| Name | Dialogue |
| 調査!謎のダナフクロウ遺跡 | |
| テュオハリム | ほう、これは見事な装飾だな。この苔むした柱…何とも言えぬ趣がある |
| アルフェン | 天井も高くて、すごい開放感だな。奥も…ずっと続いているみたいだ |
| キサラ | まさか、釣りをしていた湖の近くにこんな場所があるとはな |
| アルフェン | テュオハリムが「遺物の声が聞こえる」と言うからついて来てみたが… |
| アルフェン | まさか本当にあるとは思わなかった。聞こえるのは嘘じゃなかったんだな |
| キサラ | いや、声と言ってもアルフェンが言うのとは違うと思うが… |
| テュオハリム | キサラの言うとおりだ。声と言うより、むしろ息吹のような感じだな |
| テュオハリム | 何となく、そこにあるような…そんな感覚、と言えば伝わるだろうか |
| キサラ | 遺物に好意的であるからこそ呼び寄せられる何かがあるのかもしれませんね |
| アルフェン | そういうもの…なのか? |
| テュオハリム | ああ。君も遺物と真摯に向き合えばいつか分かるようになるだろう |
| キサラ | それは…さすがに難しいと思います |
| アルフェン | なあ、足元に転がっている石…鳥の形をしてないか? |
| キサラ | 鳥の石像か…。よく見れば、同じような物がそこら中に転がっているな |
| テュオハリム | これは、ダナフクロウを模した物か。この丁寧な造り…ダナフクロウへの敬愛を感じる |
| テュオハリム | 古代にはダナフクロウを守り神と崇め祀っていた地域があると聞く。ここは、その神殿だったのだろう |
| アルフェン | へえ、見ただけで、そこまでわかるんだな |
| テュオハリム | 見るというよりは観察だ。この石像…裏にくぼみが見受けられるだろう? |
| テュオハリム | この形状から、おそらくどこかに設置して祀られていたのだと推測出来る |
| キサラ | 設置されていた…もしかして、あの段になっている場所ではないですか? |
| テュオハリム | 確かに、台座のように見えるしくぼみに合いそうな突起もある。試しに乗せてみるとしよう |
| | ゴトッ |
| テュオハリム | …ほう、ぴたりとはまるな |
| キサラ | どうやらあなたの推測は正しかったようですね |
| | バサバサッ…! |
| フクロウ1 | ホゥ…、ホゥ… |
| アルフェン | 本物のフクロウ…?ここへ来る間、一羽もいなかったのに |
| フクロウ2 | ホロォ、ホロロォ… |
| キサラ | 一体どうしたんだ。次から次へとフクロウが集まってくる |
| テュオハリム | この遺跡の主達かもしれんな。勝手に入ってしまい、失礼した |
| アルフェン | いや、敵意はなさそうだぞ。むしろ…俺達に感謝しているような気がしないか? |
| キサラ | 言われてみれば…。もしかしたら石像を台座に戻した事を喜んでいるのかもしれないな |
| アルフェン | ありえるな。だけど、どうしてこれほどまでに石像が散り散りになったんだ? |
| テュオハリム | ふむ…これも推測だがここは一度、遺跡荒らしにあっているのかもしれん |
| テュオハリム | この台座も、よく見ると宝石が埋め込まれていたような穴が残っている |
| キサラ | 金にならない石像は打ち捨てられたまま…というわけですね |
| アルフェン | 酷い事をする… |
| キサラ | きっとフクロウ達は神殿を元に戻したいと願っていたのだろうな |
| アルフェン | ならせめて石像を元の場所に戻そう!奪われた宝石を取り戻すのは難しくてもそのくらいは出来る |
| テュオハリム | 無論、そのつもりだ。少し骨が折れそうだが、力を合わせてやり遂げよう |
| キサラ | はい。フクロウ達のために出来る限りの事をしましょう |
| アルフェン | 任せてくれ。重労働なら慣れている |
| テュオハリム | 心強い。では早速作業に取りかかる事にしよう |
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| テュオハリム | この石像の形と大きさからすると…この台座のサイズが合うな。これと、これは…、ここだな |
| アルフェン | テュオハリム、集めてきた石像はどうしたらいい? |
| テュオハリム | そこにまとめて置いてくれ。どうやら配置に法則性があるようなのでな |
| テュオハリム | 正しき形で戻せるよう考察を重ねた上で置いていきたい |
| アルフェン | わかった。配置はテュオハリムに任せるよ |
| アルフェン | …ふっ |
| テュオハリム | どうしたんだ? |
| アルフェン | ああ、石像を台座に戻す度にフクロウ達が喜んでくれているようでなんだか嬉しくてな |
| キサラ | なるほど。私も同じだ。言葉が通じなくとも気持ちは通じるものだな── |
| キサラ | …む!おい、アルフェン!手が血だらけじゃないか!? |
| アルフェン | え?本当だ、気付かなかった… |
| キサラ | 手当をするから、よく見せてみろ。全く、嬉しいのはわかるがあまり無茶はするな |
| キサラ | 今はシオンが一緒にいない。テュオハリム、お願いします |
| テュオハリム | 心得た |
| アルフェン | すまない。痛みを感じないから、つい…な。気を付けるよ |
| テュオハリム | さて…台座はまだ無数に残っているが… |
| キサラ | 石像が見あたらないですね。探せる範囲は一通り見て回ったのですが… |
| アルフェン | 崩れた壁の下敷きとかで、隠れているのかもしれないな |
| キサラ | これまで以上の重労働になりそうだ。この辺りで一度休憩にしないか?ずっと動き回っているしな |
| アルフェン | それもそうだな。そう言われると、腹も減ってきた |
| キサラ | ならば、湖で釣った魚を使おう。調理するから少し待っててくれ |
| キサラ | 待たせたな。出来たぞ |
| アルフェン | おお、美味しそうな焼き魚だな |
| テュオハリム | フクロウ達も香ばしい匂いにつられて寄ってきたようだ |
| キサラ | ハハハ、せっかくたくさんある事だし、お前達もたんと食べるといい |
| フクロウ3 | ホゥ…、ホゥ…! |
| アルフェン | …ふぅ、美味しかった。お蔭で力が湧いてきたよ |
| キサラ | それならよかった。料理した甲斐があったというものだ |
| テュオハリム | では作業を再開するとしよう。今からは私も石像探しの方に参加して── |
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| | コッ…コッ… |
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| アルフェン | …!みんな、静かに。足音が聞こえる |
| キサラ | 何…!まさか、遺跡荒らしか…? |
| テュオハリム | どうかな。痕跡を見るに、荒らされたのは数十年以上前だぞ |
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| ??? | あれぇ…? |
| アルフェン | なっ…! |
| | |
| リンウェル | みんな!すごい偶然! |
| フルル | フルルー!? |
| アルフェン | リンウェルとフルル!?どうしてここに…! |
| リンウェル | ここの近くを歩いていたらフルルが急に鳴き出して、こっちの方に行きたがってね |
| リンウェル | それで来てみたら遺跡があったから調べてみようと思って入って来たんだ |
| リンウェル | そしたらみんながいたから、びっくりしたよ |
| キサラ | なるほど…フルルは、同じダナフクロウ達の気配を感じ取ったのかもしれないな |
| リンウェル | ダナフクロウ…?あっ、本当だ、たくさんいる! |
| フルル | フルルー! |
| リンウェル | それに、あそこに並んでるのってダナフクロウの石像…? |
| テュオハリム | ああ。私達が遺跡を訪れた時はこの石像が散乱していてな |
| アルフェン | どうやらフクロウ達にとっては大切な石像らしいから全て台座に戻してやりたいんだ |
| リンウェル | そうだったんだ…確かにそれは放っておけないね! |
| リンウェル | 私も何か、手伝える事はあるかな? |
| キサラ | 実は、まだ台座は沢山残ってるんだが石像が足りないんだ |
| アルフェン | ここ一帯は探し尽くしたからな。他にどこを見て回ればいいのか… |
| フルル | フールルー! |
| リンウェル | あれっ、フルル?…そっか、上から探すんだね! |
| フルル | フルル、フルルー! |
| リンウェル | 早速何か見つけたみたい。みんな、行ってみよう! |
| アルフェン | よし、あったぞ!こんなところに空間が隠れていたとは |
| テュオハリム | 上から俯瞰的に探すのは有効な手だな |
| リンウェル | すごいよ、フルル!これなら石像探しも捗りそうだね! |
| フルル | フルルゥ! |
| キサラ | 頼もしい仲間も増えた事だ。もうひと踏ん張り頑張るとするか |
| アルフェン | ああ。この調子で、みんなで力を合わせて石像をたくさん集めよう! |
| 一同 | おー!! |