| Name | Dialogue |
| 奇妙な現象 | scene1 |
| ヒューバート | これでトドメだ!双幻乱舞っ!! |
| ヒューバート | …ふぅ、片付いたようですね |
| 男性 | あ、ありがとうございました!なんとお礼を言えばいいか… |
| ヒューバート | いえ、当然の事をしたまでです。お礼を言われるほどの事ではありませんから |
| 男性 | 助けてもらっておきながら、こういう事を言うのも恐縮なんですが… |
| 男性 | あなたの強さを見込んで、ご依頼したい事があるんです |
| ヒューバート | 依頼ですか…? |
| 男性 | 近頃、街の近くの洞窟で奇妙な現象が起きていて… |
| ヒューバート | 奇妙な現象…? |
| 男性 | ええ、実は… |
| | |
| ヒューバート | ここですね。二週間ほど前から奇妙な現象が起こっている、と噂されている洞窟は… |
| ヒューバート | 街の人から聞いた話を整理すると… |
| ヒューバート | 耳をふさぎたくなるような甲高い不快な音や爆発音、他にも言い表せない奇怪な音… |
| ヒューバート | おどろおどろしい、くぐもった声に時折地震のような揺れも発生している…か |
| ヒューバート | 確か、大昔にこの付近が戦場だった…という話をしている人もいましたね |
| ヒューバート | そのせいで、気味悪がって街から出れない人が多数いるとの事でしたが… |
| | …ォォォォオオオオオオオォォォォ… |
| ヒューバート | …馬鹿馬鹿しい。どうせ魔物の大群が住み着いて暴れまわっているだけでしょう |
| ヒューバート | とにかく、街に住む方達が困っているのは事実です |
| ヒューバート | さっさと原因を取り除いて片付けてしまいましょうか |
| 奇妙な現象 | scene2 |
| ヒューバート | ずいぶん奥まで来ましたね |
| ヒューバート | そろそろ不快な音、とやらが聞こえてもいい頃だと思いますが… |
| | ゴゴゴゴ… |
| ヒューバート | 音が近い…!何処だ…? |
| | ドカーーーーン!!! |
| ??? | どっひゃーーーーー!!! |
| ヒューバート | なっ!? |
| パスカル | ううう…。今のはちょーっとやばかったぁ… |
| ヒューバート | パッ、パスカルさん!? |
| パスカル | あれ?弟くん!?どうしてここに? |
| ヒューバート | それはこっちの台詞です!こんな洞窟で一体何を── |
| ヒューバート | …って、うわっ!く、臭っ…!! |
| ヒューバート | パスカルさん、まさかまたお風呂に入ってないんですか!? |
| パスカル | 入ってるよ~! |
| パスカル | えっと…前に入ったのは…二週間前だったっけ? |
| ヒューバート | 二週かっ…!?それは入ったうちに入りません!! |
| ヒューバート | …ん?二週間…? |
| ヒューバート | パスカルさんは、二週間前からここにいるんですか? |
| パスカル | うん!そだよ~! |
| パスカル | ほら、アンマルチアの技術って古いものばっかりで、新しい技術発明ってないでしょ? |
| パスカル | あたしにも、なんか発明できないかぁ~と思ってさ! |
| パスカル | で、そんな事を考えながら歩いてたら、面白そうな洞窟を見つけちゃってさ! |
| ヒューバート | はぁ… |
| パスカル | ほら、ここってそこまで深く入り組んでないし、街も近いから色々便利でしょ? |
| パスカル | ドッカーンってなっても、不思議と人が寄り付かない場所で、安心みたいだしさ! |
| パスカル | お蔭ですごい集中して色々試せたし、思う存分できちゃったよ~! |
| パスカル | …まぁ、残念ながら自分でアンマルチアの技術を発明するのは出来てないんだけど… |
| パスカル | って、あれ?…弟くん? |
| ヒューバート | つまり、ここ最近起きてるという奇妙な現象…爆発音や揺れはパスカルさんが原因なんですね…? |
| パスカル | え、あ、うん、多分そうなんじゃないかな? |
| ヒューバート | …あなたという人は…!! |
| ヒューバート | パスカルさん!! |
| パスカル | ひゃいっ!! |
| ヒューバート | 今すぐ!街の人達に謝りに行きますよ! |
| ヒューバート | ほら早く!! |
| パスカル | へっ?ちょ、なになに!? |
| パスカル | 何がどうなってんのー!? |
| 男だけの旅 | scene1 |
| マリク | おお、もうこんな時間か楽しい時間はあっという間だな |
| マリク | 急に企画したわりには、なかなか悪くない旅だったな |
| ヒューバート | ええ、特にトラブルもなくゆっくりする事が出来ました |
| ヒューバート | 男だけの旅というのも、意外と気兼ねなく過ごせましたし |
| アスベル | 観光名所めぐりもなかなか見応えがあったよな |
| アスベル | 次は、シェリアやパスカルも誘ってみんなで旅行するのもいいな! |
| ヒューバート | そうですね |
| マリク | あとは土産か。一旦解散して、土産を買い終えてから待ち合わせるか? |
| アスベル | そうですね…。各々買いたい物もあるでしょうし |
| ヒューバート | では、1時間後にここで待ち合わせましょうか |
| アスベル | ああ! |
| | |
| アスベル | …ふぅ。お、重い… |
| ヒューバート | そんなにお土産を抱えていたら当然ですよ |
| マリク | あそこは土産物でも有名な街らしいからな |
| マリク | 特に菓子が豊富だっただろう? |
| マリク | 旅の銘菓と言えばあの街だからな。つい買いすぎる客が多いらしい |
| ヒューバート | 確かに、有名なお菓子がたくさんありましたね |
| アスベル | シェリアにもいくつか頼まれて買ってみたんだ |
| アスベル | あの街に寄るって言ったら何でもいいから買って来てってすごい迫力で言われたからな |
| マリク | おい、パスカルにもちゃんと買ったのか? |
| ヒューバート | …何故ぼくを見て言うんですか? |
| マリク | ははっ、言いがかりはよせ。アスベルと同じ方角にいるからたまたまそう見えただけだろ |
| マリク | で、どうなんだ?買ったのか?ん? |
| ヒューバート | …か、買いましたよっ… |
| ヒューバート | もちろん、パスカルさん以外にもお土産は買って── |
| | ガサガサガサッ |
| アスベル | 何だ!? |
| | ガァァアアアアアア!!!! |
| マリク | 魔物か!?こんな時に… |
| ヒューバート | 数が多いですね…。二人とも、気を抜かないで下さい! |
| 男だけの旅 | scene2 |
| ヒューバート | 虎牙破斬!! |
| ヒューバート | …殲滅完了のようですね |
| ヒューバート | 二人とも、無事ですか? |
| マリク | こちらは問題ない。アスベルは… |
| アスベル | ああああっ!! |
| ヒューバート | ど、どうしたんですか、兄さん!? |
| マリク | 攻撃を受けたのか?…何ともなさそうだが… |
| アスベル | 大変だ、ヒューバート! |
| アスベル | 急な戦いだったから…つい、放りだしてしまって… |
| アスベル | お…お土産がぐちゃぐちゃに… |
| ヒューバート | えっ!? |
| マリク | …ああ、こりゃ酷いな…。原型が残っている物の方が少なそうだ |
| アスベル | せっかく買ったのに…すまない、ヒューバート… |
| ヒューバート | …兄さんいいんです。無事だったんですから… |
| マリク | まぁ、こうなってしまったものは仕方があるまい |
| マリク | この後に寄る街で代わりの物を買って、事情を話すしかないな |
| マリク | 旅の土産の代わりとしては味気がないかもしれんが… |
| マリク | アスベル、シェリアには焼き鳥丼を買うのはどうだ?文句はないだろう |
| ヒューバート | 焼き鳥丼って…さすがのシェリアも── |
| アスベル | …そうですね。まずは次の街で、焼き鳥丼型のお菓子を探してみます! |
| ヒューバート | そんなお菓子、ある方が奇跡ですよ! |
| マリク | はははっ!その意気だ! |
| マリク | パスカルにはバナナパイを買っていけば喜ぶんじゃないか? |
| ヒューバート | べ、別にお土産はパスカルさんだけに買っていたわけじゃありません! |
| アスベル | でも、パスカルにも買ってあったんだろう? |
| ヒューバート | ま、まぁ、そうですけど…! |
| マリク | パスカル用に、うまいバナナパイも探すとするか! |
| ヒューバート | だから、パスカルさんだけに買ったのではないと言ってるじゃないですか! |
| マリク | まぁまぁ、いいじゃないか。ほら、やっぱり男だけの旅は楽しいよなぁ? |
| ヒューバート | ……。今、楽しんでいるのは教官だけですよ |