Event | Name | Dialogue |
| 「光と闇の救世主」編 | |
| オリエ | それでは、大精霊の暴走を鎮め、零の塔で戦ったみなさんにお話を伺いたいと思います |
| オリエ | お聞きした内容は、本の中で「光と闇の救世主」編という題でまとめさせていただきます! |
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| カノンノ | 取材かぁ。何だか緊張するね…! |
| リッド | そんな緊張するなって。みんな知った顔なんだし、思い出話をするだけだろ |
| アスベル | そうだな。ただ、この話は本になるんだろ? |
| ミラ | うむ。本として残る以上、正しい内容を伝えねばな |
| ルーク | 伝説の勇者!って感じに書いてほしいぜ |
| リタ | 何かバカっぽい |
| リオン | 本といっても読むのはティルグだけだろう。時間もあまりない、始めてくれ |
| オリエ | はい。よろしくお願いします |
| オリエ | 事件の始まりはア・ジュールとウィンドルの戦争の激化でしたね |
| ミラ | ああ。双方がついに魔導兵器を使った戦いを始めてしまったために世界に異変が起きたのだ |
| ルーク | せっかく俺達がティルグに願って戦争を止めたってのに、また始めるんだもんな |
| ミラ | 前線で謎の爆発が起き、大きな被害が出た。そして、双方がこれを相手の攻撃と捉えた |
| ミラ | 戦争が激化するよう仕組まれていて、我々の願いで負の感情を消し去っただけでは、止められなかったのだ |
| アスベル | リチャードも心を痛めていたよ。戦争は勿論だけど、異変による被害も大きかったから… |
| リッド | 地割れが起きるほどの地震がずっと続いてたもんな |
| アスベル | ああ。そのために軍も前線から一時撤退する事になった |
| アスベル | 俺は撤退の途中で、カノンノと出会ったんだ |
| カノンノ | そうだったね。目が覚めたらアスベルに抱えられててびっくりしたよ |
| アスベル | あそこは危険だったし、俺はてっきり何かの被害にあって倒れてると思ったから… |
| カノンノ | それもそっか。誰も、あそこにいきなり現れて眠ってるなんて思わないよね |
| カノンノ | アスベルは最初、私が質問に応えられない様子を見て記憶喪失だと思ったんだよね |
| アスベル | ああ。名前以外、何もわからないって言うからそうだと思ったんだ |
| オリエ | えっと…整理させてください。カノンノさんは記憶喪失ではなくて、突然現れた存在だったと…? |
| カノンノ | うん。後でわかった事なんだけど世界の意思によって生み出されたディセンダーって存在なんだって |
| カノンノ | もしかするとアスベルと出会ったのも世界の意思の導きだったのかもね |
| アスベル | それはわからないけど…確かに、偶然ではないような気はする |
| アスベル | 一緒にバロニアに戻る途中でカノンノのネックレスに反応する祭壇を見つけたりもしたな |
| アスベル | そこでリヒターと会ったし、バロニアではユーリに会って天変地異はマナの影響だと聞いたんだ |
| カノンノ | 何とかしないとってなって、そこから世界を守る旅に出たんだよね |
| アスベル | 今考えると、よく出来た偶然だよ。やっぱり世界の意思が導いてくれてたのかもな |
| リタ | じゃあ、そこにあたしが出くわしたのも、世界の意思の導きってわけ? |
| アスベル | そうかも…だけど、どっちかというとリタとの出会いはカーティス大佐の導きって感じが… |
| リタ | …それと、おっさんね |
| リタ | アーチェやエステルはともかく、あの二人の事を導きって言たくないわ |
| オリエ | おっさん…というのは、もしかしてレイヴンさんの事ですか? |
| リタ | そうよ。爆発の起きたあたりを調べに出かけるのに、ずっとついて来てたのよ |
| ミラ | 私も行ったが、あの辺りは戦争の最前線で、とても危険な場所だった |
| ミラ | 心配してついてきたのだろう |
| リタ | まぁそうなんだけど…お蔭で助かった事もあるし |
| オリエ | それで、レイヴンさんと出発した調査の旅は、上手くいったのでしょうか? |
| リタ | まぁね。けど、順風満帆とは行かなかったわ |
| リタ | 調査のために行ったア・ジュールでジェイドにエステルがウィンドルの姫だってバレちゃってね |
| リタ | それでエステルとジェイドで話して戦争のきっかけになった攻撃はどちらの国でもないってわかったの |
| リタ | じゃあ話し合いをしましょうって事でエステルとジェイドがお互い相手国の捕虜になったのよ |
| リタ | つまりエステルはア・ジュールで捕虜になってジェイドの身の安全を保障する |
| リタ | ジェイドはあたし達の捕虜としてウィンドルに来て話をつける |
| アスベル | それでリタ達がウィンドルに着いた時俺達と会ったんだな |
| リタ | そういう事 |
| ルーク | もしかして、俺達と会ったのもその時か? |
| リタ | そうよ |
| オリエ | 何やら不思議なご縁を感じますね。ルークさんはどうしてバロニアにいらっしゃったんですか? |
| ルーク | 俺は…あー、どこから話せばいいんだ? |
| ルーク | 地震で亀裂に巻き込まれちまって、気が付いたら時空の歪みにいたんだよ |
| ルーク | それで、出口を探してる時に、暴走してるクロノスと会ってな |
| オリエ | …!いきなり大物と対峙したんですね! |
| ルーク | まぁ、俺が大物だから相手も大物じゃねぇとな! |
| ミラ | ふむ…だがその時点ではクロノスの暴走は鎮められていなかったはずだが |
| ルーク | ああ。戦ってる最中に分史世界に飛ばされちまったからな |
| ルーク | その時は分史世界の事なんて知らなかったからびっくりしたぜ |
| ルーク | けど、いい事もあったんだ。俺と同じように分史に迷い込んだファラを見つけられたからな |
| リッド | …!そこでファラと会ったのか! |
| ルーク | ああ。ファラと一緒にいるところをルドガーが見つけてくれてな |
| ルーク | 骸殻能力でみんなと一緒に正史世界に戻してくれたんだ |
| リッド | なるほどな… |
| リッド | オレ達はファラが亀裂に飲み込まれてから、助ける方法をずっと探してたんだ |
| リッド | ユリウスに会えて時空の歪みへ助けに入ろうとしたらルーク達が出て来たんだ |
| ルーク | へへ。俺のお蔭で手間が省けただろ? |
| リッド | ファラのお蔭で手間かけさせられたって方が正しい気もするけどな |
| オリエ | では、ルークさんとリッドさんはそこで合流されたんですね |
| ルーク | ああ。その後、時空の歪みの事をウィンドルの国王に知らせといた方がいいと思ってバロニアに向かったんだ |
| ルーク | 伯父上にはティア達が報告してくれる事になってたしな |
| オリエ | これは本当に何かの導きかも知れませんね…! |
| ミラ | そういう意味では私達は明確に導かれてバロニアに向かったな |
| ミラ | 私は精霊界から姿を消した四大達を捜していたんだ |
| ミラ | まずはウンディーネの気配を頼りに捜し出したはいいが、自我を失い暴走してしまっていてな… |
| ミラ | 他の大精霊も、捜し出して暴走していたら鎮める事にした。リオン達と出会ったのはその時だ |
| リオン | ルイニス街が、氷漬けになっていたからな。火の大精霊の力が必要だった |
| リオン | …それに、僕はリドウから、大精霊を集めれば街の氷を溶かすと言われていた |
| リオン | いずれにせよ大精霊のところに行く必要があったんだ |
| ミラ | 理由はどうあれ、目的は同じ。リオン達と共に大精霊の暴走を鎮めるための旅を続けた |
| ミラ | だが、大精霊アスカは四大のように私がマナを分け与えるだけでは鎮める事が出来なかったのだ |
| ミラ | どうしたものかと考えていた時、私と四大は、バロニアの方角から不思議な力を感じてな |
| ミラ | その力を辿ったところ…カノンノと出会ったのだ |
| カノンノ | 私のペンダントの力を感じ取ったのかな? |
| オリエ | 世界の意志による導き…そうして、みなさんがバロニアで出会ったというわけですね |
| ミラ | ああ。その後は、皆で大精霊を鎮めて回ったわけだが… |
| ルーク | クロノスとも改めて決着つけてやったぜ |
| カノンノ | 暴走に抵抗していたオリジンとも戦う事になったのは驚いたけどね |
| ミラ | そうして集めた大精霊をリドウが狙って来たのだったな |
| リオン | …ああ。零の塔を復活させるために大精霊の力が必要だと言っていた |
| リオン | リドウは僕が返り討ちにしたが… |
| アスベル | ユグドラシルが来て、大精霊達の入ったネックレスを奪ったんだったな |
| リッド | あの時は参ったぜ。まるで歯が立たなくて逃げられちまったもんな |
| ミラ | 結局、大精霊のマナを利用され、零の塔は復活してしまった |
| リッド | ユグドラシルを止めるため、みんなで塔に乗り込んで… |
| リッド | そうだ、塔ではデュークも手伝ってくれたんだぜ |
| オリエ | デュークさんが? |
| リッド | ああ。カノンノを救ってくれたんだ |
| ミラ | デュークは、かつてユグドラシルが滅ぼしたマテスという世界から来たと言っていた |
| ミラ | その悲劇を繰り返さないためにユグドラシルを止めようとしていたんだ |
| アスベル | それにカノンノもディセンダーとして覚醒し始めていた |
| アスベル | みんなで力を合わせて、やっとの事でユグドラシルを倒したんだ |
| アスベル | だけど… |
| ミラ | …ユグドラシルがカノンノに植え付けた種が発芽した |
| オリエ | 種…ですか? |
| リタ | ディセンダーとしての力を反転させるって言ってたわね |
| リタ | つまり再生の力を反転させてカノンノに世界を破滅させようとしてたのよ |
| カノンノ | …私、あの時、頭が痛くなって…意識がぼんやりして、私が私じゃないみたいだった |
| カノンノ | 心の中で、そんなの嫌だってずっと叫んでたのに… |
| ミラ | …デュークは、そんなカノンノを殺そうとしていた |
| ミラ | だが私達も黙って見てはいなかった |
| アスベル | ああ。デュークと戦う事になったけどカノンノの事を俺達の手で何とかする機会をもらったんだ |
| アスベル | だけど…俺達の声はカノンノに届かなくて… |
| カノンノ | ううん、届いてたよ!私の心には、みんなの声がずっと響いてた |
| カノンノ | 私を助けようとしてくれる温かな声… |
| カノンノ | だから私…頑張れたんだよ。デュークが施してくれた種の浄化を… |
| オリエ | みなさんの想いがあったからカノンノさんを助ける事が出来たんですね |
| カノンノ | うん。それから目を覚まして、無事に世界の再生に成功したんだよ |
| カノンノ | といっても、世界の再生は私だけじゃなくて、大精霊のみんなが協力してくれたからだけど |
| オリエ | …そうして全ての異変は解決し、世界は元通りという事ですね!ありがとうございます! |
| オリエ | 出来る事なら、その大精霊のみなさんにもお話を伺ってみたかったですが… |
| ミラ | ふむ…。試してみるか?私を通しての伝言になるだろうが |
| オリエ | えっ、そのような事が可能なのですか…!?…是非、お願いします! |
| ミラ | わかった。少し待ってくれ |
| ミラ | …… |
| ミラ | 来たぞ。まずはセルシウスからだ |
| ミラ | リッド。肩は大丈夫かと聞いているぞ |
| リッド | 肩?ああ、あの時、氷の刺さったとこか。別にもう何ともねぇよ |
| ミラ | そうか。安心したそうだ |
| リッド | 大精霊様がこんな時にくれるありがたいお言葉が、それでいいのかよ |
| ミラ | そう言うな。暴走していたとはいえ、人々を傷つけた事を気にしているんだ |
| ミラ | 次はアスカから来た…ふむ… |
| ミラ | 上空から我々の様子を見守っているそうだ |
| ミラ | 四大国協定等の動きも知っていてこの人間の進歩はカノンノ達の活躍があってのものだと言っているぞ |
| カノンノ | ありがとう!でも、みんなが頑張ったからだよ |
| ミラ | 次は…む、珍しいな。クロノスも呼びかけに答えたぞ |
| ミラ | …ふふ。わかった。伝えよう |
| ルーク | 何だって? |
| ミラ | ルーク、お前に伝言だ。さっきの話を聞いていたがお前に負けたわけではない。と |
| ルーク | 何ぃ!?負け惜しみ言ってんじゃねぇぞ。つか、盗み聞きしてんじゃねぇ! |
| ミラ | …ふむ、なるほど。ティルグの目覚めを知り、様子を伺っていたそうだ |
| ミラ | さて、次はヴォルトからだ |
| ミラ | リオン、どうやらお前に攻撃を見切られた事が悔しいらしい。暴走していない今、再戦したいようだ |
| リオン | …ふん。何度だって勝って見せるさ |
| ミラ | ん、次はルナか。…ふむ |
| ミラ | リタ。今度、アスカとお茶をするからエステルを連れて一緒にどうだと言っているぞ |
| リタ | いいけど…。さっきから、私信みたいな内容ばっかりじゃない |
| リタ | 大精霊がわざわざ届ける言葉が「今度お茶しましょう」でいいわけ? |
| ミラ | それだけお前達を認めているのだと私は思うが…確かに本には書けないか |
| ミラ | では、残るシャドウとオリジンには本に記すに値する言葉を頼むとしよう |
| ミラ | 早速、シャドウから…「…我…皆の力を認める。 故に…光の宴席へ供物を捧げん」 |
| アスベル | 本に記せそうな荘厳な言葉だけど…どういう意味だろう |
| ミラ | ルナとアスカのお茶会に、茶菓子を差し入れる…と言いたいようだ |
| リッド | 結局、私信じゃねぇか。オリエ、こんな内容でも本になるのか? |
| オリエ | はい。大精霊と切磋琢磨したりお茶会の約束をしたり出来るぐらい認められるのはすごい事ですから |
| リッド | そういう考え方もあるのか。それなら、いいけどよ |
| ミラ | そして最後にオリジンからだ |
| ミラ | 「世界の再生。 それは根源の力を持っても 容易には果たせぬ所業」 |
| ミラ | 「その完遂のみならず、 さらに安定した世界を生み出した 人間に敬意を示す」 |
| ミラ | …うむ。さすがオリジン。威厳のある締めくくりだな |
| オリエ | ありがとうございます!大精霊のみなさんからの言葉も入れて大長編の予感、待ったなしです |
| カノンノ | 完成が楽しみだよ!ティルグさんにも、よろしく伝えてね |
| オリエ | はい! |