| Name | Dialogue |
| ホワイトデーの贈り物 | scene1 |
| ジェイド | やれやれ、部隊は出払っていても、魔物の出現は休みしらず。一方、軍の予算は不足気味… |
| ジェイド | それでもなんとかしろとは、陛下も無茶を仰る。さてどうしたものでしょうね |
| ジェイド | …おや? |
| ジェイド | プレセアじゃありませんか。奇遇ですね |
| プレセア | こんにちは |
| ジェイド | どうしたんです?シルヴァラントに住むあなたが、はるばるカン・バルクまでやってくるとは |
| ジェイド | 木こりのお仕事絡みですか?ア・ジュールには神木はなかったはずですが |
| プレセア | 今日は、副業でやっている開運グッズ作りのために来ました |
| ジェイド | 副業、ですか。そういえば、最近なにやら流行りの開運グッズがあると耳にしましたが… |
| プレセア | はい…。お蔭さまで、評判もいいと聞きます |
| ジェイド | なるほど、あれはあなたが作っているものでしたか |
| プレセア | ホワイトデー用のギフトを告知したら、たくさん予約が入ったんです |
| プレセア | 今日は、ギフトに使う鉱石を取りに来ました |
| ジェイド | 確かにこの近くでは良質の鉱石が産出されますが…それを贈り物にするのですか? |
| プレセア | はい、少し前に香りのいいお花を使った香り袋を作ったんです |
| プレセア | 鉱石はその香り袋につけるワンポイントの飾りです |
| ジェイド | なるほど、そういう事ですか。女性は宝石のような光るものを好むと言いますからね |
| ジェイド | ですが、ひとつ問題があります |
| プレセア | …? |
| ジェイド | 実は最近新たに魔物の出没が報告されたのですが、その場所というのが、その採掘場所なのですよ |
| プレセア | そうなんですか |
| ジェイド | 恐らく、既に現場は封鎖されているはずです。民間人が立ち入る事はできないでしょう |
| ジェイド | 街の工芸品店からも素材の入荷が滞って難儀していると陳情が来ているくらいですから |
| プレセア | そうですか…。それは困りました |
| ジェイド | ふむ。…ではこうしませんか? |
| ジェイド | ちょうどまさに私はその魔物の討伐に行くところなのですが、見てのとおり、人手が足りません |
| ジェイド | あなたが手伝ってくださるなら、代わりに鉱石採掘の許可を取り付けましょう。いかがです? |
| プレセア | お手伝いします |
| ジェイド | 結構。交渉成立ですね |
| ジェイド | それでは、行きましょうか |
| ホワイトデーの贈り物 | scene2 |
| ジェイド | お蔭で任務完了です。礼を言いますよ、プレセア |
| プレセア | こちらも鉱石を必要なだけ確保出来ました |
| ジェイド | お互い実りある取引にできてなによりですね |
| ジェイド | さて、戻って報告するとしますか。あなた同様、鉱石を求めていた工芸品店にもついでに知らせましょう |
| プレセア | 工芸品店…。グッズ製作の参考にしたいのでご一緒してもいいでしょうか? |
| ジェイド | ええ、構いませんよ |
| プレセア | ありがとうございます |
| | |
| 店長 | ありがとうございます、ジェイド大佐自ら、対処いただけたとは… |
| ジェイド | 私は任務を果たしたまでですよ。礼なら彼女に… |
| プレセア | じー… |
| ジェイド | 随分と興味津々ですね |
| プレセア | はい…とても参考になります |
| ジェイド | おや、こちらの奥にも商品があるようですが、ご主人? |
| 店長 | ええ、そちらはガラス細工系の商品を置いてるんです |
| 店長 | 売り場を別々にしないと割ってしまうお客さんが多くて… |
| ジェイド | これはまた綺麗な小瓶ですね |
| 店長 | ああ、それはつい最近売り始めた新作なんですよ |
| 店長 | ホワイトデーも近いので、女性に贈る男性が買って行かれますね |
| ジェイド | なるほど。そういえば、私もそろそろホワイトデーの返礼を考えないといけませんね |
| ジェイド | せっかくですから、この小瓶にしてみましょうか |
| ジェイド | ご主人、これと同じものをまとまった数、用意していただく事はできますか? |
| 店長 | ええ、もちろんですよ! |
| ジェイド | 私はこういうものに詳しくはありませんが、…ふむ |
| ジェイド | ただそのまま渡すのもありきたりですし、何か中に変わったものでも… |
| プレセア | ジェイドさん、凝り性なのは意外です… |
| 他意はありませんよ | scene1 |
| ジェイド | そういえば、そろそろ注文した品が届いているはずですね。ふむ… |
| ジェイド | アニス!いますか? |
| アニス | はいはーい!いますよー!何か御用ですか、大佐ー? |
| ジェイド | 今から工芸品店に注文した品を引き取りに行くのですが、なにぶん量が多いので手伝ってもらえますか |
| アニス | ええー、それって、完全に大佐の私用じゃないですかーぶーぶー |
| ジェイド | おや、残念ですね。せっかく、時間外手当として、先日オープンした有名スイーツ店の優待券を… |
| アニス | う…そ、それは女子憧れの行列ができる… |
| アニス | もー分かりました。特別にお手伝いしちゃいまーす! |
| ジェイド | いやぁ、話が早くて助かります。では、出かける準備が出来たら軍本部入り口に来てください |
| アニス | はぁい! |
| アニス | 注文した品ってなんだろ?大佐が工芸品って、ちょっと想像つかないんだけど… |
| アニス | ま、いいや。早く準備して行こっと! |
| 他意はありませんよ | scene2 |
| ジェイド | お邪魔します。頼んでた物は用意出来ましたか? |
| 店長 | ああ、ジェイド大佐!準備も全て終わってますよ! |
| アニス | 準備…? |
| アニス | うわ、これギフトですか?こんなにたくさん! |
| アニス | 大佐…こんなにたくさんのプレゼント、誰に渡すんですかぁ? |
| ジェイド | 何言ってるんですか。今日はホワイトデーでしょう? |
| ジェイド | バレンタインの時、チョコレートをくださった方達へのお礼の品ですよ |
| アニス | あー、なるほど。なーんだ |
| ジェイド | ちゃんとアニスの分も用意してありますよ |
| アニス | へぇ〜、そうなんで──… |
| アニス | えっ!?えええ!? |
| ジェイド | ちょっと待っててください |
| ジェイド | はい、アニス。バレンタインの時はチョコレートありがとうございました |
| アニス | え、あ、ありがとうございます… |
| アニス | ん?小瓶に何か液体が入ってる… |
| ジェイド | 知り合いの香水店に頼んで、香水を用意しましてね。それを入れていただいたんです |
| アニス | はぅわ!すごくいい香り… |
| アニス | まさか、この香水も大佐が選んだんですか? |
| ジェイド | ええ、もちろんです |
| 店長 | いやぁ、ジェイド大佐はセンスがいいですね!それに部下思いでいらっしゃる! |
| ジェイド | はっはっは。ありがとうございます |
| アニス | いいんですか、大佐。よく見たら、これものすごい高級品じゃないですか! |
| ジェイド | ええ。受け取ったチョコもちゃんと美味しくいただきましたしお礼は当然でしょう |
| アニス | …でも大佐からのお返しとか、凝りすぎてて逆になんか怖いっていうかー |
| ジェイド | おや心外ですね。ありきたりなものでは申しわけないと思っただけなんですが |
| アニス | そ、そうですか?じゃあ遠慮なくもらっておきます |
| アニス | …あの、大佐 |
| アニス | これ普通の香水ですよね。なんか変なものとか入ってないですよね? |
| ジェイド | はっはっは、さあどうでしょう。使ってみてのお楽しみというやつですね |
| ジェイド | さ、帰るとしましょうか |
| アニス | うー、あの笑顔が怖いよう… |