Event | Name | Dialogue |
| 「結晶の大地と導きの光」編 | |
| オリエ | 次は、晶化現象の原因を突き止め戦い抜いたみなさんにお話を伺いたいと思います |
| オリエ | お聞きした内容は、本の中で「結晶の大地と導きの光」編という題でまとめさせていただきます! |
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| スレイ | オレ達、本に載るんだね。すごく楽しみだよ! |
| ルドガー | ああ。といっても、ティルグ用に一冊まとめるだけなんだよな? |
| ヴェイグ | 俺もそう聞いている。大勢の目に触れる本として書かれるわけではないんだろう |
| ゼロス | いやいや。神子である俺さまも関わってるからなぁ |
| ゼロス | シルヴァラントでは既に執筆が始まってるかも知れねぇぞ |
| エリーゼ | 本当ですか!? |
| ティポ | どうしよー!エリー、有名人になっちゃうー! |
| ティア | ふふ、きっと冗談よ。もし本当なら、同じように取材があるでしょうし |
| エリーゼ | あっ…なるほど、そうですね |
| スタン | なんだ、ゼロスの冗談か。俺も楽しみだったのに |
| ゼロス | 何だよ。確かに冗談だけど、現実になる可能性もあるんだからな |
| オリエ | ふふ。興味があるのでしたら私がインタビューで作ったメモをみなさんに共有しますよ |
| スレイ | それがあったら流通する本になる可能性もあるかもしれないな。よし、早く始めようよ! |
| オリエ | はい!それでは、まず、みなさんの旅立ちについてお聞かせください |
| スレイ | オレは、晶化現象の事をもっと知りたいって思ったのがきっかけだったな |
| ルドガー | 俺もだ。世界中に突然広がった結晶…何かせずにはいられなくって |
| エリーゼ | わたしも、同じです。ジュードと一緒に晶化を調べてました |
| スタン | みんなもか。俺は晶化現象を見て、街が氷漬けになったのを思い出したんだ |
| スタン | あんな事を繰り返したくなくて、原因を調べ始めたんだ |
| ゼロス | 俺さまは天啓を読めって横暴な連中から逃げ回ってたな。あん時は、大変だったぜ |
| ティア | 私は、いなくなったルークを捜しに出たのがきっかけね |
| ヴェイグ | 俺は…クレアが晶化現象に巻き込まれてどうにかしたかったんだ |
| オリエ | なるほど…みなさん事情は様々ですが異変の調査で動き出した方が多いんですね |
| オリエ | では、スレイさんから順に詳しく教えていただけますか? |
| スレイ | うん、わかった |
| スレイ | オレはミクリオと一緒に晶化現象の情報を探すため、メルトキオの図書館に向かったんだ |
| スレイ | そこでパスカルに会ったんだけど、まさか、ミクリオを誰からでも見えるようにしてもらえるなんて、驚いたよ |
| オリエ | 見えないはずの存在を、可視化する…パスカルさんの技術はすごいですね! |
| スレイ | うん。お蔭でミクリオをみんなに紹介しやすかったし、パスカルの技術には助けられたよ |
| スレイ | それから三人で晶化現象について図書館で調べてたら湖の乙女と聖剣の伝説を見つけてさ |
| スレイ | 聖剣を抜けば知りたい事がわかるって書いてあったから、試してみる事にしたんだ |
| ゼロス | とかなんとか言っちゃって~。本当は聖剣が眠る遺跡を探検したかったんだろ? |
| スレイ | はは、それも少しはあったかな |
| スレイ | とにかくオレは湖の乙女…ライラに認めてもらって、聖剣を抜いて、導師になったんだ |
| スレイ | だけどその時、導師になった反動で気を失っちゃって… |
| オリエ | 気を失うほど…。導師になるというのは、それほど大変な事なのですね |
| スレイ | うん。あの時は、ミクリオ達にも心配かけちゃったな |
| スレイ | それで、バロニアで休んでた時にルドガーと会ったんだ |
| ルドガー | ああ。街で偶然ミクリオとパスカルに会って晶化現象を調べてるって聞いて |
| ルドガー | 宿で休んでるスレイとも会って、一緒に行動するようになったんだ |
| スレイ | その後、エステルから赤の騎士団が何かしでかすかもしれないって聞いてメルトキオに戻ったんだ |
| オリエ | 赤の騎士団…確かウィンドルで急遽結成された特別騎士団でしたよね |
| ルドガー | ああ。国王であるリチャードが晶化してしまって… |
| ルドガー | 代わりに実権を握ったセルディクが結成した騎士団だ |
| ルドガー | でもそれは、セルディクが自分の野心を満たすために用意したものだったらしい |
| オリエ | それがメルトキオに…確かに悪い予感がしますね。スレイさん達は間に合ったんですか? |
| スレイ | それが、オレ達が着いた時にはフィリアさんとヴェイグ達でもう解決した後だったんだ |
| ヴェイグ | あの時か。…クレアが晶化してしまって…そこにスレイ達が来たんだったな |
| ヴェイグ | その後、ルーティ達も来て、大精霊の事を調べるためにクラースを捜しに行く事になったんだ |
| スタン | 俺とルーティとで手分けして晶化現象と大精霊の関連を調べてた時の事だな |
| スタン | ルーティとリオンはクラースさん、俺とリリスはキールを訪ねて情報を集めようとしてたんだ |
| スタン | 合流と言えば、キールと会った後、船の中で偶然エリーゼ達と合流したんだよな |
| エリーゼ | はい。わたしとジュードは、晶化現象の原因を調査していてミラと会って… |
| エリーゼ | もっと調査するための移動中にスタンと会ったんです |
| ティポ | すごいぐーぜんだよねー |
| スレイ | それで、そのまま俺達と合流したわけだな |
| ティポ | そうそう。キール君は途中で別れちゃったけどねー |
| エリーゼ | ミラが、晶化してるのはマナだと突き止めたので、キールはいろいろ調べるために街に戻ったんです |
| オリエ | ふむふむ、なるほど…。スレイさん達は、クラースさんとお会い出来たのですか? |
| ヴェイグ | …いや、クラースは晶化してしまっていた… |
| オリエ | そんな… |
| スタン | それから、みんなで情報を整理して、晶化現象と天啓には何か関係があるんじゃないかって考えたんだ |
| スタン | 天啓の内容が、リチャードの晶化を暗示した未来予知だって話もあったからな |
| ルドガー | そうだったな。それで、天啓を読み解く事が出来る神子に会おうという事になって… |
| ルドガー | シルヴァラントに向かったら、神子を匿う隠れ家が赤の騎士団に襲撃されたと聞かされたんだ |
| ゼロス | 俺さまがクロエちゃんと一緒に逃げ回ってた時だな |
| ゼロス | 俺さまは無事だったんだけどコレットちゃんがルークに連れ去られちまってな… |
| オリエ | ルークさんが、コレットさんを…? |
| ティア | …ええ。私がもう少し早く、ルークの動向に気付いていれば止められたのに… |
| エリーゼ | ルークは悪くないです。勿論、ティアも… |
| ティポ | ルーク君は騙されてただけだもんねー |
| ティア | ありがとう、エリーゼ、ティポ。…全ては私の兄──ヴァンが仕組んだ事だったわ |
| ティア | ルークは兄さんの事を師匠として慕っていたから、言われた通りに行動してしまったの |
| ティア | 正しい事だって言われて信じてしまったのね… |
| スレイ | ティアがオレ達と会ったのはルークを捜してる時だったっけ? |
| ティア | ええ。ルークが見当たらないからずっと捜していて… |
| ティア | でもスレイ達からルークの話を聞かされて…すぐ兄さんの事に思い至ったの |
| ティア | ルークも兄さんも止めなければならない…。それで私も同行する事にしたのよ |
| オリエ | …これで、いよいよみなさんが揃われたわけですね! |
| スレイ | そうだね |
| ゼロス | その後は…ア・ジュール主導での天啓の儀式が行われたんだよな |
| ゼロス | 天啓の内容をシルヴァラントが独占してるなんて噂があって、疑念を晴らすために必要だったんだ |
| ティア | ええ。兄さんとルークはそのためにコレットを連れ去ったと言っていたけど… |
| ティア | 本当は、天啓の儀式をきっかけに世界中を混乱に陥れ、戦争が激化する事を望んでいたの |
| ゼロス | 天啓の内容は予言で、全ての命が晶化するなんて内容だったんだよな |
| ヴェイグ | …身近な者が晶化してしまう…。その事に対する恐怖はよくわかる |
| ヴェイグ | 世界中が不安になり、その感情が疑心暗鬼を産み、戦争に繋がると考えたんだろう |
| スレイ | それでさらに負の感情が広がって晶化を促す…すべてヴァンの思惑通りだったんだ |
| スレイ | 世界の晶化を進めていたのは人間の負の感情を力とする天帝──ラザリス |
| スレイ | ヴァンはラザリスの意識と繋がって、ラザリスの作る新世界を理想として力を貸していたんだ |
| ゼロス | 天啓の内容だって、ラザリスが作り出したものだったんだよな |
| エリーゼ | でも、その事がわかったのはずっと後でしたよね |
| ルドガー | ああ。天啓の儀式の後、俺達はヴァンを追いながら晶化現象の事を調べ続けたけど… |
| ルドガー | セルディク率いる赤の騎士団の暴挙もあって、各国間の争いはどんどん加速していった |
| ルドガー | 俺達がヴァンを問い詰めて、その事を知るまでに世界の晶化はかなり進んでた… |
| ゼロス | カーツのやつが、赤の騎士団を利用して戦争をどんどん進めやがったんだよな |
| ゼロス | まあ…赤の騎士団はウィンドルごと晶化して戦争は一時的に止まったけどよ… |
| エリーゼ | 無茶な進軍で負の感情が広がって、晶化がすごい速さで進みました。ミラも、晶化してしまって… |
| ティア | 兄さんと決別したルークも、戦いの中で負傷してしまったわ |
| オリエ | ミラさんとルークさんまで…。心強い仲間が次々に戦線離脱してしまったんですね… |
| ティア | ええ。だけど、兄さんに傷を負わせる事は出来た… |
| スレイ | 確か、オレとミクリオが神依出来たのもこの戦いの時だったな |
| スレイ | オレ達も後がなかったけどヴァンの事も着実に追い詰めていたはずなんだ |
| スレイ | だけど…空に、あれが現れた |
| ゼロス | 天帝の御座…って言ってたか。後から考えると、あれってそのままラザリスの居城だったんだよな |
| スタン | ラザリスの作る新世界の中心部だったって事だな |
| ルドガー | 俺達はア・ジュールの飛行船で天帝の御座に乗り込んだけど…空から世界を見て、驚いたよ |
| ルドガー | もう世界の殆どが、結晶に覆われてしまっていたんだ |
| スレイ | オレ達はラザリスの誕生を阻止するためにヴァンと戦ったんだ。でも…間に合わなかった |
| スレイ | みんなも、ヴァン自身も、オレ達も、晶化しちゃって… |
| スレイ | 最後に神依の力で晶化したヴァンを攻撃したんだけど、結晶にひびが入った程度だったよ… |
| ゼロス | でもよ、その一撃は無駄な事じゃなかたって俺は思うぜ |
| ゼロス | ラザリスの世界は完璧じゃなかった。特異点なんていう綻びがあったのはその一撃があったからこそだってな |
| スレイ | そう、なのかな… |
| スレイ | だけど、オレ達も世界も、結晶に包まれて世界が終わってしまったんだ |
| オリエ | 世界が…!大変じゃないですか…! |
| オリエ | あっ、という事は、「結晶の大地と導きの光」編としてはここで終わり…でしょうか |
| スレイ | うん。そうなるかな |
| スレイ | その代わりに、世界の歴史とみんなの記憶が書き換えられたラザリスの新世界が生まれたんだ |
| エリーゼ | そして新世界エンテレスティアで、わたし達、この世界を取り戻すためにまた戦ったんです! |
| ティポ | 次章、こうご期待ー! |
| オリエ | はい。新世界での冒険は、次章──「追憶の楽園(エデン)」編という題で引き続きお話を伺ってまいります |
| オリエ | 「結晶の大地と導きの光」編はここで締めとさせていただきます。ありがとうございました |