| Name | Dialogue |
| 招福!正月遊びに熱くなれ | |
| すず | …賑わっていますね。初詣とはいえ、これほどとは… |
| すず | 人だかりの中を速やかに移動するのも忍者として必要な技術…いい修行になりそうです |
| すず | 集中して…人の流れを読み切る… |
| すず | ──そこです! |
| ??? | あぶなーい! |
| すず | !? |
| | ヒュッ── |
| | ──パシッ |
| すず | これは…羽根つきの羽根…? |
| イリア | ごめん!気合入れ過ぎて羽根をこっちに飛ばしちゃった。怪我はない? |
| すず | ええ、受け止めましたから |
| イリア | よかった。それにしても、すごい反射神経ね。あんたと組むべきだったかな… |
| すず | 組む…?何の話ですか? |
| イリア | 今そこで羽根つき大会やってんのよ。あたしは二人一組の部門に参加してるんだけどね |
| イリア | 相方が頼りなくてさ。弱いってわけじゃないんだけど、ちょっと覇気が足りないのよね~ |
| すず | …あの、大会の最中でしたら戻られた方がいいのでは… |
| イリア | いけない、そうだった! |
| すず | 羽根、お返ししますね |
| イリア | ありがと!ねぇ、あんたならきっとどんな大会でもいい線行くと思うわ |
| イリア | あっちの貼り紙に詳しく書いてあるから何か参加してみなさいよ。じゃあねー |
| すず | あ、あの、私は… |
| すず | 行ってしまいました。貼り紙…とは、あれの事でしょうか |
| すず | ………… |
| すず | なるほど、羽根つきだけでなくいろいろな大会が催されているのですね |
| すず | けん玉に、凧揚げ…里で流行っていたものが多いですね |
| すず | これらの遊びで鍛えられた技術や集中力は、忍者の修行にも活きる物がたくさんありました… |
| すず | それらの大会であれば、何か参考になるかもしれませんね |
| すず | 少し見に行ってみましょう |
| | |
| すず | ここでは凧揚げ大会をしているようですね |
| すず | …? |
| カイウス | うーん、どうやったらもっと高く揚げられるんだ…? |
| すず | お困りのようですね。どうかしましたか? |
| カイウス | ああ、うん。オレの凧、みんなみたいに高く揚がらないんだよ |
| カイウス | すごい勢いで走り続けてるんだぜ? |
| すず | それが原因かもしれませんね。ある程度まで揚がったら、走って高度を上げるのは難しくなります |
| すず | 上空の強い風に乗せたら、糸を張って、凧の制御に集中するといいでしょう |
| すず | あとは糸を伝ってくる感触を頼りに風との対話を楽しんでください |
| カイウス | 風との対話…か。何かすごそうだな出来そうな気がしてきたよ |
| カイウス | ありがとう!凧揚げ、得意なんだな |
| ??? | 凧に乗る事もある忍者にとって凧揚げは命に関わる重大な技術だからね |
| すず | …!誰です。なぜ、その事を… |
| しいな | あはは、あたしだよ!明けましておめでとう |
| すず | しいなさんでしたか。明けましておめでとうございます |
| カイウス | 明けましておめでとう。しいなも、凧揚げ大会に出るのか? |
| しいな | ああ、初詣のついでに、ちょっと適当な大会に出て軽く優勝するつもりだったんだけどね |
| しいな | 里でよく遊んだものばかりだし簡単だと思ったんだけど… |
| しいな | あんたが参加するんじゃそうもいかなさそうだねぇ |
| すず | いえ、私は見物だけ…それに大会はもう始まっているのでは? |
| カイウス | 途中参加も出来るから大丈夫だよ。それだけ詳しいんだったら、絶対やるべきだって! |
| カイウス | オレも、すずの凧揚げとか見て見たいしさ! |
| すず | …わかりました。そこまで言うのなら修行の成果をお見せしましょう |
| しいな | これは、藪蛇になっちまったね。まぁいいさ、相手にとって不足なし手加減なしの真剣勝負だよ! |
| カイウス | よーし、オレも負けないぞ! |
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| しいな | ふぅ、なかなかやるね… |
| すず | しいなさんこそ…。一通り全部の競技に申し込みましたがなかなか決着がつきませんね |
| しいな | 凧揚げは人が乗ったら失格…羽根つきは分身したら失格…二人とも失格続きだなんて |
| すず | 里ではみんなやっていたのですが、普通はやらないんですね… |
| しいな | 危険行為だとさ。あたし達の常識は常識じゃなかったってことかい… |
| すず | 世間に溶け込むのも忍者の務め…私達の勝負は技術の高さではなく失格にならず戦えるか…ですね |
| しいな | 何だかやりにくいねぇ |
| すず | これも修行です |
| しいな | 殊勝だね。ま、それでも負けるつもりはないよ。次の勝負と行こうか |
| すず | はい。次は…あちらでやってるけん玉大会でどうでしょう? |
| しいな | けん玉…いいね、望むところさ!今度こそ決着をつけるよ! |
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| カイル | よーし、行くぞー! |
| カイル | はっ!ほっ!たぁっ! |
| カイル | 連続技から…大技!世界一周!さらに逆回転! |
| カイル | どうだ!練習以上に上手くやれた!他の人は… |
| すず | たたたた、たぁ! |
| しいな | くっ、なんの!磨きをかけたこの技で…はい、はい、はい、はぁー! |
| カイル | …な、何だあの技…!それに、速いし正確だ…! |
| カイル | くそ、負けないぞ!オレだって…! |
| カイル | ていっ、ていっ!それ、もっと速く…! |
| カイル | とりゃあぁぁぁっ……!! |
| カイル | ──あっ! |
| | ガンッ! |
| カイル | いてて…頭にぶつけちゃった。くっそー、勝てない…あんなに練習したのになぁ |
| アルヴィン | 気を落とすなよ。お前も十分すごかったさ。あの二人が特別すぎるんだ |
| カイル | アルヴィンさん!特別って…? |
| アルヴィン | 普通なら、お前ぐらい出来れば十分優勝だよ |
| アルヴィン | 現に、あの二人に対抗しようなんてお前以外は考えもしてないぜ。みんな戦意喪失しちまってるよ |
| カイル | う~ん、何か素直に喜べないなぁ |
| アルヴィン | そう言うなって。今回は神技を見学させてもらう事にしようぜ |
| アルヴィン | ほら、大技を出すみたいだぞ |
| すず | 行きます!玉を増やして…同時に五つでお手玉です! |
| | バババババッ! |
| しいな | 負けないよ!こっちは八つだ! |
| | ババババババババッ! |
| アルヴィン | あれは、もうけん玉じゃねぇな。奇術の類じゃねぇか |
| カイル | すごい…!でも、オレだって、まだまだ諦めないぞ! |
| アルヴィン | だから、もうけん玉じゃねぇって… |
| しいな | なかなか決着がつかないね。そろそろ疲れてきたんじゃないかい? |
| すず | これも修行…まだまだ行けます |
| しいな | そうかい?あたしだって…勝負はこれからさ! |