |
| ルーティ | スタン、あんたこの旅が終わったら、どうするつもり? |
| スタン | う~ん |
| スタン | また前みたいに、羊の世話をして暮らす事になるんじゃないかな |
| ルーティ | 意外ね。あんたの事だから、もっと世界を見るんだ!とか言ってまた旅にでも出るのかと思ってたわ |
| スタン | …実はその事で、ルーティに頼みがあるんだ |
| ルーティ | ? |
| スタン | あのさ…俺と一緒に羊を飼っていかないか? |
| ルーティ | は!?そ、それって… |
| ルーティ | あ、あんた、自分で何言ってるかわかってんでしょうね? |
| スタン | …え?俺何か変な事言ったか? |
| スタン | …あ! |
| スタン | ルーティ、人が魔物に襲われてる!助けなくちゃ! |
| ルーティ | はあ。ホントあんたはお人好しねえ |
| ルーティ | …オッケー、行くわよ! |
| それってもしかして | scene2 |
| スタン | あの人達、無事でよかったな |
| スタン | …あ、そうそう。さっきの話だよな! |
| スタン | すっごい大事な話なんだ。聞いてくれ |
| ルーティ | あ、あんた…本気なの? |
| スタン | もちろんだよ。冗談で言うわけないだろ? |
| ルーティ | なっ… |
| スタン | …俺にはルーティが必要なんだ。頼むよ |
| ルーティ | あんたって本当に唐突よね… |
| ルーティ | ま、まあ、そ、そこまで言うならか、考えてあげてもいい…かな… |
| スタン | 本当か!? |
| スタン | よし、コングマンの言った通りだ! |
| ルーティ | ちょっと、なんでそこでコングマンの名前が出てくるのよ!? |
| スタン | じっちゃんもリリスもずっと羊の世話はできないだろうし、この先どうしようって相談したんだよ |
| スタン | そうしたらコングマンの奴、「金さえ積めば、ルーティが手伝って くれるんじゃねえか」って言ってさ |
| ルーティ | … |
| スタン | あとはお金の問題だよな!俺、絶対なんとかするからさ!考えておいてくれよ |
| ルーティ | …要するにあたしは、あんたにとってただのバイトなのね。まともに聞いたあたしがバカだったわ |
| スタン | あれ?何で怒ってるんだよ、ルーティ! |
| 夢の共演 | scene1 |
| スタン | なあ、カイルの父親って、どんな人なんだ? |
| カイル | え?きゅ、急にどうしたんですかとうさ…スタンさん |
| スタン | 別に深い理由はないんだけど。カイルって、何だか俺によく似てる気がしてさ |
| スタン | それで、カイルの父親ってどんな人なんだろうって、ふと思ったんだ |
| カイル | (ううう、言いたい…! オレの父さんは あなたです、って!) |
| カイル | (でも言っちゃいけないんだよな。 もしそれを言ったら、未来が 変わっちゃうかも知れないんだ…) |
| カイル | え、えーと…オレの父さんは…とにかく強くて… |
| カイル | 母さんが言うには、絶対信じ抜く強さを持った頑固でどうしようもないヤツだ、って… |
| スタン | 信じ抜く強さ、かあ…立派な人なんだな! |
| 街の男 | 魔物だ!魔物が出たぞ! |
| スタン | 魔物だって!?こうしちゃいられない。カイル、行くぞ! |
| カイル | は、はい! |
| 夢の共演 | scene2 |
| スタン | 大丈夫か、カイル? |
| カイル | はい、大丈夫です。けど…その… |
| スタン | どうした、カイル?涙ぐんだりして。どこかケガをしたのか? |
| カイル | 違います…オレ…嬉しくて… |
| カイル | (だって父さんと、 肩を並べて戦ってるなんて… あの父さんと!) |
| スタン | そ、そうなのか? |
| スタン | 何だかよくわからないけど…とにかく、無理はするなよ |
| | グオオオオッ! |
| カイル | こいつは! |
| スタン | ひるむな!自分の力を信じろ。俺達なら勝てる! |
| 夢の共演 | scene3 |
| スタン | よし、勝ったぞ! |
| カイル | やりましたね、スタンさん! |
| スタン | いやあ、俺達、息もぴったりだったな! |
| スタン | どういうわけか、戦っている最中、カイルが他人じゃないみたいな気がしたよ |
| カイル | スタンさん… |
| スタン | ごめんな、変な事言って |
| カイル | い、いえ。オレ…嬉しい…です…! |
| スタン | うわっ、頼むから泣かないでくれよ! |
| スタン | …カイルは涙もろいんだなあ |
| カイル | す、すみません… |
| スタン | いつか俺が子どもを持てるなら男の子がいいなあ。で、カイルみたいないいヤツに育って欲しいよ |
| カイル | え…!それって…。スタンさん!…オレ、本当に嬉しいです! |
| スタン | ははは、先の事はわからないけどな。これからも元気でいいヤツに育ってくれよ、カイル! |