| Name | Dialogue |
| どっちがお好み? | scene1 |
| ジュディス | …こんなものかしら |
| ジュディス | 柔らかいし、型崩れもしていない。ふふ、我ながら上出来ね |
| ジュディス | これならみんなも喜んでくれるかしら |
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| ジュディス | エステル、待たせたわね。あなたの方はどうかしら? |
| エステル | はい、わたしの方もちょうど準備できたところです |
| エステル | 今日は自信あるんですよ |
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| レイヴン | ふんふふ~ん♪ジュディスちゃんからのお誘い、楽しみだなーっと |
| レイヴン | そういえば何をするのか聞きそびれちゃったけど |
| レイヴン | 何だって嬉しい~♪ |
| レイヴン | もしかしてすんごくいい事?それともまさかのイケナイ事? |
| レイヴン | いやん、おっさん困っちゃう~ |
| レイヴン | おろ、話し声…何よ、俺様とジュディスちゃんだけじゃないの? |
| レイヴン | って、はてこの声は… |
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| ジュディス | どうかしら、形も柔らかさも申し分ないと思うのだけれど |
| エステル | …すごいです、ジュディス。こんなにきれいな形なんて… |
| エステル | それに…本当に柔らかい。うらやましいです… |
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| レイヴン | ジュディスちゃんのが…きれいな形で… |
| レイヴン | …柔らか…い!? |
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| ジュディス | あなたの方はどうかしら、エステル? |
| エステル | ジュディスのに比べたら…自信なくなっちゃいました… |
| ジュディス | あら、謙遜することはないわ。形も艶もとってもそそるもの |
| ジュディス | でも弾力はどうかしら…? |
| エステル | あっ、ジュディス… |
| エステル | そんなに触ると… |
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| レイヴン | ちょ、ちょっと何よ、一体、何事が進行しちゃってるっていうのよ!? |
| レイヴン | 麗しいご婦人が二人して何をなさっておられるというのよ? |
| レイヴン | 気になる。気になりすぎる |
| レイヴン | けども、これ出てっていいの!? |
| レイヴン | いや呼ばれたんだし、ここは堂々と… |
| ジュディス | …待って。今、外で何か聞こえた気がするわ |
| レイヴン | げっ!ヤバ! |
| | … |
| | ガチャ |
| ジュディス | …確かに何か聞こえたと思ったのだけれど |
| ジュディス | 気のせいだったのかしらね |
| | ガサガサ |
| | グオオオオ! |
| ジュディス | あら、やっぱりいたのね |
| ジュディス | せっかくだけど、今取り込み中なの。お引き取り願おうかしら |
| どっちがお好み? | scene2 |
| ジュディス | これでまたしばらくは安全ね |
| ジュディス | ありがとうエステル、助かったわ |
| エステル | びっくりしました。本当に魔物がいただなんて |
| ジュディス | さ、中に戻りましょ。エステルのをまだいただいていないもの |
| エステル | はい! |
| エステル | あ、待ってください |
| エステル | あそこにいるのは…ユーリ! |
| ユーリ | 来いっていうから何かと思えば、何だ、魔物退治かよ |
| ジュディス | 安心して。そっちはもう終わったから |
| ジュディス | 呼んだのはもっといい事のためよ |
| レイヴン | ふぅ~、危ない危ない。危うく見つかるところだった… |
| レイヴン | って俺様、呼ばれた身なのに何でこんなコソコソしなきゃならんのよ |
| レイヴン | にしても、あの小屋の中で一体何が… |
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| ジュディス | …いい仕上がりだと思うわ、エステル。頑張ったのね |
| エステル | 本当ですか?うれしいです! |
| ジュディス | ふふ、せっかくだからユーリに判定をお願いしようかしら |
| ユーリ | オレが? |
| ユーリ | おいおい、別に優劣つけるようなもんじゃねえだろ |
| ジュディス | そうかしら?正当な評価がまた新たな切磋琢磨につながるものよ? |
| エステル | わたしも知りたいです。ユーリ、お願いします |
| ユーリ | ったく、これなら魔物退治の方がよっぽど楽だったかもな |
| ユーリ | どれ… |
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| レイヴン | ん、んなっ!?青年!?い、一体いつの間に混ざってんの!? |
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| ユーリ | …ん。ジュディのは大きさも柔らかさも申し分なし、だ。ダイナミックな繊細さって感じだな |
| ユーリ | エステルの方は、やや小ぶりだが手頃な大きさだ |
| ユーリ | こんなところにもお姫様らしい上品さがよく出てると思うぜ |
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| レイヴン | ななな何やってんの、青年!一人であんな事やこんな事…! |
| レイヴン | んがー、おっさん、もう限界!! |
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| ジュディス | で、どっちが上かしら? |
| ユーリ | やっぱ優劣はつけらんねぇよ。どちらもそれぞれの良さがある。それでいいじゃねぇか |
| レイヴン | はいはい、おっさん、参上しました!混ぜて混ぜて~! |
| レイヴン | って…あ、あれ? |
| ジュディス | あら、おじさま、いらっしゃい。遅かったから始めちゃってたわ |
| レイヴン | 始めちゃってるって… |
| レイヴン | あのー、何…を? |
| ユーリ | 見りゃわかんだろ、飯食ってんだよ |
| ユーリ | ほら、これ。豚の角煮。食えよ、美味いぞ |
| レイヴン | …へ?何?か、角煮? |
| レイヴン | 角煮って食べ物の角煮? |
| ジュディス | 他にどんな角煮があるのか知らないけど、私とエステルの作ったのを食べ比べしてもらってたの |
| ジュディス | どちらも自信作よ。角煮以外にも色々作ったから、どうぞ、召し上がれ |
| レイヴン | かっ、かく…か、かか… |
| レイヴン | あ、あはは… |
| レイヴン | …はい、いただかせていただきます… |
| ユーリ | やれやれ、どうやらおっさんの思い描いてたもんとはちっとばかし違ってたようだな |
| エステル | …? |
| ウズウズしちゃう♪ | scene1 |
| ジュディス | 気持ちのいい天気ね。木陰でお昼寝したくなりそう |
| ユーリ | だな。平和そのものって感じだが、けど、ここに例の強力な魔物がいんだろ? |
| ジュディス | ええ、街の人達はそう言ってたわ。あと懸賞金も出てるから、賞金稼ぎも狙っているそうよ |
| ユーリ | それはそれは、ご苦労なこった |
| ジュディス | あら、おじさま、随分ご機嫌ね。何かいい事でもあったのかしら? |
| レイヴン | いい事も何も、まさに今よ!今! |
| レイヴン | こうやってジュディスちゃんと一緒にいられるなんておっさんこの上なく幸せ~! |
| ジュディス | ふふ、そんな事で喜んでもらえるなんて、光栄ね |
| レイヴン | まあ、約一名、お邪魔な青年がいるけどね |
| ユーリ | ってオレかよ。お邪魔で悪かったな |
| ユーリ | しっかし、本当にうれしそうだな |
| ユーリ | いつもの事とは言え、さすがにちょっと気味が悪いぜ |
| レイヴン | だってジュディスちゃんってば、スタイル抜群だし~、美人だし~スタイル抜群だし~ |
| レイヴン | どこかの天才魔導少女とは大違いよ |
| ユーリ | 何で二度も言うんだよ… |
| ユーリ | っていうか、リタのやつに聞かれて消し炭にされても知らねえぞ |
| ユーリ | 調子に乗んのもいいが、ジュディの槍で串刺しにされないようせいぜい気をつけるんだな、おっさん |
| レイヴン | あ~ん、もう、おっさん、ジュディスちゃんの槍で貫かれた~い! |
| レイヴン | そんでそんで~、ジュディスちゃんの愛の雷に撃たれ、愛の炎に包まれたい! |
| ジュディス | ふふ、楽しそうね |
| ユーリ | ったく… |
| ユーリ | ま、きっちり働いてくれりゃ、こっちは文句はねえけどな |
| ジュディス | 待って。何か聞こえるわ |
| ユーリ | …ああ。向こうの方からだな |
| ジュディス | 例の魔物さんとご対面かしらね |
| ユーリ | だったら話が早くて助かるんだがな、さすがに早過ぎんだろ |
| ジュディス | あら、出会いはいつだって思いがけないものでしょ? |
| ジュディス | どれほど強いのか楽しみだわ |
| レイヴン | おっさんも楽しみ~ |
| ユーリ | ちったあ落ち着いたらどうなんだ、おっさん |
| ジュディス | 早く行きましょ。おじさまはどうするのかしら? |
| レイヴン | 行く行く!おっさん、ジュディスちゃんについていきまーす! |
| ジュディス | あら、先客がいたようね。あれが噂の賞金稼ぎ達かしら? |
| ユーリ | みたいだな |
| ユーリ | 連中の獲物…あれが例の魔物か?確かになかなかの迫力だな |
| ジュディス | ええ。でも賞金がかかっている魔物とは違うわね。聞いていた姿とは違うもの |
| レイヴン | そう言えば、その魔物以外にも、ここには普段お目にかかれないすんごく強力な魔物がいるらしいよ |
| ジュディス | それはそれで楽しみね。期待で胸が膨らむわ |
| レイヴン | 何と、今よりさらに膨らむの? |
| レイヴン | そりゃ大変だ、どれどれ、おっさんが確認を… |
| レイヴン | ぐぼぁ! |
| ジュディス | あら、ごめんなさい。大きな虫が寄ってきたのかと思ったわ |
| ジュディス | それにしても…強そうな魔物に比べて魔物と戦う人達はちょっと頼りない気もするわね |
| ユーリ | そう言われりゃそんな気もするが、賞金稼ぎっていうぐらいだ。それなりの腕を持ってんだろうよ |
| ジュディス | だといいけど…。何だか、胸騒ぎがするわね |
| レイヴン | なになに?胸騒ぎ? |
| レイヴン | どれぐらい騒いでるのかおっさんが胸の音を聞いてあげま── |
| レイヴン | ぼべぇ! |
| レイヴン | あたた… |
| レイヴン | 他愛のない冗談じゃないの、ジュディスちゃん… |
| ジュディス | ごめんなさい。冗談に聞こえなかったものだから |
| ユーリ | ちょっと待った。何か様子がおかしい |
| 賞金稼ぎ | ぐわああーっ! |
| レイヴン | ありゃま、賞金稼ぎ連中まとめて吹っ飛ばされちゃった。こりゃちょっと洒落になってないわ |
| ジュディス | 魔物がこっちに向かってくるわ。随分ご機嫌ななめのようね |
| ユーリ | んじゃま、ちょいとひと暴れと── |
| ジュディス | 待って。先に賞金稼ぎ達を避難させた方がいいわ |
| ジュディス | 魔物は私が引き付けるから、その間にお願い |
| ユーリ | おいおい、一人でやる気か? |
| ユーリ | …しょうがねえな、すぐ戻るから無茶すんじゃねえぞ! |
| ウズウズしちゃう♪ | scene2 |
| ジュディス | ふふ、いい汗かかせてもらったわ |
| ジュディス | それにしても…賞金稼ぎってあんな弱くてもなれるものなのかしらね |
| ユーリ | ったくジュディのやつ、本当に一人で片付けちまいやがった |
| レイヴン | あ、あんなに強かったかね…? |
| レイヴン | それに、何だか鬼気迫るものがあったような気がするんだけど |
| ユーリ | ご苦労さん。まさか一人で倒しちまうとはな。無茶すんなって言わなかったか |
| ジュディス | つい熱くなって最後までいってしまったのよね |
| ジュディス | あなたの分を取っておくのを忘れていたわ、ごめんなさい |
| ユーリ | 歯応えのある相手に出会えて満足ってとこか |
| ユーリ | ま、賞金稼ぎ連中も無事だったし、よしとするさ |
| ジュディス | でも、何だかまだ物足りない気もするわね |
| レイヴン | あれだけ暴れておいて、まだ物足りないなんて、ジュディスちゃん血の気が多いねえ |
| ジュディス | …そう言えば、おじさま、さっき、私の槍で貫かれたいって言ってたわよね? |
| レイヴン | え? |
| ユーリ | ああ、そういや言ってたな |
| ジュディス | 雷にも撃たれたいとか── |
| ユーリ | 炎で焼かれたい…とも言ってたぜ |
| レイヴン | え? |
| レイヴン | いやその確かに言いましたけど、それはその言葉のあやというか、その、何と申しますか |
| ジュディス | おじさま、私を満足させてくれるかしら…? |
| レイヴン | ジュ、ジュディスちゃん、目が笑ってないんだけど…って、 |
| レイヴン | ごめんなさい、ゆーるーしーてー! |