| Name | Dialogue |
| よくわかんねぇや | scene1 |
| ルーク | はー…暇だな… |
| ルーク | 特にやる事もねぇし、ガイのとこにでも遊びに行くか。確か、城下に行くとか言ってたな… |
| | |
| ルーク | おっ、いやがった。おーい!ガイー! |
| ガイ | ルーク?どうしたんだ、わざわざ城から出てくるなんて…何かあったのか? |
| ルーク | 逆だよ逆。何もねぇよ |
| ルーク | 暇だし、お前と遊びに出かけようと思ったんだけど…忙しそうだな。何やってんだ? |
| ガイ | ああ、もうすぐホワイトデーだろ? |
| ガイ | バレンタインの時にたくさんチョコを貰ったからお返しの準備だよ |
| ルーク | たくさんって…自慢かよ |
| ガイ | そんなつもりはないんだけどな。って、そうだ、お前もちゃんとお返しの準備してるのか? |
| ルーク | は?しねぇよ、そんなもん |
| ガイ | おいおい…。お城の人や屋敷の使用人達からチョコレートをもらってただろ? |
| ルーク | あんなもん、あっちが勝手に寄こしてきただけじゃねーか。何で俺がお礼なんか… |
| ガイ | お前なあ…人の事、自慢だなんだと言っておいて…こういうお返しはちゃんとやらないと駄目だぞ? |
| ガイ | 日頃お世話になってます、ってお礼の意味だってあるんだしな |
| ルーク | あいつらは俺の家で働いてるんだし、俺の世話をするのは当たり前じゃねぇか |
| ガイ | そう言うなよ。あっちは仕事を世話してもらって、お前は身の回りを世話してもらってる |
| ガイ | こういうのはお互い様で成り立っているもんさ |
| ルーク | ふーん、そんなもんかね。よくわかんねぇや |
| ガイ | それに、礼儀を重んじる事も親善大使として、大事な要素だぞ? |
| ルーク | そ、そうなのか…? |
| ガイ | 何にせよ、やっておいて損はないさ |
| ガイ | そうだ、雑貨屋に小物ケースを注文したんだが材料が不足してるらしいんだ |
| ガイ | それで材料調達を手伝う事になったんだが、お前も一緒に来ないか? |
| ルーク | な、なんで俺が手伝いなんかしなきゃ… |
| ガイ | 代わりにお前のお返しを選んでもらえば、手間も省けてちょうどいいだろ? |
| ルーク | う…しょ、しょうがねーな。付き合えばいいんだろ、付き合えば。どうせ暇だったからな! |
| ガイ | よし、それじゃ行こうか |
| よくわかんねぇや | scene2 |
| ガイ | 店長さん、頼まれた材料取ってきましたよ |
| 店長 | ああ、ガイさんありがとうございます。助かりました! |
| ガイ | いや、たくさん頼んだのは俺の方ですからね |
| ガイ | ああ、そうだ。ルークにもホワイトデー用になにか見繕ってもらえませんか? |
| 店長 | ――ル、ルーク様!?失礼しました、ルーク様の為とならばすぐにご用意させて頂きます |
| ガイ | だってさ。よかったな |
| ルーク | …別に、どうだっていいけどよ。あんなにガイに言われなきゃ… |
| 店長 | ではルーク様、贈り物でしたらこちらのコップなどが良いと思われますが、いかがでしょう? |
| ルーク | このへんのやつか?…ふーん、色々あるんだな |
| 店長 | どうぞ、ごゆっくりお選びください |
| ルーク | …本当にこんな色々ある中からみんな選んでんのかよ?多すぎてわけわかんねーや |
| ルーク | 迷っててもしょうがねーし、ええと、じゃあこれとこれ…で頼む |
| 店長 | はい、かしこまりました |
| ルーク | なあ、どーでもいいけどよ、女向けの雑貨多すぎじゃね? |
| ガイ | ホワイトデー直前だからな。それだけ需要があるって事さ |
| ルーク | 別に同じやつに贈るわけじゃねーんだし、こんな種類ない方が選ぶ方も楽だっつーの |
| ガイ | ははは、確かにそうかもな |
| ガイ | でも、ちゃんとバレンタインにチョコレートをくれた人の事を考えて選んだんだろ? |
| ルーク | そ、そりゃまあ一応…お前がそういうもんだっつーから… |
| ガイ | 相手の事を考えて選んだプレゼントなら貰った相手も嬉しいと思うぞ |
| ルーク | ふーん…そういうもんかね |
| ルーク | やっぱ、いまいちよくわかんねぇや |
| ガイ | 当日はちゃんと渡して、お礼を言うんだぞ |
| ルーク | う、うっせーな!言われなくたって、わかってるよ! |
| 納得いかねぇ! | scene1 |
| ルーク | ええっと…。ああ、いやがった |
| ルーク | おい! |
| メイド | は、はい。何でしょうか、ルーク様 |
| ルーク | おら、ホワイトデーだからよ |
| ルーク | バレンタインのチョコ、その…ありがとな |
| メイド | まぁ、ルーク様!ありがとうございます。大切にしますね! |
| ルーク | お、おう |
| ガイ | よう、ルーク。ちゃんとチョコのお返し、配ってるな |
| ルーク | まぁ、一応な |
| ルーク | ていうかお前がやれって言ったんじゃねーか |
| ガイ | まぁ、そう言うなよ |
| ガイ | みんな喜んでくれてるみたいでよかったじゃないか |
| ガイ | 人が喜んでる姿を見るのも悪くないだろ? |
| ルーク | そうかぁ?俺は何でもいいや |
| ガイ | あぁ、そうだ。ティアとナタリアにはもう渡したのか? |
| ルーク | いや、これからだぜ |
| ガイ | おっと、そりゃタイミングが悪かったな |
| ガイ | さっき二人が城下へ出かけるのを見かけたんだよ。今日は二人とも休みらしい |
| ルーク | げ、マジかよ!めんどくせぇなぁ |
| ルーク | しょうがねえ。あいつらはまた今度にすっか… |
| ガイ | うーん…かと言って二人ともなにかと忙しいからなあ |
| ガイ | 今日を逃すと次、いつ渡せるか分からないんじゃないか? |
| ガイ | それに、こういう物はその日に渡した方がいいと思うぞ |
| ルーク | あー、たりぃな… |
| ガイ | 俺もまだ二人へのお返しを渡せてないし、せっかくだ、一緒に渡しに行かないか? |
| ルーク | 仕方ねぇな…行くとするか |
| 納得いかねぇ! | scene2 |
| ガイ | ティア!ナタリア! |
| ナタリア | あら、ルーク、ガイ。ごきげんよう |
| ティア | 二人も買い物? |
| ルーク | ちげーよ! |
| ガイ | 二人とも、わかりやすい場所にいてくれて助かったよ |
| ナタリア | まぁ、私達に用があったんですの? |
| ティア | 何かしら |
| ガイ | 二人とも、バレンタインの時はチョコレートありがとう |
| ガイ | ホワイトデーのお返しを渡しに来たんだ |
| ナタリア | まぁ!ご丁寧にありがとうございます |
| ティア | ありがとう、ガイ。…ふふ、可愛らしい小物ケースね |
| ガイ | ほら、ルーク |
| ルーク | う、うるせぇ!急かすなよ!! |
| | …? |
| ルーク | ほ、ほら!俺からもやる!も、もらったからな |
| ティア | …ルークからお返しをもらえるなんて思ってもみなかったわ… |
| ナタリア | 本当ですわね…、驚いてしまいましたわ |
| ナタリア | 渡す態度は少々難あり、ですけど |
| ルーク | んだよ、その言い草。せっかくこの俺が…そういう態度ならやらねぇぞ! |
| ナタリア | いいえ!ルークからの珍しい厚意ですもの |
| ティア | そうね。有り難く頂くわ |
| ナタリア | そういえばルーク、城やお屋敷のみなさんからももらっていたのではなくて? |
| ナタリア | ちゃんと彼女達にもお返しを渡しましたの? |
| ルーク | 馬鹿にすんな!渡したっつーの! |
| ナタリア | まぁ! |
| ティア | ルークがメイド達の事を気にかけてあげるだなんて… |
| ルーク | …さっきから本当に好き放題言いやがって |
| ガイ | はは、日頃の行いってやつさ。いつも面倒臭がってるからだろ? |
| ルーク | なっ、ガイまで…なんだよ、わざわざやってみりゃこの言われよう! |
| ルーク | だー!納得いかねぇーー!!! |