| Name | Dialogue |
| たまには積極的に… | scene1 |
| ティア | 今日はずいぶん街が賑わっているのね。何かあったのかしら…? |
| ティア | あら?あそこにいるのは… |
| ティア | ナタリア、なにをしているの? |
| ナタリア | あら、ティア。ごきげんよう |
| ティア | ずいぶんな大荷物だけど…まさかそれ全部お菓子…? |
| ナタリア | ええ、もうすぐバレンタインでしょう? |
| ナタリア | これは、そのために用意したチョコレートですわ |
| ナタリア | 日頃、王国のために仕えてくださる城下のみなさんに、少しでもお礼ができればと思って |
| ナタリア | 洋菓子店に注文しておいたんですの |
| ナタリア | 数も多いので、少し早いですがこうして、みなさんにお渡ししていたところですのよ |
| ティア | バレンタイン…もうそんな時期なのね |
| ナタリア | ええ。なるべく多くの方にお渡ししようと思ったので、一つ一つは少量なのですが… |
| ナタリア | とても喜んでいただけて、逆にみなさんの笑顔で元気をいただいているような気持ちですわ |
| ナタリア | …そうですわ!チョコレート以外にも美味しそうなお菓子があったので、買ってみましたの |
| ナタリア | よろしければ、ティアも一緒に食べませんこと? |
| ティア | …ごめんなさい。お誘いは嬉しいのだけれど… |
| ティア | このあと訓練の予定が入っているの。また誘ってもらえるかしら? |
| ナタリア | まぁ、それは残念ですわ…。でも訓練も大切ですものね |
| ナタリア | では、今度またお休みの時にでも一緒にお菓子を買いに行きませんこと? |
| ティア | ええ、楽しみにしているわ |
| ナタリア | それでは、失礼致しますわね |
| ティア | …いけない。訓練に遅刻してしまうわね |
| ティア | 急いで訓練所に行かないと… |
| たまには積極的に… | scene2 |
| ティア | ふう…今日の訓練はなかなかやり応えがあったわね |
| ティア | あら? |
| ティア | このお店…何だかすごい人だかりね。それに女性のお客さんばかり… |
| ティア | 「バレンタイン売れ筋商品」…世間は本当にバレンタインで盛り上がってるのね |
| ティア | 私には何だか、別世界の事のような── |
| ティア | !? |
| ティア | あ、あれは…! |
| | |
| ティア | ふぅ…。これで報告書の作成も終わりね |
| ティア | さて… |
| | ガサゴソ… |
| ティア | … |
| ティア | はぁ…。このチョコレートの入れ物…やっぱり、可愛いわ |
| ティア | まさか、自分のためにバレンタインチョコを買う事になるなんて思わなかったけど… |
| ティア | バレンタイン、か… |
| ティア | そういえば、ナタリアがチョコレートを配っていたわね |
| ティア | ナタリア、街の人に喜んでもらえて本当に嬉しそうだったわ |
| ティア | …日々の任務や訓練が忙しくてこういうイベント事とは無縁になりがちだけど… |
| ティア | たまには、積極的に参加してみるのも悪くないかもしれないわね |
| ティア | 今年は、私も少し頑張って手作りチョコレートを配ろうかしら…? |
| ティア | みんな喜んでくれるといいけど… |
| 手作りチョコ | scene1 |
| ティア | …よし、出来たわ |
| ティア | お菓子を作るなんて、久しぶりだったから少し不安だったけど… |
| ティア | 味も悪くないみたいだし、ちゃんと出来てよかったわ |
| ティア | あとはラッピングをして… |
| ティア | これで完成ね |
| ティア | ふふ、ラッピングも可愛く出来てよかった |
| ティア | 今日は訓練もお休みだし、このままみんなへ渡しに行けるわね |
| ティア | ルーク達はお屋敷に行けば会えるかしら? |
| ティア | …行ってみましょう |
| 手作りチョコ | scene2 |
| ティア | ルーク、ガイ、ミュウ!よかった、いいところで会えたわ |
| ガイ | ティア、こんな時間に街にいるって事は、今日は非番なのかい? |
| ティア | ええ、そうなの。もしかして、どこかへ出かけるところだったのかしら? |
| ルーク | 暇だから、どっか行くかって話はしてたけど、別にまだ何も決まってねーよ |
| ティア | そう。ならちょうどよかったわ |
| ミュウ | ティアさんはなんの用事ですの? |
| ティア | 用事ってほどでもないのだけれど… |
| ティア | あの、これ、よかったら |
| ルーク | ん?何だよ、これ |
| ティア | 何って、バレンタインのチョコだけど |
| ミュウ | みゅっ!?チョコレートですの? |
| ガイ | へぇ、ティアの手作りか。これはありがたいな。食べるのが楽しみだ |
| ティア | 口に合うといいのだけど… |
| ガイ | その点は心配いらないと思うけどな。ありがとう、ティア |
| ルーク | ふ、ふん!まぁ、もらっておいてやるよ。どうせ食えたもんじゃねえだろうけど |
| ガイ | おいおい、ルーク。せっかくティアが… |
| ティア | …別に無理に受け取ってもらわなくても結構よ |
| ルーク | う、うるせえな。もらったんだから、こいつはもう俺のもんだ! |
| ルーク | おい、ガイ、早く出かけるぞ! |
| ミュウ | みゅっ!?ご主人様、待って欲しいですの! |
| ガイ | 出かけるって…まだ行き先決めてないだろ!? |
| ガイ | ああ、もう…。ティア、チョコレートありがとうな |
| ティア | え、ええ。あなたも大変ね。気をつけて |
| ティア | …これでよかったのかしら |
| | |
| ルーク | あーあ、今日は結局どこに行っても、大して面白い事なかったぜ。ったく |
| ルーク | …そういや、ティアからチョコレートをもらったんだっけか |
| ルーク | …せ、せっかくもらったんだし食べてやらねぇともったいねえよな |
| ルーク | ええと…確かテーブルに… |
| ルーク | ん?テーブルに置いたよな?何でねぇんだ? |
| ミュウ | みゅ?ご主人様、どうしたんですの? |
| ルーク | ここに置いたはずのチョコレートを探してんだよ |
| ルーク | どこにやったか知らねぇか? |
| ミュウ | 知ってるですの! |
| ミュウ | それなら、ボクが食べたですの! |
| ルーク | はぁ!? |
| ミュウ | ご主人様、さっき「食えたもんじゃない」って言ってたですの! |
| ミュウ | でも食べないとティアさんが可哀相ですの… |
| ミュウ | だから、ご主人様の代わりにボクが食べたですの! |
| ミュウ | 甘くて美味しかったですの~♪ |
| ルーク | …っ! |
| ミュウ | みゅ? |
| ルーク | こっ…の!ブタザル!! |
| ルーク | 焼いて食うぞ、おらぁ!! |
| ミュウ | みゅみゅみゅ~!? |
| ミュウ | ご、ご主人様、どうして怒ってるですの〜!? |